日本に無事に到着しました。

Dr_sano2006-02-24

ホテルのロビー07:30集合。
すぐにロサンゼルス国際空港へ向け出発。
9:00前には空港に到着。
セキュリティチェックを受けて、チェックイン。
搭乗手続きまでの間、最後のショッピングタイム。
そして、現地でお世話になった皆さんと記念撮影&お別れの挨拶。
K塚さん、Mなみさん、N西さん、J○さん、本当にお世話になりました。
10:34にロスを飛行機は出発。
およそ、10時間のフライト時間にて、日本時間14:47無事に
成田に到着しました。
入国審査を通過、荷物も無事に受取、税関を経て、無事に到着ゲートを
くぐりました。
ここで、宇都宮へバスへ向かうmukaddokoさんとはお別れ、残りの5名を
連れて、成田エクスプレスに乗りました。
いまは、成田エクスプレスの車内から、書いています。

全員、元気です。
飛行機では、爆睡でした。いまは、みんな談笑しています。
逆ホームシックで、このまますぐにロスに戻りたいと言っています。
では、続きは、家についてからゆっくりと、日本時間で19:30くらいには
家に到着します。

研修第7日目 −自由行動:ユニバーサルスタジオ・ハリウッド−

Dr_sano2006-02-22

さて、いよいよ研修も第7日目、最終日です。早いものですねぇ。
もう、終わりです。何もかも忘れてロスを満喫しましょう。
自由行動ということで、全員がオプショナルツアーでユニバーサルスタジオを
見学することにしました。
朝は、8:50集合。
ところが、昨日から宿泊客がどっと増えて(日本のほとんど大学が休みに入った
ためか、このホテルはフロントも日本語OKなので、日本人客がほとんど)
朝食も大混雑。エレベータもなかなか来てくれません。
5分程度の遅れで、全員集合。
今日は、朝のみ、ホテルにてLighthouseさんのお見送り、明日の帰りのための
ホテル出発と注意事項等、簡単な打合せをして9:00には出発しました。
ユニバーサルスタジオに、9:45ころ到着。帰りの集合場所の説明を受けて。
チケットを受け取り、9:55にゲートをくぐって中に入りました。
ゲートから入った、すぐにところで開園時間10:00に向けて、カウント
ダウン。「3,2,1.アクション!」の全員の掛け声でスタート。
そのまま、ぞろぞろと「STUDIO TOUR」に向かいます。
10:00スタートには、英語と日本語が用意されていて、日本人客の多さを
あらためて感じました。
3両編成の大きなライドという乗り物に乗って、日本語ガイドさんの案内で
サウンドステージをまわるものです。
途中、いろいろな仕掛けのあるセットの中をライドに乗ったままで見学する
ツアーです。東京ディズニーランドジャングルクルーズのガイドさんのような
感じ、お客さんは、どうせ作り物でしょ、と冷静なところを一人もりあげようと
努力するガイドさん。でも、さすが、そこはハリウッド、作り物とは言え、
緊迫感ありましたよ。まずは、キングコングのセット。ライド揺れます。
微妙に匂いまで噴き出します。キングコングの匂いは、バナナにちょっと生臭い
匂いがまざってました。匂いに敏感な人は・・・うっ。
次に大洪水のセット。あっという間にすごい量の水が怒涛のように押し寄せて
きます。
そして、ジョーズのセット。学生の皆さん、ごめんなさい。来るぞ、来るぞと
思ってカメラを構えていましたが、あとで見たら、ジョーズの先っぽしか、
写っていませんでした、学生の皆さんの非難の声が聞こえる・・・トホホ。
水かぶり損しましたぁ。
お次は、「宇宙戦争」のセット。ボーイング747の残骸のセット。
すごいわぁ。
最後に「ハムナプトラ」のセット。途中、穴の壁がぐるぐる回るのは、気持ち
悪いぃ。あと、足元に「スカラベ」の代わりに水がピュッとかかるのは、
もう、水はやめてぇ、って感じ。
こんなに、詳しく書いたら、次に来る人の楽しみがないじゃん。
ユニバーサルスタジオ・ハリウッドを訪れる予定の人は絶対に読まないで下さいね。
って、もう遅い・・・。
とりあえず、STUDIO TOUR終了。(途中、撮影の関係で入れなかったセットが
あったらしい・・・)
そして、下の階に移動して「SPECIAL EFFECTS」を見学。
そうでした、我々はCGの研修に来ていたのでした。うん、これはいい復習に
なったね。楽しいショーを通じて、合成技術や、音響などいろいろと勉強し
直せたね。
次は、ジュラシック・パーク・ザ・ライドへ。だからぁ、私は怖いコースター
系が苦手なんだって、言ってるのにぃ。
最後に思いっきり水浴びました。
ここで、注意!ライドに乗るときは、端っこはやめましょう。
水かぶります。椅子びしょぬれです。
さらに、水の次は火だぁ。「バックドラフト」。
まあ、たくさん火が出てきます。小さいお子さんは真似をしないように。
そして、注意!最後のセットでは、火がたくさん出てきますが、前に人が
いるときは注意して下さい。突然の火に思わず、前の人に後ずさりされて、
足を踏まれます。痛かったですぅ・・・トホホ。
そして、次は日本にはないライド「MUMMY THE RIDE」。
学生:「先生、大丈夫ですか?これ?」
私:「うっ、まあ乗ってみるよ。」
  (一応、逃げるわけにもいかないでしょ・・・トホホ。)
さすが、新しいライドだけあって、待ち時間が長いっす。
待ちながら、ハムナプトラのビデオをいやというほど見ます。
頭の中で「イムホテープ!イムホテープ!」の合唱が響きます。
テンションが下がりきったところでライドに乗り込みます。
ガイドが、不敵な笑いを浮かべて拍手で送り出してくれます。
あとは、真っ暗闇の中、右へ行ったのか、左へ行ったのか、上へ行ったのか、
下へ行ったのか、怖くて覚えていません・・・トホホ。
これ、さらに困ったことに、真っ暗闇の中、思いっきりバック走行します。
だから、やめてって言ってるのにぃ。
こんなにばらしていいのだろうかぁ。ごめんなさい。ユニバーサルスタジオさん。
ほとんど、放心状態でライドの出口へ向かいます。
上の階へ戻って、食事をして、「BACK TO THE FUTURE THE RIDE」に乗りました。
もう、ここまで来たらやけく○です。どうにでもしてくれって、感じ。
これ、東京ディズニーランドの「スターツアーズ」のスクリーンが全天空型に
なった感じのです。まあ、耐えました。CGの研修もたいへんです。

