土佐有明のPlaylist このページをアンテナに追加 RSSフィード

2019-06-30

通常のエントリはこの下になります。


■diskunionのHPでインタビューして頂きました→http://diskunion.net/jazz/ct/news/article/6/34360(2012年12月)

以下、土佐が執筆・監修で関わった、通販可能な商品

ポツドール初公式パンフレット

劇団ポツドールが『愛の渦』再演に際して作成したパンフレット三浦大輔ロング・インタビュー、米村亮太郎インタビュー、役者12人による三浦大輔欠席裁判三浦大輔×峯田和伸対談、を収録。すべての取材・構成を担当しました。デザインは『nu』の戸塚泰雄さん、通販もできます→http://nununununu.net/order/

公演の模様はこちらに書きました→http://www.webdice.jp/dice/detail/1311/

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V.A.『トロピカリズモ・アルヘンティーノ』

企画・監修・選曲を手掛けたコンピレーションCD。フェルナンド・カブサッキアレハンドロ・フラノフら、いわゆるアルゼンチン音響派の現況を切り取ったコンピ盤。1万2千字の解説と併せてここ数年のシーンの流れが分かるようになってます。

RCIP-0095 価格:税込2800円 発売元:インパートメント 歌詞・対訳付き


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『土佐有明の原稿 約3年分(2008〜2010)』

雑誌、新聞、WEBに寄稿した音楽評、演劇評、書評などをまとめた本です。詳細はひとつの下のエントリをご参照ください。定価1000円、通販可能です。ariakexアットマークm18.alpha-net.ne.jp まで。

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『土佐有明WORKS 1999〜2008』

99年〜08年に『ミュージック・マガジン』『スタジオボイス』、『マーキー』、『リミックス』、『サイゾー』等々の音楽誌・カルチャー誌に発表した原稿、およびCDのライナーノーツから記事をセレクトし、一冊に濃縮。定価1000円。以下、コンテンツと表紙。


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2013-05-24

続・最近書いた原稿

下のエントリの続きです。ネットで読めるものはリンク貼りました。

■『MARQUEE』にライムベリー、アフィリア・サーガ、チャラン・ポ・ランタンのインタビュー、やくしまるえつこQ&Aの他、うみのて、BiSエゴ・ラッピンアリス十番×スチームガールズのレビューを書きました。

■『クイック・ジャパン』に℃-ute鈴木愛理LinQ伊藤麻希インタビューを書きました。

■『ぴあ+』に前田司郎劇作家/演出家/小説家)のインタビューを書きました。http://bit.ly/YgLh3L

■『ミュージック・マガジン』にTHEラブ人間由紀さおりのレビューを書きました。

■『イントキシケイト』にジャガ・ジャジストのレビューを書きました。

■『レコード・コレクターズ』にグルーヴ・マーチャントからの再発6枚のレビューを書きました。

■『東京新聞』に『ソーシャル化する音楽』の書評を書きました。http://bit.ly/14DNGqj

■『バウンス』に星野源Yun*chiのレビューを書きました。

■『ラティーナ』にジェウフ・ジェウル・ド・ティアス、ギジェルモ・リゾットのレビューを書きました。

■『CDジャーナル』の試聴記レビュー10本ほど書きました。

たぶんこんなところです。

2013-03-19

最近書いた原稿

久々に更新しました。もうとっくに出ているもの、そろそろ出るものなど混在しているかもしれませんが、とりあえず書き留めておきます。ネットで読めるものはリンク貼っておきました。

■CINRA.NETに平田オリザ『幕が上がる』の書評を書きました。http://www.cinra.net/review/20130108_book_makugaagaru.php

■『アイドル最前線2013』というムックに、DJ HIKARU(ライムベリー)、タルトタタンのインタビュー、アイドルソングの多様化に関するコラムを書きました。

■『クイック・ジャパン』でモーニング娘。鞘師里保工藤遥インタビューの構成を担当した他、BELLRING少女ハートに関するコラムを書きました。

■『MARQUEE』の花澤香菜特集で、ミト×沖井礼二×北川勝利の1万字鼎談の取材・構成を担当した他、シングル4枚のレビュー、アルバム全曲解説、渋谷系アニソンに関するコラム2本を書きました。あと、さくら学院アップアップガールズ(仮)コーネリアス、バンドじゃないもん!、LinQのレビューも。

