東京地検特捜部の思惑は なぜ政治家(会計責任者)の一斉逮捕をしないのか 

 虚偽記載は5年以下の禁錮、100万円以下の罰金にあたる。しかし、送り手(入口)の政治団体が 虚構の団体(会社・企業の隠れ蓑)であったことが 受け手(出口)の方が 認識していたか否かで 全然違うことになる。東京地検は、違法行為と認定したが、いかなる根拠であるのかが不明だ。会社・企業・労組が政治団体を多数作ってあるのは事実である。そもそも政治団体とは、その主義主張により政治家や政党を支持・支援するために作られる。政治資金規正法では企業・労組などが直接政治家個人に寄付することを禁じています。それだからこそ、政治団体を作り、政治家にも寄付できるシステムを構築している。当然、そのような政治団体は会社・企業・労組の構成員が 政治団体のメンバーである。ゆえに、西松建設の幹部・社員が政治団体をつくろうとすれば、メンバー(会員)はその関係者になるだろう。もし、それが違法というなら、それこそ「結社の自由」を侵す憲法違反といえます。
 そうすると、今回の逮捕は、誰が法律に違反したのかということである。新政治問題研究会と未来産業研究会が、違法なのか、だとすれば、いつから違法な団体であったのか。最初からだとすれば、政治団体として認めた総務省の責任なのか。さらに違法と合法の境界線はあるのか。はなはだ疑問である。
 違法な政治団体から寄付をうけたとされるのは、小沢一郎氏だけではない。森元首相だってそうである。与野党を問わず多くの政治家が寄付を受け取っているが、なぜ一斉にその政治家の会計責任者(あくまで資金管理団体や後援会)および政党支部・県単位の本部の会計責任者は逮捕されないのか。額が多いからというのは違う観点であって、額の多少ではなく違法な団体との認識があったかどうかということが問われているのであれば、一人だけ逮捕してしまえば、残りの該当者は、逮捕への準備ができるわけであり、公平さに欠けることは否めない。
 
 朝日新聞より引用

 多額の裏金を国内外で作っていたとされる準大手ゼネコン「西松建設」(東京)の政治献金に絡み、東京地検特捜部は3月3日、小沢一郎民主党代表の公設第1秘書で、同代表の資金管理団体陸山会」の会計責任者も務める大久保隆規(たかのり)容疑者(47)を政治資金規正法違反(虚偽記載など)の疑いで逮捕。東京都港区にある陸山会など関係先を捜索した。大久保秘書は容疑を否認しているという。
 大久保秘書は小沢代表の「側近中の側近」(周辺関係者)とされる。

 他人名義での献金や、政党側以外への企業献金政治資金規正法で禁じられているが、同秘書は、実際には西松建設からの政治献金であることを知りながら、03〜06年分の陸山会政治資金収支報告書に、同社OBが代表をしていた二つの政治団体から計2100万円の寄付を受けたように装う虚偽記載をした疑いなどが持たれている。

 特捜部は、違法な献金をした側として、西松建設前社長の国沢幹雄容疑者(70)=外国為替及び外国貿易法外為法)違反の罪で起訴=を再逮捕したほか、同社元総務部長の岡崎彰文容疑者(67)も逮捕。西松建設がこうした違法な献金を行った意図や、大久保秘書側などから同社に対して何らかの便宜供与がなかったかどうかについても慎重に調べを進める方針だ。

 調べによると、大久保秘書は、実際は西松建設の政治献金であることを知りながら、03〜06年分の陸山会政治資金収支報告書に、西松建設のOBが代表を務めていた政治団体新政治問題研究会」(95年設立、06年解散)と「未来産業研究会」(98年設立、06年解散)から計2100万円の寄付を受けたとする虚偽の記載をしたという。

 また、国沢前社長と岡崎元部長は06年10月、西松建設ではなく新政治問題研究会の名義で、政治家個人の政治団体である陸山会の口座に、2100万円のうち100万円を送金した疑いが持たれている。

 西松建設元幹部などによると、同社は社名を出さず、ダミーの政治団体である新政治問題研究会と未来産業研究会を通して、国会議員の政治団体献金する仕組みを構築。西松建設の社員や家族を両団体の会員にし、個人名で会費を支出させた後、負担分を賞与で穴埋めしていたという。

