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2016-06-24 アルチンボルド:「だまし絵」の先駆者

アルチンボルド:「だまし絵」の先駆者 19:12 アルチンボルド:「だまし絵」の先駆者を含むブックマーク アルチンボルド:「だまし絵」の先駆者のブックマークコメント



ルネサンス期以降のマニエリズム画の時代イタリア活躍したジュゼッペ・アルチンボルド(1527−1593)は、いわゆる「錯視」を絵の中に取り入れた先駆者として名高い画家です。特に、野菜植物を組み合わせてそれを人間肖像画にした作品が、特に有名です。その一つを以下に挙げます。(黒い帽子を被っていることに留意してください。)


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どうでしょう?知らずに見ると、確かに人物画のように見えますが、実際は野菜集合体なのですね。更に、この絵を上下ひっくり返すと、こんどは人間の顔が消え、「植木鉢に積み上げられた」野菜のようにしか見えなくなります。二重の意味で、かなり手の込んだ「だまし絵」です。「帽子」は、「植木鉢」でもあったわけです。ひっくり返した絵は以下。


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この絵は「図説アイ・トリック 遊びの百科全書」(種村季弘赤瀬川原平高柳篤:河出書房新社)の75ページからもってきました。


この特異な画家、経歴をwikiから拾ってきますと、


アルチンボルドは1527年にミラノ画家の息子として生まれた。1549年よりステンドグラスのデザインを始め、ミラノのドゥオーモに作品を残した。1556年、Giuseppe Medaと共にモンツァ大聖堂フレスコ画制作する。1558年には聖母マリアを描いたタペストリーのデザインを手がけたが、そのタペストリーは未だにコモ大聖堂に飾られている。


1562年、アルチンボルドウィーンにて フェルディナント1世宮廷画家となり、後にその息子の マクシミリアン2世や孫にあたるルドル2世にも仕えた。アルチンボルド画家としてだけでなく、宮廷の装飾や衣装のデザインも手がけた。また、祝典や馬場試合企画、水力技師などで非凡な才能を発揮した。ハープシコードのような楽器、,噴水、廻転木馬等も発明した。


アルチンボルドが描いた伝統的な宗教画現在では忘れ去られてしまっているが、野菜果物、木の根といったもので構成された独特の肖像画は、現在でも多くの人を魅了し続けている。ある評論家達は、こういった作品は気まぐれで描かれたものか、それとも精神の錯乱から来ているものなのか議論している。しかし多くの学者たちは、アルチンボルド作風は謎やパズル、風変わりなものに魅了されていたルネッサンス期を反映しているもので、彼が精神的に不均衡であった訳ではないという見方をしている。


彼の経歴を見ますに、その多様な才能は、レオナルド・ダ・ヴィンチにも匹敵するように思います。絵画音楽衣装・室内装飾・土木技術など。でも、今ではおおくの作品とか発明品は散逸し、わずかに残った「だまし絵」が私たちの目を楽しませてくれるように感じます。



今日のひと言:「だまし絵」と言えば、現代美術ではM.C.エッシャーが有名ですが、エッシャーもおそらくアルチンボルドから大いに影響を受けたと思われます。



トリックアート図鑑 だまし絵

トリックアート図鑑 だまし絵




今日一品


@牛ばら肉小松菜ナンプラー炒め


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弟作。あり合せの素材をドッキングさせた感。案外美味しい。仕上げに胡椒を振りました。

 (2016.06.18)



@赤シソ佃煮のオジヤ


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私の昼ごはん。先日作った「赤シソ佃煮」の適量を、永谷園の「お茶漬海苔」半量とともに投入。まあ、食べられました。

 (2016.06.19)



@真竹の煮物


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春の風物詩・孟宗竹の筍のあと、2か月。この時期に出回るのが真竹。孟宗竹に比べ細長いゴボウのような形態をしています。水上勉さんの「土を喰う日々」(新潮文庫)によると、「デミョ、コサン、カラ、モソ」と筍には序列があるようで、孟宗竹は最下位の味覚だと認識されていたのですね。もっとも今の真竹は100g38円、安いものです。

 (2016.06.21)



トンブリジェリー寄せ風


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弟作。トンブリ秋田県名産で、ホウキグサコキア)の種を膨潤させたもの。プチプチした食感がキャビアを思わせるので「畑のキャビア」と呼ばれます。今回は「丸鶏ガラスープ」(市販品)と片栗粉を熱して溶かし、トンブリを入れました。