■『intoxicate』に冨田勲×初音ミクのレビューを書きました。http://tower.jp/article/series/2013/03/01/isao_tomita

■『CDジャーナル』の試聴記ページにレビューを10本ほど書きました。

■『ミュージック・マガジン』に東京女子流中塚武のレビューを書きました。

■『レコード・コレクターズ』にのなか悟空、イェジー・ミリアン、ハロルド・ヴィック、ロビンケニヤッタのレビューを書きました。

■『ラティーナ』にアラマーイルマン・ヴァサラットのロング・インタビュー、LUCIO BALDUINIのレビューを書きました。

■CINRA.NETで舞台「大西洋レストラン」の鼎談緒川たまき×湯沢幸一郎×H ZETT M)の取材・構成を担当しました。http://www.cinra.net/interview/2013/03/01/000000.php?page=1

■『バウンス』にさよならポニーテールのレビューを書きました。

■『TOWER』にエゴ・ラッピンのインタビューを書きました。

2012-08-11

ライムベリー雑誌等露出一覧

自分が分かる範囲でまとめてみました。追加情報ありましたら書き足しますので、ツイッターにリプライ、もしくはコメント頂けると助かります。

WEBサイトアニカンジェイピー』内「日刊アイドル楽曲レビュー」にて「HEY!BROTHER」レビュー掲載 文=鈴木亮一氏 http://www.anican.jp/blog/anicannews/anicannews.aspx?number=20121273

WEBサイト『SUPPORTISTA』 MIRIさんインタビュー掲載(サッカーについて) 取材・文=岡田康宏氏 http://supportista.jp/2012/07/news14021334.html

WEBサイト『メンズサイゾー』 連載「アイドル音楽評〜私を生まれ変わらせてくれるアイドルを求めて〜 第39回」でライムベリー紹介 文=宗像明将氏 http://www.menscyzo.com/2012/07/post_4395.html

WEBサイト『idoool』 TIF初参戦注目のアイドルグループとしてインタビュー掲載 取材・文=岡田康宏氏 http://i.listen.jp/st/sp/sp/idoool/sp031_1.html

WEBサイトSTUDIO VOICE ONLINE』 ライムベリー紹介 http://studiovoice.jp/?p=27783 文・成馬零一氏

■『ローリングストーン 日本版』8月号 「HEY!BROTHER」レビュー掲載http://www.rollingstonejapan.com/reviews/archive/hey-brother/ で読めます。文=南波一海氏

■『CDジャーナル』8月号 連載「南波一海のアイドル消耗戦」で「HEY!BROTHER」紹介(P.172)

■『MANIMANI』Vol.2 ライムベリーインタビュー掲載 取材・文=嶋田貴宜氏

■『bounce』8月号 連載「ZOKKKON」内でライムベリー紹介(P.44)文=出嶌考次氏http://tower.jp/article/series/2012/08/01/b487/b487_03/b487_03_03 

■『週間プレイボーイ』8月13日号 「TOKYO IDOL FESTIVAL2012完全攻略ガイド」内でプロフィール紹介(P.5)

■『BUBUKA』7月号 「usa☆usa学級新聞」内にプロデューサーのE-TICKET PRODUCTIONインタビュー、ライムベリープロフィール、「MAGIC PARTY」歌詞など掲載。

■『BUBUKA』9月号 連載「ライムスター宇多丸のマブ論」内で「HEY!BROTHER」紹介(P.55)

■『SPOTTED701/VOL.20』 8月18日号 ライムベリー紹介 文=山口真木氏(未確認)http://webshop701.shop-pro.jp/?pid=47179286 からネット通販できます

■『ENTAME』9月号 (未確認)

■『ミュージック・マガジン増刊 アイドル・ソング・クロニクル 2002〜2012』 (未確認)

