Hatena::ブログ(Diary)

老兵は黙って去りゆくのみ

2018-08-03

じじぃの「謎だらけのチューブワーム・深海・熱水噴出孔生物!極限世界のいきものたち」

06:07

This Tubeworm May Be The Longest Living Animal On Earth 動画 Youtube

https://www.youtube.com/watch?v=O7He7lCh1To

熱水噴出孔とチューブワーム

土星衛星に「生命が生息できる環境」見つかる 東大JAMSTECなど、熱水環境の存在明らかに 2015年03月12日  ITmedia ニュース

土星衛星エンケラドスの地下に広がる海に、地球生命が誕生した環境として有力視される「熱水噴出孔」と同様の熱水環境が存在することが分かった。「「“生きた地球外生命の発見”という自然科学における究極のゴールに迫る大きな飛躍」だ。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1503/12/news139.html

『極限世界のいきものたち』 横山雅司/著 彩図社 2013年発行

チューブワーム 〜奇想天外な海底の住人〜 より

ハオリムシの仲間、通称チューブワームが発見された時、世界中の生物学者が驚きの声を上げた。彼らの生息環境とその生態が想像を絶する驚くべきものだったからだ。

チューブワームが生息するのは主に海底の熱水噴出口である。

ここは海底温泉とも呼べる場所であるが、吹き出す熱水には猛毒火山性ガスである高濃度の硫化水素が含まれている。硫化水素といえば、一時期、自殺に多用されて社会問題にもなった毒ガスである。体内に入ると酸素を取り込むのを邪魔する働きがあるため、普通の生き物であれば、まず生息できるような環境ではない。ところが、このチューブワーム硫化水素が噴き出すような場所でも平気で生きている。いや、硫化水素がないと生きていけないのだ。

実はチューブワームには、口も消化器官も肛門もない。その代わり、体内に硫化水素エネルギー源とする細菌を住まわせており、その細菌が作り出す栄養素を糧に生きている。チューブワームの血液は、非常に特殊な構造をしており、硫化水素に邪魔されることなく酸素を結合できる。そのため、硫化水素が噴き出す場所でも酸欠になることがないのだ。

おもしろいことに、硫化水素が発生した場所なら、すぐにチューブワームの幼生がやってきて成長を始める。自分を変えることで猛毒地獄を温泉天国に変えてしまったチューブワームは、極限世界に生きる達人だと言えるだろう。

--------------

どうでもいい、じじぃの日記。

ぼけっと、『極限世界のいきものたち』を見ていたら、「チューブワーム」のことが書かれていた。

生命の源は「水」と言われてきた。

だから、地球外生命体を探すのに、1番はその惑星に水があるかどうかがポイントになっている。

ところが、海底の「熱水噴出孔」に硫化水素をもとに生きている「チューブワーム」が発見された。

「体内に硫化水素エネルギー源とする細菌を住まわせており、その細菌が作り出す栄養素を糧に生きている」

進化論から言えば、「共生・合体」生物らしい。

これでもって、宇宙に生命を探す条件が一気に広がったのだとか。

こんな生物はチューブワームの他に、「ミトコンドリア」なんかもそうらしい。

じじぃの「科学・芸術_564_梅棹忠夫『文明の生態史観』」

06:06

人類の未来 暗黒のかなたの光明 文明学者 梅棹忠夫がみた未来 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=oz1ujxapxeI

梅棹忠夫 文明の生態史観

『見る読書』 榊原英資/著 ベスト新書 2018年発行

視野を広げる より

書かれたのは60年も前ですが、とてもおもしろく、なんとも刺激的な本があります。

生態学・民族学者で国立民族学博物館初代館長も務めた京都大学梅棹忠夫は、『文明の生態史観』(初出57年、書籍化67年)で、世界を「第1地域」と「第2地域」に分けて、日本と西ヨーロッパを第1地域としました。

世界を分けた人は、これまでも大勢いました。「西洋」と「東洋」に分けた人もいれば気候地理で分けた人もおり、民族や文化で分けた人もいます。

「西洋と東洋」や「ヨーロッパアジア」という分け方の背景には、キリスト教世界とそのほか、白人社会とそのほか、先進地域と後進(発展途上)地域という考え方が、ぬぐいがたくあるでしょう。大航海時代から、とくに産業革命をへて、先進地域として世界を支配した西欧では、そのような分け方が主流でした。

日本もその見方を西洋から輸入して、東洋という地域から引っ越すことはできないが、まずじぶんたちだけは彼らと肩を並べようとか、次は遅れた東洋やアジアを率いる盟主国となって西洋に対抗しようとか、考えたわけです。

だから以前は、学校でコロンブスの「新大陸発見」なんて教えていました。西洋から見た場合に限って「新」大陸のはずなのに、誰もそのことを疑いませんでした。

それはおかしい。「西洋と東洋」という見方、区分の仕方は間違っている。

梅棹忠夫という人は、半世紀以上も前に、そう主張したわけです。

梅棹が描いた、ユーラシア世界の区分図があります。おもしろいので、ご自分で世界地図に線を引いて、区分してみることをお勧めします。

面倒な人は、京都大学の宇宙計画研究室サイトの<「文明の生態史観」にあてはめた各国の宇宙活動>というページをみれば、区分時が載っています。このサイトの表紙は、「これからは宇宙ですわ」という梅棹忠夫の言葉を掲げています。

     ・

梅棹の生態史観は、繰り返し本にまとめられているので、本ごとに表現が微妙に違っていて、別バージョンの本では、右の箇所に「箱入り」という言葉が出てきます。

第1地域は、たしかに中緯度の温帯地域で、適度の雨量があり、森林におおわれた、非常にめぐまれた環境があります。しかも、中央から遠い辺境です。

第2地域から文明が入ってくるのは遅いですが、遠くて攻撃されにくいので、環境のよさとあいまって、安定した社会をゆっくり建設していくことができます。

つまり、第1地域では、土地に根付いた封建制度を長く維持して、誰にもジャマされず富を蓄積することができ(前章で見た江戸時代がそうでしたね)、これが資本主義を準備しました。近代に入ると植民地を獲得して資本主義を本格化させ、やがて帝国主義で世界を席巻し、資本主義を高度化していきました。

第1地域の列強帝国同士は、第2地域を奪い合ってたびたび熾烈な戦争をしましたが、勝った者も負けた者も、依然として第1地域のままです。

それが、イギリスフランスドイツであり日本だ、というわけです。

たしかに、そんな気もしてきます。ユーラシア大陸で起った主な出来事は、だいたい梅棹の生態史観で説明できてしまうのでは、と思うくらいです。