「安保法案反対の会」90大学に 教員・学生ら活動拡大 - 東京新聞(2015年8月23日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015082302000113.html
http://megalodon.jp/2015-0823-1101-29/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015082302000113.html

全国の九十大学で、安全保障関連法案に反対する教員や学生らによる有志の会が発足したことが二十二日、ノーベル賞受賞者益川敏英氏らがつくる「安全保障関連法案に反対する学者の会」のまとめで分かった。
九十大学のほか、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の三県では大学有志が共同で会をつくり、愛媛、高知両県など県単位で設立するケースも。大学関係者の間で法案反対の動きが広がりをみせている。
有志の会は、衆院で法案の採決が強行された七月中旬ごろから急増した。九十校は国公私立大全七百七十九校の一割超。各大学ではホームページを開設して反対声明への賛同者を募ったり、シンポジウムを開いて法案の問題点を議論したりしている。
慶応大有志は声明で「安全保障政策についての現実的な議論は重要だが、法の支配を捨て、憲法の空文化をもたらすなら事実上の独裁と呼ばざるをえない。法案が間違いなくもたらす立憲主義と学問の自由の危機を憂慮する」と批判。早稲田大有志は「安倍政権による憲法無視・国民無視の暴走に抗議する」とした。
九州大有志は、「法案は民主主義、人権尊重、平和主義に戦後最大の『変更』を迫ろうとしている」と危機感を表明している。
「学者の会」は八月二十六日、各大学の有志を集めて東京都内で記者会見し、あらためて廃案を訴える予定。同会に寄せられた研究者の賛同署名は、二十一日現在で一万三千人を超えている。

安全保障関連法案に反対する学者の会(各大学の取り組み一覧)
http://anti-security-related-bill.jp/link.html

安保法案:中高年も黙ってない 「ミドルズ」結成 - 毎日新聞(2015年8月22日)

http://mainichi.jp/select/news/20150823k0000m040047000c.html
http://megalodon.jp/2015-0823-1046-33/mainichi.jp/select/news/20150823k0000m040047000c.html

全国の40〜50代の「中年」を中心にした男女が、安全保障関連法案に反対する団体「MIDDLEs(ミドルズ)」を結成し、22日に国会前で初めての抗議集会を開いた。 
学生団体「SEALDs(シールズ)」が法案への抗議行動を続ける中、「親世代も黙っていられない」と千葉県野田市行政書士、岩脇宜広さん(56)らがインターネット上で呼びかけ、賛同した20人をメンバーに、7月に活動を始めた。
これまで「法案が可決されれば二度と平和国家に戻れない」との声明を発表するなど、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で活動の輪を広げた。初集会には同世代の大学教授らも招き、呼びかけで集まった約300人(主催者発表)が「戦争反対」「集団的自衛権いらない」と声を上げた。
メンバーで兵庫県尼崎市の会社員、森村さやかさん(55)は「仕事や家庭があって意見を言いにくい世代だからこそ、動き出せば大きな力になる」と意気込みを示した。【平塚雄太】