■『MARQUEE』8月号 ライムベリーインタビュー掲載 取材・文=土佐有明

■『QuicK Japan』8月号(8月13日発売) ライムベリーコラム掲載 文=土佐有明

■『CDジャーナル』9月号 「HEY!BROTHER」レビュー掲載(P.74) 文=高木“JET”晋一郎氏

2011-12-08

生きてます

こんにちわ。生きています。春〜夏は調子悪くてだいぶ仕事さぼってたんですが、最近は真面目に働いていますよ。というわけで、もう忘れ去られた辺境の地、誰が読んでいるのだろう?と思いながら、近況報告に代えて、最近書いた原稿をメモしておきます。

今出てる

■『マーキー』に、やくしまるえつこQ&A(質問作成)、『正しい相対性理論』論考、やくしまるえつこの「声」に関する論考、を書きました。

■『ユリイカ 特集やくしまるえつこ』に、「やくしまるえつこの演劇性」という長い論考を書きました。

ぴあの新雑誌『ウレぴあ』の演劇欄に、中野成樹+フランケンズ『ゆめみたい(2LP)』の公演紹介を書きました。

■『ミュージック・マガジン』に、坂本慎太郎のCDレビュー、モエプロとバナナ学園の劇評を書きました。

■『レコード・コレクターズ』、『CDジャーナル』、『ラティーナ』に、それぞれCDレビューを何枚か書きました。


これから出る

■『マーキー』に、もふくちゃんインタビュー、LAMA牛尾憲輔インタビュー、LAMA論考、2 ANIMEny DJ'S(ミト+牛尾)インタビュー、を書きました。

■『東京新聞』に湯浅学『音楽が降りてくる』の書評を書きました。

■『WJC』という福岡のフリーペーパー本谷有希子『ぬるい毒』の書評、というか、作家・本谷有希子の紹介原稿を書きました。

■『イントキシケイト』に蓮沼執太の4枚組ボックスのCDレビューを書きました。

2011-03-10

土佐有明WRITINGワークショップ「読み、書き、届ける技術」第3期

募集を開始しました。詳細はhttp://www.stspot.jp/tosaworkshop/で。

2011年4月24日(日)〜2010年9月25日(日)全6回

会場: 急な坂スタジオ

講師: 土佐有明(ライター) 

2010-11-21

12月5日の文学フリマに新作出します。

『土佐有明の原稿 約3年分(2008〜2010)』

『土佐有明WORKS』同様、主に商業誌に発表した原稿から出来がいいと思ったものをセレクトした冊子です。12月5日文学フリマにて販売。今回は116ページ、定価1000円の予定です。なお、文学フリマの同じブース(V-11)では、僕が講師をしている文章表現ワークショップの有志による冊子も売ります↓

http://www.stspot.jp/tosaworkshop/

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2010-11-13

最近書いた原稿

今出てる

■『東京新聞』に坂口恭平『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』の書評を書きました。WEBで読めます→http://www.tokyo-np.co.jp/book/shohyo/shohyo2010101704.html

■『マーキー』に、やくしまるえつこニュー・シングルに関する考察、エゴ・ラッピンのロングインタビューを書きました。演劇連載は遂に最終回で、ロロ、マームとジプシー、スペクタクル・イン・ザ・ファームを取り上げてます。レビューも色々書いた。

■『ミュージック・マガジン』に、スピッツのレビューを書きました。

■『ラティーナ』、『レコード・コレクターズ』、『CDジャーナル』など音楽誌にもレビューを色々書いてます。

ほかには珍しく無署名の原稿をせっせと書いたりしておりました。

2010-08-27

女優ほど素敵な商売はない――小劇場界を彩る、7人のスタァたち

 フリー編集者の藤原ちからさんたちが小劇場界の役者ベストイレブンみたいな企画をやるらしいのですが、そういえば自分も、小劇場界の役者について1年くらい前に原稿を書いていたので、期間限定でアップしておきます。初出は『kate Paper』という、下北沢のケイトコーヒーというカフェのフリーペーパー。昨年の夏ごろ配布されていて、今は入手困難かと思います。なお、アップにあたって、誤植や語尾を一部修正しています。こういう企画がもっと増えるといいですね。