そして、「シュレック4D」。ようやく、まともな椅子に腰掛けて、3Dグラスを
かけてのムービーです。安心してたら、椅子は揺れるわ。水は顔にかかるわ。
もう、ゆっくり3DCGの勉強させてよっ、て感じです・・・トホホ。

お次は、「VAN HELSING FORTRESS DRACULA」って、何よ?と思っていたら、
お化け屋敷だそうです。だから、暗いくて、怖いのは、もういやだって・・・トホホ。
それでなくても、我々は、欧米の方々に比べて暗闇の中よく見えないのに。
案の定、足元がよく見えない・・・トホホ。しかも、時々、なんかふわふわしてる
しぃ・・・。暗闇から怖い人が飛び出してくるし、前を行く学生の足に何度も
ぶつかってしまいました。ごめん。
さて、次は「TERMINATOR 2:3D」。これも、椅子にすわってゆっくりと、思ったら
シュワちゃんもどきの俳優さんまで出てきてドンパチ始めるわ、水は顔にかかるわ、
もう、たいへん。
さて、ここで、ライドは、ほとんど乗りつくしたので、自由にショッピングタイム。
私は、一人になったので、ビデオ撮影。
丘の高台からの夕日の景色を一人寂しく・・・。
私の勝手な妄想では、ここの高台からの夕日の景色を「ものぐささん」とスタバの
コーヒーを片手に並んでながめながら
私:「研修もいよいよ終わりですね。ものぐささんのスケジューリングのおかげで
   充実した研修でした。学生も喜んでいます。ありがとうございました。」
ものぐささん:「いえいえ、ごくろうさまでした。先生もお疲れでしょう。
   今日はゆっくり休んで下さい。」
なんて言う会話をしているのを、「Dr_sanoのファンさん」がこう回り込みながら
カメラで撮影して、最後は夕日のシーン。
そして、K塚さん:「カット!」の声でクランクアップ。
エンディング・ミュージックが始まる。などという
研修紹介映像のエンディングを勝手に頭の中で描きながら、一人寂しくたたずんで
いました。(ハリウッドに染まっている・・・トホホ)
そのあと、ショッピング後、18:00に閉園。
開園から閉園までたっぷりいましたよぉ。
閉園後は、隣接するユニバーサル・シティ・ウォークで思い思いに買い物と食事。
19:00に再集合で、バンに乗ってホテルに帰ってきました。
20:00前にはホテルに到着。
無事に研修第7日目を終えました。
さあ、明日は、ロスをあとにして帰国です。
いろいろな皆さんにお世話になりましたね。
心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。
明日は、朝7:30集合です。
皆さんの思い出も忘れずにスーツケースに詰め込んで、さあ帰りましょう。

