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カレル・チャペック

読書

カレル・チャペック

かれるちゃぺっく

20世紀前半のチェコを代表する作家。1938年にノーベル文学賞候補となったが、その直後に48歳で死亡した*1。「ロボット」という言葉を作ったことでも知られる。

様々なジャンルで筆をふるった才人であり、その作品は、純文学からSF推理小説戯曲、童話、評論、伝記、旅行記、エッセイ、新聞のコラムにいたるまで、実に多岐にわたっている。その作風も、大胆な空想の世界へ飛翔しながら文明の行く末を見通したもの、軽妙なウィットユーモアを飛ばしながら人間や生き物を見つめたもの、人間の苦悩を凝視しながら哲学的な問を問うたものと、実に多彩である。

主として「人間にとって真実とはなにか?」という問を追求した純文学的作品群には、代表作である長編三部作『ホルドゥバル』『流れ星』『平凡な人生』のほか、『受難像』『苦悩に満ちた物語』『外典』などの短編集がある。また、文明の趨勢と人間の愚かさに警告を発したSF的作品群には、『ロボット』『山椒魚戦争』『白疫病』などがある。

このほか、『一つのポケットから出た話』のような推理小説、『長い長いお医者さんの話』のような児童文学、『マサリクとの対話』のような伝記文学、『園芸家12ヶ月』のようなエッセイなど、様々な分野で面白い作品を残した。


なお、日本を代表するSF作家小松左京処女長篇『日本アパッチ族』は、『山椒魚戦争』の大きな影響を受けている。

*1ノーベル賞は生存者にしか授与されない