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2010-08-08

最近書いたもの&告知

人前でトークすると大抵、場を微妙な空気にしてしまうorグダグダにしてしまう私ですが、有難いことにいくつか喋る仕事に呼んでもらいました。まとめて紹介。

■ロロという将来有望な若手劇団の次回公演のアフタートークに出ます。初日、8月18日の夜です。http://llo88oll.web.fc2.com/

■地元・新百合ヶ丘の産経学園カルチャーセンターで文章講座を担当します。10月から。そろそろ下記に情報出ると思いますが、初心者向けの内容で、初めてレビューを書いてみる人などにお薦めです。http://www.sankeigakuen.co.jp/school.asp?SchoolID=34

■音楽美学校の10月期生を募集しているのですが、これのクリティック&ヒストリー・コース高等科で3回ほど話します。他の講師は、磯部涼さん、須川善行さん、副島輝人さん、虹釜太郎さん、三田格さんなど豪華。http://www.eigabigakkou.com/music/

■STスポット主催のワークショップも続いています。各回参加も可能なんで、問い合わせてみてください。次回は8月28日(土)。ゲスト講師もあり。http://stspot.jp/news/writing.html

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原稿仕事は、今出てる

■『ミュージック・マガジン』に快快『SHIBAHAMA』の劇評、ボアダムス特集のCDレビュー、the coffee groupのレビューを書きました。

■『サイゾー』にthe coffee groupの紹介記事を書きました(古川日出男さんにメールインタビューしてます)。

■『CDジャーナル』、『レコード・コレクターズ』、『ラティーナ』などにCDレビュー書いてます。

もうすぐ出る

■『マーキー』に、砂原良徳のインタビューを書きました(9年ぶりのソロ音源について)。演劇連載では、快快×B-floor、ロロ、いわき総合高校『平成二十二年のシェイクスピア』(演出:多田淳之介)を紹介してます。

2010-06-16

やくしまるえつこ特集など寄稿

■今出ている『MARQUEE』は20ページに及ぶやくしまるえつこ特集(裏表紙も)。これに、やくしまるえつこ論考、やくしまるえつこd.v.d論考、冨永昌敬監督インタビュー、いしわたり淳治砂原良徳インタビュー、やくしまるワークス全レビュー、を書きました。

http://www.cinra.net/news/2010/06/04/210824.php

演劇連載第10回では、多田淳之介東京デスロック)インタビューの他、劇団、江本純子ミクニヤナイハラプロジェクトの新作公演について紹介してます。

■いまさらですが、快快『SHIBAHAMA』の上演に際して、篠田千明(快快)×喪服ちゃん(モエ・ジャパン社長)対談の司会・構成を担当しました。

http://www.cinra.net/interview/2010/06/07/000000.php

2010-05-26

書きました

劇団、本谷有希子の公式サイトに現在公演中の『甘え』について本谷有希子のインタビューを書きました。http://www.motoyayukiko.com/performance/amae/interview.html

■同じく、イープラスのサイトにも『甘え』について、上記とやや異なる内容のインタビューを書きました。http://etheatrix01.eplus2.jp/article/149149287.html

タワレコの販促誌『TOWER』にクラムボンの新作インタビューを書きました。ネットでも読めます。http://tower.jp/article/interview/65168

■『ミュージック・マガジン』の特集、ゼロ年代のベスト100(洋楽編)に選者&評者として参加し、フアナ・モリーナ『セグンド』、カール・クレイグ&モーリッツ・フォン・オズワルド『リコンポーズド・バイ…』について書きました。レビューはクラムボンの新作について、劇評欄ではいわき総合高等学校で観た「いわきのあゆみ」(作・演出:柴幸男)について書いてます。

今月は耐久レースのように延々とやくしまるえつこ関連の原稿を書き続けていました。詳細はまもなく。

2010-05-22

明日の文学フリマに出品します

友達のしーなさんたちによる同人小説誌「突き抜け派」のブースに自分の本を置かせて頂くことになりました。自分でブースをおさえたことなく、3回目の出品となる今回も他人頼みです。すみません。しかも、持参するのは以前売ったのと同じ『土佐有明WORKS1999−2008』です。あとは、アルゼンチンコンピとかポツドールの公式パンフも少しだけ持って行くつもりです。買わなくてもいいのでふらっと立ち寄ってみてください。米光さんのところとか、アラザルとか、知り合いのブースを覗くのも楽しみ。

