円地文子

読書

円地文子

えんちふみこ

小説家劇作家

1905年〜1986年。東京生まれ。本名は富美。

国語学の権威上田万年の次女として、英語、仏語、漢文の個人教授を受ける一方、祖母の影響で幼い頃から「源氏物語」などの古典や歌舞伎浄瑠璃に親しむ。

代表作は「ひもじい月日」「朱を奪ふもの」「妖」「女坂」「なまみこ物語」など。「源氏物語」の現代語訳にも取り組み、完成させている。教養に裏打ちされた読ませる文章、女性や家庭を主題としながらも、今もバリバリ現役で読める作品が多い。


谷崎潤一郎にはかわいがられ、1965年に創設された谷崎潤一郎賞で第一回から選考委員を務めるが、自分自身の小説への受賞を主張して反対に遭い、5回目に遂に受賞したが、選考委員の武田泰淳は選評をまるごと使い、選考委員の受賞はあってはならないと主張した。