2008-06-30(Mon):

電子情報通信学会「人工知能と知識処理」研究会2008年6月研究会「Webインテリジェンス」および一般
(於・東京都/関西学院大学 東京丸の内キャンパス)
http://www.ieice.org/iss/ai/jpn/

2008-11-05(Wed)〜2008-11-07(Fri):

第15回医学図書館研究会・継続教育コース「医歯薬系図書館が未来に志向するもの」
(於・大阪府関西医科大学滝井キャンパス)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jmla/event/res/15th/15res.html

2008-04-06(Sun): 読んでおくべき論文−宇佐美毅「インターネット検索と大学教育」、野村一夫「社会学を伝えるメディアの刷新」

私の新しい論文が出ました。「インターネット検索と大学教育」(東京学芸大学国語国文学会『学芸国語国文学』第40号、2008年3月)という論文で、文学研究者の私にしては変わったテーマとも言えます。
ただ、情報学の論文というわけではなく、あくまで文学を扱う大学教員の立場から、学生にどのようにインターネット検索を指導したらよいか、という問題を考えた論文です。

・「インターネット検索に関する論文」(フィクションのチカラ(中央大学教授・宇佐美毅のブログ)、2008-04-01)
http://blog.goo.ne.jp/usamitakeshi/e/7311c5884b6b406915c5245500b5d5e6

読んでおきたいが、研究紀要か……。入手が難しいのが悩みどころ。

社会学評論が届いたので、拾い読みしてみた。特集は「社会学教育の現代的変容」だったが、

野村一夫, 2008, 「社会学を伝えるメディアの刷新」『社会学評論』58(4):506-523.

が興味深かった。私は最近、「社会学とは何か」といった問題を深く考えていなかったし、深く考える必要もないと思っていたのだが、やはり教育する上では重要だということを再確認させてもらった。

・「社会学というディシプリンを語ることの困難」(Theoretical Sociology、2008-04-02)
http://sociology.jugem.jp/?eid=206

野村さんの論文は、

2006-10-28(Sat)〜2008-10-29(Sun):
第79回日本社会学会大会
(於・京都府立命館大学衣笠キャンパス
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jss/research/conf79_1.html

での報告「社会学を伝えるメディアの刷新−テキストとウェブ制作の現場から」をまとめたもののようだ。こちらも近いうちに読んでおきたい。

2008-04-05(Sat): 想像力や当事者性という問題−藤原重雄さんのコメントを受けて(2)

・「想像力や当事者性という問題−藤原重雄さんのコメントを受けて」(編集日誌、2008-04-01)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080401/1206976172

を記したが、藤原重雄さんから追記という形でコメントをいただいている。

さまざまな『報告書』の読み方がありえますが、見識と影響力のあるメディアで、〈Web公開経費の逆算〉資料に焦点化して紹介されてしまうのか、と残念でした。

・近況 2008年3月
http://www.asahi-net.or.jp/~YE6S-FJWR/

難しく悩ましいリクエストと思う。ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)は「広げよう、インターネットの学術利用」がテーマ。どうしてもウェブ公開のあり方に関心を寄せるし、コメントもそこに集約していく。そこに焦点を当てざるを得ないところがある。少し考えたい。

2008-04-04(Fri): 五十嵐仁さんが法政大学大原社会問題研究所の所長に就任

もうずいぶん前になるが、

・「オンラインでの書評の連載について」(第050号、1999-12-25)
http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/050.html

を寄稿してくださった五十嵐仁さんが法政大学大原社会問題研究所の所長に就任したという。

・「大原社会問題研究所所長就任にあたってのごあいさつ」(五十嵐仁の転成仁語、2008-04-01)
http://blog.so-net.ne.jp/igajin/2008-04-01/trackback

・法政大学大原社会問題研究所
http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/
・法政大学大原社会問題研究所 - 所長挨拶
http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/about/aisatu.html

ウェブに限っていえば、法政大学大原社会問題研究所は最近やや元気がないように思える。ウェブを縦横無尽に活用してきた五十嵐さんを所長に迎えどのような変化が生まれてくるだろう。

2008-04-07(Mon): 声にしても何も変わらないかもしれないが、声にしなければ何も変わらない

少しでも情報を集めようと、過去に作成した文献リストをRefWorksに移しつつ、CiNiiで「Library2.0」に関する日本語の文献を調査しているのだけど…。
びっくりしたことに、思っていたよりも結構出てきた。
ノイズもあるだろうけど、タイトルを見る限りでも10件程度はある*1。

*:半年前にこのキーワードで検索したときには、村上氏のこの論文と、岡本氏の論文、林氏と宮坂氏のこの論文ぐらいしかなかったと思う

・「ちょっとびっくりしたLibrary2.0」(Sweet Candy はてなダイアリー版、2008-03-15)
http://d.hatena.ne.jp/haruka-izumi/20080315/1205531221

・「Web2.0時代の図書館−Blog, RSS, SNS, CGM」(『情報の科学と技術』56-11、情報科学技術協会、2006-11-01)
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004857462/

にふれていただいている。

私も同じような感慨は持つ。「Web2.0」に触発され「Library2.0」を訴える文献が実に増えたものだ。「Library2.0」も「Web2.0」も一種のキャッチフレーズかもしれないが、やはりあのとき言葉にしてみてよかったと思う。

ここであらためて思うのは、「ミネルヴァの梟は黄昏に飛び立つ」ということ。大学で政治思想史を学んでいた頃、「ミネルヴァの梟は黄昏に飛び立つ」というヘーゲルの言葉をマルクスがどのように読み解いたのか、丸山眞男の著作を通じてうっすらとわかった気分になったことがある。当時、恩師にトータルな認識こそが変革への第一歩につながるのではないか、という趣旨の教えを受けたことを思い出す。声にすること、その前提としてトータルに認識すること。トータルに認識したことを声にすること。やはり、それが変化への第一歩なのかもしれない。

らしからぬことを書いたのは、

・「SBMを応用したパスファインダー、稼動します」(愚智提衡而立治之至也、2008-03-29)
http://jurosodoh.cocolog-nifty.com/memorandum/2008/03/post_5715.html

を読んだから。

自分の言葉がC.G.W.さんが長年温めてきた思いを具体的な形にする後押しとなったのならうれしい。そして、

・「C.G.W.さんのSBMパスファインダー、無事稼働!」(図書館情報学を学ぶ、2008-03-30)
http://d.hatena.ne.jp/kunimiya/20080330/p1
・「「SBMによるパスファインダー」計画まとめ」(図書館情報学を学ぶ、2008-02-17)
http://d.hatena.ne.jp/kunimiya/20080217/p2

のような暖かい見守りをみることもまたうれしい。

ともあれ、声にしても何も変わらないかもしれないが、声にしなければ何も変わらない、ということをあらためて感じ入った次第。