http://d.hatena.ne.jp/shiinaneko/

2010-04-23

ウィルコのライヴ

いやー、最高でした。ネルス・クラインがこのステージに立っている、というだけで感慨深いというのに。もう、すべてが絶妙。大体、演奏がうまい、楽器がうまいってああいうことを言うんでしょ!? 違うの? ライヴ・レポートの依頼などはありませんが、頼まれなくても何か書くと思います。これで7000円なら安いもんですよ。というわけで、景気づけに『スタジオ・ボイス』に以前書いた原稿アップしときます。他には、『ヒアホン』にネルスについて1万字書いてるのと、ドラマーのグレン・コッツェのユニット、オン・フィルモアのライナーを書いてます。こっちもいいよー。

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 『ヤンキー・ホテル・フォックストロット』でジム・オルークプロデューサーに抜擢したことが、音響的配慮に富む現路線への布石となったのは確かだろう。だが、04年の『ゴースト・イズ・ボーン』制作中にパット・サンソーン(key)と共に加入したギタリスト、ネルス・クラインの貢献度の高さについては、もう少し仔細な検証がなされるべきではないだろうか。というのも、ウィルコの新作『ウィルコ(ジ・アルバム)』における空間的な深みとふくらみを増した立体的な音像は、明らかにネルスあってのもの、だからだ。

 バンド加入後の初音源となるライヴ盤『キッキング・テレヴィジョン』、続くスタジオ盤『スカイ・ブルー・スカイ』で、ネルスは饒舌で多弁的なソロを聴かせ、結果、一部の古参ファンから顰蹙を買ったという。確かに、「21世紀のザ・バンド」なる評言で絶賛されていたウィルコにあって、即興畑出身の(と、一般的にはされる)彼の存在は、良くも悪くも異物だった。良くも、といま書いたのは、ヴォーカル/ソングライターのジェフ・トゥイーディーにとってのネルス起用は、異物が紛れ込むことで起こる化学反応、つまりある種の異化作用を狙ってのことだったに違いなく、だとすれば両者の思惑は一致していたはずだからだ。それは、ライヴのサポート・ギタリストに内橋和久を起用した日本のくるりと、意識/サウンドの両面でシンクロを見せていたように思う。

 新作におけるジェフの楽曲は下手な捻りがなく、シンプルな骨格のみで成り立っている。希代のメロディストとして知られるジェフはしかし、旋律や和声を複雑化させることなく、音響的なくすみや曇りやざらつき、残響や歪みのヴァリエーションを増やすことによって、聴き手に遠近感や奥行きを意識させる手法をあえて選択したのだろう。特に、オン・フィルモアでの実験が本格的にフィードバックされ始めたのか、グレン・コッツェのクラウト・ロック的でもある硬質なスネア、低音を極端に強調した重厚なタムの音色は強烈な余韻を残す。そして、その背後でネルスが茫洋としたノイズを淡々と敷き詰めることで、音像は一挙に多層的かつ重層的な色彩を帯び始める。と同時に、スティーヴン・スティルスやデュアン・オールマンを敬愛し、90年代後半にはオルタナ・カントリー・バンド、ジェラルディン・フィバーズのメンバーだったネルスは、アコギやラップ・スティールを駆使し、ルーツ指向を強めたジェフの楽曲にも馴染み、溶け込んでいる。

 ウィルコでの活躍を機に、そろそろこの56年生LA出身の奇才に注視が集まるべき時期が来たのではないだろうか。事実、07年に米国『ローリング・ストーン』誌が発表した「歴史上最も過小評価されているギタリスト」で、ネルスは第9位にランキングされている(トップ3はプリンス、カート・コベイン、ニール・ヤング)。そう、コステロトム・ウェイツやジョー・ヘンリーとの共演で何かと目立つマーク・リーボウなどと較べると、ネルスは明らかにアンダーレイテッド・ミュージシャンに甘んじている。リッキー・リー・ジョーンズのアルバムでも如実だったように、歌ものとの距離感の取り方においても、ネルスは前述のリーボウにまったくひけをとっていないというのに。