研修第6日目 −研修紹介映像撮影&ソニーピクチャーズスタジオ

Dr_sano2006-02-21

早いものですねぇ。今日は、もう研修6日目。
もう、今日と明日を残すのみとなりました。
あさってには、機上の人となります。
さて、今日は、午前中は、近くの公園にて、研修紹介映像撮影でした。
いままでの研修に、ずーっと同行していただいたカメラマンの方の
要望で、学生の生の声を研修紹介映像に入れたいということで、
インタビュー形式での撮影です。
まず、トップバッターは・・・?
私かい?・・・そんなぁ・・・トホホ。
K塚さんの暖かいフォローのおかげで、無事になんとか私の分の撮影は
終了です。学生もじゃんけんで順番を決めて撮影に挑みました。
まあ、長ーいインタビューも、編集で、数秒になるし、場合によっては
使われないケースもあるし・・・。
編集された完成品を見てのお楽しみということで・・・。

公園のリスや、もぐら?、猫を追いかけているうちに、無事に全員の
撮影を終了。
近くの日本食:うどんやさんにて昼食。
うーん、うどんがおなかにやさしくてうれしいねぇ。
いったん、ホテルへもどり、大型バンに乗り換えて、ソニーピクチャーズ
スタジオの見学へ出発。
ソニーピクチャーズスタジオは、歩いての見学です。
最近の主なソニーピクチャーズの作品としては「スパイダーマン」シリーズ、
「チャリーズエンジェル」、「ゴジラ(ハリウッド版)」・・・などです。
20分程度のソニーピクチャーズの成り立ち紹介ビデオを鑑賞したあと、
通りをわたっていよいよスタジオ見学です。
案内は、日本語も少し話せる女性アリスン。私達、日本人だけのグループに
していただけました。ラッキー!
TVドラマ用のセットを見学したり、映画用のセットを見学したあと、
TVのクイズ番組のセットを観客席に座りながら見学、のちにホテルに
帰ったら、TVでそのクイズ番組をやっていたのを学生が発見。
背景画の制作所の見学を終えて、建物から出て歩いていると、
ADAM SANDLERという、コメディ出身の俳優が車に乗っていました。
非常に気さくな感じで、にこやかに対応して下さいました。
その後、音声関係のスタジオ前を通過。
ショップで買い物をして終了でした。

さまざまなセットや、背景画などを見学しながら、あらためて、映画や
TVの世界の虚構を知りました。
とくに最近は、ハイビジョンTVの普及により、セットの塗装などでも
いままででは、比べ物にならないくらい、ごまかしがきかなくなって
きたそうです。

無事に、6日目の研修を終え、ホテルにもどりました。
その後、ホテルの近くの韓国料理のお店にて、思い思いの辛さで
「スンドブ」という、韓国風お豆腐入り雑炊を食べました。

さあ、明日は最終日(第7日目)ですよ。
8:50集合で、オプショナルツアーは、全員で、「ユニバーサル
スタジオ」へ向かいますよぉ。
なんとか、ここまで無事にきましたね、あともう少し。
体調を崩さずに、最後までみんなで楽しみましょう。