 国沢前社長は、95〜03年に、裏金づくりの中枢を担っていた「管理本部」の本部長を務め、こうした違法献金システムを考案。大口の献金先や献金額も、国沢前社長が決定していたとされる。

 二つの団体は、設立から解散までの間に与野党の国会議員側に総額約3億8千万円を献金しており、小沢代表が代表を務める政党支部民主党岩手県第4区総支部」も03〜06年だけで計1400万円を受け取っている。

 西松建設の裏金に絡む事件で、特捜部は1月20日、海外で捻出(ねんしゅつ)した裏金7千万円を不正に日本に持ち込んだとして国沢前社長を外為法違反の罪で逮捕し、その後起訴。その過程で、同社が過去5年間で国内外で20億円以上の裏金を作ったとみて裏金の使途などについて前社長らを調べていた。

至極まともな記者会見

 小沢代表は「正直」だなと感じた。書類的には正しい見解かと思うが、さて道義的には(すごく日本的ですが)どうかなと思いました。記者は献金すべて悪という論で、小沢氏は入りと出が透明であれば誰からもらおうと構わない論で、すれ違いの記者会見であった。
 小沢氏はもともと自民党それも幹事長の要職についていたのだから「自民党体質」は残滓(のこりかす)のようにあるだろう。しかし、記者とくに政治記者はいつでも政治家の収支報告書を「チェック」できるのだから、いまごろ多額の献金などと騒ぐのも変な話である。さて、西松建設はどこまで検察と「司法取引」をしているのかということだ。この事件を契機に本体の部分がかすんでいくようにも思える。西松建設?の政治団体がどこの岩手県かな?設立した場所が分かれば(でも06年に解散しているので、京都選管の場合は3年間写しがみれるのでギリギリ閲覧できるが)この2つの団体の入りがどうなっているのかがカギだと思う。この入りが違法=東京地検は断定しているのだから、2つの政治団体の会計責任者も併せて逮捕してしかるべきだが。
朝日新聞より引用

小沢氏の記者会見でのやり取りは次の通り。

 ――党内外から代表辞任や議員辞職を求める声もある。進退は。

 「今申し上げたように、私自身として何らやましいこともありませんし、私の秘書の行った行為は、政治資金規正法にのっとって適法にきちんと処理し、届け出た。そして公にされていることであるので、私としては、それによってどうこうということを考えてはおりません」

――確認だが、献金を受けた時、出どころが西松建設と知っていたか。知っていたが、政治団体経由だから問題ないと思ったのか。

 「私が直接やったわけではない。すべての献金について秘書ないし担当者がやっているが、今回の大久保(秘書)の話によれば、さっきから説明している通り、政治団体からの献金であるという認識であったから、政治資金管理団体で受領したということに尽きると思います」

――第1秘書逮捕は、政権交代をめざすうえで大きな衝撃。衆院選への影響、政治とカネの事件は政治不信も高まると思うが、今後、どう訴えていくのか。

 「私は先ほどから繰り返し言っているが、政治献金については収入支出、入りも出もすべて公開をしています。今回問題になっている献金も、これも全部報告してきちんと処理を適法にいたしております。したがって、大久保が今逮捕されているが、遠からずその嫌疑は晴れるものと、そのように信じているので、私はそのことによって、少なくとも私自身と民主党に対する、そういった国民のみなさんの疑念は晴らすことができると、そのように思っている」

――与野党、多くの議員が二つの政治団体から献金を受けているが、なぜ今回検察のターゲットが小沢秘書になったと思うか。

 「全くわかりません、先ほど申し上げたように、私は今、民主党、野党第1党の党首、代表をいたしております。そして政治献金に関しては、何度も言うように、すべて法にのっとって報告し、オープンにいたしております。多分収支を全部オープンにしているのは私だけではないかと思っておりますけれども、それがどうのという意味じゃございませんが、私はそういうふうに明朗にきちんといたしております。それにもかかわらず、このような一方的な、いわゆるこじつけたような理由でもって、検察権力の発動は公正を欠く、非常に政治的にも法律的にも公正を欠く行為ではないかという風に感じております」

