Hatena::ブログ(Diary)

じゅじゅるさん。

注意!アニメ・ドラマ・本などのネタバレあります

2016-07-13

[]ストーリーOPのすすめ

アニメOPには様々な役割があります

作品世界観提示

つの時代で、どこを舞台としているのか。

魅力ある登場人物たちの紹介。

登場人物の交差する想い、そして、彼、彼女らは何を目的とし、どのようにして物語は紡がれていくのか。

OP作品の紹介の場であり、本編への案内役をこなします

1分30秒に、これほどかと言わんばかりに情報が詰められるのです。

今回は、そんなOPの中でもちょっと変わり種であるストーリーOP」を紹介していきたいと思います

これは僕の造語なのですが、簡単定義としては一本のストーリー形成されていて、劇中のいちエピソードを1分30秒に凝縮したような形といいましょうか。

ストーリーOPの利点としては、臨場感、没入感に秀で、ゴージャスな短編を見た気分を味わえるという効果が上げられます

が、一方で、1分30秒前後の短い時間に一本筋のストーリーを挿入すると、作品紹介・本編への導入としての本来役割を果たす時間が目減りしてしまいます

そこがまた創意工夫のしがいのあるところでしょう。



ストーリーOPは非常に短い時間物語を詰め込む為、登場人物を絞り込む傾向があります

代表的な例をひとつ挙げます

シティーハンター3のOPです。

f:id:jujuru:20150625145607j:image

シティーハンターシリーズ第三弾に当たる今作のOPは、主人公冴羽リョウ相棒の槇村香のふたりのみが登場。

ストーリーはなんらかのトラブルでヘリに追われた香がリョウ事務所寝床に飛び込み、リョウ銃弾の嵐に立ち向かいコルトバイソンでヘリを一撃の下に打ち落とす、という単純明快な筋書きです。

坊主や冴子などの魅力的なキャラクターシティーハンター構成するいくつかの主要素*1は全く登場しません。

香の見事な体裁き、新宿の闇夜を引き裂くアパッチの異様さが見るものを惹きつけます。そして主人公リョウの渾身の一撃。スカッとしますね。

バトワイザーからアパッチ挙動まで、徹底的にディティールにこだわりまくることで、スイーパーという主人公達の特殊な身の上がストレートに伝わる作りになっています

作品本編の根幹であるふたりのスイーパーの日常と非日常を描く事「だけ」に全ての時間が捧げられ、必要最低限の要素で物語の魅力を存分に引き出すことに成功しているのです。

終盤のヘリとの一騎打ちもそうですが、序盤のリョウ健康に悪そうな私生活さえ子ども心にかっこ良く憧れたものです。大人になったら私もバトワイザー飲むもんだと思ってた。



もう少し例を挙げます

OVA「Burn Up W」のOPから

f:id:jujuru:20150625145608j:image

f:id:jujuru:20150625152207j:image

こちらは3話バージョン

やましたともなりのクレジットの入った漫画表紙がおしゃれですね。

コミック調に描かれる、近未来ポリス主人公ギャングコミカル追跡劇は、これから始まる物語への期待度をぐんと引き上げています

数多いキャラをさばきながら、事件発生から解決まで詰め込まれたボリューミーさを軽快なタッチで描き切っている秀作です。

軽快なカーアクションにも目を奪われてしまいます

漫画的な効果音描写なども世界観マッチしていますね。



戦場のヴァルキュリア後期OPおすすめの一作。

f:id:jujuru:20150625150149j:image

梅津泰臣さん演出・コンテで描かれる、大迫力のガリアVS帝国軍による市街地戦。

一度の戦闘をみっちり描ききっているので、このまま本編に流用できそう。

第7小隊の主戦力として活躍するエーデルワイス号の砲撃に対する各人のリアクション性格が現れていて、梅津さんの職人気質を感じます

主にガリア兵の活躍が中心ですが、戦況が激化していくと、後半はヴァルキュリア人の超絶バトルに移行していきます

常識範囲内の」激しい市街戦からの、人知を超えた超人バトルへのインフレっぷりに見ていて気持ちが昂ります

ヴァルキュリア人の力解放したセルベリアの一撃によってなぎ倒される戦車群、積み木のように崩れていく建造物、見応えのある爆発エフェクトにも注目。

二番目のOPということもあって部隊内での人間関係などの細かいことは省く事が可能になり、軍と軍のシンプル対立構造に注力した結果、実に見応えのあるアクション大作に仕上がりました。



明日のナージャ、こちらも傑作OPです。細田守さんが演出担当されています

f:id:jujuru:20150625150150j:image

1分30秒というこの限られた時間内で「ナージャ・アップルフィールドの旅」を描き切る手腕!

