武器輸出三原則の緩和・資金力・技術力に長けた日本が米英を動かす!・F35共同開発資金の不足と一体成型主翼の技術を持つ日本に共同開発要請か・英国は日本を認めた最初の欧米列強国・共同開発でなるか日英同盟

首相、英国と武器共同開発の方針 榴弾砲の装填装置など打診 首脳会談で合意の意向

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120303/plc12030307520005-n1.htm

野田佳彦首相は2日、英国と武器(装備品)の共同開発に踏み切る方針を固めた。昨年12月の「武器輸出三原則」緩和により初めて可能となった。英政府は日本が高い技術力を誇る155ミリ榴弾(りゅうだん)砲(火砲)の「自動装填(そうてん)装置」など4案件の共同開発を打診している。野田首相は、キャメロン英首相が4月に訪日した際の首脳会談で正式合意したいとの意向を示しており、外務、防衛両省は共同開発に関する事前協議を加速させる。

初めての共同開発の相手国を英国にしたのは、ライセンス生産や技術移転での制約が少ないからだ。米国が兵器システムの技術移転に厳しい制約をかけるのとは対照的で、日本の防衛産業が最新技術を吸収できるメリットは大きい。英国は輸出管理が厳格で、武器が紛争当事国に移転される危険性も低いと判断した。

航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)選定をめぐる英政府の熱意に報いる意味合いもある。キャメロン首相は2度の電話会談で欧州共同開発のユーロファイター導入を野田首相に求めたが、政府は昨年12月、米国が開発を主導したF35ライトニング2の導入を決めた。首相はその頃から共同開発の相手国として英国を本命視するようになったという。

自動装填装置は日本の国産技術で、砲弾と火薬を一緒に収めたカートリッジを自動で砲身に詰められるのが特徴。装置を組み込んだ陸上自衛隊の「99式自走155ミリ榴弾砲」は発射間隔が短く戦闘能力も高い。

これに対し、英軍の自走155ミリ榴弾砲「AS90」改良型は砲弾と火薬を別々に砲身に詰める旧式システムで改善を迫られていた。

陸自は平成24年度予算案に榴弾砲開発費を計上しており、英側はこれを日英共同開発に持ち込みたいと考えているとみられる。

英側は艦艇のエンジンなど3案件での共同開発も打診している。榴弾砲は「殺傷」「戦闘」をイメージさせるため、政府内では、中国や韓国の反発を避けるため、人道支援や災害救援用の装備から共同開発に参入すべきだとの声もある。


先日の3月1日に当ブログで次期主力戦闘機の選定で、F35を見直しユーロファイタータイフーンにした方が良いのではないかと意見を述べたが、その矢先に上記のようなニュースが飛び込んできた。

まず記事とは関係なしに、武器輸出三原則についてお話ししてみたいと思う。
そもそも武器輸出三原則とは、昭和42年の佐藤栄作首相の時に施行されたものだ。
その時の武器輸出三原則は以下のようなものであった。

武器輸出三原則

①共産圏諸国向けへの禁止

②国連決議により武器等の輸出が禁止されている国向けへの禁止

国際紛争の当事国又はそのおそれのある国向けへの禁止

言い換えれば、これに当てはまらない国とならば共同開発も武器の輸出も出来たと言うわけだ。
ところが昭和51年の三木首相は、この武器輸出三原則に新たに項目を追加してしまった。

武器輸出三原則追加項目

・三原則対象地域については「武器」の輸出を認めない。

・三原則対象地域以外の地域については憲法及び外国為替法及び外国貿易管理法の精神にのっとり、「武器」の輸出を慎むものとする。

・武器製造関連設備の輸出については、「武器」に準じて取り扱うものとする。

つまり武器輸出に関する規制を強化したのだ。
この三木武夫首相はリベラルな理想主義者と言われた人で、武器輸出三原則をその平和的理想主義者ゆえに三原則以上のものにしてしまったと言っても過言ではない。
おそらくこの時共産勢力の力が加わったものと推測できる。

だからこんな余分な追加項目はどんどん取っ払って、元の三原則に戻すだけで多くの価値観を共有出来る国々と共同開発なんて出来てしまうのだ。
しかし自社さ政権や自公政権と言った左翼との連立政権が長く続いたおかげで、これを元に戻す事が出来なかった。
おかげで日本の防衛産業は、本来出来たであろう成長を止めてしまったのだ。



▲次期主力戦闘機のF35


さて、この武器輸出三原則の緩和についてだが、予測するに次期主力戦闘機であるF35の共同開発が難航している事が原因ではないかと思う。
実はF35は飛行試験などで機体に亀裂が生じるなどの現象が報告されていた。
そして今は経済的に欧州危機を迎え開発参加国の開発資金の計上も思わしくないのかもしれない。
この二つを考慮すると、恐らく日本に共同開発参加の打診があったのではないかと予測できるのだ。



▲日本が誇る世界最高水準の技術が投与されたF2支援戦闘機


例えばF35の機体の亀裂にしても、F2戦闘機の共同開発によって、炭素繊維複合材の一体成型技術で高強度の世界最高水準の主翼を生み出した日本の技術を必要としているのかもしれない。
そして今、世界を見渡しても開発費を計上できる国は日本しかない。
そう考えればアメリカが共同開発参加を打診し来た可能性は十分に考えられるのだ。



ブラックボックス無しのライセンス国産を提案した欧州機・ユーロファイタータイフーン


そして今回のニュースでのイギリスとの共同開発だが、これは本当に画期的なものだ。
今までアメリカ追従型であった共同開発が、他国と出来るとなるとこれは相当なノウハウを吸収出来る。
むしろ今まではアメリカのブラックボックスによって、日本が知りたい技術が吸収出来ずにいた。

イギリスはユーロファイタータイフーンの売り込みに際し、ブラックボックス無しのライセンス国産を提案していた。
これは正直、日本は信頼出来る国である事を案に認めている証ではないだろうか。
その昔イギリスは1900年に起こった義和団の乱で、日本が絶対的なパートナーと成り得る事を知り、一気に日英同盟と発展した。
そして日本には武士道、イギリスには騎士道と言う同じような精神的柱となる考えがある。
もしかしたら武器輸出三原則の緩和が、日本・米国・英国の真の最強同盟に発展する可能性は無きにしも非ずだ。

最後に記事にひとつだけツッコミを入れておく。

>英側は艦艇のエンジンなど3案件での共同開発も打診している。榴弾砲は「殺傷」「戦闘」をイメージさせるため、政府内では、中国や韓国の反発を避けるため、人道支援や災害救援用の装備から共同開発に参入すべきだとの声もある。

ハァ?

なんで中国と韓国が関係あるんだ!?

バカ左翼はいいかげんにしろ!