ネット再開

備中松山城

やっとネットにつなげる環境になった。
ついでにADSLのプランを8Mから50Mに変更したが、劇的に早くなっている訳ではない。少し早い気がする、って程度。色々と外部的な要素に左右されるし、PC自体も遅いので、理論値からは程遠いのは当然なのだけれど。
それにしても、このPCも買ったときには、当たり前であるが、ほぼ最新型(ニューエストモデル)であったのに。1GHz超のCPUはすごいと思われたが、2年経つと2.5GHz超が普通になっているみたい。近年あまりPC雑誌なんかもチェックしなくなったので、取り残されつつあった。DVD±RWドライヴが欲しくなり、店頭やネットでチェックした。このPCも色々と調子が悪くなり、リカバーしたいのだが、いちいちCDにチマチマとバックアップ取るのも面倒くさいからだ。前のwindows98のマシンはHDDやCR-RWドライヴを増設したり、その他色々といじったのだが、今のPCはカバーを開けたこともない。やっぱDVD±RWドライヴは外付けがいいので、USB2.0のボードをつけたい。
それはさておき、倉敷に引っ越したのである。新しい街に住み、新しい職場に通っている。

(T_T)/~~~

とりわけ、海と山と川に、すぐに行けなくなったのは哀しい。
中国山地では大山や蒜山などが有名ではあるが、四国山地石鎚山系や剣山系に匹敵する山はないと思う。実際行ったわけではないし、山の良し悪しは標高によって決まるものではないことは承知しているが、山の本やネットで調べたり話に聞いたりによると、あまりそそられない。山頂が森林限界を超える山が少ないのだ。登り登って、木々が生えない高度に到達し、360度の展望が開け、周囲の山々の稜線が連なっている様や、かなり近づいた感じのする空や、低い山々が箱庭のようにウネウネと続いていく景色など、それらが私にとって最も山登りの魅力を感じさせるところであるからだ。
太平洋は、島影も見えず、右から左の視界いっぱいの水平線と荒れた波しぶきだ。それこそが海だ。
それに、石鎚山系の分水嶺を南に発した面河川がやがて仁淀川(「ナイルの一滴」のジャケにて矢野絢子が浮かんだ川である)になり太平洋へと注ぐのだ。「四国三郎」と呼ばれる吉野川は、これも石鎚山系に源を発し、四国山地を横に縫うように四国の真ん中を流れ、やがて剣山系からの河川と合流して瀬戸内海に注ぐ。中流域はまさに激流でラフティングの名所だ。
里の風景も、高知市の中心からでも山々を背景にしている。北に400m級の山を僅か数kmの距離に眺められる。その山々の間から、1000m級の山々が見える。隠れて見えないけれど、四国山地の最高部へと段々と山々は高度を上げて連なっている。南を向けば、300m級の山々で、その向こうはすぐに太平洋だ。(山地ばかりで、平地の居住可能地域が少ないので、田舎の癖に家賃が高いのだが。)
もうひとつ、心残りは矢野絢子のライヴを地元にて観ることができなかったことである。

(^^)/

でも、こちらに来て得るものもある。
岡山の歴史は興味深い。古代には近畿に迫る程発達した地域だったようだ。大和朝廷のそれに匹敵するほどの規模の古墳がいくつかあるし、中小合わせるとかなりの数に上る。「桃太郎伝説」は大和朝廷の「吉備津彦」による「吉備王国」征服譚を変形させたものであろう。
一方、土佐の国における古墳文化は貧弱なことから、相当な後進地域であったことが推察される。これは余談であるが、「邪馬台国は土佐にあり」という本が出版されたことがあるらしい。自費出版ではなく、一応一般の出版社からだったようだ。私は読んだことがないので、何も言えないのだが、「無理がある」のは間違いないだろう。しかし筆者である「土佐文雄」氏は郷土史の研究で名の通った方であり、そうそう支離滅裂な内容でもないのかもしれない。

土佐から宇宙へ

だけれど、足摺岬付近には唐人駄場 (トウジンダバ) というストーンサークルのような巨石群遺跡があり、案外、先史時代の土佐も「何か」あったのかもしれない。唐人駄場は「超」古代文明のエアポートであり、宇宙人と交信していたのだろうか?あるいは土佐人はクリンゴン人の親類かもしれない。

閑話休題

で、岡山は日本の中心地であった近畿に近いだけに、歴史が面白いのである。
「記・紀」をはじめ、今残る歴史書は「勝者」である大和朝廷によって編まれたものであるので、吉備の真実というのは判らない。全国4位の規模の前方後円墳である「造山古墳」でさえ、近年まで荒れ果てていて(あるいはかつて意図的に遺棄されたのかも)、被埋葬者が誰であるのかすら不明だ。逆に言えば、「天皇陵」と伝えられる古墳も、事実「万世一系」に連なるものであるのかどうか。宮内庁はそれらを本格的な学術調査に開くべきである。リメンバー「お前の村の踊りを踊れ!」byソウル・フラワー・ユニオン〜〜八岐大蛇のいうことにゃ歴史に大きな穴がある/神話に大きな罠がある〜〜。(ただし、「隠蔽する」という働きを含めつつも、やはり神話はある面「歴史」を語っているのであり、歴史教育の場から全否定するのも、無批判的に「礼讃」するのと同様に、「真実」から遠ざけ、また「文化」を衰退させる。「事実としての歴史」としてではなく、子供らに触れさせる機会は設けるべきだと思う)
ともあれ、吉備の豪族は、国造や郡司として、あるいは吉備真備のように朝廷内で重職に就いたり、大和朝廷に従属して以降も力を振るったようだ。
それに、山についても、中国山地の最高部から、天候が良ければ、日本海が見えるだろう。日本海の向こうにはロシアがあり、朝鮮半島がある。朝鮮半島の向こうには中国があり、そんなことに思いをはせるのも面白いだろう。
我が住む街である倉敷も、面白い場所がある。白壁の古い町並みが残っている地区があって、「美観地区」と呼ばれている。有名なのは倉敷川沿いの一角であるが、完全に観光地化してしまっている倉敷川河畔よりも、少し東に路地を抜けた本町から東町にかけての方が、趣がある。倉敷川河畔が古い町の「標本」だとすれば、本町・東町界隈は自然に古い町並みが息づいている感じがする。白壁の建物そのままに今も商売を続けている家が多いからだろう。
それに山登りと並んで、私にとって至上の愉しみであるライヴを観るためにも、関西圏に近いので良い。新幹線で日帰りも可能だ。岡山市内にはお気に入りのレコード屋が何件かある。それに、恐らく、岡山というところは、福岡と首都圏と関西圏の次に、ヒートウェイヴのファンの多いところであろう。尤も、今はレコード購入もライヴも、資金不足のため、ガマン。