基本的右から左へ駈けて抜けていくOPストーリーOPという認識です(スタードライバーとかね)。

ナージャの元気さからシームレス彼女のもうひとつのしなやかな魅力へと繋げていくところに胸躍るものを覚えます

サビのダンスパートから時間的物理的な跳躍が大胆かつ軽妙です。

映像リズム変調がとても見事で、感情を揺り動かしにかかってきます

旅には山や谷があって、出会いや別れを繰り返す。時には気分が沈む日もあるけど前を向いて歩こう。

本田 美奈子.さんの歌う主題歌ナージャ!!」がかなり的確に本作を捉えていて、それに十二分に応える、力のある映像になっています

幼いナージャが扉を開き、やがてレディへと成長して行く様をお見逃しのないよう。



しまじろうのわお!です。初めて見たときの私のツイート引用ます

f:id:jujuru:20150625151043j:image

地球が生まれ、育っていくまでの壮大さと軽快さ。気持ちいいですねえ。これをしまじろうでやろうっていうのも粋じゃないですか。子ども達の感受性を信じている。

非常にテクニカルで、ユニークです。そして、どこか優しい。子ども達の心にも残るものがあったんじゃないでしょうか。


いかがだったでしょうか。

物語世界の入場門。OPには他にも様々な趣向をこしらえた傑作が沢山揃っています

私は今回、ストーリーOPに注目して記事を書きましたが、王道の紹介型OPストーリー作品世界抽象的に描いたPVOPなど、素敵なOPは紹介しきれないほどあります

あなただけの、あなただけが見つけた素晴らしいOPがあれば、是非ご紹介ください。

たくさんのOPが、あなたが扉を開いてくれるのを待っています

そして一緒に本編の海に飛び込みましょう。

アニメさらなる発見の旅はまだまだ続きます

2015-12-31

[]話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10

に、参加します。


「話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選」参加サイト一覧


ルール

2015年1月1日12月31日までに放送されたTVアニメ再放送を除く)から選定。

・1作品につき上限1話

順位は付けない。


2014年記事はこちら。

http://d.hatena.ne.jp/jujuru/20141228#p1

2013年

http://d.hatena.ne.jp/jujuru/20131231#p1

2012年

http://d.hatena.ne.jp/jujuru/20121231#p1

2011年

http://d.hatena.ne.jp/jujuru/20120101#p1


それでは行きまっしょい。



探偵歌劇 ミルキィホームズ TD 第5話 キャロル身代金

歌を失くした茉莉音と、失う事を恐れる少女キャロルの邂逅。

アイドルとは、歌う・演じるとは何か、それを他人はどう評価するのか。

歌えなくなっても歌を強く求める世間との摩擦によって追い込まれる少女と、子役の輝きの消失を恐れる少女誰も知らないところで密かに響きあう。

ミルキィホームズは第4期となるこのシリーズではサポート役に徹し、茉莉音がシリアス面をひとり背負う変則的構成に。

エピソードではシリアスのかせの外れた行動を見せながらも、出来る探偵ぶり(ちゃんとオチがつくが)を見せてたり、ミルキィホームズの可能性の扉がまたひとつ開いたようなシリーズでした。



放課後のプレアデス 第12話 渚にて

当番回もとても心を震わせる良エピソード揃いだったのですが、滂沱のように泣かされた最終エピソードをチョイス。

会長ななこに捧げた「どんな姿になっても、僕は君のプレアデス星人だ」という最後の言葉。これがものすごく良かった。

これは君を全肯定するって宣言ですよね。だって会長プレアデス星人「じゃない」んですよ。あの名前と見た目はななこの創作なんです。それを否定しないとする会長の別れの言葉ななこは抱擁で返す。もう涙しかないです。

そこからの、それぞれが自分運命線に戻る決断をするくだりはどこかやるせなく、そして力強かった。

元の運命線で出会彼女達は今の彼女達とは別人で、そしてこの宇宙の果てまで及んだ冒険の全ては掻き消えてしまう。

それでも元に戻る事を選んだ彼女達の心境を慮るだけで涙腺が刺激されます

とてもよいジュブナイルでした。

今年ぼろ泣きしたエピソードその1。



アイカツ 第122話 ヴァンパイアミステリー

アイカツで時たま入るドラマ回。

ヴァンパイアモチーフにしたドラマ仕立ての中にたくさんのネタを混めたこれはアイドル宝石箱や。

あかりサンシャインジュリアスシーザーサラダなどの長ったらしい名前スミレジェラートちゃん連呼魔法少女バンク美月ちゃんのわりと雑な使い方等、抱腹絶倒。深夜ドラマのチープさの再現がお見事でした。絵コンテカトキハジメ



