未来のいつか/hyoshiokの日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2014-08-28

無くなっちゃった会社の同窓会の幹事

新卒で入社した米国DECと言う会社1998年Compaqに買収され、そのCompaqHPに買収されたので、いまは影も形もない。1980年代は飛ぶ鳥を落とす勢いだったのだが、90年代に入り業績が一気に悪化した。米国DEC日本法人もそのあおりをうけ、1993年ころに希望退職募集するなど、リストラコストカットなどをしてビジネスを立て直そうとしていた。

わたしはそこの研究開発センタというところに1984年新卒で入社した。その今はなき組織同窓会をしようということになり、今年の幹事団の一員になっている。30年前の新卒はもうすっかり50過ぎのおっさんだし、90年代に入社した新卒も40半ばのおじさん、おばさんである

会社の景気が悪くなると新卒採用するというようなことはなくなるので、91年か92年ころ入社が最後新卒になったりする。そうするといくら歳をとっても一番下っ端、自分の後輩はいないということになる。

同窓会の式次第をどうするかとかいうのを、幹事会という名の飲み会で、いろいろ相談した。結婚式二次会みたいな感じでゲームをやろうとか考える人がいて、そーゆーのはやはり却下だろうと言う。ビンゴとかクイズとかいらない。何十年ぶりかであう人たちなんだから、つもる話もあるだろうし、近況報告もしたいだろうし、ひょっとしたら人生相談もあるかもしれない。時間はいくらあっても足りないのだから、ゲームとかに時間をついやすのはもったいない。むしろ、自己紹介とか近況報告とかを手短にやってもらって、顔と名前が一致しないような状況を減らす方がいいのではないかと言うようなことを言った。

まあ、とはいうものの、最初挨拶は所長の小林さん、その後の乾杯ハード部門責任者の丘さんあたりにお願いするとして、〆の挨拶はどうしよう。ここは若い人にお願いするか。ここでの「若い人」が40代後半というのが泣かせる。最後新卒がもうそのような年齢になっているというのが、感慨深い。人は平等に歳を取るのである

諸行無常の響きあり。

2014-08-27

東海道五十三次(その3)。保土ヶ谷から藤沢まであるいた。

東海道五十三次(その2)。川崎から保土ヶ谷まで歩いた。 - 未来のいつか/hyoshiokの日記の続き。

その前は 東海道五十三次。日本橋から川崎まで歩いた。 - 未来のいつか/hyoshiokの日記

f:id:hyoshiok:20140827091645j:image

保土ヶ谷から始まった。

f:id:hyoshiok:20140827092259j:image

道標の石碑があった。

f:id:hyoshiok:20140827092232j:image

解説の看板

f:id:hyoshiok:20140827092506j:image

東海道線、横須賀線の線路。開かずの踏切になる?

f:id:hyoshiok:20140827093347j:image

一里塚

f:id:hyoshiok:20140827094950j:image

保土ヶ谷宿観光ポイント

f:id:hyoshiok:20140827095500j:image

箱根の駅伝の最初の難所となる権太坂。

f:id:hyoshiok:20140827095515j:image

権太坂の由来など。

品濃一里塚までは住宅街をてくてく歩く感じ。


f:id:hyoshiok:20140827101758j:image

f:id:hyoshiok:20140827101749j:image

品濃一里塚

f:id:hyoshiok:20140827104414j:image

品濃坂。

f:id:hyoshiok:20140827115049j:image

横浜市のマンホール

f:id:hyoshiok:20140827115458j:image

吉田一里塚戸塚宿の手前。

f:id:hyoshiok:20140827122309j:image

戸塚宿、本陣跡。

f:id:hyoshiok:20140827125422j:image

日本橋から46キロ地点。(国道一号線には道標が1キロ毎にある)

f:id:hyoshiok:20140827131429j:image

原宿一里塚跡。

f:id:hyoshiok:20140827131752j:image

浅間神社

f:id:hyoshiok:20140827133926j:image

国道一号線。藤沢まで4キロ、小田原まで37キロ、意外と近い感じがする。

f:id:hyoshiok:20140827140402j:image

影取池。

f:id:hyoshiok:20140827140914j:image

鉄砲宿と影取池。

f:id:hyoshiok:20140827140925j:image

f:id:hyoshiok:20140827142129j:image

遊行寺坂。

f:id:hyoshiok:20140827143358j:image

遊行寺。

f:id:hyoshiok:20140827143032j:image

一里塚跡。

f:id:hyoshiok:20140827144733j:image

藤沢宿。


f:id:hyoshiok:20140827155936j:image

最後に辻堂の銭湯

東海道53次距離表 ―350ml.net―によると、

宿場名 現在の住所 日本橋からの距離 次の宿場までの距離
程ヶ谷(保土ヶ谷) 神奈川県横浜市保土ヶ谷区 8里9町(32.4km) 2里9町(8.8km)
戸塚 神奈川県横浜市戸塚 10里18町(41.2km) 2里(7.9km)
藤沢 神奈川県藤沢 12里18町(49.1km) 3.5里(13.7km)

距離的にはたいしたことがない。16.7km

2014-08-26

自分の業務以外のシャドーワーク

サイボーズ式の小崎さんのインタビュー面白い*1

仕事が楽しくなくて、後ろ向きな動機からはじめた仕事が本職になっちゃうとか、人生のなかで二つのプロジェクトとか、仕事をサボって勝手にやってみたらうまくいったとか、なかなか面白い

言われたことをちゃんとやるというのは重要だけど、言われたことしかやらないというのでは成長がない。勝手に何かをやって、学んでいくと言うのが成長には欠かせない。

自分にとってもオープンソースなんかは業務とは一切関係ないところからはじめていつのまにかにそれが仕事になっていて、あまつさえ会社を立ち上げてしまった。

Googleの20%ルールはそれを制度化したものとして有名だが、正式な業務以外を勝手にやるものシャドーワークとか、スカンクワークとか言う。社内でそれを黙認したり、むしろ奨励したりする企業もある。DECはそのようなプロジェクトミッドナイトプロジェクトとよんでいて奨励していた。

イノベーション日常業務ではなく、その外縁で起こっている。

2014-08-25

Done is better than perfect 完璧よりもやることだ

FacebookのHacker Wayという行動原理のなかに、Done is better than perfect完璧よりもやることだ)というのがある。IPOのときの目論見書にそれが書いてある。

Registration Statement on Form S-1

The Hacker Way is an approach to building that involves continuous improvement and iteration. Hackers believe that something can always be better, and that nothing is ever complete. They just have to go fix it ― often in the face of people who say it’s impossible or are content with the status quo.