研修第5日目 −美術館(MOCA)とメルローズ・アベニュー

さて、研修もいよいよ5日目。残すところ、今日も入れてあと3日となりました。
今朝は、遅めの10:00集合。
2台に分かれて、まずは、ダウンタウンにある現代美術館(Museum of Contemporary Art:
通称MOCA)を訪れました。
11:00開場ということで、やや早めに着いた私達は、入口の大きなオブジェの前でパチリ。ミュージアムショップを散策、と時間まで思い思いに過ごしました。
ここMOCAでは、現在、アメリカン・コミックの企画展が実施されていました。
数多くのコミックの展示、貴重な原画をたくさん見ることができました。
海外で美術館を訪問することは、たいへん良い経験になると思いますよ。でも、ちょっと
お疲れ気味かなぁ・・・。
ミュージアムショップで買い物をすませて、さあ、メルローズ・アベニューへGO!
メルローズ・アベニューのほぼ真ん中にあるスターバックスにて、車を降りて、
散策開始。思い思いにショッピング。ここ、メルローズ・アベニューは、ビンテージ
ショップ、セレクトショップなどが立ち並び、L.A.の流行を牽引しているストリート
です。日本の原宿、竹下通り、って、ガイドには書いてあるんですが・・・。うーん、
ちょっと違うような気がするけど・・・トホホ。
最初は、恐る恐る歩いていた学生たちも、しばらくすると、思い思いの買い物に
出かけ、やがて姿が見えなくなりました。まあ、楽しんでくれていることでしょう。
あくまでも、店のディスプレイや看板をチェックしに来たんだよぉ。一応ね。
でも、もういいでしょ。今日は、羽根を伸ばして。
早いもので、今日が終われば、あと2日なんだからね。
Enjoy!

しかし、正直、メルローズ・アベニューで2時間以上つぶすのは、私には辛いものが・・。
でも、K塚さん、Mなみさんのはからいで、ムフフ・・・してきました(^^)

しかしね、30分以上前には、集合場所のスターバックスで、コーヒーを飲んでいたのは
私です・・・トホホ。
全員、無事にショッピングを楽しみましたね。
ほっと、一安心。

夕食は、近くの日本食?レストランにて、思い思いにラーメンや、マーボー丼、
天津飯・・・。しかし、量が多いねぇ。びっくり。
と、ここで驚いていてはいけない。その後、希望者2名を連れて、この間のスーパーの
さらに向うのスーパーまで買出しに行ったところ。何しろ、すべてが大きい、
アメリカンサイズ!こんなの誰が何日かけて食べるんだろう?ってものばかり・・・。
また、調理器具も大きいのなんのって。
一例:大きなおなべ・・・これは、どう見ても五右衛門風呂。人間がゆでられそう。
   大きなフライパン・・・こんなの誰が持ち上げるの?
   大きなゴミ箱・・・こんなにたまる前に捨ててよぉ。
・・・etc
まあ、笑った、笑った・・・。
と、まあ、5日目も無事に終了!
さあ、明日は6日目。残すところあと2日だよ。早いねぇ。
明日は、9:20集合。
午前中は、ハリウッド・クリエイター研修紹介用DVDのプロダクション。(おっ、
ちょっとプロっぽい言葉使ってみました(^^; )
午後は、ソニーピクチャーズ・スタジオ見学。また、パスポート必要だよ。
忘れないでね。
ああ、あと2日で終わりだぁ・・・トホホ。
なお、ブログをたくさんの方に見ていただけているようで光栄です。って
私のは、誰も見ていないってかぁ・・・。トホホ。
学生のは見ていただけているようで(^^; ありがとうございます。
また、暖かい書き込みまでしていただいてる皆さんありがとうございます。
この場を借りて私からもお礼申し上げます。って、
だから、誰も見てないって・・・。トホホ。

研修第4日目 −CG業界特別セミナー&交流会−

Dr_sano2006-02-19

さあ、本日は、いよいよ本場ハリウッドで活躍するCGクリエイター
の方々をお招きして、デモリール上映や作品制作のあれこれをお聞きします。
朝は、9:00集合。ああ、遅めの集合でよかった。
でも、今朝は、私が一番遅かった・・・トホホ。

