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2009-10-24

[][]文化の地域格差は人の格差か?

インターネットのコミュニティ、特にここ1,2年はTwitterを見ていると、

東京に移住する人が多いように思う。

逆は、(転勤や結婚を除いては)あんま見ない。


インターネットは情報の地域格差を解消したか、といえば

テキストや動画のコンテンツという意味では解消したと思う。

昔は田舎に回線も来てなくてそういう意味での格差はあったけれど、大体今はADSLまでは通ってるし。

ネット上に乗っけられないコンテンツ、たとえば単館上映の映画、ミュージシャンや楽団のコンサートツアー、キー局のニッチ寄りテレビプログラム、服だの雑貨だの本だの、というものについては

解消されたとは言わないが、

ある程度の人口がないと集客なんぞ到底見込めないものを地方でやっても売ってもしょうがないので、ここはまあどうにかするところではない気もする。

買い物については通販も充実してきたしね。


インターネットが普及して、私たちはこれで「世界中どこにいても」同じ情報にアクセスできる!と喜んだ。

じゃあネットの普及は人、特に若者の「上京したい」気持ちを拡散させたかというと、

私は助長せたと思う。

何のことはない、一番面白いコンテンツは「人」だからである。


Twitterではリアルタイムに他人のWhat are you doing? が更新されている。

Twitterって何が面白いの?っていう人がいるけど、人が面白いんだよ。

他人のWhat are you doing?の多様性の素晴らしさと言ったら!

で、その多様な人たちが言う。

どこどこでだれとだれが集まった、どんなイベントに行った、どんなショップに行った・・


大体気軽に集まっているのは東京である。

それは当然で、どのネットコミュニティも使っているのは東京の人間が一番多い。

ちょっと昔(2008年11月)の記事だけど、

ミクシィ代表取締役社長の笠原健治氏は、「mixiの会員数は1500万を超える国内最大規模のSNSへと成長し、コミュニケーションのインフラにまで成長している」とした一方で、「mixiの主要ユーザーは大都市圏の20代から30代が中心であり、地方のユーザーや35歳以上にはまだまだ浸透していないのでは」とコメント。「35〜39歳のユーザーは世代の15%程度しかユーザーがおらず、mixiに入りたくても入れないという問い合わせもいただいている」と付け加え、今回の施策によってより多くのユーザーがmixiを利用できるようになるとした。

 招待制の廃止については、「招待制を続けてきた理由は、誰かに誘われて入会したほうがスムーズにmixiを楽しめ、招待者を起点として他の友人や知人とつながれるというメリットがあった」とした一方で、「招待制のデメリットとして、地方や35歳以上のユーザーなど、mixiの中心とは離れたコミュニティには飛び火しなかった」と説明。

mixi、年齢制限を15歳に引き下げ。2009年春に招待制から登録制へ

日本最大のコミュニティですらこれ。

田舎にいるとmixiの招待状なんてすごい遅さでやってきたけど、東京なんてすぐだよね。

Twitterは別に招待制じゃないけど、でもネットサービスですらリアルの友人から話を聞いてやる場合が多い。特にキャズムを超える(一般に広く知られる)前は。


私は結婚で東京に越してきたけれど、それまでは信州にいた。

田舎でネットコミュニティを使いながら都会の人のフットワークを追っているとね、

行った先のね、レストランやイベントやコンサートや、そういうもの自体もうらやましいといえばうらやましいんだけど、

それより何より一番うらやましいのは、人と人とが会ってることなのよ。

気の合いそうな、面白そうな人と人とが!