ハッカーウェイというのは継続的な改良と反復による構築のアプローチだ。ハッカーは何事も常によくすることはできるし、それは終わりがないということを信じている。彼らは問題を直す、たとえ、人々が不可能だと言ったり、それが現状の姿だと言ったりしてもだ。

Hackers try to build the best services over the long term by quickly releasing and learning from smaller iterations rather than trying to get everything right all at once. To support this, we have built a testing framework that at any given time can try out thousands of versions of Facebook. We have the words “Done is better than perfect” painted on our walls to remind ourselves to always keep shipping.

ハッカーは素晴らしいサービスを一気に構築するのではなく、素早くリリースして、小さな改善から学ぶことによって長い時間かけて構築しようとする。これを行うため、我々はテストフレームワークを構築した、それはいかなるときもFacebookの何千ものバージョンを試すことができる。"Done is better than perfect" 完璧よりもやることだというポスターを壁にはって、常に出荷し続けることを意識している。

強烈なメッセージである。誰からも文句が出ないように根回しをして、間違いがないように完璧な計画を作って、ことを起こすのではなく、そんなことよりも、「とっとと終わらせろ」。「やる」ことの方が「完璧」よりも重要であるという。

この完璧というのはやっかいもので、失敗が怖いと、あれやこれや完璧な計画を一生懸命作ろうとしてしまうのだが、所詮、どんなに検討したところで不確実性は残るし、わからないことはわからない。やってみて初めてわかることが世の中には満ちているのだけど、知らないということが単なる無知なのか、前人未到のことなので、誰もやったことがないので、知られていないことなのかはわかりようがない。今まで世の中になかったサービスを作るということは、やってみなければわからないことだらけで、そのような場合完璧な計画を作ろうとすることはナンセンスである

完璧な計画を作って、計画通りに実行することに一生懸命になるというのは本末転倒である。変化に対応するのではなく、計画通りにやることが偉いという方法論は経験から何も学んでいない。

反復を素早く繰り返して、そこから学ぶ。試行を繰り返し、そこから学ぶ。この素早くリリースしてフィードバックを得て学ぶというアプローチこそがウェブ時代ソフトウェア開発の王道になっている。

議論ばっかりしていて物事を進めないチームには、Done is better than perfectという言葉を贈りたい。価値ものを作ってこそ生じるのである

2014-08-24

オープンデータハンドブック

オープンデータ・ハンドブック — Open Data Handbook

日本語版があった。

目次

索引・図表

面白そうである

2014-08-23

山手線の下をくぐってみた

知る人ぞ知る、桁下制限高1.5メートルのガードで山手線の下をくぐってきた。

泉岳寺(第一京浜)方面から歩いてみた。

f:id:hyoshiok:20140823092638j:image

ちょうど京浜東北線が通過した。

f:id:hyoshiok:20140823092908j:image

天井に頭がぶつかりそうである

f:id:hyoshiok:20140823093023j:image

芝浦側はさらに天井が低くなっていて、タクシーの上についているのがぶつかりそうである

f:id:hyoshiok:20140823160642j:image

山手線が上を通過した。正面が泉岳寺方面で撮影した。進行方向振り返る感じ。

検索してみたらタクシーの提灯殺しという別名がついているらしい。まとめがあった。

【山手線新駅で消滅危機?】東京名物「提灯殺し」のトンネル - NAVER まとめ

https://www.google.co.jp/maps/place/35%C2%B038’20.0%22N+139%C2%B044’27.0%22E/@35.6388884,139.7408333,15z/data=!3m1!4b1!4m2!3m1!1s0x0:0x0?hl=ja

2014-08-22

本は死なない。読了

本は死なない Amazonキンドル開発者が語る「読書の未来」を読んだ。

AmazonKindleプロダクトマネージャーエバンジェリスト歴任した著者が本の未来を語る。

紙の本が電子書籍にとって変わることは必然であると思うが、それが数年先のことなのか、それとももっと先の世界なのか。

本というものは死なないが、紙の本は徐々にその販売額を減らしていく。本を読むと言う行為が考える行為でもあり、本を読む能力が学ぶ力になる。読書重要性は未来も変わらない。

米国の大手書店AmazonGoogle、そしてAppleに収斂していくことがはたしていいことなのか。出版社としてもこの三社の影響力がましてくる。

そんなことを本書を読みながら感じた。

2014-08-21

Open Dataについて

Open Dataというのがどのような定義になっているのか知らなかったので、教えてもらったところ、下記のスライドが分かりやすい。

その8ページ目に各種open定義が載っている。「オープン」の定義 参照先:

  1. Open Definition (OKF系、データ用) http://opendefinition.org/od/
  2. Definition of Free Cultural Works(Wikimedia系、コンテンツ用) http://freedomdefined.org/
  3. Open Source Definition (OSI系、ソフトウェア用) http://opensource.org/osd
  4. Free Software Definition (FSF系、ソフトウェア用) https://www.gnu.org/philosophy/free-sw.html
  5. Debian Free Software Guidelines (debian系、ソフトウェア用) http://www.debian.org/social_contract#guidelines

オープンデータにとってのオープンと言うのはどのような定義なのか。オープンデータという言葉を共通の理解のないままに利用していると混乱や誤解を生じるので、なるべくならば広く合意された定義があるといい。

最初定義データのもので、2番目のものコンテンツ系、3番目がオープンソース定義で、4つ目と5つ目がそれのベースになった従来からあるフリーソフトウェア定義などである

オープンソースという言葉に関しては、OSI (Open Source Initiative) が定義したものがあり、広く合意されているので、混乱は生じていない。その定義を知らない人が勝手オープンソースという言葉を間違って利用することはなくはないが、(どんな言葉にもそのような誤用はある)、共通の定義があるので、誤解が伝搬すると言うことはない。

一方で、オープンデータという言葉は、誰かが厳密に定義したわけでもなく、それの共通認識が広く合意されたものではないようだ。

オープンソースアナロジーにたってみると、オープンデータというのは、誰でも自由に利用でき、変更(加工)でき、再配布できるもので、利用に制限はかけられていないということになる。単にデータを公開しているだけではだめで、それを変更したり、再配布できるべきだと考える。

政府が持つ各種のデータに関しては、国民の共有財産なので誰でも自由に利用できるべきだ、というのはわかりやすい。各種統計データなどは自由に利用出来るべきだ。そのデータを利用して論文を書いたり、本を書いて売ったり、何らかのビジネスをしたりするのも自由だ。

利用においては制限がない方がいい。

一方で民間企業収集したデータについてはどうだろうか。それらのデータ著作権やその他の知的財産権で守られると言うのが原則だとして、権利者が何らかの許諾をしてオープンデータと言う場合原理原則はなにになるのだろうか。

単にデータを公開したのだけど利用に制限を設けているものオープンデータと言うのは混乱すると思う。それは上記の各種自由がないからだ。そのようなデータ公開は、いわば制限付きデータ公開だ。ソースコードを公開するだけではオープンソースと呼ばないのと同じ扱いである