車にて昨日と同様、Lighthouse社さん3階会議室へ。
朝食をいただいた後、10:00からセミナー開始。
まずは、渡辺潤氏の高校時代の作品から拝見。
文化祭で、爆笑のうずに巻き込まれたという、デビュー作。
フィルムの1コマ1コマに直接、傷をつけて作成した怪光線。
いま見ても、これは面白い!この作品での爆笑体験が
いまの原点になっているそうです。
そして、リンクスワークス社時代の作品を拝見。
さまざまなVisual Effectの作品を拝見させていただいた後、
ハリウッドへの進出の過程についてお話をしていただきました。
次にJuan Rubio氏のデモリールを拝見。
「The Day After Tomorrow」の雪のシーンや、「Matrix Reloaded/Rebolutions」の
オートバイでのハイウェイ逆走シーン・ネロの格闘シーン・大型トレーラの正面衝突
シーンなどの作成過程をお聞きした。
ここまでで、両氏の見せてくださったさまざまな映像に
学生からは、質問の大洪水!
両氏も丁寧に回答して下さり、時間を大きく超過。
途中で無理やり打ち切り、隣のバーガーキングにて昼食。
昼食時も、気さくな講師の方々は、学生と一緒のテーブルで
ハンバーガを食べていただきました。学生からは質問が止まらない・・・。

午後は、昨日も参加していただいた杉本友記さんのデモリールを拝見。
杉本さんは、Academy of Art Univesityを卒業後、先日見学したRhythm&Hues社に
就職なされたばかりの女性。
学生とは、年齢も近く、留学の経験や、就職活動についてもいろいろと
お話を聞きやすい感じ。
さらには、今回、拝見させていただいたデモリールは実際にRhythm&Hues社の
採用試験に持ち込んだもの。
非常に参考になりました。そして、杉本さんから、日米のCG業界の採用の
違いを教えていただきました。
日本では、「CGクリエイター」として、すべての作業を万遍なくこなす人材を
採用する(すべてに60点以上の無難な人材を欲しがる)傾向が強いが、アメリ
では、それぞれの分野で、突出した才能を有する人材を採用するとのこと。
3DCGを例にとると、
Post Production(編集) の会社の場合
3D Department
・Tracking/Matchmove
・Modeler
・Technical Animator
・Ringing
・Lighting
・FX Animator
・・・
2D Department
・Rotoscoping/Clean plate
・Compositing
・Color Timer
・Matte Painter
・Texture Artist
・・・
など、かなり細分化されていて、この中のどれが自分はできるということを
訴えていかないと採用はないとのこと。
うーん、さまざまな個性がぶつかり合って、生かされて良い作品ができて
いくんだなぁ。と、個を重視するアメリカを再認識しました。
ハリウッド映画は、一人ではなく、クルーとして多くの人間が、協同して
作り上げているんだということがよく分かりましたね。

このあと、CGクリエイターの皆さんに、自分達が作ってきた作品を
一人ずつ丁寧に講評していただきました。さらには、「あなたは、とくに
Lightingが素晴らしいから、将来はLightingをしっかり学んで挑戦した
方がいいと思います。」とか、それぞれの個性まで踏み込んでの暖かい
アドバイスをいただきました。
うれしかったねぇ。

午後の部も、講師の皆さんの熱のこもったお話のおかげで、時間を大きく
超過してしまいました。
お忙しい中、時間を割いてきていただいて、さらに時間を超過しての
ご指導にみんな感激でした。

この後、場所をイタリアンレストランに移して
夕食をいただきながらの交流会。
このころには、学生は、思い思いのクリエイターさんを自然と囲んで
質問攻め。
交流会には、昨日のSandale Dreamさんから、萩原さん、藤本さん、佐藤さんが
かけつけてくださいました。

大きな大きな食べきれないほどの、ピザとパスタ、どうもごちそうさまでした。

今日は、長時間にわたって貴重なお話をいただきありがとうございました。
渡辺潤さん、Juan Rubioさん、杉本友記さん、静岡でも再びお会いできる日が
くることを心待ちにしております。
どうか、必ず、大学へも一度いらしてくださいね。

2日間、熱のこもった議論でへとへとに疲れましたが、非常に充実した2日間
でした。この2日間の特別セミナーは、大学で1年間かけて学ぶ以上の密度の濃い
内容であったかもしれません。
ぜひ、この経験を生かしていきましょうね。
さあ、明日は、午前中、美術館。午後は、メルローズアベニューで買い物ですよ。
って、一番張り切っているのは、私かぁ・・・トホホ。

