スラウェシ地域研究メモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

京都大学東南アジア研究所:スラウェシ科研のサイトへ
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2005-11-30/Wednesday

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スラウェシ科研・研究協力者松井和久さんからのお知らせです。

第61期インドネシア理解講座

『スラウェシ島理解シリーズ』の第四回目のテーマは、マカッサルの華人です。 20年以上にわたりブギス社会を調査し続けてきた伊藤眞さんが、知られざる南スラウェシの華人社会に関して最新の調査結果を報告します。トラジャコーヒーを 味わいな

がらの贅沢で知的な土曜の午後となります。

【伊藤眞(いとう まこと)さんのプロフィール】

首都大学東京東京都立大学)教授、社会人類学博士1950年11月 生まれ

1974年3月 東京外国語大学フランス語学科卒業後、東京都立大学大学院に進み社会人類学を専攻。 1981年8〜9月 南スラウェシワジョ県で最初の予備調査。

1982年2月 東京都立大学大学院博士課程満期退学。

1983年4月〜1985年8月 ハサヌディン大学文学部講師の傍ら、ブギス人居住地域(おもにソッペン県)でフィールドワークをおこなう。

1985年9月〜帯広畜産大学助教授

1989年4月 東京都立大学人文学部助教授を経て現在に至る。

主なフィールド:インドネシア、マレーシア(サバ州) 関心:ブギス人の居住地域及びブギス移民ネットワーク, 最近ではマカッサルの華人について

【期日】  2005年12月3日(土) 13:00-16:00

【内容】  マカッサルそぞろ歩き−華人を中心に

2004年、マカッサル市内の旧華人居住区の入り口に、中華街大門が建てられました。スハルト時代は、細々とおこなわれていた年間行事も盛大におこなわれるようになり、一方、市当局も、旧華人居住区を 地方観光の一部にとりいれようとしています。このような大きな変化の中にあるマカッサルの華人たちの過去から現在をスライド、ビデオ映像を用いなが ら紹介したいと思います。

【場所】 インドネシア文化宮(GBI)・ JR高田馬場駅より徒歩約6分

【定員】  約20名

【参加費】 \1,000#(JAN=Japan Aceh Net)」を通じてアチェ義援金に使わせていただきます)

【申し込み】氏名、住所、電話番号(変更などの緊急連絡用として携帯電話番号も)明記して電子メールでお申し込みください。 okawa@mxg.mesh.ne.jp

2005-11-29/Tuesday

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スラウェシ科研・研究協力者の島上宗子さんからのお知らせです。

2005 龍谷大学国際社会文化研究所シンポジウム

“もっとやろう!普段着の国際交流!!”

テーマ:国境を越えた村おこし −日本と東南アジアをつなぐ実践−

日 時:2005年12月8日(木)15:10〜16:40

場 所:龍谷大学瀬田学舎 REC 小ホール(REC ホール1F)

    キャンパスマップ http://www.ryukoku.ac.jp/web/map/seta.html

日 程:

15:10〜 開会挨拶 松原廣志(国際社会文化研究所所長)

15:15〜 司  会 加藤剛(龍谷大学社会学部教授)

報 告

■小さな国東ティモールの大きな資源----みんなで考えるコーヒー豆の活かし方

阿部健一(国立民族学博物館地域研究企画交流センター助教授

フィリピン山村の植林運動----先住民NGOをつなぐ草の根国際協力

  清水 展(九州大学大学院比較社会文化研究院教授)

■日本とインドネシアの山村の知恵を結ぶ----コモンズ保全をめざして

  島上宗子(いりあい・よりあい・まなびあいネットワーク

16:30〜 質疑応答

16:40  閉  会

お問い合わせ:龍谷大学瀬田学舎内 国際社会文化研究所

       TEL:077-543-7746 FAX:077-543-7771

シンポジウムにつづいて報告者を囲む茶話会(無料)が催されます。

http://scri.rec.ryukoku.ac.jp/symposium_2005.htm

2005-11-06/Sunday

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スラウェシ科研の研究協力者:島上宗子さんが活動する「いりあい・よりあい・まなびあいネットワーク」の勉強会のお知らせです。

こちら(no title)より。

詳細はこちら(第8回「いりあい・よりあい勉強会」のお知らせ: 一般社団法人あいあいネットブログ

いりあい・よりあい勉強会:「パラダイムシフト」を目指すPKPMムーブメント」

第8回「いりあい・よりあい勉強会」のお知らせ

「パラダイムシフト」を目指すPKPMムーブメント」

発表者:ティウィさん(インドネシア国家官房庁

    長畑誠(あいあいネット・PKPM短期専門家)