ただ、残念ながら、オープンデータに関しては、そのようなコンセンサスはまだ出来上がっていないようであるデータを公開する組織なりが勝手に「おれおれオープンデータ」の定義をし利用するのは、様々なデメリットがあるので、なるべく早いうちに「オープンデータ」の定義合意した方がいいと思う。

東京メトロがオープンデータコンテストをするというニュースがあったけど、 *1 その利用には各種制限がかかっているようなので、上記の意味での「オープンデータ」というのには躊躇がある。東京メトロのデータを利用したコンテストであれば、混乱は生じない。 *2

オープンデータの動向についてちょっと調べてみたいと思った。

2014-08-20

読書リスト、2013年上期

記録に残っていたので、2013年の前半の図書館で借りた読書リストも作ってみる。 読書リスト、2013年下期 - 未来のいつか/hyoshiokの日記も合わせて参考にしてほしい。

このなかで一番印象に残っているのはコピーキャット―模倣者こそがイノベーションを起こす、かなあ。イノベーションではなく、イミテーション模倣)に焦点をあてているところが新しい。

模倣者は自己満足にも陥りにくい。イノベーターパイオニア成功体験に縛られて、背後に迫り来る脅威を軽く見るようになってしまいがちだ。模倣者は先発者を追い越した自らの経験から、あとから追ってくる者たちを過剰なまで警戒し、防御をしっかり固める(12ページ)」

イノベーション熱狂を呼び起こすが、模倣淡々と行われる(39ページ)」


2014-08-19

1000 Speakers Conference in English, #1000eng 9/12に開催予定

10回1000 Speakers Conference in Englishは9/12に開催予定です。英語を使う機会が少ない、英語を話すことに抵抗がある、苦手意識がある人のために、英語で発表する機会を作ったのがこのカンファレンスだ。のべ参加人数が1000人になるまで続けたい。今年の目標は100名。

参加希望者は下記から登録してください。

1000 Speakers Conference in English 10 #1000eng - 1000 Speakers Conference in English | Doorkeeper

2014-08-18

2014-08-17

読書リスト、2013年下期

昨年は本を読んでも特に日記に記すということは、あんまりやっていなかった。「 はてな エンジニアブロガー祭りに参加した。 - 未来のいつか/hyoshiokの日記」以来、毎日日記を書いているので、今年は読んだ本の感想を記すことも多くなった。

なので、それ以前の読書日記があまりない。図書館で予約した本は、メールでお知らせがくるので記録に残っている。そのメール過去にさかのぼってみると、借りた覚えがあるんだけど、内容に記憶がないものとか結構あって、未読で返却したり、読んだんだけど印象が薄かったりといろいろある。そのなかでまだ印象に残っている本を紹介する。順番は、読んだ逆順。一押しは読んで損はないと思う本。夏休み読書リストとしてご利用ください。

以上が2013年後半に図書館で借りて印象に残った本のリストである

現代小説場合たまたま出会いだと思う。古典と違い時間による評価を受けていない分、自分にとっての当たり外れがある。上記のリストの中から面白そうなやつを適当に選んで読んでみて欲しい。合うもの合わないものいろいろあると思うけど、その感想を聞かせてほしい。本にまつわる雑談とかできると楽しいと思う。

一押しの中での一押しをあえて選んでみると、やはり病の皇帝「がん」に挑む ― 人類4000年の苦闘 上病の皇帝「がん」に挑む ― 人類4000年の苦闘 下だ。上下二巻で長いが、その長さを感じさせない力作だ。未読だったら一読をお勧めする。読め。

2014-08-16

OSDL (Open Source Development Labs)とはなにか

1998年Netscapeソースコードを公開し、それが後のMozilla Foundation (Firefoxなどを開発している)になって、オープンソースが始まった。

オープンソースライセンスは昔からあったGNU GPL (General Public License)やBSD Licenseなどと同様なものであるが、フリーソフトウェアソフトウェアの「自由」を強調したのに対し、オープンソースはそれだけではなく商用利用にも積極的という特徴がある。

そのころのIT業界は、Microsoft業界に圧倒的な影響力を持っていた時代であった。サーバーOSWindows NTが、シェアを延ばしていった。Unix陣営は、各社が独自のUnix提供していたのでフラグメンテーションが進み、シェアWindowsに奪われていった。

そこに突然現れたのが、Linuxでありオープンソースであった。

OracleのようなソフトウェアベンダーにとってMicrosoftは目の上のたんこぶであった。Windows向けのパッケージを持っていたが、そこにはSQL ServerのようなMSの競合製品があり、Windows上での競争MSと比べれば不利であるUnixUnixハードウェアベンダーが各社独自Unixを出していたのでポーティング検証コストがかかっていた。

第三のOSとしてソフトウェアベンダーが注目するには上記のような事情があった。ハードウェアベンダーにとってもPCインテルアーキテクチャー)サーバー向けのOSとして利用価値があった。

そのような状況のなか、Linuxをより堅牢エンタープライズでも利用できるようにすることを目的により大手ベンダーによって2000年設立されたのが、OSDL (Open Source Development Labs) である。当初の設立メンバーは、CAIBMIntelHPNECなど、その後、富士通、日立などが加わった。後にLinux作成者Linus Torvaldsがフェローとして参加し、2007年にFree Standards Group合併し、Linux Foundationとなる。

Unix統一は結局なされなかったが、Linuxに関しては、Linusリーダーシップもあり、複数カーネルが乱立しているということにはならなかった。

OSDLのメンバー企業にとってはオープンソースコミュニティーに参加するときの文化の衝突を学ぶ機会にもなった。

ライセンス上は、フォークして独自Linuxを作ることは可能であるしかし、GNU GPL場合、仮に独自Linuxを作ったとしてもそれを配布するためにはソースコードも公開しないといけないので、フォークする積極的動機に乏しい。一方でBSD系のライセンスであれば、フォークしたソースコードを公開する義務がないので、独自拡張を秘匿しておける。わたしの個人的な印象であるが、BSD系のライセンス場合フォークする可能性が高いように感じる。(あくまでも印象なので定量的データを持っている訳ではない)。

いずれにせよ、Linuxが様々な流派に分離するということにはならなかった。

バグ修正機能拡張などは、独自に抱え込むのではなく、積極的本家提供するというお作法が正しいという文化根付いている。新参者にも、そのような教育をしつこくやっている。

ベンダープロプライエタリーなソフトウェアしか作った経験がないプログラマには、ソースコードを公開するということがオープンソース開発に於いて重要であるという認識が乏しい。そのような風習がない。開発のリズムにおいて公開しながら開発をすすめていくということの重要性を十分理解していなかったりする。そのような場合コミュニティとのコンフリクトが発生したりする。