研修第3日目 特別セミナー&交流会 −日本人留学生との交流−

Dr_sano2006-02-18

研修第3日目、朝8:00集合。って、皆さん安心しきってましたねぇ。
朝食も会場へ入ってからですから、起きて着替えるだけでしたから・・・
ところが、私と3名は集合時間ギリギリでしたね。
そして、な、な、なんと残りの3名は・・・「起きてない・・・ほんとかっ」
1部屋全滅・・・トホホ。私の高校時代の体育の先生だったら、
「時間までに着替えて集合できなかったものは、グランド10周っ!」だったよぉ。
でも、やっぱり疲れが出るころだよね。3日目はね。(と、自分も含めて言い訳を・・・)

さて、気を取り直して、
本日は、Lighthouse社さんの会議室にて、特別セミナー&交流会です。
内容は、ロサンゼルスで活躍する日本人留学生を中心とした映像制作のNPO「Sundale
Dream」の皆さんの制作された「Pomegranate」という短編映画を拝見しながら、
映画を作る工程を詳しく解説していただきつつ、質疑応答するの楽しいセミナーでした。
皆さん、たいへん活発な意見交換ができました。感心しましたよぉ。

まずは、双方の自己紹介に始まり、Sundale Dreamさんの紹介DVD「Sundale Dream
Trailer」を拝見しました。
この時点で既に、当方の学生は圧倒されてしまった感じ・・・。
私も、ある程度のクオリティの高さを想像していましたが、その完成度の高さには
正直言って、びっくりしました。さすがは、ハリウッドまで来て、映像作りを学んで
いる皆さんです。
まずは、今回の短編映画の監督の萩原さん(Art Center College of Design在学中)
から、作品の紹介を受けました。

そして、いよいよ作品を鑑賞。
素晴らしい作品でした。この作品は、言われなければ制作スタッフが日本人とは
絶対にわからないような、まさにハリウッドの映画でした。
詳しい作品内容は、DVDをおみやげにいただたので、帰国後に皆さんで
もう一度楽しみましょうね。
また、本作品は、6月に日本の主要都市各地を巡るショートショートフィルムフェス
ティバルへのノミネートが決定しているそうです。
学生が制作した作品としては、唯一のノミネートだそうです。
次に映画上映に続き、作品の制作過程を、「プリプロダクション」「プロダクション」
「ポストプロダクション」の3つの工程に分けてお話をお聞きしていきました。
学生たちは、初めて聞く、映画の詳しい制作過程に食い入るように話を聞き、活発に
質問をしていました。
途中で、明日のセミナーにも参加いただく予定の杉本さん(Rhythm & Hues社:Academy
of Art University出身)が到着。議論に参加していただきました。

活発な質疑応答の中、午前の部を終了。美味しいピザを囲んでも、若い学生同士、
話は尽きませんでした。

さあ、午後の部の開始です。素晴らしい作品を午前中に見てしまった本学の学生たちが
物怖じしているところをオシリを叩いてあげて、いよいよ当方の学生の作品の紹介です。
みんな緊張の中、でも、ひとりひとりの作品に込めた思いは伝わりましたよ。
たいへん、暖かいコメントをたくさんいただきましたね。
今回、いただいた言葉のひとつひとつをかみしめながら、これからの作品づくりに
活かしていきましょう。

その後、午後に到着したキョンナン・チャンさん(午前紹介の短編映画のCG担当:Art
Center of College Design在学中)のポートフォリオを拝見しての質疑応答。
若い皆さんの議論は尽きませんが、15:30に本日の日程を終了しました。
学生は、思い思いに作ってきた自作の名刺を交換し、帰国後の交流をお願いして
いました。私からも、ぜひ、今後も交流をお願いしたいと思います。
まだまだ、CGの勉強を始めたばかりの本学の学生たちですが、CGに対する
熱い思いは、日本を飛び出して今回の研修に参加していることや、皆さんが真剣に
質問し、ノートを書き続ける姿勢から十分伝わっていましたよ。

最後に全員で集合写真をパチリ。
本日のセミナーに参加いただいた萩原さん、柴子さん、藤本さん、佐藤さん、浦部さん、
チャンさん、そして杉本さん、お忙しい中、本当にありがとうございました。
また、会場の設営、食事・飲み物の準備等、裏方に徹して、暖かくセミナーを見守って
下さったLighthouse社の皆さんありがとうございました。

