「学歴・知性は無意味である」という知識や知識人に対する敵意を表す言葉。 無知蒙昧を擁護する立場ではなく、平等主義、実用主義、実践主義として現れる心的理念を表すこともある。 転じて、国家権力によって意図的に国民が無知蒙昧となる様に仕向ける政策の事。 英語: Anti-intellectualism
「反知性主義」――米国でも日本でも、いや、ひょっとしたら大衆化とセットになって、世界中を蔽っているかもしれません。米国の「反知性主義」の原点には「西部開拓」とフロンティア精神があるというような話を以前、読んだことがあります。「西部開拓」の時代、最前線の大平原でバッファローや先住民など、全体として厳しい自然環境と相対しながら生きていくのに、実用的な知識は役に立っても(プラグマティズム)、ハイカルチャーな知性はほとんど役にたたないと。しかし、社会的には、そんな知性を振り回して教養人をきどる連中の方が幅をきかせ、次第に支配的地位に立っていきます。しかも、その上下関係が固定化されるようになると、「劣等…
トランプ2.0政権(というよりトランプ大統領自身)の暴挙が止まらない。今度は「米国産以外の映画に関税100%!」と言い始めた。 ・映画の国産の意味って何? ・どうやって税金徴収するの? など、突っ込みどころ満載である。これなどは軽めの話だが、次年度予算から環境・ジェンダー等に関する項目を減らしているのは罪が重い。特に気になるのは有力大学との確執で、助成金を減らしたり、免税止めたり、留学生に圧力を掛けたり、教育方針に口をはさんでいること。抗議する人もいるのだが「反知性主義」のトランプ支持者は拍手喝采とも聞く。 実は米国には国立大学がない。それでも潤沢な寄付や助成金で、有名大学は資金力豊富だ。もち…
トランプが、大きな話から小さな話まで、反知性主義、反科学主義、差別的な言動を重ねている。ひょっとしたら主要国としては、日本ぐらいしか仲間の国はいないんじゃないかな。 中国は当然ながら、カナダにも関税をかけ、メキシコや関係が改善しつつあったインド、EUにもケンカを売っている(イーロンマスク)ので、多くの主要国を敵に回す可能性がある。ウクライナを巡っては、ロシアにすり寄って漁夫の利を得ようとする姿勢が、本当に「今だけ金だけ自分だけ」を如実に表しており、イギリスやフランス、ドイツも、「ええ加減にせーよ」と言い出している。そのうち「アホがまた喚いてるわ」というふうに軽く扱われる可能性がある。そしたら、…
◯アメリカの動き アメリカは、他民族国家ゆえの、いや、 もう民族での分類は、通じにくくなりつつありますが、 それが、理想で利点でもあったアメリカの国内は、 白人で、エリートでない勢力、 つまり、反エリートが天下をとりそうです。 で、 アメリカファースト! トランプを支持したセレブたちが人事で突出。 イーロンマスクが政府効率化省のトップ、 ヘッジファンドのスコット・ベッセントが財務長官、 反コロナワクチン論者でもあるロバート・ケネディ・Jrが厚生長官です。 軍産複合体からデジタル金融複合体ですね。 反ディープステート、反ワクチン、反環境のグループが優位になります。 つまり、軍産複合体、メガファー…
評論文の背景 論理国語の内田樹と関連ブログ - sazaesansazaesan’s diary の続きです。 中学2年生の国語教科書にある 学ぶ力 - 内田樹の研究室 について。 「学ぶ力(内田樹の研究室)」の罠: 海洋学研究者の日常 という批判もある。 (1/27追記 「先生はえらい」韓国語版のための序文 - 内田樹の研究室 を読むと、なぜ先生を尊敬する必要があるか、少しは理解しやすいはず。) (2/1追記 個人的には、学ぶ力よりも、 『難しさ』とは何か? - 内田樹の研究室 を教材にしてもいいのではとも思う) (1/19追記 学ぶ力の原形かつ大学生学力低下の描写 90年代の内田氏のブログ…
これは 続 ・「バイデン後」について の続きです。 ξ 今年就職した甥っ子から、初めての給料で日頃世話になっている親戚を食事に招待したいと殊勝な申し出があったのだが、日程が合わないでいるうちに、東京は唖然とする酷暑になってしまい、集まりやすい時季が来たらと先送りになったままでいる。 昔のように、辞令が出るまでどの部署に配属されどんな仕事をするのかハラハラドキドキ緊張して待つようなことは全くなく、それなりの期間インターンシップ(アルバイトか?)をしていたようで業務の見当はついているとのことだった。 物価と賃金が上がり、長く染みついた停滞の空気が変わり始めた。 今春の賃上げ率は平均5.1%と33年…
「反知性」 あまり聞き慣れない言葉だ。 英語で表すと、anti-intellectualism(アンチ・インテレクチュアリズム)である。 では、知性的とは、何をもって知性的とみなすのだろうか? 私たちが「あの人は知的だ」と表現する時、 ・IQが高い ・高学歴で大企業で出世している ・学者である などなど、立場や頭の賢さに注目する。 政治家だから偉いと思う人は、今日では少なくなっているだろうが、 医者などは知的職業の代表格のようなものである。 つまり、知的という概念自体が、 判別するためのレッテルになってしまっているということだ。 また、知的エリートという言葉が象徴するように、 反対に「知的では…
大相撲優勝は、豊昇龍 、これで大関に。 叔父さんが朝青龍。 1999年生まれの24歳、188.0cm 141.0kg。 (朝青龍は、22年前の今日、大関に。21歳) ちなみに、大谷翔平選手は、36号ホームラン、なんと、速度181.6キロ。 1994年生まれ、193cm 95kg、 なんのちなみか、、趣味、寝ることが共通。 推論の続きです。 ◯認識のバイアス どんな認識にも主観的なバイアスがかかっています。 なので、すべての認識が等しいということはありません。 で、自分が見たいようにみたらいいと考えます。 となるのと、反知性主義#です。 自分が言うことを自分自身では保証できません。 信用の担保に…
10月3日、岸田首相は所信表明演説において―― 「個人のリスキリング(学び直し)支援のため、今後5年間で1兆円を投入する」 方針であることを表明した。 (⇒ NHK 2022年10月3日記事:岸田首相が所信表明 学び直し支援 5年間で1兆円投入) リスキリングとは、最近よく聞く言葉である。 そしてそれよりもよく聞くのは、「日本人は社会人になって、世界で最も学ばない=勉強しない」国民である、という話だろう。 これは「日本人は学ばない」と入力して検索すればいくらでも記事が出てくる話であるので、あえて関連記事を引用はしない。 こういう調査がどこまで正確なのか私にはわからないが、しかし私は(そしてあな…
◯民族、宗教より経済が原因 一見、対立して抗争するのは、民族の違いのようでも、経済的な問題が、紛争の直接かつ最大の要因となります。経済的な不平等感によって、民族意識が高揚していくのです。 アゼルバイジャン人が優遇され、アルメニア人が冷遇されることで、紛争が起きました。これは、宗教の違いが民族の違いで争われた例でしょう。民族問題は、民族浄化か暴力で解決されていきます。ナゴルノ=カラバフ紛争♯をググってみたください。何度も繰り返した末、今月6日に和平交渉で合意はしましたが、、。 ◯「花はどこへ行った」 MISIAさんがコンサートで、「花はどこへ行った」を歌ったそうです。「とにかく、嫌だって思う。人…