●歌は、「眉のごと雲居に見ゆる阿波の山懸けて漕ぐ舟泊り知らずも」である。 徳島市眉山町 眉山ロープウェイ山頂駅近くの万葉歌碑(船王) ●歌碑は、徳島市眉山町 眉山ロープウェイ山頂駅近くにある。 ●歌をみていこう。 ◆如眉 雲居尓所見 阿波乃山 懸而榜舟 泊不知毛 (船王 巻六 九九八) ≪書き下し≫眉(まよ)のごと雲居(くもゐ)に見ゆる阿波(あは)の山懸(か)けて漕(こ)ぐ舟泊(とま)り知らずも (訳)眉のように雲居はるかに横たわる阿波(あわ)の山、その山を目指して漕いで行く舟は、さて今夜、どこに泊まることやら。(「万葉集 二」 伊藤 博 著 角川ソフィア文庫より) (注)眉のごと:眉のように…