そのようなコンフリクトの発生と対処などがOSDLのカンファレンスなどで議論され、徐々に理解が深まっていった。

日本にも支部が出来て、横浜保土ヶ谷の事務所でよくカーネル読書会を開催させていただいた。

2000年代前半のころの話である

2014-08-15

ファシリテーションスキル演習

はこだて未来大学で開催されたファシリテーションスキル演習を見学した。昨日、デザインワークショップの発表会に参加して、その流れで参加した。 函館でデザインワークショップの発表会を見学した - 未来のいつか/hyoshiokの日記

enPiT BizApp × 公立はこだて未来大学 | 公立はこだて未来大学

ファシリテーションスキルを身に付けてプロジェクトを円滑に進める。実践的なスキルを学べるのが素晴らしい。わたしも演習に参加したかった。(今回は見学だけ)

f:id:hyoshiok:20140815151400j:image

ファシリテーションスキルは、会議有効に行うために必須スキルである。われわれは日々会議をしているが、多くの会議は実にアドホックに場当たり的に行われている。その会議効率的に再構築するのがファシリテーションスキルであり、ファシリテーターである

そのスキル書籍を読んだだけでは身に付かない。スキルなので、身につけるには訓練が必要である自転車に乗れるようになるには何度もころんだりしながら練習をする必要がある。何もしなくてファシリテーションスキルが身に付く訳がない。そのため、このようなワークショップ(演習)が重要になる。

この手のスキル学生にとっても重要だとは思うが、社会人にとっても、基本的スキルである

世間で行われている会議の実情を考えると、一人一人がそのスキルを身につけるメリットは計り知れない。

ファシリテーションのレベルとして

  1. 会議のためのファシリテーション。今回の演習の内容でありすべての基本
  2. チーム活動ファシリテーションプロジェクト活動でのPMOの活動対象にする
  3. 組織全体のためのファシリテーション企業組織変革を対象にする

この演習を通じて会議有効に開催する形式知スキルを身につける。スキルなので1日の演習だけで身に付くと言うことはないが、今回の演習での気づきを実際の仕事のなかで意識しながら使っていけばよりよい会議を行えるようになる。企業の中で展開すれば無駄会議が減って、参加者ストレスが減り、コストも削減できて生産性も向上し、みなハッピーになれるのではないかと思った(いや、まったく本当にそう思う)。

例えば、会議のあるあるとして(よくない会議)、欠席するメンバーが多かったり、会議の回数が多く(本当に必要なのか?)、会議時間が長くて、延々と議論ばかりしていて結論がでない、声の大きい人が延々と演説をしていたり、一言も発言しない人がいたり、会議での議論や決定が記録に残されない(議事録が出ない)、会議目標やゴールが明確でなかったりする。

あ、それ、よくあると思ったあなた。そのような会議をどうにかするワークショップである

会議をよりよくするために、会議設計して、アジェンダを作って、実際に会議運営する。このプロセスの中でファシリテーター役割は大きいし重要だ。

アジェンダには、目的を明確にし、会議での成果、ゴールを記し、会議ルール提示し、日時、開催場所参加者役割を明らかにし、プロセス、順番、使用するツールを明確にする情報を含める。事前に参加者全員に配布する。

議事録はそのアジェンダから作る。アジェンダにない議論は、別途必要に応じて議論するとする。脱線する話題を持ち出す参加者は、善意でその話題を出す場合が多いので、別途議論する必要がある。

講義と演習(実際に会議をやってみる)という形式でワークショップが進むのだが、演習が非常によく練られているので、ファシリテーションの難しさを経験できる。その実習で、講義で習った筈のことがまったく実践できないことを経験する。そしてそれが大きな気づきになる。

例えば、会議参加者で次のような困ったメンバーへの対応方法はどうすべきかと議論する。困った状況;発言しない参加者、声の大きいメンバーで議論を牛耳る、本音議論にならない、やる気がない、話が堂々巡りしている、話が脱線する、感情的参加者攻撃する、時間がきても結論がでない。などなどを準備段階、会議最中でどのように対処するか。

ロールプレイングで、困った参加者を演じつつファシリテーターがそれに対処する。どのようにファシリテーターが、その状況をさばいていくのか。その訓練を行う。

この演習には生徒として参加して経験したかった。(今回は見学だけ) 組織に属しているとその時間の多くは会議に占められている。そこでその会議有効に行われるようになれば、大変なメリットがある。それにも関わらず、会議の行い方の正式教育・訓練を受けていない。今からでも遅くないので、ぜひ、ファシリテーションスキル研修会社で行いたいと思った。

ファシリテーター決断をする人ではない、会議をまとめて、議論を尽くす場を仕切る。コンセンサスを得る議論を限られた時間内で行う。そのようなスキルを持った人であるワークショップという限られた環境の中で演習をするのはプールで水泳の練習をするようなものである。このような訓練もないまま現場に放り込まれるということは、経験も知識もまったくない状況でライフジャケットもないまま荒波に飛び込むことを要求されているのに等しい。

ファシリテーションスキルこそわれわれが獲得しなくてはいけないスキルの一つである

8/19 追記:参加者が写っている写真については削除しました。

2014-08-14

函館でデザインワークショップの発表会を見学した

いやー、暑い暑い。ということで、酷暑東京を離れ、はこだて未来大学の「ビジネスサービスデザイン実践」のデザインワークショップの発表会にお邪魔した。

今年のテーマは「新しい市電サービスデザイン」。函館市の市電もっと利用してもらうためのアイデアをだし、それを提案するというワークショップだ。 *1*2

参加大学は、はこだて未来大学会津大学同志社大学室蘭工業大学大学で、合計25名の学生が参加していた。6チームにわかれて各チームでアイデアを競うというワークショップになる。各チームは市電の新しい利用方法を提案するために、現場に行ってフィールドワークをしたりする。最終日に各チーム毎に発表をするのだけど、立体の模型(箱庭みたいなもの)を作って、それを用いてプレゼンをする。奇想天外アイデア模型プレゼンの上手下手が聞いているものの印象を決める。最後参加者全員で、よかったチームの模型シールをはって投票する。一人2票を持って、学生教員も全員で投票をする。

場所は、廃業になった大黒湯という銭湯のあと。

f:id:hyoshiok:20140816105016j:imageのれんはいかにも銭湯っぽい感じ。

f:id:hyoshiok:20140816105014j:image大黒湯。

f:id:hyoshiok:20140814165444j:imageデザインワークショップ

f:id:hyoshiok:20140814165433j:imageのれんは実はこのワークショップのために手づくり。

のれんをくぐって銭湯に入る。

f:id:hyoshiok:20140814153123j:imageenPiTの案内も手づくり

f:id:hyoshiok:20140814153115j:image銭湯といえばケロリンの黄色い桶だ。

f:id:hyoshiok:20140814144218j:image缶バッジもあった。

わくわく。

f:id:hyoshiok:20140814130551j:image

岡本教授(中央たっている人)の挨拶から発表会がはじまった。(右は安井重哉准教授

風呂桶の上に板を敷いてプロジェクタースクリーンを置いてプレゼンテーションを行っていた。

それぞれのチームが箱庭のモデルを作った。

f:id:hyoshiok:20140814131146j:image市電ドライブスルーチーム(Aチーム)。

駅がドライブスルーのようになっていて、駅の周りを市電ゆっくり回って、食べ物を買える。

f:id:hyoshiok:20140814132833j:imageきのこ駅チーム(Bチーム)

