Danger Danger - Bang Bang (Acoustic)


【8月22日のゲスト・鈴木宗男さん】「国策捜査ですから」
http://www.joqr.co.jp/bbqr/podcast/main070822.mp3


反省 私たちはなぜ失敗したのか? 鈴木 宗男/佐藤 優 (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/4776204355
http://www.ascom-inc.jp/book/978-4-7762-0435-0.html


 ─鈴木さんのケースが国策捜査だという証拠や裏づけはあるのか。
 「あります。例えば当時の官房長官が『鈴木が捕まっても問題はない』という発言をしたことで、検察はずっと動きやすくなりますよ。私を調べた担当検事がはっきりと『権力を背景にして取り調べを行っていますので、国策捜査かと問われればその通りです』と返答しています」
http://news.livedoor.com/article/detail/1442755/


冷戦が終わった時点で、日本にはさまざまな選択肢があった。日本は中東からも信頼され、ヨーロッパ、ロシア、中国、インドなど、アメリカ以外の多くの国と経済的同盟を組めるチャンスがあった。これら多様な選択肢から対米従属の継続並びに強化、という選択肢を自民党は選び、その結果、鈴木宗男佐藤優らへの「国策捜査」が行なわれた。
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20070429#1177797359


〔三〕針生若人「『天然資源戦争』の行方」『SPA!』(扶桑社)二〇〇五年一月二五日号。一一三頁〜一一五頁。朝鮮半島を経由せずサハリンから日本へ天然ガスを送るルートもある。鈴木宗男が政治的に潰されたのも、サハリン天然ガスパイプラインが背景にあったのかもしれない。
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060430#1146379685


佐藤優著『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社刊)
「ロシア情報収集・分析チーム」をめぐる捜査の方は著者を含めた2名の外務官僚、斡旋収賄容疑の鈴木宗男議員、偽計業務妨害容疑で3名の三井物産社員が逮捕されたことで、唐突に終了する。いわば、トカゲのしっぽ切りである。鈴木宗男議員と「ロシア情報収集・分析チーム」のロシア工作は森前首相の官邸主導で行われていたからだ。
http://www.yorozubp.com/0504/050416.htm


著者は担当検事から「これは国策捜査なんだから。あなたが捕まった理由は簡単。あなたと鈴木宗男をつなげる事件を作るため。国策捜査は『時代のけじめ』をつけるために必要なんです」と告げられる。
http://www.muneo.gr.jp/html/trap.html


なんと検察自身が国策捜査ですよと佐藤氏に話したというのだ。
国策捜査は「時代のけじめ」であり、そこで逮捕された人は単に「運が悪かった」ということになる。
佐藤氏は、本書292頁以下で、日本の政治が、ケインズ型からハイエク型に向かっていると述べており、鈴木宗男ケインズ型政治家の代表格であったと述べている。
その経済思想の転換とともに、国民の世論も「国際協調的愛国主義」から「排外的ナショナリズム」への転換をむかえているという。
佐藤優氏は、以上のような大きな枠組みの中で、鈴木宗男事件を捕らえている。一方で、捜査の手が森前首相に及びそうになったら、突然検察の捜査が終わって、担当検事も異動になったとも書いている。国策捜査を命じたのは、日本国内では、どうも森氏や小泉氏の周辺にある人々であると示唆しているようである。
http://www.asahi-net.or.jp/~VB7Y-TD/k7/170404.htm


 問題はその先だ。なぜ、他の政治家ではなく鈴木宗男氏がターゲットにされたかだ。それがわかれば時代がどのように転換しつつあるかもわかる。(中略)
 その結果、現在の日本では、内政におけるケインズ型公平分配路線からハイエク型傾斜配分路線への転換、外交における地政学的国際協調主義から拝外主義的ナショナリズムへの転換という二つの線で「時代のけじめ」をつける必要があり、その線が交錯するところに鈴木宗男氏がいるので、どうも国策捜査の対象になったのではないかという構図が見えてきた。
 小泉政権の成立後、日本の国家政策は内政、外交の両面で大きく変化した。森政権と小泉政権は、人脈的には清和会(旧福田派)という共通の母胎から生まれてはいるが、基本政策には大きな断絶がある。内政上の変化は、競争原理を強化し、日本経済を活性化し、国力を強化することである。外交上の変化は、日本人の国家意識、民族意識の強化である。
 この二つの変化は、小手先の手直しにとどまらず、日本国家体制の根幹に影響を与えるまさに構造的変革という性格を帯びている。(中略)
 鈴木宗男氏は、ひとことで言えば、「政治権力をカネに替える腐敗政治家」として断罪された。
 これは、ケインズ型の公平配分の論理からハイエク型の傾斜配分の論理への転換を実現する上で極めて好都合な「物語」なのである。鈴木氏の機能は、構造的に経済的に弱い地域の声を汲み上げ、それを政治に反映させ、公平配分を担保することだった。
 ポピュリズムを権力基盤とする小泉政権としても、「地方を大切にすると経済が弱体化する」とか「公平配分をやめて金持ちを優遇する傾斜配分に転換するのが国益だ」とは公言できない。しかし、鈴木宗男型の「腐敗・汚職政治と断絶する」というスローガンならば国民全体の拍手喝采を受け、腐敗・汚職を根絶した結果として、ハイエク新自由主義、露骨な形での傾斜配分への路線転換ができる。結果からみると鈴木疑惑はそのような機能を果たしたといえよう。(292〜294P)
http://khblog.seesaa.net/article/3448882.html