もう一度「「代替医療のトリック」」の意味を考える時が来たのかもしれない

ぎゃー−ー
先日、ここで書いた日記が

「代替医療のトリック」という怪物 - Wenderの滴る日記


どこかに、さらされてるのか。。。
閲覧数が、はんぱねぇ。。。
しかも

はてなブックマーク - 2010-03-29 - Wenderの滴る日記


ブクマコメントもいっぱいある…
その内容といえば…
 

  • いちおう書評だとは思うんだけど、本の内容をちゃんと理解してなくね?
  • 『「現代の科学では、まだ、証明できない」て、締めくくれば納得もいくが、「ゆえにデタラメだ」とまで言い切られると、偏ってません?』 ブログ主、誤読してるなあ。 効かないことが証明された、という話なのに
  • やはり「科学的」=「メカニズム」の誤謬
  • 何度も何度も見かける誤解だけど。「効くという証拠が無い=デタラメ」ではなく、「効くという証拠が無いのに効くと称する=デタラメ」なのであって。
  • カニズムが不明でも科学的に効くことが証明された例も書いてあるのに、何でそういう誤読ができるかな。器用な頭だ。

ぎゃーーー。。。こわいよー 。すみません すみません すみません 。
ゴメンナサイ ゴメンナサイ ゴメンナサイ。
馬鹿なので、読解力のなさと、誤読は、いっぱいあると思います。ゴメンナサイ。


コメントをありがとうございました。。


しかし、なかには

  • 一章を読んでこの理解だという事実には、個人的には評者の読解力を問題にするより、evidence=「科学的根拠」が問題ある訳だったと考える。
  • 事実の証明がエビデンスです。それがイカサマであろうが無かろうが効くなら効くというだけ。

そうなんです。
翻訳の問題かも知れませんが
この本に、散々でてくる


「科学的根拠に基づいた医療」



エビデンス=証拠

EBM=「根拠に基づいた医療」
に変えるだけで
少なくとも
ぼくの ギギギギギ となるところは、収まる。


この「代替医療のトリック」では

  • すこしは科学的
  • 多少は科学的
  • 科学的と言えなくもない

適当に、ページをめくっただけでも
さまざまな尺度の「科学的」が、目に止まる。
科学には、うといので
こういう表現もあるかも知れない。わかりません。


ただ、これを、EBMっぽく考えますと

1・再現性もあり、個人差もなく、効果も、根拠も証明されている。
2・再現性がなく、個人差もあるが、効果や、根拠が証明されている。
3・再現性がなく、個人差もあり、根拠も証明されていないが、効果はある。
4・再現性がなく、個人差もあり、根拠も、効果も証明されていない。
5・患部を悪化させる


1 は科学的っぽい気がする
2 も科学的っぽい。
しかし、問題は 3 だ。

 3 根拠は証明されてないが、効果がみとめられる


この本では、この状態を

「多少は、科学的である
しかし、ブードゥー教のインチキ占い師のように
思い込みの可能性もあり
科学的であるとは言えない」


科学者の立場からみて、科学的とは言えない。
その答えは、当然のようにおもわれる。


ただEBM=「根拠に基づいた医療」を目指すならば
この状態でも「科学的ではないが、医学的には根拠がある」といえる。


この状態は、デリケート。
効果がある要因と、ない要因が混在しているので
一概に、インチキで括ってしまうと
本質的な要因が失われる。


ただ、治療効果がはっきりとしているのならば
EBMでは「医学的には根拠がある」といえる。


つまり、科学者の立場から「科学的ではない」と評されても
医学的には「デタラメ」とは言いきれない。


そして、なぜか
この本では
科学的根拠がないと、ブードゥー教とくらべる。
科学者の発言として、普通のことなのだろうか。
文化のちがいか。


ディズニー映画なら、ブードゥーが出てきても楽しいが
科学で証明できないから、といって比べるのはどうなの?


意図的なのかは分からないが
これを、レッテル貼り、と受け取っても自然ではないか。


これが「代替医療のトリック」を読んで
かたよっていると思った理由である。


んー。
伝わっただろうか。
誤読でしたらスミマセン。


突然ですが、「プラセボ」効果というネーミングも怪しいと思ってます。
もちろん、印象ですが。


ぼくは、マッサージ師。


しかも、その「プラセボ」効果が低い。
マッサージなんて、さっきの分類なら

4・根拠も、効果も証明されていない


にあたる。。。


確かに
この本にあるよう、マッサージなんて
科学的な根拠なんて、ぼんやりしている。やってるほうも疑心暗鬼。


そんな事をつねに考えているからか知りませんがヘタクソなんです。
いや、まだ、修行中、なんです。


で、お恥ずかしながら、こういう本などを買って

少しでも「プラセボ」効果をあげようとした。
インチキでも良いから、効いたと、言われたいなぁと。


でも、「コールドリーディングの本」を読んだ結果
うつ病っぽい人や、精神的に疲れてる人には
ラポールとかで、仲良くなれるけど、マッサージの腕が上がらない。
「はなしは合うけど、腕はね」みたいな。