駅がきのこのような形になっていて、ここで乗り換える。乗り換えは天井からクレーンで引きあげられて行う。

f:id:hyoshiok:20140814134643j:imageぶらり、みちくさ市電チーム(Cチーム)

乗り降り自由のみちくさ切符、荷物を目的地まで運んでくれ、手ぶら観光ができる。前の市電カメラをつけて、6分後の未来の車窓を映す。(市電は6分間隔くらいで運行されている)

f:id:hyoshiok:20140814140057j:imageみちくさ切符は乗り降り自由だ。

小道具を作ってアピールをした。

f:id:hyoshiok:20140814140501j:imageスケルトン市電チーム(Dチーム)

車両をスケスケにした。景色が広がるので、春は花見に最適だ。

f:id:hyoshiok:20140814141307j:imageパネルをつかって熱くプレゼンをした。

f:id:hyoshiok:20140814143135j:imageおいしく、楽しくカルテットチーム(Eチーム)

走る居酒屋だ。チケット制になっていて沿線のバー・居酒屋が飲み物やつまみを提供する。会社帰りのちょっといっぱいを支援するサービスである

f:id:hyoshiok:20140814143412j:image車内はこんな感じ。

ますおさん(仮名)が帰りにいっぱいビールを飲んでいる。こんな市電があったら毎日乗ってしまう。大変危険サービスだと思った。

f:id:hyoshiok:20140814144835j:image市電好きのあなたチーム(Fチーム)

市電のパーツをオークションしたりクイズ大会をしたりする。鉄分多目の人に受けるサービスを狙っている。

f:id:hyoshiok:20140814150605j:image教員チーム(飛び入り)

学生たちが楽しそうに箱庭モデルを作っているのに触発され急遽指導教員たちも参戦することになった(笑)。大人げなくガチモデルを作って発表していた。大人だけにそつなく製作をしていた。

市電という地元の観光資源をさらに活性化するアイデアコンテストになっている。市の方も参加して講評をしていた。実現可能性とかをあんまり考えないで自由な発想でアイデアをだしていたのがいいと思った。実際市電を貸し切って飲み会ができるそうなので、一度カラオケビール電車(サッポロ生ビール号)に乗ってみたい。 *3

函館新聞記事にもなっていた。函新トピック8月10日

市電と言えば、先日行った、OSCONの開催場所のPortlandも市電が走っていて、市民生活と一体化していた。OSCONの開催中は参加者市電の5日間乗り放題のチケットが配られるのでそれを使って自由に市内を行き来できる。観光客にはとっても便利だ。函館市も各種コンベンションを誘致して市電の一日パス有効活用すれば、参加者にとっても移動に便利だし、市電の利用促進にもなるし、沿線の観光資源活用できるのでいいのではないかと思った。

それにつけてもビール電車いいなあ(笑)

2014-08-13

ブルックスの法則

ムーアの法則18ヶ月半導体能力が2倍になる)というのは有名だが、それに比べてブルックスの法則は知られていない。

f:id:hyoshiok:20140813135205j:image

http://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AFred_Brooks.jpg *1

ブルックス1960年代IBM System/360オペレーティングシステムOS/360の開発責任者で、後にそのときの経験をもとに人月の神話という本を書いた。

大規模ソフトウェア製品開発の難しさを書いた画期的な書物であるIT産業従事しているなら必読の書であるソフトウェア開発あるいはプロジェクトマネジメントに関わる人はだまされたと思って読んだ方がいい。わたしの日記でも何度となく紹介している。

それはともかく第二章人月神話だ。次のような例題がある。12人月かかると見積もられた仕事があるとして、3名で4ヶ月でその作業を完了すると考えた。そして一月毎にチェックポイントA/B/C/Dをもうけた。

さて、一月で終わると考えていたAが二ヶ月かかって完了したとする。当初の予定ではあと二ヶ月である。どうするか。管理者が取るべき方法は次である

  1. 当初の見積もりは正しかったのだけど、最初工程だけが間違っていた。すなわち残りは9人月であると推定する。9人月分の作業があるので、それを2ヶ月で完了するには9/2=4.5人が必要になる。3人に加えて2名追加する。
  2. 当初の見積もりが間違っていて、12人月ではなく24人月必要であった。すでに6人月分作業をしているので残り18人月工数必要になる。2ヶ月で完了するためには18/2=9人が必要になる。当初の3人に6名追加する。
  3. 線表(スケジュール)を立て直す。新しい計画では時間を十分にとる。
  4. 作業目標を調整する。仕事を減らす。

さて、どの方法が取るべき方針か。最初の2つのケース、作業目標スケジュールを変更しないで当初の目標通り4ヶ月で完了しようとするのは破滅である

仮に2名追加するとして、その人たちの教育コスト、3名でやっていた作業を5名でやるので、作業のやり直し分割のコストなどがあらたに発生し、それらのコストはあらかじめ見積もられていなかったので、結局期日通りに完了はしないのである。6名追加する場合は、さらにそのコストは増加する。

ここで、ブルックスの法則である。「遅れつつあるプロジェクトに人を追加するとさらに遅れる

ブルックスが書いている通り、スケジュール通りに完了したければ、作業目標を減らす(実装するものを減らす)しかないのである

これはソフトウェア製品開発において50年以上前に発見され今なお正しいのであるしかし、ほとんどの現場ではブルックスの法則は知られていないし、仮に知られていたとしても実践されていない。

遅れつつあるプロジェクトに人を追加するというのは、火に油を注ぐようなものである。この法則理解していない諸氏は、人月神話を読んだ方がいい。ともかくだまされたと思って読んでください。プロジェクトマネジメントがどうだこうだ言う前の共通知識、語彙の形成のため、皆で読んだ方がいい。その上で各プロジェクト特殊性などを勘案して作業をすすめる。

あなた上司人月神話を読んだことがあるのだろうか?聞いてみよう。

2014-08-12

テクニウム、ケビン・ケリー著、読了

テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?を読んだ。

テクニウムとは「グローバルで大規模に相互に結ばれているテクノロジーシステムをさすもの」としてケビンケリーが作った言葉である。”テクニウムはピカピカのハードウェア範疇を超え、ありとあらゆる種類の文化アート、社会組織知的創造のすべてを含む言葉だ。それには手に触れることができない、ソフトウェア法律哲学概念なども含む。そして最も重要なことは、われわれが発明をし、より多くの道具を生み出し、それがもっと多くのテクノロジー発明自己を増強する結びつきを生み出すという、生成的な衝動を含んでいるということだ。”(18ページ)

本書では、複数テクノロジーをさす場面でテクニウムという言葉を使う。例えば「テクニウムは数々のテクノロジー発明を加速する」と使う。

ケビンケリー雑誌Wired」の創刊編集長であり、Whole Earth Review出版者などで知られる。

f:id:hyoshiok:20140812110519p:image

"KevinKellySF" by Aeranis - Own work. Licensed under CC BY 3.0 via Wikimedia Commons.

