『神の雫』20巻 読了

本日は『神の雫』20巻発売でした。


週刊誌のほうはたまに目に付いたときに読む程度ですのでほぼ初見でした。*1
私も一青と同様、菩薩といえば半跏思惟像と思い、広隆寺に行った次第です。*2
ですので雫が飛鳥に行っていたとは意外でした。


「東の野にかぎろひの立つ見えて かへり見すれば月かたぶきぬ」
  〜軽皇子の安騎の野に宿りましし時*3、柿本朝臣人麻呂の作る歌 〜


作中のイタリア人男性にこれが夕暮れの情景といわれ、当初その話で進行していたのが疑問でした。
日本人であるのなら次の俳句と比べて人麻呂の和歌は朝の情景であり、これの対になる夕暮れの情景で間逆であるものは下記であるというのはある意味常識だったからです。*4


「菜の花や月は東に日は西に」 与謝 蕪村



頭でっかちですいません。
常識や知識にとらわれるばかりでは一青と同じですよねw
ただ解釈としては、両方とも自然を詠んだダイナミックな歌であります。
学生当時、思い入れの強い国語教師が宇宙という言葉を使ったような気もします。


バローロに宇宙が見えるほど呑みこなせていません。
ヤングバローロ中心だということもありますがまだまだ人間ができてないです。



神の雫』第六の使徒


ルチアーノ・サンドローネ・バローロ・カンヌビ・ボスキス 2001
Luciano Sandrone/Barolo Cannubi Boschis 2001


”俺はつよく感じている”
”自分がどうしてここにいられるのか、迷いながらも前に進む気力を持ち続けていられるのか”は ”成長していく俺を見守り慈しんでくれたくれた人のおかげ”なんだってことをね。




たまたま時期が重なっただけなんですが、疎遠にしていた両親とすこしづつ近づくことがありました。


心を堅くしておそらく成長を止まっていた自分は駄目だなぁと振り返る1冊になりました。*5
雫に便乗して私も成長できればと希望します。







漫画『神の雫』のレビュー記事まとめ

26巻 25巻 24巻 23巻 22巻 21巻 20巻 



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*1:*第六使徒は速報ブログで知りました。

*2:*2009-03-01 弥勒菩薩http://d.hatena.ne.jp/love_wine/20090301でエントリしました。

*3:*旧暦の11月17日にあたるそうです。よって夕暮れの陽炎は考えにくい?

*4:*宇陀で「かぎろひ」を観る会、という早朝の会もあったくらいです。

*5:*使徒だぁあ、と勇んでビンテージ違いを1本ゲットしてはしゃいで楽しんでいましたが、それはそれでw