ビューティーバー(北区浪花町)
その後,Y田夫妻に「ビューティーバー」の位置を教えてもらい,ついでに軽く一杯.
店内にはカウンターと座敷に縁台で,料理はお膳の上に置いてくれる.基本的に和風でありながら,細かいところがかなり今風.着物と日本酒の店らしいが,残念ながらこの日は着物ではなかった.この日のBGMはテクノ.
この店はホームページも凄く,一見の価値あり!
お通しは,若竹煮.
お酒は以下の通り.なんと,この「電気菩薩」の命名・題字・ラベルデザインはガロ系の根本敬!
こういうお店は「にほん酒や」の高谷氏とか好きかもなあ….
天然たいやき 鳴門鯛焼本舗 天神橋店(北区天神橋)
みんなと別れたが,まだ時間が早かったので,周辺をぶらぶらしていたら,行列ができている店を発見した.その「天然たいやき 鳴門鯛焼本舗」に並んでみた.
購入したのは,天然たいやき 黒あん[小豆]とアイスもなかを購入.アイスもなかをすぐ食べてみたが,もなかのパリッとした食感と,あっさりしたアイスのマッチングがなかなか良い.
後からたいやきも食べてみたが,これも悪くないと思う.
創作酒房 なかなか(北区浪花町)
大阪の夜をエンジョイしようと,Y田妻一押しだった「なかなか」に.普通の居酒屋に見えるが,お酒が非常に充実している,まさに「羊の皮をかぶった狼」的な店だ.知り合いに紹介されたと言ったら,「Y田さんでしょ?」と一発で当てられていた(苦笑)
料理は,明太オムレツ,牛すじ煮込み温玉添え.オムレツは柔らかくてなかなか美味しい.牛すじ煮込みは,みりん・醬油味で少し甘めな味付けだ.一般的な居酒屋メニューなんだけど,質は高い.
お酒は以下の通り.この店は日本酒の種類が豊富だが,最初は純米燗酒のお店としてスタートし,その後華やかなお酒も増やしてきたという経緯らしく,定番酒だけでもかなり飲み応えがある.お燗を頼むと湯煎徳利に温度計付きで提供してくれて,上原先生の杯を使っている.純米燗酒系の日本酒は千葉の酒屋から,他は大阪近郊の酒屋から取り寄せているそうで,五人娘,いづみ橋など,純米燗酒系のお酒は関東でも見慣れたものである.
この店は価格が安いだけでなく,なんと朝7:00まで営業しており,そのために近隣の飲食店の人達もよく呑みにくるとか.天満駅のすぐ近くで交通の便も良いので,要チェックの店だろう.
上方日本酒ワールド(大阪天満宮)
昨日のびしょ鍋の会の後は朝までオールかと思った(←こういうことを言っているから,周囲からそろそろいい加減にしたら?と説教されてしまう(爆))のに,意外と早く終わったので翌日に備えて神田の漫画喫茶で「のだめカンタービレ」を読んでから仮眠,早朝に大阪に向けて出発.ちなみに,東京駅周辺の漫画喫茶は早く閉まって泊れないので注意すべし(サウナはある).
大阪駅について,すぐ地下鉄に乗り換えると,改札でなんと竹鶴酒造の竹鶴敏夫専務に出会う!事前に桑原酒場の大畑専務と一緒にいるという情報を掴んではいたが,二時頃まで一緒に呑んでいて,敏夫専務だけ京都に午前中仕事に行く必要があるとのこと.午後に再会する約束をして,無事大阪天満宮に約10分前に到着.この時点ではまだ人も少なく,受付もスムースだったが,この後に推定2,000〜3,000人(前売りだけでさかずきん特製グラス前売り1,000枚+追加1,000枚完売したらしい)来ることになるとは!
さて,当日のポスターはさかずきん姉作の以下のように素晴らしいものだった.特に今回は大阪だけでなく,京都から「あさくら」,「膳」,「よらむ」の日本酒バートリオも古酒をたんまりと携えて参加していた.
特製グラス(さかずきんバージョン)は以下のように可愛いもの.
このイベントが素晴らしいと思ったのは,以下のような点だ.
- 大阪+関西という広い範囲の店が互いに協力してイベントを盛り上げている.関東では非常に多くの日本酒イベントがあるのだが,基本的に飲食店単独とか,特定の酒販店関係に限定しており,これほど多くのお店が協力する日本酒イベントはないと思う.しかも,今回は京都からも参加するという素晴らしさ.
- お客のマナーが良い.酔っぱらって暴れているとか,呑みすぎて吐いているというシーンは見かけなかった.
- お酒の場で知り合った人と,すぐ仲良くなれる傾向は,特に関西では顕著だと思う.「酒は楽しんで呑むもの」というポリシーが明確なのかもしれない.
この日は,残念ながら久保本家の加藤杜氏は来ていなかったが,事前にわかっていた桑原酒場の大畑専務,太田酒造の太田陽子さん♡,そしてなぜか大畑専務の傍にいつもいる(←誤解を招きそうだな…(笑))竹鶴酒造の竹鶴敏夫専務と会うことができただけでなく,御祖酒造の横道俊昭杜氏(近くに住んでいるらしい)にも会い,木下酒造のフィリップ・ハーパー杜氏(翌週「べっしゃん」でも会う予定)を紹介して頂いた.
また「チルコロ」に,「いっせい」の山口氏が手伝いに来ており,三月に一回しか訪問していないというのに顔を覚えていて声を掛けて頂いた.
でじゃさんとも無事合流でき,「松の屋」で知り合ったが現在大阪在住のY田夫妻にも懇意にしていただき,その友人達と共に非常に楽しい一日を過ごすことができた.こういう素敵なイベントを企画・運営してくれた「日本酒卍固め」の皆様と,出会うことができた人達に感謝したい.
