物価はあがっても、サラリーマンの給与があがらないという記事はよく見ます。この根本要因は、日本企業の多重下請け構造にあると思います。これは、発注者から委託された業務が、元請け企業から二次請け企業、さらにその下層の企業に流れていく構造です。IT業界はその典型だと思います。一見、先端をいき、華やかに見える業界です。でも、実態は少数のエンジニアを抱えた零細企業が乱立してます。それらの会社の多くは、自社で開発能力を持ってません。大手企業にエンジニアを常駐させることで収益を得てます。多重下請けに於いて、各商流は上位会社からの月額の売上から一定の手数料を徴収して下位会社に発注します。下図はT君というエンジニ…