日時:11月24日(木)午後7時〜9時

会場:早稲田奉仕園・スコットホール222号室

地下鉄早稲田駅下車徒歩5分)(地図はhttp://www.hoshien.or.jp/map.html

発表者はJICAの技術協力プロジェクト「市民社会の参加によるコミュニティ開発(インドネシア語でPKPMプロジェクト)」現地事務局の中心メンバーの一人である、スリ・プラスティウイ・ウタミ(通称ティウィ)さん。インドネシア・国家官房庁の職員であるティウィさんは、「コミュニティ開発のパラダイム・シフト」を目指すPKPMプロジェクトの政府側カウンターパートであり、推進役の一人です。今回は、同プロジェクトによる日本での研修の一環として来日予定です。

参加ご希望の方は事前に「あいあいネット事務局」までお申し込みください。

Tel/Fax 03-3204-1316

Email: i-i-net@zj9.so-net.ne.jp

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先日、バランロンポ島の家族にレバランのお祝いの電話をしたとき、今年は雨が多くて、たいへんだ、という話をききました。

雨季というと、一日中、雨が降り続くようなイメージがあるかもしれません。しかし、実際には、明け方、午前11時くらいからの数時間、日没後の数時間、といった具合に、断続的に雨は降ります。雨間には乾季と変わらない強い日差しが覗きますので、あっという間に地面も乾き、洗濯物も基本的には数時間で完全に乾いてしまいます。ただし、それは自分一人分の洗濯物をすればよいだけのわたしの話であって、大家族を抱えるふつうの島の住民たちにとっては、やはり洗濯物で苦労する季節のようです。

洗濯物は基本的には一家の中で、一番若い女性の仕事とされます*1。まだ就学している場合は、基本的に免除されますが、学校が休みになれば、かならず洗濯を割り振られます。またその量が、半端ではありません。

ほんの数年前までは、エコノミーEkonomiという商品名の練り石けんが洗濯には使われていました。少しずつ水で溶いて、洗濯用ブラシを使って、衣類等を擦ります。塩分濃度の高い島の井戸水でも十分に泡立つ石けんで、衣類洗濯以外にも、食器や鍋・釜などを洗うのにも使われていました。

このごろではほとんどの人が、アタック(日本のメーカーのもの)やリンソRinsoといった酵素パワーの粉洗剤を使うようになりました。さらに泡立つ上、洗浄力もあります。洗濯に割く時間も、若干、短縮されました。主婦の家事労働時間を削減した…というのは大げさかもしれませんが、その効果は少しあったように見えます。さらに、このごろでは洗濯してすすぎを終えた衣類を、芳香柔軟剤に浸すようにもなりました。これは特に、雨季にはどこの家庭もほぼ使うようになってきました。

酵素パワーの洗濯洗剤にせよ、芳香柔軟剤にせよ、普通にスーパーなどで売られているボトルやパックは、結構な値段がします。一日の食費に匹敵するくらいの値段のものを、いつもいつも買えるとは限りません。インドネシアでは、こういった洗剤だけでなく、シャンプーなども、一回分ずつがパックされら小袋製品も生産されています。一回分の値段は、基本的には500〜1,000ルピアといった小額コインか紙幣で買えるものです。小袋のものは、結果的にはいくつか買えば、ディスカウント店で大きなパックを買ったとき以上の値段がする場合もあります。しかし、まず必要なものを優先させて買う家計管理という点から考えると、実に意味のある商品なのです。一回分がパックされているので、旅行にも便利です。

雨季は鬱陶しいものですが、乾季だけ暮らしていては、決してわからないこともまたたくさんあるように思います。一年を通じて、フィールド・ワークをおこうなうことの意味は、こういうところにもあるのでしょう。

*1:ただし、未婚の男性は、自分の分だけを自分で洗います。

2005-11-05/Saturday

celebes2005-11-05

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写真は2004年の夏、ハサヌディン大学の研究者たちと合同調査旅行に出る直前の結団式(?)の前に、アロマ・ラバッカン(ラバッカン王国の味、という老舗イカン・バカールレストラン)で撮影したものです。スラウェシ科研の日本側メンバーが、ほぼ全員、参加しています。

