INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

久米田康治の畑健二郎(弟子)イジり漫画が『プロレス』と称され「四天王時代の全日の、な…」とつぶやいた話。/そしてインタビュー集「告白」で、あのレスラーの…

久米田康治が元弟子・畑健二郎の新連載で掲載した”特別読切”が『トニカクヤバイ』〜「ガチ」「久米田砲」「流れ弾ひどい」「でも結婚で無効化された」 - Togetter https://togetter.com/li/1200626





自分でまとめて、自分でそれにリンクしてブログ記事を書く親切設計だが、そのまとめの冒頭に、こうコメントした。

gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 20時間前
【プロレス話】実はこの作品、冒頭のハシラのところにも「久米田先生と畑先生のプロレスをお楽しみください」(※大意)とか実際に書いてあったけど…ホントに「全日四天王時代のプロレス」だと思ったわ。相互不信で”マジで仕掛けてきたシュート試合”というより、実は相互に信頼して「何でもやってこい!俺も何でもやるぞ!その結果何があっても、恨みっこ無し!」という感じで、そのうえでものすごい大技を仕掛けるような…(それがシュート以上に危険な面がある所も似てる…)

まとめ本文中にも同じ比喩を使った。

gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 2018-02-18 06:34:18


きのう、久米田康治の「(元弟子でもある)畑健二郎の新連載お祝い?マンガ」読んだんだよ。
ビビった…
エッセイ漫画で、業界事情やマンガのベタなパターン、お約束に振れるのは、もう当たり前になってきたけど、その踏み込み方が…読者が「もう、やめてくれ」な世界(続く)
twitter.com/SundayWebry/st…


木多康昭って、そこに踏み込むシュートだろ?だが今回の久米田「どっちがNo1か教えてやるか」的にさらに踏み込んだ。俺の判定では久米田が一歩リード(笑)
いや、シュートつうより…実は三沢vs小橋を思い出した
「何をやっても恨まない」という相互信頼の元、脳天から落とす的な…トニカクスゴイ

久米田康治先生が「お祝いマンガ」で触ったネタ
・読者層の高齢化
リア充と非リア充が読む雑誌は違う(具体名出すな!)
・前作の読者が、同じ作者の新作を読むとは限らない
・新作のてこ入れで前作キャラが出てくる(赤松健をほのめかすな!)
・或いは「2」始まる(「MAJOR」の前作の名を出すな!)
こち亀(出すなよ!)

これらはあくまでも比喩だけど、
ただ、この比喩を書くとき、一種重い感情も頭をよぎる(それでも書くけど)。
われわれは、その結末を知っているから


ただ、最近出た別の本に、あるインタビューが載った。

●平成プロレス10大事件⑩ 三沢光晴がリング上で非業の死

秋山準
死の恐怖があった“四天王プロレス

齋藤彰俊
「三沢社長は万が一を考え対戦相手への手紙を残していた」


手紙・・・・・・・詳細には、まだ敢えて触れない。
今後、ここで語ることもあるだろう。

今月は「乙嫁語り」10巻(発売済み)と、「風雲児たち」30巻発売の月だ

乙嫁語り

乙嫁語り 10巻 (ハルタコミックス)

乙嫁語り 10巻 (ハルタコミックス)

大迫力の鷹狩り! 12歳のカルルクが男を磨く、"男修業"編が描かれる。

4ヵ月の充電期間を終えて、連載再開した『乙嫁語り』! 第10巻の前半はカルルクが"男"になるべく修業をする"男修業"編。アミルの兄が暮らす冬の野営地へ行き、アゼル・ジョルク・バイマトの3人から鷹狩りを学びます。後半はアンカラへの旅を続けるスミスへ視点が移り、案内人アリとともに旅の様子が描かれていきます。お楽しみに!



ん?ちょっと待て

なんじゃ、これ?


風雲児たち

大きく揺らぐ江戸時代、島津久光に位が授けられ上洛する大儀を得ることができのだが…風雲急を告げる幕末を描く、歴史大河コミック!

リイド社amazonの解説も自社サイトの解説もあっさりしてるんだよな…
しかし、twitterは満点!なぜだ。そのまま載せちまえ!!

