ガンスリンガー・ガール 第20話 トスカ

リコが主役の回だけれども、オールスター出演。全員出てます。加えて新義体ベアトリーチェ』登場。UZI使いですな。感情のない、仕事専門の道具に描かれているけれども、担当官がイケてない──口の軽い浮薄なイタリア男なので、ペトロシュカのような位置付けのキャラでは無いだろう。今後、各義体とどう関わっていくかに興味がある。
ベアトリーチェ、すごく鼻が利く。この特徴が今後どう活かされるのか。どんな物語をつくってくれるのか。
 
本編の内容にはまったく不満はないというか大満足なんだが、読者ページの情報に気になったものが。ガンスリのカプセルコレクションフィギュア発売が6月1日からの発売予定だそうな。一体200円(税込)。
キャラはアニメ版の5人(なんでエルザ入れないかなぁ。分かってねえなぁ)。

ヘンリエッタ
第一話のP90射撃姿勢。魔改造すればUpSkirt*1も可能か。
リコ
第3話のメイド服の格好。シーンとしてはエミリオに「ごめんね」しているところか。
トリエラ
第4話、マリオを追いかけてマフィアの連中と銃撃戦の姿勢。腕で顔をカバーして二丁めの拳銃──P7を構えているところ。ていうかアニメでトレンチガン撃ってないしなあ。
クラエス
VP70ストック付きを構えたスカート姿。写真が荒くて分からないのだけれど、メガネかけている模様。アニメには無い。コミックス二巻の一番後ろの一枚イラストを起こしたのか。どうせならシューティングレンジでヘンリエッタとやりあうときの格好が良かったんじゃないか。
アンジェリカ
アニメ第8話で初めて銃を撃ったときの格好。アニメでまともな活躍してないから仕方が無いか。

 
全5種に加えて、各種レアカラーペイントバージョンがあるそうな。これで数稼ごうってのはやめてほしい。色変えても造型同じだろうに。
まあ、第一弾が好評なら続きが出る可能性はあるわけで、とりあえず月曜日になったら銀行に行って財布の中の札束すべて100円硬貨に両替してくる。
 
第二弾のアイディアは次の通り。

エルザ
部屋で恍惚とした表情でシグを磨いているところ
エルザ
ヘカーテを抱えているところ
エルザ
狙撃の手柄をとられて呆然としているところ
エルザ
ラウーロの頭を狙っているところ、もしくは自分の眼に銃口を押し付けているところ
エルザ
地元警察の連中のところに殴りこみにいくシーン。どれをとっても絵になる。
エルザ
「とっても簡単なお仕事で」と報告するところ
エルザ
死体になって公園に転がっているところ
リコ
第10話でフェルミに銃を向けるところ
トリエラ
第6話で窓を破って部屋に突入、トレンチガンを向けるところ
クラエス
第5話でシューテングレンジでヘンリエッタにVPを向けたところ
クラエス
第12話でテロリスト相手に回し蹴りを決めるところ
ヘンリエッタ
第11話、ハンドバッグを盗んだチンピラを締め上げているところ
アンジェリカ
アニメじゃ思いつかん。「マルコーさん……おくすりちょうだい」を是非形にしてほしいとは思うが。

エルザのアイディアだけが突出して多いけれど、ていうか愛情表現?(能登麻美子声のモア口調で)
 
ところでこの商品に関する公式ページってどこなんだろう? 発売元のトイズワークスのページには製品情報なかったんだが。

*1:イタリア語でパンチラの意味。出典はhttp://d.hatena.ne.jp/krokawa/20030917

空母信濃の生涯

早朝からアニメ観るわけにもいかないので、ズブロッカをやりつつ読書。以前古書市で購入した豊田穣著『空母信濃の生涯』を読む。といっても精読するわけでもなく、情報の拾い読みのような感じで。
通説では出港の際、ついでに桜花を輸送することになったと書かれているが、本書では梅花二〇機程度となっている。桜花はロケット、梅花はパルスジェット推進である。梅花は計画のみで完成していないので、ここは著者の誤りではないかと思われる。
それにしても、未完とはいえ日本最大の空母が輸送船がわりに使われたということは実に悲しい。通常の商船には護衛はつけられないが、信濃の回航ならば若干の護衛はつくし、信濃ならば多少の損害を受けても大丈夫だろうという判断だろうか。
工事中のエピソードには興味深いものも多いので、そのうち通読しようと思う。

炎628(ASIN:B00005LJZS)

