ノンフィクション作家。1930年、東京生まれ。 早稲田大学文学部卒業。63年、「婦人公論」編集次長を最後に中央公論社を退社。作家五味川純平氏の資料助手の経験の中から処女作『妻たちの二・二六事件』が生まれる。『火はわが胸中にあり』で第5回日本ノンフィクション賞、『昭和史のおんな』正・続で第41回文芸春秋読者賞、『滄海よ眠れ』『記録 ミッドウェー海戦』等で菊池寛賞受賞。
沢地久枝
今週のお題「読書の秋」 子供の頃から、本を読むのは好きだった。記憶にある初めて読んだ本は「グリム童話」。それは、年の離れた兄が小学校卒業の時に先生からもらった本だった。六歳だった私は、その本を見つけて読み始めた。わからない漢字は、想像を働かせながら意味を補って読み進める。けっこう厚い本だったが、版画の挿絵が入っていて、それも想像を助けた。今思えば、あの版画は、中世ヨーロッパの雰囲気を醸し出していたようだ。他に読むものもないので、何回も読み返しているうちに、すっかりお話が頭に入ってしまった。「ラップンツェル」「灰かぶり」「白鳥の王子」「カエルの王さま」などなど。題名は忘れてしまったが、何でもご馳…
本日は家人の足の確保でありまして、用事を足している30分ほどの間、近く にありますブックオフで過ごすことになりです。30分でワンコイン一本勝負と なりますが、まずまずの収穫でありました。その後に行きつけの本屋にも足を 伸ばしたのですが、うーむ本日は良い一日となりました。(これは午前に書き込 みをしてもらったからでありましょうか。) 本日の待ち時間も含めて読んでいたのはブックオフで購入した文庫本でありま した。 昭和史のおんな (文春文庫) 作者:澤地 久枝 メディア: 文庫 澤地さんのものはほとんど読んでいないのですが、気になる女性でありまし て、本日は文春文庫で半藤さんのものがないかと見てい…
2001年10月、国会での中村医師の証言には、万感のこもると思われる一節がある。「(アフガンが直面する)餓死については、自民党だとか共産党だとか社民党だとか、そういうことではなくて、一人の父親、一人の母親としてお考えになって、私たちの仕事に個人の資格で参加していただきたい」。(中村哲、澤地久枝『人は愛するに足り、真心は信ずるに足る アフガンとの約束』岩波書店、2010) こんばんは。中村哲さんが凶弾に倒れました。嘘であってほしい、とは思うものの、本当なのでしょう。 井戸を掘る医師。 中村哲さんが国会に出向くきっかけとなった、アメリカ同時多発テロ事件からちょうど3年後の2004年9月11日(土)…
7/24(木)☆貸出し209人、979冊。 ☆1:30~読書会「人生‘本’談」、新しく参加された方も含め7名、今日の話題の作家は「澤地久枝さん」でした。来月は池田晶子さんの『14歳の哲学』を中心に、人生談義です。 ☆7月28日(月)ので・あ・い講座「光る泥だんごを作ろう!!」に向け、昨日から始まった「ビデオ上映会」は、3人以上集まれば随時上映!です。今日だけで、6回開催。親子で、祖父母と、友だち同士など、計32名の方たちが事前学習をしました。2年前に実物の泥だんごを送ってくださった〈泥だんご名人/ジョンのパパさん〉が三重県津市からやってくる!!とあって、関心も一段と高まっています。(当日会場で…
#九条の会 #戦争と平和 #グリーンパレス #松島 #小林秀利 #塩谷晃 #小俣のり子2024年4月7日、東京都江戸川区松島1丁目38-1 グリーンパレス にて『松島・中央九条の会 DVD上映&「戦争と平和」を語り合う集い』が開催されました。"平和憲法は絶対に変えてはいけないのです。絶対に戦争はいけないのです。どれだけの人が死んだか、三百万人ですよ…" 黒柳徹子日本国憲法 第九条日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これ…
もう20年くらい前だ。知人にあった。その時に知人の娘さんとも会っている。彼女と話すことはなかったのだが。娘さんは当時10代だった。知人(男性)は娘さんにイヤなことを延々といっていた。娘さんは嫌がっていたし本当に怒っていた。だが知人はそういうこととはおかまいなしに娘さんに嫌なことを延々といっていた。冗談のつもりなのだ。 前にサンデーモーニングでのことだったのか澤地久枝がコメントしていた。隣でケント・ギルバートが「弱ったな」という顔をしていた。 その時澤地久枝がいっていたのはマルクス主義の文脈の発言だった。マルクス主義的といううか。あれは最強だといえば最強だともいえる。あそこにいくと誰ともコミュニ…
