オリジナルの小説。 「テーマ:器」「2,000文字以内」で書いて応募して見事落選したお話。 せっかくなので供養にUP。ほぼ実話。 ーーーーーーーーーーーーーー ゲームが大好きだ。 卒業して意気揚々と就職した仕事にぼろぼろに打ちのめされ、地元に逃げ帰ってから日々陰々鬱々と引きこもっていた自分に親戚の子が「やり方がわからない」と持ってきたゲーム機を半ば奪い取るようにしてやりはじめたのがきっかけだ。空っぽだった日々をゲームは埋めてくれた。それにやればやっただけ確実に強くなる。でも人生(リアル)は違う。自分のレベルは数値化できない。 だから僕はゲーム会社に就職した。……とはならなかった。 ここは九州の…