結局、雑誌の漫画は何を(ネットで)無料公開し、何を有料や会員制にすればいいのか?たぶん「サンデーうぇぶり」は試行錯誤中…

別の記事で紹介した

久米田康治が元弟子・畑健二郎の新連載で掲載した”特別読切”が『トニカクヤバイ』〜「ガチ」「久米田砲」「流れ弾ひどい」「でも結婚で無効化された」 - Togetter https://togetter.com/li/1200626

に加えて

今現在、漫画の公式アプリとか電子書籍アプリはどんなのがあるのか〜漫画家・村岡恵先生がざっと紹介 - Togetter https://togetter.com/li/1199204

というまとめも作った関係で、「サンデーうぇぶり」サイトを見に行った。
すると、へんなコインのポイントとかもありつつ、無料公開コンテンツが自分の予想よりトニカクオオイ。


保安官エヴァンスの嘘』『ふたり生徒会』はじぶんが2017年のマンガ10傑に選んだ作品じゃ

【完成】「2017年マンガ10傑」を選定します。第2回「内山安二賞」なども併せて授与。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20171202/p1

https://www.sunday-webry.com/series/1143
https://www.sunday-webry.com/series/562

ま、それはそれとして、ちょっと驚いたのが「レジェンド連載」ってやつです



https://www.sunday-webry.com/#legend


連載中の漫画まで、過去の作品が「毎週掲載」され「無料で読める」



ここで、一丁目一番地を押さえておかねばならない。

・「雑誌」というものはそもそも殆どの出版社が赤字。じゃあなぜ載せてるか? どこかで連載を持ってないと、単行本も作れない(同じペースで描きおろしなんかできっこない)。儲けは単行本で出す。雑誌はその「連載」の器であり、単行本の「広告」なのじゃ。


・「読者は虱に似て、死んだものからは離れていく」(山本夏彦)。 長期連載していくと、あるいはかつて大ベストセラーだった「往年の名作」も今現在では売れなくなったり、たとえば連載初期の単行本の売り上げは落ちたりする(逆に百何巻も出たシリーズは、徐々に部数が落ちていくこともも多いとか…)

すべては、電子書籍を含めて単行本を売るためのプロモーションであるとするなら…
「往年の名作、いまも連載中の名作の初期版を、かつての連載と同じように週一本ずつ無料で読めるようにする。連載リバイバルをする」のも、雑誌連載に負けないほどの十分な「プロモーション」になるだろう。

ただ…
「既に単行本出てるんだろ?ネットでリバイバル掲載したら単行本の売れ行き落ちない??」
という疑問も当然出てくるだろう。



思うに、出版社も、何をどのようにすれば新人の作品も、往年の名作も一番単行本の売り上げにつながるかの正解やベストミックスを把握できず、いま手探り状態なのだと思う。
その手探りの中で、こういう試みを積極的に行うのならば歓迎だ。そして、何が一番、出版社にとってオトクかのノウハウ、結論はどうなるかも興味深い。

中東ではヒトラー「我が闘争」のアラビア語版が広く読まれている、という話。

【SYNODOS】『わが闘争』とナチズム後のドイツ/川喜田敦子 / ドイツ現代史、ドイツ地域研究 https://synodos.jp/international/21037
ナチズムと聞いて思い浮かべるテクストといえば、アルフレート・ローゼンベルクの『20世紀の神話』、ヨーゼフ・ゲッベルスの日記、そしてアドルフ・ヒトラーの『わが闘争』であろうか。なかでも『わが闘争』は、第二次世界大戦後、ドイツでは長らく再版が許されてこなかったが、2015年末の著作権消滅を機にその扱いをめぐる議論がメディアで大きく取り上げられ、このテクストに対するドイツ社会の関心の高さを改めて印象づけた。

本稿では、ナチズム後のドイツ社会が『わが闘争』とどのように向き合ってきたか、『わが闘争』をめぐる近年の議論から何が見えるかを考えていきたい。

という記事なんだけど、その一節。

また、『わが闘争』の翻訳、とくにアラビア語版がアラブ世界で広く普及しており、キーワードやフレーズの一部が反イスラエルのスローガンとして利用されているという実態がある。これがドイツに逆輸入されてアラブ系の青少年層やネオナチに影響を与えることも危惧されている(注8)(注8)Vgl. Baumgärtner, op. cit., S. 7; 63.

あーーーーーーーーーーーーーーーー。
さもありなむ。
「カイロに置かれたテルアビブの目」とも呼ばれた大物イスラエルスパイのヴォルフガング・ロッツが、欧州の戦犯狩りから逃れた元ドイツ軍人(SSだったかな?)を自称してエジプトの上流社会、社交界に食い込んだのは有名だし、アラブの大衆社会には相当に陰謀論やオカルト的史観が浸透している、というのは

現代アラブの社会思想 (講談社現代新書)

現代アラブの社会思想 (講談社現代新書)

でも語られたテーマだ。
に、しても…イスラエルとの複雑な因縁、環境があるにしても…アラビア語版「我が闘争」ねぇ…べつにヒトラーはアラブに優しかったとも思えないのだが。
イラン、ペルシャ人に対してはへんてこなアーリア人論に基づいて好意的だったんだっけ?