たんぽぽ舎です。【TMM:No4991】 2024年3月13日(水)地震と原発事故情報− 4つの情報をお知らせします 転載・転送歓迎 ━━━━━━━ ★1.1.屋内退避計画も崩壊 家屋が倒壊、防護施設も損傷 2.能登地震に3.11重ね 福島→新潟避難者 原発不安また 13年の記憶刺激 眠れぬ日々 「避難できるのか」ぬぐえぬ不信と恐怖 柏崎刈羽原発 リスクは 市民による検証を「再稼働議論は時期尚早」 3月11日から12日「東京新聞」朝刊の記事から ★2.崩壊しつつある海洋の「大海流」 影響は破滅的なものに 23年報告で「気候システムと人類にとって悪い知らせ」との指摘 「警戒せよ!生死を分ける地震…
たんぽぽ舎です。【TMM:No4991】 2024年3月13日(水)地震と原発事故情報- 4つの情報をお知らせします 転載・転送歓迎 ━━━━━━━ ★1.1.屋内退避計画も崩壊 家屋が倒壊、防護施設も損傷 2.能登地震に3.11重ね 福島→新潟避難者 原発不安また 13年の記憶刺激 眠れぬ日々 「避難できるのか」ぬぐえぬ不信と恐怖 柏崎刈羽原発 リスクは 市民による検証を「再稼働議論は時期尚早」 3月11日から12日「東京新聞」朝刊の記事から ★2.崩壊しつつある海洋の「大海流」 影響は破滅的なものに 23年報告で「気候システムと人類にとって悪い知らせ」との指摘 「警戒せよ!生死を分ける地震…
女優の山本陽子さん 恋、日活の先輩、後輩、友…山本陽子さんを巡る相関図 1984年7月、テレビ朝日「海よ眠れ」制作発表での(左から)高橋英樹、山本陽子さん、原作者の澤地久枝氏(沢地久枝)、南田洋子さん テレビ朝日「黒革の手帖」の制作発表で笑顔をみせる山本陽子さん(右)と萬田久子(1981年撮影) 日本テレビ「二度目のさよなら」制作発表に出席した沖田浩之さん(左)と山本陽子さん(1984年撮影) 山本陽子が81歳で死去、「おはん」「放浪記」ほか出演(2024年2月22日『ステージナタリー』) 山本陽子が2月20日に死去したことを、所属事務所の三陽企画が発表した。81歳だった。 「おはん」(198…
sa 以下、日記です(12万8千字くらい) 1クール分の日記は文量オーバーで半分にしたらそれでもオーバーしたのでひと月ずつの投稿です。大半は一度UPしたものですが結構書き足しもあります(7万字くらい)。そのなかでのハイライトは…… ・『Dead Tech』原著が言いたいことは『廃墟大全』で言及された価値観とたぶん逆なのでは? ・『戦災殃死者改葬事業始末記』すごい。 ・「生きて帰ってこい」と手紙に口にと特攻隊に言う家族は最低でも4組はいる。 ・記録・日記にでてくる立小便の頻度解析で東京の焼跡・復興度合いが調べられないか? ノーベル文学賞受賞の立小便。夢声が見た便所の中という国家安泰とその破綻。 …
筋ジストロフィーの山田秀人さんが残した遺稿集です。 表紙やカットの絵は飯川竹彦さん。スッキリとしたキレイな絵です。 メインは詩となりますが山田さんの思い出や出演した映画の話題もあり、飽きることなく読むことができます。 はじまりは澤地久枝さんの思い出からです。 いかに親しい間柄だったかが良くわかります。 山田さんはドンパックというペンネームも持っています。 可愛い名前ですね。 プロフィールを見ると自費出版の詩集も出されているので読んでみたかったです。 ありのまま舎製作のドキュメンタリー映画「車椅子の青春」にインタビュアーとして出演したり、劇映画「さよならの日日」で主役として出演したり詩だけではな…
𠮷田映子(1937.11.27~1997.1.2)は祖母の長女で、家人の伯母である。平成11年3月21日付「火葬証明書」に拠ると「本籍」は「鳥取県鳥取市材木町XXX番地」でこれは父親、つまり祖母の夫の実家である。「死亡年月日」の「平成9年1月2日午前6時21分」から「平成11年3月19日午前10時00分」火葬執行まで2年余経過しているのは献体したからで、その感謝状等も客間のクローゼット右側にあったが、家人の両親が一昨年の秋祖母の納骨に上京した際に持ち帰ってしまったので写しを作れなかった。 献体したのは東京女子医科大学看護短期大学の語学の教授だったからで「死亡の場所」は「東京都新宿区河田町8番1…