あーどうしてそこに私は気軽に居ないんだろうなと。

そしてその「密度」で人が集まるのは自分の場所では無理だなと。

実感するですよ。


インターネット以前だって人と人とはこうやって会っていた。

文化の発信は大体中央からで、

面白いものはなんでも中央からやってきた。

それはこうやって人と人とが会って作っていたんだなあと。

それを田舎の人間がリアルタイムで見れるようになっちゃったのね。

知っちゃったのね。


んでイライラして上京してしまう(笑)。



東京に来て半年経った。

私の場合は元がインターネット引き籠り系なので実は信州にいたころとあまり生活が変わらない。

服も雑貨も長野にある量で充分だった。人と違ったり凝ったりする方に興味がないのでマスでいい。

本は信州でもネットで買ってたしね・・。

深夜のテレビアニメを見るわけでもなく、単館上映の映画も見ない。

演劇やコンサートももともとほとんど行かないのでそれも別にいい。

あ、プロオケのコンサートが多いのはありがたいなそういえば・・

ただそれは気軽に温泉に行けなくなった(本当に残念)のとバーターかなあ。


ただ、人とは圧倒的に会い易くなった。

信州の人とは会いづらくなっちゃったけど、

その10倍くらいの人数と会い易くなった。

初対面の人ともたくさん会うようになった。

人が人を連れてくる。



東京は、住むには結構微妙なところだと思う。

夏は異様に湿度が高いし、冬は信州よりずっと風が乾燥していて、そして冷たい。

空気がすごく悪くて(対信州比)、正直よくここで洗濯物とか干してるよなあと思う。

車でサクッと行ける高原も温泉もないし、野菜はなんか小さい。

ただ、人がいるから、多様な人がいるから、そこから面白いものがどんどん生まれている。

これだけ人口がいるから、ニッチな文化でもちゃんと存続している。

そういうのがそこかしこに転がっている。

そこは、田舎にはないものだと思う。


でも私は、「文化」を語る人のほとんどが”中央”に住んでいるのが、

気に食わない。


東京に来たから余計思う。

東京からの視点しか持っていないのに文化を語れる気になってる。

いや、語れるのだ。地方に「啓蒙」するだけなんだから、やることは。

平田 あれは、本当にいろんな意味で象徴的な事件で。会津若松ですよね。あのぐらいのレベルの地方都市の子が一番息苦しくて。

要するに東京辺りだと、今、東大に行くのも、そんなに大変じゃないんですね、昔に比べると。だから、東京の受験校っていうのは、結構、変な授業もたくさんやっていて、例えば、うちは駒場なんで、筑波大附属駒場の先生と共同して、すごく変な授業をいろいろ出しているんです。ある年は、中学3年生に、夏休みに永山則夫の小説を3冊読ませて、後期全部かけて、永山則夫の評伝劇を作るっていう、これを国語の授業でやったんです。

佐々木 すごくいいですね。

平田 ちゃんと作るんですよ、中学3年生、14歳が。それは、筑波大附属駒場だからできるということもあるんですけど。

佐々木 今、言おうとしました(笑)。

平田 でも、そういう話を、この間も東大の先生としていたら、東大の先生も、「うん。本当に、例えば女子でも、御三家から来る子達っていうのは、結構遊んでから来るんだよね」って言っていて、この地域間格差が、今、すごく問題になっているんです。東大でも京大でも阪大でも問題になっている。

ウィンウィン対談 平田 オリザさん 自分が変わることに、喜びさえも見出す。 それが「対話」の基本的な概念なんです。

平田 そういうおもしろい授業をたくさん受けて大学に来る子達。例えばミュージカルを観たり、美術展を観たり、海外に留学していたり、親の趣味もあるけれども、いろんな豊かな教育を受けて東大に来る子達と、単位未履修で世界史も知らないで、とにかく受験の科目しか勉強してこないで、脇目も振らずに東大に来た子達、特に女子の場合に、やっぱり文字通りのカルチャーショックを受けて、不登校になっちゃう子もいるんです。

要するに、教育の地域間格差は解消したんだけれども、文化の格差がものすごいから、その地域間格差が、今、大学生達を苦しめているんですね。

佐々木 でも、子どもが自分で「やっぱりミュージカルを観なくちゃ」とか、なかなか思えないから、親というか、家庭環境がものすごく大切だということですね。でも、それこそ格差というか、どう子どもを育てるか、どのくらい重層的な、多角的な生活をするかっていう親の生活価値に関係してくる。

平田 それから、やっぱり家庭に余裕がないと、できないから、やはり本当に公的な支援がないと。教育再生会議が「親学」とかいって、「テレビを見せないで、演劇を観に行け」とか言いましたが、それはありがたいけど、観に行かせられる家は、もう観に行かせているんですよ。

で、この文化格差の方が本当は深刻で、これからどんどん第3次産業中心の、生活者中心の社会になっていきますから、そういう感性とかが、本当に生涯賃金を決める時代になるんですよね。

そうすると、子どものうちに、そういうのに行かせられる家庭と、行かせられない家庭で、格差がさらに広がる。今でさえ家庭の収入と子どもの学力の相関関係って問題になっているでしょ? でも、たぶん文化的なものって、もっとなんですよね。だから、本当に公的な支援をきちんとしないと、そこで、ものすごい格差社会になっちゃうんです。