だから、きっと上手いヤツは
何か、トリックを使っているに違いない、と。
で「代替医療のトリック」を買ったワケですよ。


アマゾンで2400円。


この本を読んだ
ぼくの感想は
「科学的な根拠が乏しいことは知っている。」
「警棒で殴られたような読後感」です。


できれば、同僚や先輩の
代替医療」たちは
どのように
患者さんに、治ってるような感覚をあたえるのか。
そのトリックを知りたかった。


この本でもあるように
はっきりと、二重盲検査で、効果が認められない
と言われているのに
治療院に来たら
楽になったとか
腕の可動域がひろがったとか
持ってきた杖を
忘れて帰る患者さんがいたりする。


でも、同じことを、ぼくがやると、ダメだったり。


そのイカサマや思い込みのメカニズムを知りたかった。


なので
この日記の源泉は
「タイトルにだまされました」です。


はなしを矮小化してみました。


ああ、やめて、トンデモタグとか付けないで。


あと「代替医療」側に言いたい。


やっぱり、怪しい。。。


「科学的根拠」とかは言いきると怖いです。
ただ「多少は科学的」とか「科学的な面もある」とかは大丈夫らしい。


地道に、針の先みたいなデータを収集、分析して
本人には「科学的根拠」とは言いきれないという意識があっても
広告で、その一線を超えてしまったら大なし。
あやしいです。


あと、ぼくが勉強をはじめた頃は
「代替・補完医療」と呼んでいたのに
いつのまにか「補完医療」が消えている。


混合診療対策か。
わかりませんが「補完」が消えると意味が変わってくる。
「代替」では、風呂敷を広げすぎな印象。


あと、ただでさえ怪しさを、はらんでいるのだから
保険の診療費の不正請求とか、ひど過ぎる。
尻尾を食べてるようなもの。

  • まとめ

前の日記で
「科学的根拠に基づく医療」ではないからと言って
「デタラメ」は言いすぎ、と書いたのはこういう理由。


あと
この本をよんで思ったのは
ほんとうに公平に、ものごとを捉えるなら
相手側だけでなく、味方とか、自分をディスるくらいでないと
客観性に欠ける。


この本は、科学者が、万能感に浸る危険性があるような書かれ方だとおもう。


あ…あくまで印象ですから。そんなふうに、おもってしまいました、ていう。

乱文、駄文にお付き合いいただきありがとうございました。


(将来、不正請求する治療院に勤めたらどうしよう、という漠然とした不安が。。。)


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一応、日記はここまでです。


読んで頂いた、人にお土産を。
(2010 0410 後記 )
(…冗談で書きましたが、コメント欄に、訳していただいたので、必ず、そちらを参考に。
ここを、消してしまうと、せっかくコメントが申し訳ないので、残します。。すみません。。。)



この「代替医療のトリック(原題 trick or treatment?)が代替医療の、治療の有効性について結論をしめすに効果がない科学的根拠」
を発見しましたので、お目に入れたいと思います。


この本で
「科学的根拠に基づき・批判的概要に、厳しく医療を研究する機関」として紹介される「コクラン共同計画 (The Cochrane Collaboration)」。
(実際の日本法人のホームページには、理念や方針に「科学的根拠に基づく医療」という言葉は出てない)

コクランライブラリー

その英語のサイト

Cochrane | Trusted evidence. Informed decisions. Better health.

google
”コクラン共同計画(The Cochrane Collaboration)”
代替医療のトリック(trick or treatment?)”
と英語で検索すると
このページが上位にあがります。

http://news.cochrane.org/view/item/review_one.jsp?j=1279

上記リンクの写真
[:]


コクラン共同計画のホームページに
この「代替医療のトリック(trick or treatment?)」について
書かれた記事があります。


これをgoogleさんに、翻訳してもらうと訳してもらう。
すると、直訳されます。
(場合によって、意味が、逆の訳されかたをする場合もあります)


[:]
(*ブログ主が一部を黄色に着色)


着色部分を文字に起こしますと


「治療の有効性の証拠基板をその本は結論を示すに効果がありません


なんども見てると、翻訳が、逆の訳し方をする場合もあります。
一応、その行だけを辞書でしらべたら、この訳に近いと思われます。


つまり


(この本で)科学的根拠に基づく研究機関であるコクラン共同計画によると
代替医療のトリック」は、結論を示す効果がない。


(ぼくは英語が出来ないので、事実確認は自信ないです。ただ、翻訳したらそんな文章が、出てきたとういことです。)


(ぜんぜん違う意味でしたらスミマセンー)