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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「秋山問題(ビデオ)」を聞く相手は、TBSの社長さんと違うか。

今月のkamipro谷川貞治氏インタビュー。聞き手はジャン斉藤氏。

−−ファン心理で言うと、多くの人はいまだに「故意か?過失か?」ってところで議論してると思うんですよ。「バックステージでクリームを塗っている画像を見せろ!」という声が出てくるのはそういうことなんじゃないかなって。



谷川 「でも映像を見せても、結局「それも編集したろう」とかいう話になったりするし、映像自身もFEGの持ち物ではないわけですから。秋山選手の違法行為を明らかにしたわけですし、それ以上の波風を立てたくないのが正直なところですね」(P147)


これは既に直後から言っている話の繰り返しだが、秋山成勲選手の復帰だなんだで話題自体が復活しているんだから指摘も繰りかえす。

【論点】
◆秋山はクリームを塗って試合に臨んだことは確実。
◆しかしそれが「故意」か、「過失」かではK-1や秋山は過失だと主張している。
◆だが、実際に塗っている映像を見た和田良覚レフェリー、桜庭和志本人が「そもそも塗る量が本来の”乾燥肌”対策ではありえないような、一目でわかる大量のものだった」と証言し、和田氏は「神様が見ているよ!」とまで言った。
◆その映像は、K-1FEG)ではなくTBSが持っている。


それなら、やはり公開請求のあて先はTBSであろう。

んで、一部にファンだかウォッチャーもいるTBSの井上弘社長。
彼の記者会見はかなり(失言があり)面白く、また定例のものとして設定されている。

ここで、TBSに要求できないのかね上の件を。

今から模範というか質問のひな形をつくってみる。
だれかこれを参考に、定例記者会見に聞いてみて。


井上社長、昨年大晦日に御社の目玉番組として放送された桜庭vs秋山の件が、秋山が大きな話題となりましたが、ご存知でしょうか。秋山選手はその結果、出場停止処分になりました。ただし、「故意か過失か」がわからない。
秋山選手が実際にクリームを体に塗っているところはビデオに撮影されており、塗っている量や部位などはその映像を検証すれば詳しいことが検証可能です。

だが、K-1側は、その映像はK-1ではなくTBSが持っていることを理由にして公開しないとしています。
つまり、公開するかしないかの判断はTBSが握っているようです。
TBSは上場企業として、また報道機関としてこの疑惑を払拭するために公開されてはいかがでしょうか。
それが説明責任というものではないでしょうか。

選挙予想は、どこまでの精度があがるのか…と参院について

(NHBニュースの方へ。リンクミスで、この上のエントリが格闘技関連です)

昨日、ニュース23を見ていたら、岸井成格田勢康弘星浩と今現在の政治記者(元ふくむ)トップが集まっていたが、面白いことに「選挙前のそれぞれの議席予想」を再確認していた(笑)
すると全員、「自民党の40議席台」と「公明党の12議席確保」で共通。
当代、日本で一番永田町インサイダーだった人間がここまで見誤るとは、永田町とその周囲の大マスコミと庶民の乖離はここまで進んでいるのです・・・とやればブログ的にはまとまるのだが(笑)、「そもそも数千万人規模の人が投票用紙になんと書くかは、事前の調査ではつかみきれない」んじゃないかというその疑問がぬぐいきれない。

前日のエントリにアイザック・アシモフファウンデーションというSFネタを織り込んだが、あの創設者は未来を正確に予測できる「歴史心理学」の学者だという設定だった。
前、自動車の渋滞とか群集心理とか、大きく言えば景気だとか、そういう不定形のものを学問で制御・計算できるという話にロマンを感じるという話をしたけど、世論調査、選挙の出口調査がどの程度正確なのか、また不正確なのかということをもう少し知りたいものだ。

「負け犬」安倍の続投は成功するか。

戦後レジーム云々が「国民の支持をいただいている」かどうかは別として(笑)、いったん選挙に負けたら、その負け自体が「不適格」の証拠として刻まれるというトートロジーがある。橋本龍太郎が総裁復活ならなかったのも、管直人の復活失敗もそうだろうよ。そういう点では不人気スパイラルが発動されていくのではないか。


二院と一院

自分は他に各議院の中で言われる「憲政の常道」話というのが、どこでルールが作られていくかというルール学の概念から興味があったのだが、今回の「参院選挙の敗北は国民の不信任。安倍は退陣か衆院解散が筋」というのは、それ単体では基本的に正論である。ただルール学ウォチャーとして、例の「愛川欽也パックインジャーナル」の中だけで今も言われている「小泉の2005郵政衆院解散は、郵政案が否決されたのが参院なのに衆院を解散したのだからルール違反だ」という理屈のほうが揺らいでいると指摘したい。
もし安倍が今衆院を解散して、仮に引き続き連立与党が過半数だったとしても参院の逆転はひとつも変わらない(笑)。

そこで解散をするとしたら
「直近の選挙の結果は、それを受けて直接に選挙の結果が影響しない政治集団の行動を変えさせる効果がある。それを期待して首相・与党は衆院を解散することができる」ということだろう。
今後も状況しだいでは同じ構図が出てくるかもしれないし、いやいや逆に野党側が「参院で重要法案が否決された。民意を問え」と主張する側に回る可能性も多いにあるので「参院で法案が否決されたことを理由に衆院解散はダメだ」というキンキン説の当否をあらためて確認しておく。