ウィンウィン対談 平田 オリザさん 自分が変わることに、喜びさえも見出す。 それが「対話」の基本的な概念なんです。

こういうことはね、確かに存在する。文化格差。

でもそういうハイソサエティな方の文化格差って、たとえば政府で埋めないといけないレベルじゃない。

どこに住んでたって親の文化度にある程度の年までは子供の文化度が依存してしまう。

でもそれこそインターネットの時代。

子供が勝手に興味を見つけて、どんどん摂取すればいい。生ものはなかなか見れないかもしれないけど、

その代わりに都会にいれば現代「消費」に使ってしまう時間を利用して、

豊穣な古典の世界に身を投じていれば、18歳になった時に都会の子なんかより圧倒的な教養を持てる。


たとえばロンドンから郊外に出ると、建物がまったくなくなり、田園風景が広がります。これはゾーニングによって都市の境界を決めているからです。ところが日本では、東京からどこまで郊外に行っても、切れ目なく住宅が続きます。これは大規模な戦争を経験しなかったため、城壁としての都市がなく、農村の田畑の上にそのまま家が建ち、スプロール的に都市化したからです。このため薄く広くインフラが必要になり、公共投資の効率が悪い。高速道路や新幹線や光ファイバーを津々浦々まで引く必要はないし、財政的にも不可能です。

比較優位から考えても、農業や在来型製造業から知識集約的な都市型の産業に労働人口が移るのは当たり前で、成長率を高める上でも、知的労働者を都市に集中しないと国際的な都市間競争には勝てません。過疎化した市町村は合併し、行政サービスは道州のような大きな単位に集約したほうがいい。

アゴラ : 「地域間格差」はもっと拡大すべきだ - 池田信夫

田舎の老人たちが、自分たちが慣れ親しんだ場所を捨てたくないの一点張りで、

過疎地域まで中央と同等のインフラを要求するのは、田舎に住んでいた私も違うと思っていた。

もしせめて田舎の中央と同等のサービスを受けたいと思ったら、

受けるほうだって少しは集まって暮らさないと税金がかかってしょうがない。

素晴らしい自然と現代的な生活、すべてを同時に手に入れることはできない。



地方は町おこしとか箱ものとか頑張ってるけど、

お客さんをリピーターにしたり、

その地域に人が引っ越してくる原動力にはなかなかなっていない。

まず第一に、都会と同じもの(ただしすごい小規模)を並べてもしょうがない。

次に、食や自然はコンテンツとして優秀だけれど、それのマニアでもなければ、1回の消費で終わってしまう。

その地域特有の伝統とか特産とかは、、まあそれよりも東京のコンテンツが面白かったりするよね。

そしてあそこは人が面白い、という話はなかなか聞かない。



人はこれからも”中央”に、都市に集まり続ける。

それはそうやって集約してコンテンツを生み出す特性上しょうがない。

じゃあ田舎はつまんない人しかいないのか。

そんなことは全くない。

ただ、拡散して暮らしているので集まりにくい。

今のところは。


どうにか、もう少し、もう少し人が集合しないかな地方。

コンテンツを生み出せるくらいに。

文化の発信地になれるくらいに。

方法はまだ思い付かないんだけどね。

でもネットが東京の「繋がり」を可視化したように、

今度は地方が東京に面白い繋がりを伝えていけるような、そういうフェーズが来るんじゃないか、

作れるんじゃないかと思っている。


「日本より頭の中のほうが広いでしょう」(by『三四郎』←読んでない)

中央なんて無視して世界に向けて英語で発信したっていいしね。

hihi01hihi01 2009/10/25 19:56 chanmさん、こんばんは、

たまたま中国の青年の方々を前にプレゼンをする機会をいただきました。プレゼンは来月なのですが、日本の田舎の良さについて話をしようと思っています。そのプレゼンの準備をしようと、PCを立ち上げて、ついつい最初にみてしまったのが、このエントリーでした。

プレゼンの中では、信州の小布施や、大鹿村などに触れようと思っています。あるいは、新潟でカーブドッチというワイナリーを始めた方の話もしたいと思っています。当然、自分の街の自慢もしようと思っています。むちゃむちゃマイナーな話をするので、経済成長率が二桁に迫る中国の方に受けるかどうか全く自信はありません。

コアであり、ハブである東京がますます肥大していくのはよくわかる話です。ただ東京は、多様ではないなとつくづく思います。自分ごとき人間は都内ならいくらでもいるなと想い、都落ちした自分だからそう思うのかもしれません。ただ、田舎には片意地を張って生きている人間が案外います。