スラウェシ科研のサイトを更新しました。

■Digital Archives→Sulawesi Archives

といっても、まだまだこれからなのですが、できるだけ定期的に、これまでの蓄積データを更新していきたいと考えています。ところが、主としてサイト管理を担当している浜元が来週から来年2月上旬まで、フィールドへ出発します。またしばらくの間、更新が滞りがちになりますが、最終年度に向けて、おもしろい調査をたくさんしてこようと思っています。

雨季の調査中はどこにもいけない、というネガティブな感想がつきものです。しかし逆に、話を聞きたい相手もまたどこにもいけない、というメリットもあります。普段は時間を気にしたり、こんなにしつこく話を聞いても大丈夫だろうか、と心配するわけですが、雨季だけは別です。ただし敵は、トタン屋根。激しい雨が降ると、天井がなく、いきなり屋根に達する造りの南スラウェシの家屋では、トタン屋根を叩く雨音がすさまじいのです。大声で叫んでも相手の声がかすかに聞こえる程度になります。30分も大声を出し合うと、もう力が尽きてしまいます。雨が降ったときは、どうするか?優等生的にはノート整理がよいでしょう。しかし現実的には疲れを休めるために昼寝をするのが一番よいようです。雨音を聞きながら昼寝をする至福は、フィールドでしか経験できません。

2005-11-04/Friday

celebes2005-11-04

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スラウェシ科研も2年目の半ばを過ぎ、ちょうど折り返し地点を迎えました。

この間、ハサヌディン大学との合同臨地調査の実施(2004年)、ワークショップ開催(2005年)など、少しずつではありますが、研究活動を積み重ねて来ました。

国内研究会、国内合宿などをとおして、科研メンバー間の問題意識の確認、情報共有などにも努めてきました。

いろいろなバックグラウンドを持つ研究者があつまり、多角的な視野からインドネシアの地方分権がどのように進行しつつあるのかを、とくに自然資源管理のあり方を手がかりとして理解しようと務めてきました。地域研究の実験的な試みだといえます。

研究分担者の先生方は、忙しい時間をぬって、短い時間ではありますが、なんとか臨地調査を敢行されています。研究協力者のわれわれは、日々、蓄積される情報を、できるだけ形にまとめていく作業の傍ら、実践的な調査計画を練り、対象にアプローチする試行錯誤を繰り返しています。再来年の末にはどのような成果がまとめられるでしょうか。

イドゥル・フィットリ(レバラン明けの大礼)を経て、初心を忘れずに「スラウェシ地域研究へ向けて」研究を積み重ねていきたいと思います。

2005-11-02/Wednesday このエントリーを含むブックマーク

Selamat Idul Fitri.

Maaf lahir dan Batin.

ラマダン月(断食月)が明けました。おめでとうございます。

2005-11-01/Tuesday

celebes2005-11-01

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写真はバランロンポ島にふたつあるモスクのうち、新しい方のモスクです。

スプルモンデ諸島では、2000年以降、モスクのすぐ隣にミナレット(インドネシア語ではムナラmenara:塔、高い建物の意味)建設のブームがありました。それに合わせて、モスクの改築・修復等も盛んにおこなわれました。

バランロンポ島ではふたつのモスクのいずれもが、ほぼ同時期にミナレット建設に着手し、同時にモスク修復にも取りかかりました。

小さな島にふたつのモスクがあるのはなぜなのでしょうか。古い方のモスクは、島内のムラユ人集落の裏手に位置しています。このモスクは島嶼部地域では最古のものとされており、ゴワ王国やタッロ王国の歴史に登場するような人々の墓所(Shek Asagaf Yusuf)などが並ぶ墓地がモスクの裏手に広がります。Mesjid Nurul Yaquin が建設された当時、これほどまでに島の人口が増えるとは、誰も予想しなかったからなのでしょう。古い方のモスクは、比較的小さめです。

一方、新しいほうのモスクMesjid Nurul Mustaquin は、古い方の2倍近い広さがあります。もちろん、全島民3,700人を収容することはできませんが、広々とした前庭があります。なんとかなるものです。

ところで、ラマダン断食月)明けの大祭の礼拝は、どこでおこなうのでしょうか。バランロンポ島の場合は、島の中央部にある広場に人が集まります。スプルモンデ諸島の島によっては、家屋が所狭しと建ちすぎて、空間というものがまったく存在しない島もあります*1。この場合は、満員になるまではモスクに人を入れ、残りは各自の家で礼拝をおこなうことになります。

明日の日没を迎えると、28日間にわたる断食月が明けます。

*1:ルムルム島、バランチャディ島など。

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