早朝、隣人が留守であることがわかったので遠慮なく鑑賞開始。
2枚組で、最初は日本語スクリプトの出し方が分からなくて苦労する。ロシア語で『日本語』って表記されてもわからん。
 
細かいストーリー展開は、そのへんのレビューにあるだろうからそちらに譲るとして思ったこと。
「戦争、やっちゃいかん」
当たり前のことなんだが、国土を侵略されれば普通土地の人間は蜂起する。多くは不正規軍、パルチザンとしてだ。当然、侵略側はパルチザンの制圧が必要になる。正規軍と違って土地に根付いたパルチザンを撃破するには、その土地にある村々を破壊していくしかない。村の破壊は更なる憎悪を生み、次のパルチザンを生み出す。泥沼だ。
泥沼にならない方法はただ一つだけ、戦争をしないことだ。
 
ただ、日本の場合どうなんだろうという考えはある。日本が侵略を受けて自衛隊が撃破され、国土が占領されたとき、不正規軍として活動する気概はあるのかどうか。海原治『私の国防白書』ではそのようなことが書かれている。たとえ軍事的に占領されたとしても、抵抗活動を続ければこれを退けることは可能であると。ただ、それが今の日本で可能であるかどうかは非常に怪しい。銃の扱い方も軍事訓練も受けてないし、それ以前に抵抗する意思があるかどうか。
 
それにしても、これだけ悲惨な出来事を表現しているのに、イデオロギー的なものとか、ドイツをことさら悪し様に描写するような作品でなかったのは凄いと思う。製作者は憎しみではなく、この事実があったことを伝えるために映画を作ったのだろう。事実をどう受け止めるかは観客に委ねて。
このような作り方がされる作品、ハリウッド映画には少ないよなあ。
印象的なシーンが一つ。村を焼き払ったドイツ軍部隊がパルチザンに逆襲をくらい、わずかな捕虜が銃を向けられている。彼らにガソリンをかけ、銃弾を叩き込むパルチザン。松明をもったパルチザンのひとり、彼らの死体に火をかけるかと思いきや、水溜りに松明を捨ててその場を後にする。それが、直前のSS将校の「劣等民族め」という言葉をことさら強調させているように思えた。

ふたりはプリキュア

炎628の鑑賞の合間(ディスク2枚組なので)に視聴。
イケメン先輩の登場。なんていうか、本当にいい奴で、無理やりいろんな脳内妄想で彼を貶めていた自分が情けなくなる。
あとポイズニーの弟(名前覚えろ)がほのかに感化されていくところ、昼食のときなぎさがほのかの生真面目なところを擁護する発言など、見どころ満載で。アクションシーンも、サッカー部の野郎ふたりが石つぶてで注意をひきつけるところなど、蛮勇かもしれないが無力ではないところを見せてくれる。ちなみにあんなもの見たらクトゥルフの呼び声ならSANチェックがまず要求される。
前回、部品は良かったが構成が悪かったのに比べ、今回はギミックとストーリーがすべて一致していて流れるような展開で面白かった。
それにしても、唐突に出てきた新アイテム、やはりバンダイが商品化するんだろうか。

少年時代

ケーブルで流していたので見ていた。
昭和19年、東京が空襲を受ける危険があるというので主人公の少年がひとり親戚のいる富山に疎開し、そこで様々な体験をし、戦争が終わって東京に帰るところで終わる。
実によく出来ていて、青春映画としても戦争を皮肉に見る映画としても、いかようにも受け取れる。個人的には通学途中の生徒が軍歌を唄っているところとか、疎開する主人公が父親に「戦艦陸奥のバックルをくれ」とせがむところとか(すでに爆沈している陸奥というところが皮肉)、東京に帰る主人公を同級生が見送るところで、子供らが軍歌を唄っていると駅長が「そんなものを歌ったらいかん」と咎めると主人公の叔父が「軍歌以外の歌なんぞ知らんわい。構わん、歌え」と子供たちに言いきるところとか、学校で日本ニュースの上映会をやるのだが、欧州方面のニュースはかなり古い内容で「ヒトラー総統はイタリアとともに──」という報道があるが、イタリアは昭和18年9月にとっくに降伏していたりと、軍事面では皮肉に満ち溢れていて最高だった。
戦時中を題材にしたドラマなんかだと、人間模様とか戦争の悲惨さとかを強調して軍事的な考察が疎かなものが多いと聞くが、この映画に関しては軍オタでも満足できる。