 双子の実弟アレックス・クライン(dr)と共に活動を開始した70年代、ジュリアス・ヘンフィルやティム・バーンと技を磨きあった80年代にまで遡ると、ネルスの関連作品は相当な数に登る。まず1枚という向きには09年頭にクリプトグラモフォンから出た最新ソロ作『COWARD』でのヴァーサタイルなプレイを堪能して頂くのがよいだろう。レギュラー・プロジェクトであるパワー・トリオ、ネルス・クライン・シンガーズも秀作揃いで、グレン・コッツェも参加した最新作『DRAW BREATH』(07年)が現時点での最良の成果となる。また、サーストン・ムーアとのデュオで飛ばしまくる『Pillow Wand』(97年)、サーストン、リー・ラナルド、ギフォニー・ムーアという面々でグレン・ブランカへの返答とも取れる騒音を聴かせる『FOUR GUITARS LIVE』(01年)などは、この後ネルスがソニック・ユースに正式加入していても不思議ではなかった、と実感させる仕上がり。他、近作では、巨匠アンドリュー・ヒルへの哀悼の意を示した『NEW MONASTERY』(06年)、ウォリー・シュープ(as)、クリス・コルサーノ(dr)とのパワフルなインタープレイが暴発する『IMMOLATION』(05年)も捨てがたい。更に、ミニットメンのマイク・ワット、清水ひろたか、あらきゆうこジム・オルークとのセッションで、08年にライヴを行ったブラザーズ・シスターズ・アンド・ドーターも、そろそろフル・アルバムのリリースが待たれるところだ。

 『キッキング・テレヴィジョン』のスリーヴや、オフィシャル・サイトでは、ネルスの使用機材の写真が閲覧できる。時に15種類以上のエフェクターを繋ぎ合わせ、音響装置としてのギターの可能性を拡張し続けるネルスが、音の鳴りや響きに鋭敏になりつつある今のウィルコに必要不可欠な存在であることは、この写真が何より雄弁に物語っている。

2010-04-11

最近書いたもの

あえて告知するほど色々あるわけではないのですが……。

■『ミュージック・マガジン』に五反田団といわきから来た高校生の劇評、カーキ・キングのレビュー、ブラッド・メルドーのレビューを書きました。

■『マーキー』に、相対性理論に関する論考、やくしまるえつこd.v.dのインタビュー、サカナクションのインタビュー、レビューを数本書きました。演劇連載では、劇団、本谷有希子チェルフィッチュデス電所ホナガヨウコ、武蔵小金井怪談デス電所、甘もの会について書きました。

■『レコード・コレクターズ』や『CDジャーナル』にもレビューをいくつか書いてます。

そんなところでしょうか。ワークショップ第一期、無事終わりました。最終回のゲストだった雨宮まみさん、ありがとうございます。→http://d.hatena.ne.jp/mamiamamiya/20100404

2010-03-05

メモ

ソクーロフエルミタージュ幻想』、五反田団といわきから来た高校生『3000年前のかっこいいダンゴムシ』、岡崎藝術座『リズム三兄妹』、松江哲明あんにょん由美香』、チェルフィッチュ『わたしたちは無傷な別人であるのか?』、相対性理論渋谷慶一郎、ままごと『スイングバイ』、ボクマクハリ『スリープインサイダー

2010-02-21

五反田団といわきから来た高校生『3000年前のかっこいいダンゴムシ』の感想

アンケートを出せなかったので、無理で失礼なお願いと思いながら、制作の方に渡して頂けないかとお願いをしたところ。届いているといいなあ。以下は、ごく一部だけ改訂したもの。ちゃんとした(ってなんだよ)劇評はまた別所で書くと思います。

追記:最後、2010年2月21日、と入れるべきところを、2009年2月28日、と書いて送信してしまいました。もう10年代だし! 28日は来週だし!! せっかくのラブレターが台無しだ。しかし、この作品の良さっていうのは、相対的な「良い」ではなく、絶対的な「良い」なんですよね。演劇、本数それなりに観てると、良かったとか面白かったっていうのは、相対評価になりがちなんだけど、これに関しては他との比較対象とか考えるまでもない、絶対的な良さ、だった。

いわき総合高等学校の皆様

 昨晩の公演を拝見しました。とてもとても良かったです。直後ロビーで「すごくよかった!」と声をかけることしかできず、アンケートも提出しなかったことを後悔しています。あまりにも感動したからです。というか、今もその余韻で胸がいっぱいだからです。そこで、反則技と思いながらも、制作の●●さんにお願いしてこれを書きました。皆さんの手に無事渡っているでしょうか? 