上方日本酒ワールドの屋台(大阪天満宮)
当日のメニューはすでに公開されているが,各売店の状況と私が呑んで食べたものを書いておこう.午後一時を超えるとぽつぽつと売り切れが目立ち始め,最後まで売り続けていた店は比較的限られていた.店によっては,本店からピストン輸送していた店もあったそうである.
味酒かむなび & 十旭日・寺田栄里子・緋佐子姉妹(島根・旭日酒造有限会社)
- 蕨と蕗の薹のニョッキの蟹あんかけ
- +旭日 純米大吟醸生原酒 改良雄町 17BY(島根・旭日酒造有限会社)冷や
私は納豆料理は食べない(笑)が,お酒も早めに売り切れていたようだ.
佳酒真楽やまなか & 宝剣・土井鉄也蔵元(広島・宝剣酒造株式会社)
「やまなか」はかなり人気があって行列が長かったので,後回しにしているうちに料理が売り切れになってしまった.Y田氏妻によると,今回の料理の中で「ハーブと日向夏のスープ」が一番美味しかったとかorz
蔵朱 & 睡龍・久保順平蔵元(奈良・株式会社久保本家酒造)
- 白金豚ソーセージ炭火焼
- ホワイトアスパラの生青海苔煮
- 睡龍 涼 19BY(奈良・株式会社久保本家酒造)燗
- 睡龍 生酛のどぶ 21BY(奈良・株式会社久保本家酒造)燗
ソーセージも美味しかったのだが,粒入りマスタードの粒が大きくて,これだけでもつまみになるくらいだった.
高麗橋吉兆 & 松の司(滋賀・松瀬酒造株式会社)
酒や肴よしむら & 風の森(奈良・油長酒造株式会社)
風の森は斗瓶で持ち込み,ビニールホースで注いでくれていた.そのためか,濃厚でも味が非常に端正だ.対照的に,鷹長は壷でしっかり熟成されていた.
たこ茶屋 & 玉川・フィリップ・ハーパー杜氏(京都・木下酒造有限会社)
大阪らしく,この屋台のたこ焼きに一番長い行列が!ただ,普段とは勝手が違うからか,たこ焼きを焼く手は非常に不安げだったが,味はそこそこだったのはさすがである.しかし,お裾分けして頂いたたこの柔らか煮が非常に美味しかった.
なお,フィリップ杜氏を,御祖酒造の横道杜氏に紹介して頂いた.雄町の純米吟醸を選んだら,「ちょっときれいなんですが…」と断りを入れたのは,私の好みが見抜かれていたのか?なお,奥さんと子供が来ていたらしく,後から結構話題になっていた.
チルコロ & 七本槍・冨田光彦蔵元(滋賀・冨田酒造有限会社)
尊尊我無(とーとぅがなし) & 秋鹿・奥佳明蔵元?(大阪・秋鹿酒造有限会社)
この店も人気があったので,もう一種類は呑めず・食べれずorz
日本酒うさぎ & 扶桑鶴・大畑朋彦専務(島根・株式会社桑原酒場)
料理とお酒は以下の通り.料理は早めに売り切れてしまっていたが,大畑専務が献身的にずっとお燗をしていたのが印象的だった.
なお,「日本酒うさぎ」が良かったのは,料理とお酒が一緒に載せることができるトレーを一緒に配っていたことだった.だから,一番最初にこの店に行き,トレーを確保する人も多かったようだ.
びんびとお酒おがたまの木 & 英君(静岡・英君酒造株式会社)
船越酒店 渉 & 辨天娘・太田義人・太田陽子親子(鳥取・有限会社太田酒造場)
料理とお酒は以下の通り.このわた茶碗蒸しは,このわたがある部分だけが味が濃かったので,一旦かき混ぜてから食べた方がよかったのか?でも,それって行儀が悪いよねえ…?
なお,この日のお燗番は陽子さん♡で,最後まで献身的にお燗をしていた.なお,蔵元の太田義人氏の弟の太田清人氏の娘も大阪の大学に通っているので,引っぱりだしてきたとこのこと.しかし,「写真撮ってもよいですか?」と聞かれて,「いいですよ!」とすぐポーズを取る生来のアイドル体質の陽子さんと違って,こういう場に慣れていないようだった.しかし,二人とも美形なのは太田家の血筋なのだろうか?思わず「陽子さんをモデルにして辨天娘カレンダーを作りましょうよ!」と勧めてしまった.
あさくら
京都日本酒バーの三件の中では,一番お酒のラインナップが地元志向だが,若い感じ.
お酒は以下の3000円,30杯限定.酒造年度は古くても,かなりきれいな感じだった.
- 花巴 純米大吟醸 無濾過生原酒 3BY(奈良・合名会社御芳野商店)冷や
よらむ
上の写真のあさくらの左側を見てほしい.全般的に一番古酒に傾倒した品揃えだったのが「よらむ」だ.また,ヨラム・オフェル氏本人が来たということで,びっくりした人も多かったようだ.
お酒は以下の二本だが,それぞれタイプが違うがなかなか素晴らしい.
- 不老泉 深層水仕込み2002 5年冷蔵+3年常温熟成(滋賀・上原酒造株式会社)冷や
- 木戸泉 New AFS 1976(千葉・ 木戸泉酒造株式会社)冷や
売店
さかずきん姉が二升袋と缶バッジセットを販売していたのだが,それぞれ50個用意したのに,午後2時過ぎには完売.それでも買いたいという人が来ていた.関西のさかずきん人気は本当に凄いですぅ!!!