 (2016.06.23)

miyotyamiyotya 2016/06/24 20:41 こんばんは。
「真竹の煮物」「トンブリのジェリー寄せ風」などなど、珍しいお料理の数々。
我が家では真竹はもっぱらみそ汁にしていました。
トンブリの名前は知っていますが、食したことがありません。
プチプチとした食感が美味しそうですね。

iireiiirei 2016/06/24 21:44 >miyotyaさん
 真竹、これまで敬遠していたのですが、安さにさそわれて買ってみると、これが美味しかったですね。

トンブリは四角い袋で真空パックされていて、群馬のスーパーにあるからには、千葉でもあると思います。プチプチの食感が全てです。

azusarazusar 2016/06/24 23:00 以前に老婆と美しい婦人の両方に観ることのできる絵があったことを思い出しました。
何も説明されなければきっと老婆としてみていたかなと思います。

弟さんのお料理、いろいろと工夫があり美味しそうですね。また調味料など上手に使われていますね。
ナンプラーなども。

レモンバームレモンバーム 2016/06/24 23:34 アルチンボルト、好きです。
印象に残る絵です。外国で画集を見たことがありますが、土地なのだけど逆さまにすると人の顔というような絵も描いていて、それがとてもいい絵でした。それで、いったいどういう画家だろうと、興味を持ちました。エッシャーよりは、笑みが出るようなユーモアを感じます。

SPYBOYSPYBOY 2016/06/24 23:39 真竹って竹(若い)ですよね?食べられるんですか。これはびっくりです。
ご紹介いただいた絵描きさんは全然知りませんでしたが、だまし絵ってなんか数学的な感じがします。感性だけでなく論理がいるように見えます。そういう点でも面白いですね。

whitewitchwhitewitch 2016/06/25 02:06  アルチンボルトのだまし絵、楽しい絵ですけど、技術もしっかりしていますよね。
 真竹、好きですが、うちの方では結構なお値段するので、なかなか買えません。

iireiiirei 2016/06/25 06:13 >azusarさん
 そう、あの「老婆、少女」の絵も有名ですね。一つの見方に執着すると、もう一つは見えなくなるのです。

今回の弟の料理、トンブリを餡で和えるという調理法には、実際驚きました。ほんとにシェフになれば良かったのに、と思います。

iireiiirei 2016/06/25 06:24 >レモンバームさん
 アルチンボルドの場合、存命中は宗教画も有名だったのでしょうし、ダビンチなみの才能がある万能人だったのでしょうが、現在残っているのは「だまし絵」くらいなもので、それは彼にとって良かったのか悪かったのか、一概には言えませんね。

iireiiirei 2016/06/25 06:36 >SPYBOYさん
 真竹が普通の竹かどうかはよく解りませんが、通常出回る「孟宗竹の筍」よりは細いことは確かです。

アルチンボルドは、「だまし絵」の世界では「老舗」で、そのためいまでも作品と画家がセットになって記憶されています。同時期のだまし絵に「円筒に絵を描いて、それを平面に投影して、絵にする」という「意欲作」もあります。これは相当数学的ですが、残念ながら、絵は意味不明になります。

iireiiirei 2016/06/25 06:48 >whitewitchさん 
 ある西洋人画家が、「画家にとって大事なのは、なんですか?」と問われ、「一にデッサン、二にデッサン」と答え、「では三番目はなんですか」と重ねて訊くと「デッサン。」と答えたそうです。

真竹、地域によってそうとう値段の開きがあるのですね。私が買ってきたのは栃木県産です。

ceneciocenecio 2016/06/25 09:12 おはようございます。アルチンボルド、2009年と2014年にBunkamuraで展覧会がありました。「ルドルフ2世」が印象的でした。スウェーデンに保管されていたものです。独自の世界で興味はつきないですね。
ルドルフ2世といえば、以前この本を楽しんで読んだのを思い出しました。
http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336055170/
森下さんと同じく東大理系の出身で、優秀なドイツ語翻訳者。はてなでブログもやっています。

matsukentomatsukento 2016/06/25 09:29 iirei様、おはようございます。
赤シソの佃煮のオジヤ、美味げです(o^_^o)v!!!
そしてだまし絵、私も行って見てみたいです。
鳥取県でもだまし絵のイベントをやっていたもんで。
私も今の職場である山田医院に転職してから、いろいろお料理を勉強しています。
お料理のの世界は、本当に底が深いです。
そんな私でも、山田医院では利用者様の夕食を作ってますので、ホント我ながら不思議です。
再びだまし絵の話しですが、まさに人間の極みでちゅ。
永谷園のお茶漬け、さまざまな料理に使えて、ホント便利ですよ〜
日本って、スーパーでさまざまな具材が売っていて、本当に便利です♪
私も山田医院でたくさんの料理を作らないとイケマセンので、お料理の勉強をもっとせんとイケンっちゃぁ〜(^o^)ノ!!!