 たぶん、皆さんが思っている以上に、皆さんの演技は観た人の心を揺さぶったと思います。ステージからは見えない風景でしょうが、皆が笑い、泣き、最後にはとてもハッピーな気分になっていました。そして、終演後、あるいは観劇後ひと晩経って、思い出して笑ったり泣いたり、あとは、ちょっと切なくなったりしていると思います。少なくとも僕はそうです。そして、数日後、数ヵ月後、数年後、また思い出して泣いたり笑ったりすると思います。皆さんは今回の体験を、今後の人生の中で「よき思い出」として幾度となく反芻するでしょう。でも、それは、観た人にとってもそうなのです。

 僕は日常的に芝居を見ますが、その中でも今回の公演はスペシャルでした。他に較べてよかったとか、何番目によかった、とか、そういう問題ではありません。ほかでは見られない、他とは明らかに違う、魔法がかかっていました。……って、我ながら陳腐な言い方だと思いますが、でもそれは多くのお客さんが感じ取っていたはずです。目に見えないし、言葉になりづらいけれど、確かに魔法がありました。そして、それはご本人たちは気づいていないのかもしれないけれど、高校3年生だからこそ立ち現れる類の魔法だと思います。もちろんそれを引き出したのは前田さんの手腕なのだろうけど、でも、もともとないものは引き出せない。原石のような輝きを放っていた皆さんの演技を、なんて眩しいんだろうと思い、目を細めながら、でもまばたきはせずに、拝見しました。

 35歳のおっさんのノスタルジーだろう、といわれればそれまでかもしれません。多くのオトナにとってこういう鑑賞が感傷の対象になりやすいのも事実です。でも、それだけじゃない、というか、そういうことじゃない。ここまで心を揺さぶられたのは、前田さんはもちろんですが、皆さんが素晴らしかったからです。そして、その素晴らしさに皆さんは(おそらく)自覚的ではない。だからこそ、より素晴らしかったのだと思います。プロフェッショナルな(?)演劇を観て、そういう「素晴らしさ」に出会うことは、滅多に、というか、ほとんどありません。お客さんがたくさん入っている演劇、有名で高名な演劇を見ても得られないものを、皆さんは与えてくれました。演劇をつくること、演劇を観ることのもっとも原初的な悦びを皆さんは教えてくれたのです。

 皆さんは、授業の一環として、演劇を「教わった」という感覚なのかもしれません。が、教えられたのは、僕や僕らのほうだったのでした。なので、お礼を言いたいです。本当にありがとうございました。今抱えている感情を、整える前に、なるべくシンプルに、皆さんに宛てて率直に書きたいと思い、これを記した次第です。今頃最後の回が終わっていることかと思います。お疲れ様でした、そして、本当にありがとうございました。 

2010年2月21日 土佐有明

2010-02-19

最近書いた原稿

今出てる

■『ミュージック・マガジン』増刊の90年代本にいろいろ寄稿しました。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3745397

■『ミュージック・マガジン』に、ダニエル・バーナード・ロメインの紹介記事、パフュームDVD川本真琴のレビューを書きました。

■『マーキー』に、ハルカリのインタビューと、レビューを10本くらい書きました。演劇連載は、ナカゴー鎌田順也インタビューの他、松尾スズキ演出『農業少女』、チェルフィッチュの新作を紹介してます。

■『CDジャーナル』にもろもろレビューを書きました。

■『ラティーナ』にもレビューを書きました。

観た読んだ聴いた

ライブテープについては、後日ちゃんと書きます……。

松江哲明監督『ライブテープ』(2・13 黄金町)

RESET-N『青』(2・11 スズナリ)

MU『ゴージャスな雰囲気/めんどくさい人 Cプロ』(2・11 OFFOFFシアター)

ナカゴー『リベンジャーズ・トラジディー』(2・17 王子小劇場)

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