響け!ユーフォニアム 第八回 おまつりトライアングル

麗奈と久美子の逢瀬の美しさは、もうこの世のものではないかのよう。

シリーズ中、幾度も語られる麗奈の凄まじい美しさは今この瞬間に頂点を迎えます

久美子に「死んでも良い」とまで思わせる壮絶なひとときを描き出す。これは大変な事です。

このワンシーンのために注がれた作画リソースは圧倒的で、トランペットユーフォの今にも壊れそうな繊細な合奏と相まって、視聴者自身にも「死んでも良い」と一瞬でも思わせてしまう、それは魅惑的なエピソードでした。



アイドルマスターシンデレラガールズ 24話 Barefoot Girl.

輝くアイドルの苦悩を色濃く描いたシリーズの中で、もっとも心揺さぶられた回がこの卯月ライブ回。

あの、胸に小さな灯りを抱えてジャージ姿で煌びやかなシンデレラたちの間を縫って走り抜けるシーン、あそこちょうクるんですよ。

もう、マジでなんもないんです。彼女には。

凛やプロデューサーから見てみれば色々「持っている」んだけど、それをうまく言語化して卯月に伝える事は出来なかったし、彼女自身自分の才能を信じられなかった。最後まで。

自分の才能は信じられないけど、もうマジでなんもない事をいつか突きつけられるかも知れないけど、今卯月が出した答えは「それでも走る」なんですね。

それはもう、見ていて泣くしかなかったです。

今年ぼろ泣きしたエピソードその2。



コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜 第一話 東京魔女

今年一番ハマったヒロインは誰か?と尋ねられたら今作の輝子ちゃんを挙げるでしょう。

神化41年、恋に落ちる輝子と、神化46年、ふたたび同じ人を想う輝子。

この描写はのちの展開の暗示にもなっていて、自分があのとき信じていた(が、離れていってしまった)爾朗像が形になって現れて二度目の恋に落ちる、ていうギミック

時を行ったり来たりして描かれた全十二話の後に再び見る第一話の輝子の姿はほんとに心を締め付けてくるんで、一度皆さんにも味わっていただきたい。



蒼穹のファフナー EXODUS 17話 永訣の火

カノンの死と旅立ち。

宮島人達に対して「死」という表現は正しくないかも知れない。

カノンは竜宮島に還った。いまもまだ、「そこにいる」のでしょう。

孤独な戦いの果てに邂逅する想い人との最後の会話、そしてカノンの涙。

己の体重と同じように静かに別れの準備を進めていくカノンに落涙は禁じえませんでした。

島の命は人によって紡がれる。ファフナーは、10年前からずっと同じメッセージを描き続け、深化させ続けました。

そのひとつの極地がここにあったような気がします。

今年ぼろ泣きしたエピソードその3。



プリパラ 第71話 誕生日約束かしこまっ!

なお回はほんともう、好き。

「みんなの」らぁらと「なおの」らぁらの間に知らず知らず線を引いてしまっていたなお。

でも、らぁらはいつでもらぁらなんだよ。そこに気付くまでの優しい話運びがほんと好きよ。

あと、プリパラでは滅多にやらない特殊EDにもグッと来ましたね。

Cパートの紫京院ひびきさんによる宣戦布告にもゾクッと来ましたね。単なる感動話で終わらない。好き。



ゆるゆり さん☆ハイ! #8 それは、誰もが手にする笑顔カケラ

サイレント演出からはじまりちょっと珍しい組み合わせで攻めてきたり、バラエティ豊かなエピソード

今期は前期までより笑いへの比重が若干抑えめで、視聴者が優しく彼女達を見守りたくなるような、ほんわかしたエピソードが中心だったように思います

円熟期に入ったかのような安定さがありましたね。



Go!プリンセスプリキュア 第46話 美しい…!?さすらうシャットと雪の城!

彷徨うシャットさんの孤独と小さな救済のお話

トワさまから共に歩こうと差し伸べられた手を取れないシャットさん。

彼に残された美しさへのこだわりがそうさせたのかもしれません。

ミスシャムールのさりげなく、かつ相手プライドを傷つけないちいさな優しさに胸が締め付けられます



今年は昨年まではあり得なかった量のぼろ泣きエピソードが3本もありました。

毎年結構な量のアニメを見ても、まだまだアニメを味わい尽くすにはほど遠いようです。

来年はどんなアニメ出会うでしょう。

そしてアニメを通じて、またみなさまとお会いしましょう。

よいお年を