主に読書を通じて得た知識で、人格を陶冶したり、社会を善くしようとする人生観。大正期〜昭和初期の旧制高校において盛んになった。もとはドイツから輸入された「教養」概念を下敷きにしており、大正〜昭和期の教養主義の隆盛自体が、1900年前後に盛んになったドイツ青年運動の影響下にある。渡辺かよ子によれば、大正〜昭和期において教養主義が隆盛する以前においては、「教養」とは、知識による人格陶冶という意味よりも、「子供の教養」「店員の教養指導に就て」などというような教育/教化の意味合いが強かった。
現在においては、しばしば批判的に取り扱われる。