琥珀色の戯言

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連載企画〜僕の中のダービーの記憶<5>

平成16年[第71回] 優勝馬:キングカメハメハ

http://keiba.yahoo.co.jp/derby/story/16.html

1 12 キングカメハメハ 牡3 57.0 安藤勝己 2.23.3
2 5 ハーツクライ 牡3 57.0 横山典弘 2.23.5 1 1/2馬身
3 17 ハイアーゲーム 牡3 57.0 蛯名正義 2.23.8 1 3/4馬身
4 14 キョウワスプレンダ 牡3 57.0 佐藤哲三 2.24.0 1 1/4馬身
5 13 スズカマンボ 牡3 57.0 武幸四郎 2.24.0 ハナ

去年のダービーは家でテレビ観戦だったのですが、僕にとっては記憶に残るレースでした。毎日杯での4コーナーの脚を観て「この馬は強い!」と惚れ込み、NHKマイルカップでは自信の本命(東京マイルのマイルCは、中距離でも勝てるくらいのスタミナがある馬が来ることが多いので)に応えてくれたキンカメ。でも逆に、マイルであんなに強いということは、2400mでどうか?という一抹の不安もあったのです。
過去には、マイルCを豪快に追い込んで勝ち、距離が伸びるダービーでもいけるはず!だったクロフネの惨敗ということもありましたし、やっぱりマイルと2400mは違うのではないか、という不安はあったのです。でも、一度惚れた弱みもあって、キンカメを本命に。
ひとつは、同じ父キングマンボでマイルCを勝ったエルコンドルパサーを「マイルで勝てるような馬だから」とジャパンカップで無視して痛い目にあったことを思い出したので。
そして、ライバルとされていたコスモバルクは、行きたがる性格と先行脚質で東京の長い直線は向かないと思っていたので切り、ダイワメジャーは、ああいう一本調子の競馬はダービー向きではないと判断して切ったのです。
馬券は、キンカメと青葉賞圧勝のハイアーゲームを死ぬほど買って、キンカメから一応バルクにもちょっと流したあと、しばし悩んだのです。
ハーツクライは、どうしよう?」と。
皐月賞ではほどほどに人気になったハーツクライは、ペースが合わなかったこともあり自慢の末脚不発の14着と大惨敗。折り返しの京都新聞杯は快勝したものの、やっぱり、「皐月賞からトライアルを使ってきた馬」というのは、なんとなく格下感が漂います。
でも結局僕は、最後の最後で「母馬の父が東京得意のトニービンだから」という理由でこの馬を買い足したのです。

レースは、4コーナーから仕掛けて直線の入り口で先頭に立ったキングカメハメハがそのまま府中の直線を押しきるというものすごい競馬で、僕は最初にキンカメが先頭に立ったとき「早い!」と思わず口にしてしまいました。まあ、結局は少しバテつつも、キンカメとハイアーの本命馬券ゲット!と喜んでいたら、大外から凄い脚色の馬が!!
結果的には、キンカメ1着で、ハーツクライがゴール直前で一気にハイアーゲームを捕らえて2着。自分なりに、いろんな過去の記憶をうまく利用できて、馬券でも「デキた!」という内容だったので、非常にいい気分だったのを1年経っても覚えているのです。

今年もマイネルジャパンハーツクライの競馬をしてくれれば、2着にはなれそうなんだけどねえ。

ダービー予想

1 ×1 ブレーヴハート デザーモ
  2 ニシノドコマデモ 田中勝
2 ▲3 ローゼンクロイツ 安藤
  4 エイシンニーザン 柴田善
3 ◎5 ディープインパクト 武豊
  ×6 アドマイヤフジ 福永
4 △7 インティライミ 佐藤哲
  8 シャドウゲイト 小野
5 9 コンゴウリキシオー 池添
  10 コスモオースティン 武幸
6 ×11 ペールギュント 小牧
  12 マイネルレコルト 後藤
7 13 ダンツキッチョウ 藤田
  ○14 アドマイヤジャパン
  15 シックスセンス 四位
8 16 シルクトゥルーパー 松岡
  17 シルクネクサス 松永
  18 ダンスインザモア 蛯名

 競馬者なら、「ダービーと有馬記念だけは、とにかく当てたい」ものではないでしょうか。純粋にギャンブルとして考えると、今回のダービーは「ディープインパクト以外の馬が勝つとは思えないけれど、ディープの配当は安すぎる」という感じがします。馬の強さとは別に、落馬とか不利とか故障とかのリスクが常にあるものですから、どんなに絶対的だと思っていても、1.5倍以下の馬券というのは「ワリに合わない」と僕は考えているのです。

<今回の予想>
ディープインパクト
 この馬が勝つか負けるか、というより、「どう勝つか」が問題のように思われます。本当にモノが違う感じ。逆に、負けるとしたらなんらかのアクシデント絡みで、万が一負けるようなら2着惜敗とかではなくて大惨敗のリスクも。しかし、死角が全くないわけではなくて、2400mは初体験。お姉さんのレディブロンドは短距離が得意で、兄ブラックタイドも2400は未体験。広くて紛れが少ない東京コースは向いていそうですが…あとは、周囲の期待の大きさが馬のプレッシャーになっていないと良いのですが。

マイネルジャパン

横山典弘騎手の騎乗停止で、幸騎手が手綱を取ることに。今年の別路線組はあまりたいしたことはなさそうなので、実力的にはこの馬がナンバー2だと思っています。皐月賞では、先行して見せ場は作ったものの、ディープにはアッサリ交わされた上にシックスセンスにも抜かれるという結果になりましたが、35秒台から入って、34秒台の上がりを使ったのはこの馬だけで、確かな実力はあるのです。正直、馬券的には「ディープに逆らわずに、2着狙いをやってくれないかなあ」と思うんですが。

ローゼンクロイツ

アンカツ復調しつつあるみたいだし、サンデー産駒だし。惨敗したのは皐月賞だけなので、まだ見限るには早計かな、と。

インティライミ

距離適性はあるそうなのですが、一番心配なのは、陣営が「2着狙いの競馬はしない」と宣言していることで、ということは、「勝つために」早目のスパートでバテるとか、先行してディープに抜かれて惨敗とかいう可能性もあります。2番目に強い馬だから2着に来るとは限らない。

×アドマイヤフジ

今回のディープインパクトは、ナリタブライアンのダービーのような競馬、とにかく不利だけは受けないように、外目を回って直線は早目抜け出しでブッチギリ!という競馬になりそう。となると、前に行く馬はみんな潰されて、皐月賞シックスセンスのように、後ろから来た馬が最後だけちょっと差して2着、という可能性も考えられます。アドマイヤフジは追い込み脚質で、じりじり伸びてくる感じは、東京コース向きのような気もしましたし。

あと、ダンツキッチョウをはじめとした「別路線組」に関しては、過去に別路線経由で連に絡んだ馬は、みんなトライアルで、「凄い!」というようなインパクトのあるレースをやっています。シンボリクリスエスゼンノロブロイハイアーゲームと、やっぱり、「トライアルレベルでは圧勝」だったのです。でも、今年のダンツキッチョウは、「まあ、この弱メンバーの中ではマシだった、ってことだね」としか思えなかったのです。だいたい、そんなに自信があるのなら、普通は皐月賞に行くはず。
なんでトライアルであの程度の競馬しかできない馬が、こんなに人気になっているのだろう?と思いますよ。
あとは、人気がなくて後方からの末脚勝負の馬ということで、×ペールギュント、など。

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