今日は、ご褒美に帰り道、西海岸最大級のショッピングモール「Del Amo Fashion Center」
に寄っていただき、2時間半ほど、ショッピングと夕食を楽しみましたね。って、
一番たくさん買い物したのは、私だった・・・トホホ。

さあ、明日は、第4日目、今度はプロのCGクリエイターの方々をお迎えしての
セミナーですね。緊張しますが、ぜひ、さらに大きく人的ネットワークを広げる
チャンスです。自分の人生を切り開いていく良い機会かも。がんばりましょうね。

研修第2日目−ワーナーブラザーズスタジオとRhythm&Hues社見学

Dr_sano2006-02-17

さあ、研修2日目、本格的な研修のスタートです。
朝7:00より、ホテル1階のレストラン「葉っぱ」にて朝食。
7:30にロビー集合で、再び昨日の、大型バンに乗り、午前中は
「ワーナーブラザーズ・スタジオ」見学に向かいました。
8:30前に到着。ここは、パスポート等、写真付の本人確認用
IDがチケット購入・見学にあたって必要です。
また、入口では、空港なみのセキリュティチェックがありました。

チケット購入後、ツアースタートまで、しばらくは
トイレ休憩とショップを散策。
私たちは、9:00スタートのグループ2Aでした。
12名くらいが乗車できるゴルフのカートの大きめのものに
乗り、スタジオ内を巡ります。
私達のグループは、私達だけでカートを独占。
ガイドのアダム氏は、現在、大学で映像やアクターについて学んでいる学生さん。

まずは、NYやシカゴの街並みとして使われるストリートの見学から。
レンガに見える壁も実際は、プラスチックでできていました。
また、ドアを開けると中は、何もない空間。木材がむき出しの状態。
ここでの撮影は、俳優がドアを開けるまで。その後は、別のサウンドステージ
呼ばれる大きな倉庫のようなスタジオの中に組まれたセットで撮影します。

このストリートでは、ラストサムライトムクルーズが演技していたり、
バットマンカーが疾走したりと、いろいろなシーンに使われているそうです。

次に移動したのが、おなじみ人気TVドラマ「ER」のシカゴの街並み。
シリーズが人気になったために、ER専用のセットが組まれたそうです。
シカゴの設定で、高架を走る線路(ただし、レールは、なし)や、救急車など
そこは、もうERの世界そのまま。
雨のシーンでは、わざと2〜3倍の大粒の雨を用意したり、雪のシーンでは、
マッシュポテトを使ったりと、さまざまな工夫がなされているそうです。

次に、移動したのは、「ギルモア・ガールズ」(日本未公開?)の撮影現場。
アメリカ東部の設定で、しかも季節は春のシーンの撮影中なので、LAでは
実際には生えていない種類の樹にプラスチックの緑鮮やかな葉っぱを貼り付けて
使っていました。

そして、次に大きな衣装倉庫を見学。ラストサムライで使った衣装などが、
大きな倉庫の中にぎっしりと並べられていました。その中で、映画「ポストマン」
の撮影で、実際にケビン・コスナーが着用したという衣装を発見。
思ったより小さいサイズにびっくり。でも、思わず、スリスリしてきました。

そして、映画で使われた車の陳列を見たあと、大道具の倉庫を見学。
さまざまな家具、調度品、シャンデリアなどがところ狭しと並べられて
いました。その中で、「HOLD]というカードが貼られたものは、既に
撮影用に予約の入っているものだそうです。スパイダーマン3の撮影用に
予約された家具もありました。公開されたときには、この家具もどこかの
シーンで登場することでしょう。
さらにいよいよサウンドステージを見学。私達が見学したところは、先程の
ギルモア・ガールズ」の撮影に使っている室内セットでした。ちなみに
このステージでは、かつて名画「カサブランカ」の撮影も行われたそうです。
ハンフリー・ボガードイングリッド・バーグマンがここで演技していたかと
思うと少し感動でした。ほかに「バットマン」などの撮影も行われたそうです。
サウンドステージは、全部で27個あるそうです。
室内セットでは、豪邸が再現されていました。アクターの勉強中のアダム氏が
俳優の立ち位置のマーキングと演技について実演をまじえて説明してくれました。
アダム君、日本からきたCGを勉強中という女子学生だけの私達のグループに
ちょっと熱が入ったようです。いつもは入れてくれないところまで、案内して
くれました。
また、刑事コロンボピーター・フォーク得意の額に手をやりながら、下を
向いてうろうろするあの演技は、実は立ち位置のマークを探しているもの、と
教えてくれました。
また、同じ建物の中で、「ギルモア・ガールズ」の主人公が学ぶエール大学の
構内も再現されていました。