iireiiirei 2016/06/25 13:05 >cenecioさん
 たしかに、アルチンボルドは面白いです。もっとも、詰まらない画家は、当ブログでは取り上げませんが。本人はどう思うか、だまし絵画家と呼ばれることを・・・ほかにも宗教画を初め、おおくの業績があるのに、と言うかも知れませんね。

この理系の翻訳者さん、垂野創一郎さんと仰るのですね。学年では私の一つ上の方ですね。

iireiiirei 2016/06/25 13:16 >matsukentoさん
 だまし絵は、日本の画家、浮世絵師の「歌川国芳」も顔面を人で埋め尽くすという絵を描いています。だまし絵は、人間の高度な知性の繁栄なのでしょう。

諺に「案ずるより産むがやすし」というのがあります。大人数の賄いを任されれば、嫌でも料理が得意になるでしょう。「塩麹」なども当たり前のように使えるようになると思います。

o-uirio-uiri 2016/06/25 19:18 お茶漬けの素は、最近サラダのドレッシング替わりに使うようになりました。
生野菜にオリーブオイルとお茶漬けの素をパラパラかけます。なかなか使えなかったけど、この方法であっという間に無くなりました。

kotonikokotoniko 2016/06/25 19:56 トンブリ??
知らないものたくさんあります。
紫蘇の佃煮作られたのですね。私は梅干しを漬けた時の紫蘇をチンして、乾燥させジャコと混ぜふりかけにしたことあります。今は生姜の酢漬けに入れ色をつけています。

iireiiirei 2016/06/25 20:13 >o-uiriさん
 なかなか美味しそうなレシピですね。お茶漬けの素は、さすがにお茶漬用と限定していては、なかなか消費できないですものね。私もやってみます。まずはアルファルファ・モヤシで。

iireiiirei 2016/06/25 20:26 >kotonikoさん
 記事の該当部分をコピペすると、「秋田県の名産で、ホウキグサ(コキア)の種を膨潤させたもの。プチプチした食感がキャビアを思わせるので「畑のキャビア」と呼ばれます。」・・・です。トンブリ、主に東日本での知名度が高く、熊本などの西日本では、知名度が低いと思われます。

私の場合は、梅干しに使ったシソは、梅干しが完成しても、出さず、一緒に漬けたままにしておき、梅干しを出すとき、取りだして梅干しと一緒に使っています。ああ、そういえば、古い梅干しの赤梅酢をシソごと、ラッキョウ漬けにこの前投入しました。

yoshicomyoshicom 2016/06/26 09:06 精緻な表現に裏打ちされただまし絵を見ながら、いま社会で起きている事象のなかにも、こうしたものがあるんだろうなと変なところに気持ちが向かいました。赤瀬川さんという方は多才な方ですね。ハルノートの西晴彦さんとも遠縁のようで。
コサン、モソ、カラは子供の頃に聞いた、懐かしい音です。煮物がおいしそうです。

iireiiirei 2016/06/26 13:10 >yoshicomさん
 人を騙してることが周知な安倍晋三が、当たり前のように権力の座にいることは、日本人の大多数が寛容なのだな、と思ってしまいます。

西晴彦さんは知らなかったですが、大正・昭和期の外交官だったのですね。

竹の名称とその序列、つい最近まであったのですか。面白いですね。

m3785comm3785com 2016/06/27 17:54 こんばんは。
面白いですね。
最初の絵は人の顔に見えます。
逆にすると野菜。
人の目というか脳の錯覚を利用した絵ですね。
心理学でも似たような感じでテストをしますけど。
こちらは、アートですね。

iireiiirei 2016/06/27 19:30 >m3785comさん
 だまし絵は、そうとう知性のある画家にしか描けないでしょう。このような純粋な絵と心理学の絵の境界も面白いです。「ルビンの壺」・・・見方によっては花瓶、またキスする男女になるという、科学的でありながら芸術的である作品。興味は尽きません。

yukiwarisou_0222yukiwarisou_0222 2016/06/28 11:00 こんにちは〜。
お茶漬けの素をオジヤに入れると美味しそうですね。
もらったのがなかなか使えなくて…。
賞味期限が12月だから、使ってみます。

iireiiirei 2016/06/28 16:43 >yukiwarisou_0222さん
 「お茶漬の素」とか「マツタケの味お吸い物」は、かなり塩分が濃いので、チャーハンとかスパゲティのソースとかにも出来るようですよ。お試しあれ。

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