上林暁

読書

上林暁

かんばやしあかつき

上林暁自身が45歳(昭和23年)の時にまとめた自身の略歴を以下に記す。

一、上林暁(カンバヤシアカツキ

一、本名徳広巖城

一、明治三十五年十月六日生

一、高知県幡多郡大方町下田ノ口

一、東京帝国大学文学部英文科、昭和二年卒業

一、昭和二年ヨリ同九月マデ改造社社員、『改造』『文芸』ノ編集ニ従事ス

一、小説集『薔薇盗人』『ちちははの記』『悲歌』『夏暦』『晩春日記』『嬬恋ひ』『死者の声』等十三巻

  随筆集『不断の花』『小説を書きながらの感想』『文学の歓びと苦しみについて』


上記の補足として、昭和34年に創作集『春の坂』で文部省芸術選獎を受賞、昭和40年に創作集『白い屋形船』で読売文学賞を受賞、昭和49年に創作集『ブロンズの首』で第一回川端康成賞を受賞。昭和55年8月28日、77歳で死去。


川崎長太郎は『群像』昭和55年11月号に寄せた追悼文を次のように結んでいる。

<最晩年に近づく程作品は短く、小説としての影も薄くなるが、散文詩みたいなその純度、透明度は上昇線を辿っていた。誰しも眼をそむけかねない境涯にひるまず、逝去するまで病床にあって長期間私小説一辺倒の精根を傾けた上林君は、恐らく空前絶後となる作家の典型であろう。>