その後、最後に博物館を見学。2階の展示は、「ハリーポッター」の撮影で
使用したものの展示。学生は大興奮でした。

楽しかったワーナーブラザーズ・スタジオの見学を終え、ユニバーサル・シティ
ウォークにて各自、思い思いに昼食と買い物。
最終日の自由行動は、ユニバーサルスタジオに全員決定。

午後は、世界で5本の指に入るCG制作会社、ポストプロダクションの「Rhythm&
Hues」を見学しました。

最初に最新作「ナルニア国物語」のCG制作の様子を紹介した映像を20分程度
重役たちも見るという試写用のミニシアターで見学。
次に説明を受けながら、ゆっくりと制作現場を見学していきました。

3DCGのモデリング作業の部屋では、実際に樹脂製の粘土でキャラクターを
デザインし、それを3次元デジタイザーでデータ読み込みをしていました。
このモデリングの作業はMayaを使って行っていました。
ほかにライティング設定の作業や、サウンドに合わせてキャラクターを動かす
作業(映画「ガーフィールド」)など、どれも学生にとっては、面白い勉強に
なるものばかりでした。実際に作業をしている人のコンピュータのところまで
行って、質問もでき、デモンストレーションも見せていただいて、アメリカの
方々のフランクな感じに正直びっくりしました。
また、実際のクリエイターの方の作業現場を見学できたことは大変参考に
なりました。やや照明を落とした暗い部屋の中で、ブースごとに分かれて
作業をする環境も大いに参考になりました。
また、各自のブースには、思い思いの品があり、中には大きな犬までブースの
中にいました。
昔、ディズニーで、犬などの動物の動きをリアルに再現するために、制作部屋に
犬を放し飼いにしてスケッチしていたという話を思い出しました。
非常に自由な雰囲気で、どこかの国の会社のオフィス環境とはずいぶん違うもの
だなぁと感心しました。
そして、編集するための部屋を見学しました。一昔まえまでは、実際にフィルムを
リールで巻いて、カッターで切って、つなげて・・・という作業で編集が行われて
いました。いわゆるリニア編集です。
いまでは、コンピュータを使って自由にシーンをカットしたり、つなげたりと
編集ができるようになっています。いわゆるノンリニア編集です。
ただ、いまでも、スピルバーグだけは、自分でフィルムを見ながら、1シーン、
1シーンをリール上で確認しながら、切ったり、つなげたりするリニア編集に
こだわっているそうです。
見学中、日本人でここに働くクリエイターの方、お二人にたまたまお会いでき、
お話を聞くことができました。セイさん、岡野さん、ありがとうございました。

見学後、案内してくれたスコットさんから、「今日の学生は、非常に真面目で
真剣だった」と褒めていただきましたよ。全員、ノートとペンを持ち、説明を
聞き漏らさないようにメモする姿に感心されていましたよ。
慣れない英語での質問に、スコットさんが丁寧に答えてくれたのも、皆さんの
真剣さが伝わったからですよ。
留守宅のご家族の皆さん、大学関係者の皆さん、参加者全員、がんばっています。
安心してください。もしかしたら、彼女たちは、いま、1年〜2年分の勉強を
一気にして行っているのかもしれません。若いということは素晴らしい、ホンモノ
を見ることで、どんどん成長しているようです。

さあ、明日は、3日目、特別セミナーと交流会です。さらに人的ネットワークを
広げるチャンスです。誰でも、新しい人と会って話を膨らませていくのは、
最初はおっくうで、たいへんです。でも、この自分の殻を破ることで、みんな
大きく飛躍していくんですねぇ。さあ、がんばりましょう。