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教養主義

(一般)
きょうようしゅぎ

主に読書を通じて得た知識で、人格を陶冶したり、社会を善くしようとする人生観。大正期〜昭和初期の旧制高校において盛んになった。もとはドイツから輸入された「教養」概念を下敷きにしており、大正〜昭和期の教養主義の隆盛自体が、1900年前後に盛んになったドイツ青年運動の影響下にある。渡辺かよ子によれば、大正〜昭和期において教養主義が隆盛する以前においては、「教養」とは、知識による人格陶冶という意味よりも、「子供の教養」「店員の教養指導に就て」などというような教育/教化の意味合いが強かった。

現在においては、しばしば批判的に取り扱われる。

参考文献

  • 高田里惠子『文学部をめぐる病い』ちくま文庫、2006=2001
  • 高田里惠子『グロテスクな教養』ちくま新書、2005
  • 野田宣雄『ドイツ教養市民層の歴史』講談社学術文庫 1997
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