――検察権力の横暴だという発言があるが、謝罪がない。世間に動揺を与えたことへの謝罪はないか。

 「私は何度も何度も申し上げておりますように、何らやましい点もありませんし、また政治資金規正法にのっとって正確に処理し報告し、そして収支も全部オープンにいたしております。従って、今回秘書が逮捕される、強制捜査を受けるということについては全く合点がいかない、理解できないところでございます。従いまして、かならず、近いうちにその嫌疑が晴れ、私どもの正当性が証明されるものと思っておりますので、そういう意味において、いまおわびするという、その意味においては、理由は私は見当たらないと思っております」

――代表が言ったように近いうちに嫌疑は晴れるだろうということで謝罪も特にないが、送検、起訴なりされる場合も考えられるが、その時点でもそれは変わらないか。

 「私は起訴などということはないというふうに信じております。そして起訴に値するような法律違反、違法なことはやっていない、そういうふうに思って、そう認識しております」

――献金の出どころを代表は把握していなかったが、結果としてゼネコンから多額の資金が政治資金団体にきていた。自民党の政権を代えようとする中で、同じような体質があるのではという声が広がっているが、どう考えるか。

 「あなたはゼネコンだけの話をいたしますが、私は大変大勢の個人のみなさんからも献金いただいていますし、ゼネコンだけじゃなく、その他の企業からも身にあまるほどの献金をいただいている。心からみなさんに感謝している。旧来から政治資金に関して、あるいはその他の日本社会全体に関しての私の考え方ですけれども、献金を企業はいけないとか、誰はいけないとか、そういう意味で制約するやり方ではなくて、献金はどこから受けたって構わないけれども、それはすべてどこからいただいて何に使ったとすべて公開しろと。そしてそれを国民が見て、ああこういうところからもらっているのか、こういうところに使っているのかと判断できるディスクロージャー、一般の会社でも同じですが、行政もそうです、なかなか真実をオープンにしない、そういう社会の体質がいけないと思っている。従来からの私の主張は明朗あくまでも公開、オープン、何事も。そしてそれは妥当かどうかは国民、主権者が審判をくだすというのが、私は民主主義のありかただと思っておりますので、その今の自民党と同じ体質だというような類の意見はまったく心外であります。私はずっと以前から全部公開しろということをいってきた。自民党はひたすらそれを嫌がってきたわけであります。年金や医療の社会保険庁の行政をみてもそうじゃないですか。全部隠してきたじゃないですか。これがオープンになっていたらもっともっとはやく解決ができたろうと思っております。行政、各省庁、みなそうです。私はディスクロージャー、より日本社会をオープンな社会にして国民が判断する材料を、資料をきちんと限度内で、国民に提供する社会にすべきだというのが私の持論であります」

――小沢事務所で政治団体から4年で2100万円、その後、陸山会に入るが、その大きな献金のチェック機能はどうしていたのか。ノーチェックで入れていたのか。

 「チェックってどういう意味ですか?」

――その政治団体の背景はどういう背景かチェックしていたのか、事務所では調べたのか、システムはどうなっているのか。

 「一般的に言って、私の事務所だけじゃなくて、献金をしてくれるという方について、このお金は、どういうところから出ているのかは、普通の一般常識として、個人間でもみんな同じだと思いますが、どっから持ってきた金だとか、そういう類のせんさくはしないのが私は大多数だと思っている。従って、その意味で献金してくれる皆様の善意を信じてやってきているというのが現状だ。まあ個人もいえば、全く知らない人からもたくさん献金をいただいている。そういう意味において、私が先般申し上げたように、その献金そのものが、お金そのものが違法であるということが明らかになった時には、それは返却することにして、そのけじめをつけているつもりであります」

――今問題になっているのは、個人でなく実は企業献金だったと。そんな脱法的な献金のあり方が国民に不信を与えている。政治改革を進めてきて、この疑惑をどう思うか。

 「ですから、私どもの政治資金の処理の仕方としては、その政治団体の原資がどういう形でどういうところから入っているのかは、それは知る術もありません。ですから、そういう意味におきまして、政治団体からの寄付だったので、政治団体で受領したということであります。そしてもし今、西松建設の中でそのような脱法というべきか、違法な形で作られたお金であったということがはっきりした時点において、それは返却するつもりでおります」