我が町の通りを変えた人が言っていました。「街を変えるのは、バカ者、よそ者、変わり者、若者だ」、と。いくつかの街を拝見して、本当にそうだなと最近思います。

バカ者の一人でありたい私です。

neraltneralt 2009/10/25 20:30 私はこの問題を本当に考えています。

NlizNliz 2009/10/25 21:25 信州に引っ越したくなった。

mao_mk68mao_mk68 2009/10/25 21:48 私は大阪府堺市在住。ネットでブログと小説を少々の人ですが、それほど地方でもなく、大都市圏の郊外とかなので、東京もあまりピンときません。文化というものは自尊心ですから、人につくもので、土地につくものではありません。人が沢山いれば多様な文化が醸成され、人が少ないとそれほどというわけでもありません。わたしは堺で物書きをやっていこうと思っています。地方在住の物書きは結構いますよ。SF作家の野尻抱介氏は三重県津市在住です。セカチューの作者は福岡在住。東京以外で日本語の小説を書いている人が多いのは確かに関西ですが、有川浩さんも兵庫県在住。
要は文化の中身だと思いますが。

chanmchanm 2009/10/26 01:51 hihi01さんコメントありがとうございます。

素敵なプレゼンの機会ですね。そういやあんなに広大な中国に比べたら日本の田舎-都会間の距離なんて大したことないのかなー(笑)。


小布施はいい町ですね。地元の方がすごい頑張っていらっしゃるので素晴らしい観光地になってると思います。私も長野に人が来たらとりあえず小布施には連れて行ってたw
まあ住みたいかというとまた別の話なんですが、、
しかしあそこの温泉資源は素晴らしい・・

>「街を変えるのは、バカ者、よそ者、変わり者、若者だ」
これ、私も聞いたことあります。各地方に飛び火してる言葉なのかしら。。
要はそれまでの田舎の文化や文脈、伝統という名の「変わりたくない」閉じた雰囲気をを全スルー出来る力が必要なんですよね。
町を作りかえる時は特に思いっきり労力要りますもんね。。


>片意地を張って生きている人間が案外います。
そうですね。私も何人か見た気がします。
ただ、情熱で作り上げられた何かというのは情熱が維持できなくなると結構辛い、という事例も結構たくさん見てきました。。
もう少しゆるく、自分らしくやってて、それでいて他県から見て「なんか楽しそう」ってくらいになると持続可能なんですよねぇ。
まあそういう人もたくさんいるかー。

chanmchanm 2009/10/26 01:52 >neraltさん
おお、素敵。私は思いっきり真剣というわけではないけれど、、
愚痴っていても仕方ないのですよね。なんかどうにかしたい。

chanmchanm 2009/10/26 01:53 >Nlizさん
なんて素敵なコメント!ウェルカム(いないけど気持ちは)!

chanmchanm 2009/10/26 02:03 >mao_mk68さんコメントありがとうございます。
なるほど作家の方は逆に中央を離れることによって視点を提供出来たりもするのかなと思いました。
私はオーケストラやダンスサークルとかに所属していたり、わりと複数人で絡んで何かをやることが多かったのですが、複数人で何かを創るとなるとやっぱり層の厚い中央にはかなわないなあという思いはやっぱりあります。生の演奏やパフォーマンスに触れる情報摂取量も違いますし。。
あとはクリエイターというか、モノづくり系の人たちも(ネットの時代になっても)結局打ち合わせだなんだですぐ顔を合わせられる場所に住んでるん感じがするんですよね。都心からあまりに離れた場所(打ち合わせしづらい場所)よりもすぐ編集部に来れる人とかの方が重宝がられるとかあるんでしょうが。。