以下は昨夜、記したもの。ETV特集の情報を流そうと焦っていたのに、書き終わったら「公表する」をクリックし忘れて情報が流せませんでした。アホです。今日は後期高齢者用の保険証が届きました。ボケです。 このところ斎藤美奈子『日本の同時代小説』(岩波新書)を少しずつ読んでいることは記したとおり。1・3章を読み終わって2章を読んでいるところだけど、「一九七〇年代 記録文学の時代」の表題どおりノンフィクションの交流をたどっていて、筆頭に上がるものとして金井景子さんが論じていた石牟礼道子「苦海浄土」を解説している。同じ九州出身の女性作家として森崎和江を上げているけど初耳だったネ、2人とも読んでないし。森崎は…
恒例のエントリーです。本稿では今年出版された書籍ではなく、前年の同エントリー以降に読んだ書籍の中から10冊を取り上げます。以下、順不同で。 オリヴィエ・ブランシャール(田代毅訳)『21世紀の財政政策 低金利・高債務下の正しい経済戦略』 21世紀の財政政策 低金利・高債務下の正しい経済戦略 (日本経済新聞出版)作者:オリヴィエ・ブランシャール日経BPAmazontraindusoir.hatenablog.jp r-gマクロ経済学の「定型的事実」に対する異論が並べられる。使用される知識は、ローマー『上級マクロ経済学』であれば第2章までのラムゼイモデルと世代重複モデル。
1 インタビュー集 最近、中村哲さんのインタビュー集を2冊読みました。 わたしは「セロ弾きのゴーシュ」 中村哲が本当に伝えたかったこと 作者:中村 哲 NHK出版 Amazon 人は愛するに足り,真心は信ずるに足る: アフガンとの約束 (岩波現代文庫 社会 328) 作者:中村 哲,澤地 久枝 岩波書店 Amazon 中村哲さんのことは薄い知識で知っていました。 アフガニスタンに医師として派遣されていたこと。 医療よりも水路を造る方が大切と現地に用水路を造ったこと。 銃撃により亡くなられたこと。 現地の尊敬されていること。 そんなくらいです。 お亡くなりになった頃のニュース報道等で知った薄い知…
向田邦子と澤地久枝は昭和46年の暮れから1カ月あまり、アメリカ、ペルー、カリブ海、ヨーロッパを旅したことがあった。ペルーのリマから3時間ほどかかるイキストという街まで行きたいということだったが、二つの飛行機会社からそれぞれ1日1便しか出ていなかった。併し、向田たちがリマに着く直前の、クリスマス・イヴに、ランサという会社の飛行機が墜落し、機種は、日本でもお馴染みのロッキード・エレクトラで、墜ちた地点はアンデス山脈あたりで、それ以上は皆目見当がつかない。乗客92名は絶望というニュースがペルーの新聞の一面に大きく報道され、日本の場合だと国を挙げて捜索活動が開始され、テレビは遭難家族にマイクを突きつけ…
作家・有馬頼義は華族で政治家の有馬頼寧の息子だが、1967年2月25日の「朝日新聞」に「二・二六事件と私」を載せて、同事件は革命ではなく単なる人殺しだと述べた。これに対して河野司が3月5日の同紙で「二・二六事件の意味 有馬頼義氏に反論する」を載せ、「前提に思想があった」などと書いた。河野は、事件首謀者の一人の家族である。 これは当時、糸魚川浩(利根川裕、1927-(存命)の『宴』という二・二六事件を扱った小説がベストセラーになっており、事件の美化を憂えた有馬が書いたもので、私は有馬に賛同するが、ここから有馬は『二・二六暗殺の目撃者』(読売新聞社、1970)を上梓することになる。有馬は「二・二六…
イヤー、驚いた! 「文学フリマ」なるイベント(11月11日)に参加しての感想だ。 文学フリマ東京37 – 2023/11/11(土) | 文学フリマ 1843出店、ブースが2086。そこに12、890人が参加したとのこと。 筆者(浜地)がそこに行った理由はHATENA Blogからの「わたしがブログを書く理由」募集に応募したこと。娘に薦められて3年前に参加し、300余の論考を記した。 【第323回】わたしがブログを書く理由 - 浜地道雄の「異目異耳」 文学フリマについての予備知識が殆どないまま、好奇心に駆られて片道1時間、晴天下の道中を楽しんだわけだ。 そして驚いた! 一万余の(主として)若者…
この3週間ぐらいで読んだ本。 「記録 ミッドウエー海戦」(澤地久枝) 「うみよ眠れ」(全6巻)の資料編。 内容は、 第一部 「うみよ眠れ」の成立過程と海戦の真実を追求する材料についての説明 第二部 日米の戦死者と家族の声 艦別に掲載している。遺族の手紙が中心 第三部 戦闘詳報・経過概要・・・機動部隊の戦闘詳報の経過概要と淵田・奥宮共著 「ミッドウエー」を時間の経過とともに対比している。この二つ大きな違いが ある。澤地が「海よ眠れ」で指摘した、旧海軍のごまかしの証明という面があ る。米側の戦闘経過も掲載。 第四部 日米戦死者全名簿(艦別) 第五部 死者の数値が示すミッドウエー海戦・・・ 膨大かつ…