さて、本書でケリーテクノロジーはそれ自体生物のように進化をすると主張する。人間旧石器時代に道具を発明して以来、コンピュータにいたるまで、テクノロジー進化する。”生物の遺伝的な進化を真似ている。両者は多くの特徴を共有している。両方のシステムは単純なものから複雑なものに、一般的ものから固有なものに、画一から多様へ、個人主義から相互主義に、エネルギー浪費型から高性能型へと進化し、緩慢な変化からより大きな進化性へと向かう。”53〜54ページ。

生物進化において行われる「外適応」というのはテクニウムにおいては日常的に起こる。イノベーションである

f:id:hyoshiok:20140812112047j:image

テクノロジーそのもの自律的進化しているという主張は新しい。例えば、われわれはムーアの法則理解しているが、ムーアの法則発見する以前にもそれは存在していて、誰かが発見するのを待っていて、それが発見されるのは必然である。そして、それによってコンピュータ自律的進化していく。

現在テクノロジーを拒否した生活をおくっている米国のアーミッシュ生活を紹介している。アーミッシュは、電気を利用しないし、自動車も持たない。移動には馬車を利用する。電気を利用しない生活というのは想像もつかないが、そのような生活でも、遺伝子組み換えトウモロコシ栽培するので、まるっきり現代的なテクノロジーと無縁というわけではない。確かに携帯電話パソコンインターネットもない生活ではあるが、外部との関わりがゼロということでもない。テクノロジーを全く使わないのではなくて、その導入のペースが極めてゆっくりだということなである

テクノロジー進歩によって、われわれの選択肢が増える。そのことはいいことだと主張する。”多くの選択肢、機会、つながり、多様性統一性思想、美、問題を生む、これらが合わさってより大きな善となり、価値ある無限ゲームとなる”(410〜411ページ)

テクノロジーに対して極めて楽観的な立場思想である。これはハッカー精神そのものである

ハッカーコンピュータによって世界をよくすることが出来る、美を生むことができると考えたようにケビンケリーテクノロジーによって大きな善がなされると信じている。わたしはケビンの楽観主義に共感するものである

参考書。(邦訳のあるもの

2014-08-11

沈黙を破る者、読了

沈黙を破る者を読んだ。

第二次世界大戦のころのドイツと現代が交差する物語。父の遺品を整理していた主人公ロベルト・ルビシュはセピア色のポートレート写真を見つけた。若い女だ。この女を探す旅が始まる。父の遺品にナチス親衛隊員の証明書があった。この人物は誰なのだろうか。

ドイツの田舎町での古い写真館は既になかった。古くから住んでいる人を訪れ、調べていく主人公写真女性はテレーゼ・ポールだということがわかった。ナチスが支配するドイツでテレーゼにはどのような運命がまっているのか。

ドイツ・ミステリ大賞第1位の傑作。

メヘティルト・ボルマン。1960年ドイツのケルン生まれ。2006年デビュー。本書が初めての日本語で紹介された作品となる。

主人公発見した写真身分証明書から物語が始まるわけであるが、主人公の父親がなぜその写真を持っていたのかという謎解きと、もう一人の主人公のテレーゼの人生がどのように交差していくのかが興味深い。ナチス時代のドイツの生活描写現代のドイツでのそれとの対比も面白い。ドイツの現代ミステリーを読んだのは初めてなのだが、他の作品も読んでみたいと思った。

登場人物が多いので、巻頭にある登場人物リストをたびたび参照しながら読んだ。お勧めである


2014-08-10

フルスクラッチから1日でCMSを作る シェルスクリプト高速開発手法入門、読了

上田さんからいただいたフルスクラッチから1日でCMSを作る シェルスクリプト高速開発手法入門 (アスキー書籍)をめでたく読んだ。ふー。かれこれ一月くらいかかったよ。

横組みの本だと、やっぱ実際コマンド打って確かめて、理解を深めながらという読み方をしないと、途中で寝落ちして頭にはいらない。時間はかかっても、コマンドを打ちながら読むのが王道だ。

f:id:hyoshiok:20140708165219j:image

シェル芸的には第6章が本領発揮という感じだ。基本コマンドsed/awkを使い回す。nkfっていろいろ便利なのねとか、dateとか、こんなパラメータあるのねとか。

MacsedGNU sed (gsed) の動きが違うとか、細かいところにも触れられていて勉強になった。(45ページ)そのほかいろいろ知らないことがいっぱい出ていたので、よかった。しかし、毎日使っていないと多分忘れるので、シェル芸100本ノックとかをやらないと身に付かないと思った。

会社ではCSVデータが出回っているので、シェルワンライナーでちょこちょこいじってレポートとか作っている。そーゆー時に役立つ小技が満載という気がした。

次回作として、上田さんにはChef入門書執筆いただき、シェフ芸も世の中に広めていただきたいと思った次第である

2014-08-09

カーリルで図書館の本を探して借りる

図書館検索サイトのカーリルが便利だ。愛用している。*1 *2

カーリル | 日本最大の図書館蔵書検索サイト

f:id:hyoshiok:20140810093727p:image

図書館インターネットからの予約も受け付けているので、買うほどではないけどちょっと気になった本を予約して借りることができる。

ベストセラーなんかは予約の待ち行列があるので、すぐに借りられない。予約の多い資料:品川区立図書館

例えば、山女日記(湊 かなえ著)は予約数232とか出ている。所蔵数20なので、1冊あたり22名くらいの待ち行列になる。貸出期間は2週間だから、今予約しても借りられるのは10ヶ月以上先のことになる。忙しい時代に悠長である。そのころには、すっかり予約していたことなんか忘れて、あれ、そんなこともあったかしらみたいな感覚になる。すぐ借りられないのが意外感を醸し出していい。

図書館本棚は図書分類法で並べられている。日本十進分類法 - Wikipedia

007情報科学とか。そこの本棚を眺めているだけでもいろいろ発見がある。

図書館で本を借りよう。

f:id:hyoshiok:20140810093522j:image

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%BA%9C%E7%AB%8B%E4%B8%AD%E4%B9%8B%E5%B3%B6%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8