作家の方はある意味一人で文化を創られるので、世界中どこにいても中央になれる強みがありそうです。
って分けてもいけないんかなあ。。

tennteketennteke 2009/10/26 10:27 こんにちは。
今手元に現物がないので微妙に違っている可能性があるんですが、
岡田斗司夫氏がむかーしフランスの文化担当大臣と話していて、
大臣はマンガを文化、あるいはアートではない、と言ったそうです。
岡田氏、(やっぱ保守的な人だなぁ)と思って会話を続けたところ、実は大臣は
「上層文化というものは、子どもは自発的に手を伸ばさないもので、
大人が教えて与えるものをいう」なんだそうです。
日本人の感覚ではレゴブロックとか知育玩具と言われているやつですね。
しかしマンガは別に親に教えられなくても子どもは自分で知って手を伸ばす、
この違いなんだそうです。まぁ微妙に私が間違えて覚えているでしょうけど。
しかし日本人の感覚では、行動成長期の貧しさデフォルトの時代や、
今でも貧困な地域って、読書自体が“遊び”であって、子どもがそんなことしてたら
「働け!」あるいは「勉強しろ!」であって、学術系書籍でなければ取り上げられてしまうわけです。
そういう地域で育ってきた、育てられている人が、自発的にコンサートや観劇に行くって、
ゼロではないでしょうけど圧倒的少数でしょう。
んでさらに地方の解体が言われている=就職先もないし農業もお先真っ暗な地域は
若者がコンビニ前でたむろって時間を潰すしかないわけで、西原理恵子さんの幼少期と
あまり変わらないって状況みたいで。
インターネットが日本で広まりだしたときは、それこそ
「場所なんて意味がなくなるんだ」というコマーシャル、アナウンスが結構あったんですけどね、
SOHOなんてその延長線上じゃないかな。
人数とは別のことろで、地域の子ども会や青年会なんかが学校や学歴社会に
どう壊されてきたかがポイントの一つじゃないかと考えています。

南信パパ南信パパ 2009/10/26 12:37 私は田舎→大学入学で上京→海外→子どもが出来て信州と移動しました。生まれ育った田舎は信州ではないので「よそ者です」。

私も若い時期は大勢の人とふれあえる魅力を東京に感じていましたが、いつしかそれにも疲れてしまいました。また、海外で「日本人って何?」と考えたときに真っ先に思い浮かんだのも、青々とした山や水をたたえた田んぼでした。そういった経験をふまえると信州にやってきたのは自然な流れだったと思います。

信州では地方に残る古き良き価値観を活かした子ども向けコミュニティーを手伝ってますが、都会からの関心も高く、毎年何組かは都会生活をやめて仲間に加わってくれます。地元の人からも「ふ〜ん、田舎のこんな暮らしにもいいところがあるんかね」と感じてもらえているようです。

東京への巨大な奔流の裏で、こういった小さな逆流も起きています。両方を経験した身からすると、東京への流れが「大量」「豪華」「価格」「若さ」「大量消費」だとすれば地方への流れは「少量」「質素」「質」「成熟」「地産地消」なのではないでしょうか。

確かに芸術や音楽といった東京文化はとても大事なものですが、それは氷山の一角で、面々と受け継がれている日本の伝統的な価値観に裏打ちされてこそ普遍的な価値が生まれると思っています。

なんだか都会を否定するようなコメントになりましたが、都会で過ごした10年間は私の心の大きな礎になっています。井の中の蛙だった自分の視野を広げてくれたのは都会と海外の生活でした。田舎と都会がお互いを否定しあうのではなく、お互いに価値を認めあうような社会になれば嬉しいです。

ngkrngkr 2009/10/26 22:56 都市社会学の「下位文化理論」というのが、考えてらっしゃることと近いような気がしました。

ガクガク 2009/10/26 22:57 はじめまして。
某地方都市にて、まぁ親が伝統工芸と言う奴に従事しています。
で、その親曰く「うちの地元には文化やコンテンツはくさるほどある。が、それを上手く使う産業が全く育たない」と言っていました。

つまり、日本全国津々浦々、文化はあるんでしょう。
ただ、それをコンテンツとして利用する産業を興すにはどうしても人的・経済的な資本が必要になる。
個人単位でやれる仕事に従事する文化人は上記コメントにも有る通り、地方在住でも可能なんでしょうけど。
それを戦略的にパッケージ商品化する産業と言うのは、やはりいまだ都市圏に分があるのではないでしょうか。
ただ、今後市場としてのネットが成熟してくれば、その辺も地方に分散移動して行くのかなと。
CDが売れなくなっている、地方でロックフェスが盛り上がる、と言う現状はその兆候の一つじゃないですかね。

chanmchanm 2009/10/26 23:47 >tenntekeさんコメントありがとうございます。
>「上層文化というものは、子どもは自発的に手を伸ばさないもので、
>大人が教えて与えるものをいう」なんだそうです。
ほぉぉフランスにはそういう区別が!
さすが一億総中流の日本とは違って価値のランクをきちんとつけるお国柄なのですかねえ。

本を取り上げてしまう価値観、そういうのもあるでしょうね。
地域や親の影響で文化度が左右されてしまうのはほんとにどうしようもなくて、
私ももっと若いうちに摂取したかったものはたくさんありましたが、
まあ20歳以降自分の金で遅れ(?)を取り戻すか人生長いし、みたいな感じで納得させてます。
でも本は親には全く止められなかったからそこは感謝かなあ。

>地域の子ども会や青年会なんかが学校や学歴社会にどう壊されてきたか
そういう視点もあるんですねなるほど。
学歴社会への適合優先で学力が均一になってきたら文化度格差が浮き彫りになって問題になるっていうのも皮肉な話ですよね。
この辺も「おいつく」のかなあいつか。

chanmchanm 2009/10/26 23:56 >南信パパさんコメントありがとうございます。
ウェルカムto信州でございます(いませんが)!

