週間少年ジャンプで連載されていた「封神演義」の主人公。
元は羌族の頭領の子息であったが、妲己を始めとする殷に一族を滅ぼされる。
そんなとき仙人界からスカウトされ、一族の復讐をするために道士となる。
愛称は太公望師叔(スース)。
酒や桃が好きで、周囲からはアホ呼ばわりされているが、実は頭のきれる人物。
戦いの際には最小限の犠牲に留める為、その知恵をフルに活用させた。
元は伏羲という人物であったが、それが太公望と王天君という人物に分かれていた。
妲己とは因縁があって、封神計画の中心人物となって妖怪仙人たちを封神させていた。
姓は姜、氏は呂、名は尚。生没年は未詳だが、紀元前11世紀に活躍したとされる。
『詩経』では師尚父と呼ばれ、太公望という呼び名は『孟子』(前300年頃成立)以降に広く行われたらしい(意地の悪い言い方をすれば師尚父と太公望が同一人物という保証はない)。また、姜子牙は古い文献や史書の類には見えず、説話化を押し進めるに当たって新たに創作された称謂である。
『史記』等の説話では、渭水のほとりで釣りをしているところを周の文王に見出され(釣り人を太公望と呼ぶのはこれが典故である)、その子武王を助けて殷王朝を打倒したことになっている。
また、周王朝創建後は齊に封じられたという(が、これは単なる系譜上の作為であるという説もある)。
後軍師として尊ばれ、その手になるという兵書が多く偽作された。また、仙道の実現者ともされた。