2014-08-08

Let them be your heroes. 彼らをヒーローにしよう。 #OSCON

OSCONセッション特に面白かったと感じたものを紹介する。

Let Them Be Your Heroes // Speaker Deck

コミュニティ活動をしていて、そのコミュニティ活性化して持続可能にするためには、ヒーロー必要だ。そのヒーローをどのようにして見つけ、育て、励ますのか。そのような観点からの議論がこのセッションだ。

コミュニティーマネージャーヒーローを見つけ、コミュニティーそのものをエンパワーする。そしてより多くの人をヒーローにするにはどうするのか。どのようにして、ヒーロー発見し、活躍してもらうのか。

コミュニティーマネージャーミッションの一つとして、コミュニティーヒーロー発見して育成するというメッセージは、わたしにはとても新鮮だった。その視点意識したことはなかった。

しかし、考えてみれば、面白そうなことをやっている人に勉強会で発表をしてもらうというのは、Soapboxを与えて活躍の機会を作るということだし、最初のうちは発表そのものをいやがると言う人は少なくないけど、なだめすかし、励ましてでもやってもらうことによって、徐々にヒーローになっていくというのは、あるかもしれない。

ヒーローを見つけたら、そのヒーローとともに成長していくことが大事で、さらに次の世代の発見と育成を、ヒーローミッションにしてコミュニティーを持続可能なものにするというのも、非常に重要だと思った。

また、ヒーロー同志をどんどんネットワーキングしていって、いろいろなノウハウを共有していくことによって、様々な失敗を回避しながら、成長していくというモデル重要だ。

コミュニティーマネージメント重要な側面だと思った。

Let Them Be Your Heroes: OSCON 2014 - O'Reilly Conferences, July 20 - 24, 2014, Portland, OR

f:id:hyoshiok:20140725155126j:image

スピーカーのFrancesca Krihelyさん。MongoDBコミュニティーマネージャーだ。

2014-08-07

1000 Speakers Conference in English, 9th #1000eng

第9回1000 Speakers Conference in Englishを開催した。英語プレゼンする機会を増やして英語に対する苦手意識を払拭することを目的にほそぼそと開催を続けている。

f:id:hyoshiok:20140808082319j:image(会場設営中の上田さん)

1000 Speakers Conference in English 9 #1000eng - 1000 Speakers Conference in English | Doorkeeper

今回の参加者はわたしを含め8名。初参加の方が3名。近所のイオンで酒のつまみを調達して、ビールやワインを飲みながら英語LTをやったり、質疑応答をする。

ビールを飲んでの緩い雰囲気なので、変な緊張感もなくなるし、間違えることを極度に恐れて英語がしゃべれなくなるということも若干減るのではないか(まったく検証のしようがない仮説であるが)。まあ、おまえはビール飲みたいだけだろうと言う声が聞こえてきそうである

f:id:hyoshiok:20140808082320j:image

自分にとってのメリットは、英語での発表機会を作るというだけではなくて、英語でのファシリテーションや司会の練習になっている。最初にやったときより、英語での司会にも若干はなれてきたような気がする。こーゆーものは、理屈というよりも場数を踏んでの練習、訓練、経験必要だと思う。

今回、初参加で発表してくれた玉川さんが会員番号#56となる。今年中に100名を集めたい。あと、44名。

この日記を読んでいる人も躊躇していないで参加してほしい。楽しいっすよ。

また、毎回、会場係をしてくれている産業技術大学院大学上田さん、そして会場を提供していただいている産業技術大学院大学、いつもありがとうございます

2014-08-06

Code of Conduct

日本語では行動規範などと訳されることが多い。

最近カンファレンスでは明示的にそれを宣言している場合がある。先日参加したOSCONにもある。

Conferences Code of Conduct - O’Reilly Media

Code of Conduct

At O'Reilly, we assume that most people are intelligent and well-intended, and we're not inclined to tell people what to do. However, we want every O'Reilly conference to be a safe and productive environment for everyone. To that end, this code of conduct spells out the behavior we support and don't support at conferences. The core of our approach is this:

We don't condone harassment or offensive behavior, at our conference venues or anywhere. It's counter to our company values. More importantly, it's counter to our values as human beings.

えいやっと訳してみると下記のようになる。

O'Reillyでは、多くの人は知的で良き人であると思うし、人々にこうすべきだと言いたくはない。しかし、すべてのO'Reillyのカンファレンスがすべての人にとって安全生産的な環境にしたい。この行動規範は我々が支持する、あるいは支持しない行動について明示的に記述したものである

我々はカンファレンス会場などでのハラスメント攻撃的な行動を許さない。それは我々の会社価値に反する。もっと重要なことに、それは人としての価値に反する。

RubyKaigiにもあるということを佐藤さんが言っていたので、それからそんなことを思った次第である

RubyKaigi 2014, 18-20 september

2014-08-05

2014-08-04

毎日、日記を書くと

今書いているのは、昨日のことだったりする。その日のうちに、その日のことを書くこともあるけど、そうじゃないこともある。へたすると、二日前のことを書いていたりする。ネタが毎日あればいいがなかなかない時は、埋め草記事になっちゃう。今日みたいな感じ。

2013年12月14日から毎日続いている。(233日と管理画面に出ていた)。昔は、不定期に書いていたので、一月まったく書かないこともあったので、週に一回かけばいいくらいのペースであった。それでも、10年近くで数百回のエントリーになる。

本を読んだエントリーが多くなりがちなのも無理矢理感が若干漂うけど、自分の読んだ感想言語化しているので、後から確認してみると、すっかり忘れていたことが記されていたりして、それはそれでメリットがある。記憶の外部化の装置としては悪くはない。

というわけで本日の日記特に結論というかオチはない。

2014-08-03

辞書を編む。辞書の仕事。読了。

辞書を編む (光文社新書)辞書の仕事 (岩波新書)を読んだ。

前者は「三省堂国語辞典」の編纂者の飯間浩明氏が著者で、後者岩波書店辞典担当者で、「広辞苑」や「岩波国語辞典」の仕事をしていた増井元氏が著者である。前者のタイトル舟を編む意識してつけられた。

辞書を編むは、「三省堂国語辞典」(三国)の編集委員立場から辞書作りについてしるしていて、「編集方針」、「用例採集」、「取捨選択」、「語釈」、「手入れ」、「これから国語辞典」という章立てになっている。

三国は見坊豪紀(けんぼうひでとし)が編集主幹をして、1960年初版出版された。見坊は生涯145万件にもおよぶ用例を集めたと言われている。

飯間氏は第6版から編纂に参加している。そして、本書は第7版の開発と平行して書かれた。第7版は2014年1月に発売で、本書は2013年4月発行だ。

編纂者として、編集方針を記していて、実例に基づいた項目、中学生にでもわかる説明を大方針にしている。三国は見出し数8万ほどの辞書なので、どのような項目をたてるかたてないかが問題になる。徹底した用例主義に基づき新しい用語採用していく。