都会に海外に田舎にとまんべんなく経験されていて、うらやましいなあ。
逆にいうと、それだけご経験されてわかる田舎の良さ、でもありますよね^^;
私も長野市に居たころは都会の人たちがわざわざ山奥に別荘建てるのを見て
どれほど物好きだとこの退屈な場所で過ごしたいと思うんだと疑問に思っていましたが、
都会は都会でずっといると休まる場所がないというか、自然がここまでないものか!と
びっくりして、今はわりと気持ちわかります(笑)。

>東京への流れが「大量」「豪華」「価格」「若さ」「大量消費」だとすれば
>地方への流れは「少量」「質素」「質」「成熟」「地産地消」なのではないでしょうか。
なるほどー。んで前者に引かれやすいのが若い心な気がします。
思い出してみると、学生時代からずっと東京に居っぱなしで、
30過ぎて帰ってきたくなる地元民も居るんですよね(今は職がなさ過ぎて帰れませんが・・涙)。
疲れたというのもありますが、田舎の良さがわかるには経験と教養が要る気がします。
そのくらいのお年頃になるとわかってくるというか。。


>田舎と都会がお互いを否定しあうのではなく、
>お互いに価値を認めあうような社会になれば嬉しいです。
ほんとそうですよね。
価値観によっていろいろな良さが選べるように、いろんな地域の情報交換できるといいんだろうな。

chanmchanm 2009/10/26 23:57 >ngkrさん
「下位文化理論」というのがあるんですか。ちょっと学習してみます。
情報ありがとうございます!

chanmchanm 2009/10/27 00:02 >ガクさんコメントありがとうございます。
>「うちの地元には文化やコンテンツはくさるほどある。が、それを上手く使う産業が全く育たない」
おお実践者の方の言葉は重いですねえ。
そうですね。やっぱり産業を興すとなると結構な人手と情熱とお金が要りますもんね、、
私も田舎にいて、情熱だけはあるけど人手もお金も足りない例をいろいろ見てきました。。

>ただ、今後市場としてのネットが成熟してくれば、その辺も地方に分散移動して行くのかなと。
なんかそんな感じもしますね。ネットに繋がってしまえば情報は対等なので、
(自分の経験では田舎のネットスキルは東京より3年は遅れてますが、、)
もう何年かすると上京が様変わりしているのかなあ。
フェスもそうですが、東京にはない規模のスペースや豊富な自然や、東京にはない余裕がもっと
アピールされるといいかんじなのかな。

タケムラタケムラ 2009/11/17 01:22 高知在住ですがおもしろかったです。
田舎だからこそ、拡散しているからこそ、都会とはチガウなにかができないか、そんなことばかり考えながらなかなかそうはいかない現実がそこにあります。
でも、だからこそ面白いってところもあるんですけどね。

chanmchanm 2009/11/18 00:30 >タケムラさん
コメントどもです。高知ですか。いちどは行きたいと思ってるところで
す。
拡散を武器に、ってのはやりたいですよねえ、、。
東京は密集しすぎてて日常と文化と消費とが近すぎるので、逆に田舎では
非日常と文化、あたりを押し出して滞在型・体験型のなにかをやれる場に
したりするといいのかなあ。
なんにせよ、いろいろ試したいところですねー

モモモモ 2009/12/15 02:31 地方は地域再生とか町おこしとかで(東京のための)観光地になろうとしてますね

chanmchanm 2009/12/15 12:32 >モモさん
あーそれはありますねえ。
東京の民は東京の文化消費だけでも手一杯なのに、たまにそれに疲れて
「自然」に触れないといけないですからね、、
人口が多いのも、お金持ってるのも東京の人だし、東京から人連れくるの
が手っ取り早いのかもですね。
地方はちょっとファームみたいだなあ。

あ 2016/03/07 22:05 オランダヒルズ森タワーrop 遺棄罪 ひかりの輪 未成年喫煙 長谷川亮太 少年院 暴力団 マネーロンダリング 薬物

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