実例をふんだんに使っての解説は、いちいち面白い新語採用だけではなく、語釈や、用語の手入れなどの話も面白い。「愛」をどう説明するのか。第6版では[男女の間で]好きで大切に思う気持ち。「ーをちかう」と説明されているが、「男女の間」だけなのか、同性愛は愛ではないのか、などなどの観点から手直しが入っていく。愛を手直しすると、恋人とか逢い引きとかも「男女」という限定を外さないといけなくなって、いろいろと大変である

辞書の仕事」は、出版社辞書編集に携わった経験から辞書の周辺の知識についてしるしていて、例えば紙の選定の話とか、広辞苑は80ミリの厚みがあって、それが製本限界だとかというような話も面白い。また、他社の辞書たとえば三国などについても「机上に備えると言えば、『三省堂国語辞典』(『三国』)もその一冊です。編者見坊豪紀(けんぼうひでとし)先生現代語の観察が行き届いていること、生きのよい新しいことばと用法が、調査裏付けをもって辞典に反映されていることは、誰も知っていました。私たちは、改訂版に何か新語を収載しようとするとき、そのことばが『三国』に載っていなければ、『三国』に先んじて収録することはないと考えたものです」と最大限のリスペクトをしている。

このような辞書編纂にかかわる考え方を双方の陣営から聞けるというのは面白い

今後、辞書電子書籍を前提に編纂されるようになると、インターネットフリー辞書との競合は避けられなくなる。はたして紙の辞書は生き残れるのか。これから国語辞書の行く末に関してはちょっと議論が薄いように感じたが、それはないものねだりなのかもしれない。

この2冊と舟を編むを一緒によむと辞書作りの世界にどっぷり浸かれて、萌え〜であるお勧めしたい。

f:id:hyoshiok:20140803213915j:image

2014-08-02

アジャイル開発手法特論の授業終了

永瀬さんとやっているアジャイル開発手法特論の授業が無事終了。

カリキュラム | enPiT BizApp – 産業技術大学院大学

f:id:hyoshiok:20140802152222j:image

最後試験と授業のアンケートを取って、その後、皆さんと打ち上げ。青物横丁のいさりびでわいわい。

いくつかの反省点・感想など。順不同アトランダムに記す。

9/22からオムニバス形式の授業、ミニPBLそして、10月からいよいよPBLの開始だ。

今回授業に参加してくれた学生さんでPBLに参加しない人もいるのだが、授業を聞いたらPBLに参加したくなったという人が少なからずいたのは嬉しかった。残念ながらPBLの申し込みは既に締切っている。ただ、勝手にチームを組んで「勝手PBL」を行うのは自由なので、単位とか修了証は得られないけど自学自習をしてほしいと思った。それとか、各種アワードなどのコンテストあらしなども自由にやってチャレンジしてほしい。

2014-08-01

第112回カーネル読書会を開催しました。 #ylug_112

第112回カーネル読書会を開催した。場所恵比寿のレッドハット社。レッドハットさん、平さん、ありがとうございました。(ぱちぱちぱち)

Kernel Code Reading Party 112th; 第112回、カーネル読書会 #ylug_112 - Kernel Code Reading Party (YLUG), カーネル読書会 | Doorkeeper

内容は二本立てで、前座がわたしのOSCON 2014参加報告。そして佐々木さん、牧垣さんのOpenStackの話。

f:id:hyoshiok:20140802081951j:image

https://twitter.com/tetsu_koba/status/495159152591650817/photo/1

OpenStackのハックの話がなかなか漢だった。DBをごりごりいじっちゃったり。

Kernel Code Reading Party 112th; 第112回、カーネル読書会 #ylug_112 - Togetterまとめ まとめがすでにできていた。組み込み中の人ありがとー。

次回はまだ未定ですが、8月末ころに開催したい。

2014-07-31

BBT大学主催、鈴木寛×松浦貴昌×須子善彦「日本の教育 未来のために今できること 〜 グローバル時代のイノベーターを生み出すために」というイベントに参加した。

BBTU×IT | 【満員/Ust中継あり】7/31(木) 鈴木寛×松浦貴昌×須子善彦「日本の教育 未来のために今できること 〜 グローバル時代のイノベーターを生み出すために」 IT Future Session vol.1:

f:id:hyoshiok:20140801072740j:image

鈴木寛さんには直接お目にかかったことがなかったので、どんな人なんだろうという興味で参加した。

7時開始なので、会社を定時で出ていそいそBBT大学がある麹町まで行く。お腹が空いたので、コンビニ飲み物とつまみを購入し、ぽりぽりしながら話をだらだらと聞いていたら、紙が配られていて、左側に未来のやりたいこと、望み、右側にやらないこと、こうなったらいやなことみたいなものを書いて、隣の人と話をしましょー、みたいな感じでいきなりダイアログが始まった。全然、心の準備ができてなくて、あちゃー、まいっちゃったなということで、ご近所の、女子と「じゃあ、お話ししましょうか」みたいな感じで自己紹介からはじまる。

このダイアログ形式は意外と面白い。なんでこのイベントに来ているんですか?どうやってこのイベントをみつけたんですか?とかの会話からいろいろな発見がある。

そんなこんなで、さらに隣とその隣の女子と女子3人とおじさん一人のグループでお話をする。なんで参加したのですかと聞いたところ、「SFC入学希望なんですよ」(女子1)、「わたしもです」(女子2、3)、「え、君たち高校生なの?」、「はい」(1、2、3)、なんと勉強会イベント女子高生お話しすることになろうとは思ってもいなかった。インパクトが強すぎる。

「須子さんのタイムライン発見して面白そうだから来ました」(じぶん)、「へー」(1、2、3)、みたいな会話をした。

その後、三者の対談がだらだらと続く感じで、ここは質疑応答とかがあってもっとインタラクティブになっていたらよかったと思った。

最後に、またダイアログがあって、ここは自分が話したいことを紙に書いて、アンカンファレンス形式で行われた。わたしは「どう学ぶか、学び方」みたいなことを提案して、自分を含めて4名で議論した。こちらは全員社会人

なかなか面白いイベントだった。

【140731】IT Future Session vol.1「日本の教育 未来のために今できること」 #bbtuit - Togetterまとめ

2014-07-30

読了せず。努力する人間になってはいけない。

努力する人間になってはいけない―学校と仕事と社会の新人論読了せず。図書館に返却。

なかなか面白かったんだけど、最後まで辿り着けずすいませんすいません。

努力なんかいいから結果だせよ、このぼけ(圧倒的な誤読)的な感じであった。