――今日の説明まで時間かかった。これなら昨日話してもよかったのでは。遅れた理由と判断は。

 「別に意図的に遅らせたのでも何でもありません。全く予期しなかったことでありますから、大久保がどうなっているのか、それさえもまったくわからなかったし、そういったことを問いあわせたりしている間に時間が経過したということだけでございます。ですから今日は(民主党)役員会でお話しし、その後でみなさんにご報告を説明しているということでございます」

――秘書は政治団体からの献金であるという認識だったということだったが、便宜供与はなかったと。捜査でそれが覆った場合は。

 「私は覆ることがない、とさっきから言っているように必ず近いうちに嫌疑は晴れると。正当に適法に対応してきたということになるものと信じております」

――嫌疑ははれると言っているが、原資が脱法的であれば返却するということだが。

 「そうですそうです。そうです。過去にも、…水谷建設だったかな。それも嫌疑が確定した段階で、きちんと返却しました。今いまだ確定してないでしょ。確定したときには、そのつもりでおります」

――小沢代表は、陸山会の代表者。監督責任はある。その際に代表者としてどこまでチェックし、担当者から聞き取りし、関係情報まで目を通すか。どのようなチェックをしてきたか。

 「政治家は、一人で政治活動を全部やることは不可能です。ですから、スタッフ、秘書のサポートを借りながら活動を続けているわけであります。この政治資金につきましても、私も皆さんご承知のように、非力ながら民主党の代表として選ばれて務めさせていただいております。全国、一生懸命国民の皆さまに語りかけ、話しかけ、あるいは我々の政策を理解して頂く努力が、最大の、私は党首・代表としての任務だと思って、ずっと就任以来やってきました。まあ、民主党になってからだけではありませんけれども、私も40年やっておりますので、最初の当選した時より、だんだんそういう仕事が増えてきております。従いまして、細かな政治献金の一つ一つについて私が全部チェックするということは、いたしておりません。秘書を信頼してやる以外に現実問題として不可能なことでありまして、報告は受けて、全体の報告は受けて、それを了としておりますけれども、個別の一つ一つについてまで目を通す時間的、能力的余裕は現実にはないということであります」

――多額の献金を出す場合、自分たちが出しているとわかってほしいと企業は思うと思うが。

 「私が直接窓口としてやっていたわけではありません。従いまして、大久保の話を報告を聞けば、『自分としては政治団体の寄付行為、献金だという認識で法律にのっとって処理した』という報告を受けておりますので、私はその意味でさっきから申し上げておりますように、どういうふうにしてその原資がつくられたかということまでは知りうる術がありませんので、私は秘書が、担当者がそういうことをそのまま受け取ったということについて、至極自然のことだと思っております」

民主党役員室長「以上で会見を終わります」)

鈴奈沙也さんの誕生日です。

 宙組副組長。1990年入団第76期生。

鈴奈沙也さんの出演作品
 中日劇場宙組公演『外伝 ベルサイユのばらアンドレ編−』 シモーヌ役 『ダンシング・フォー・ユー』公演期間:2009年2月1日(日)〜2月23日(月) ◇東京宝塚劇場宙組公演『Paradise Prince(パラダイス プリンス)』エヴァ・グレイ役 『ダンシング・フォー・ユー』公演期間:2008年11月21日(金)〜12月27日(土)・宝塚大劇場宙組公演『Paradise Prince(パラダイス プリンス)』エヴァ・グレイ役 『ダンシング・フォー・ユー』公演期間:2008年9月26日(金)〜11月3日(月)  ◇梅田芸術劇場メインホール宙組公演『雨に唄えば』ドラ・ベイリー役 公演期間:2008年7月5日(土)〜7月21日(月) ◇東京宝塚劇場宙組公演『黎明(れいめい)の風』−侍ジェントルマン 白洲次郎の挑戦− 里村キク役 『Passion 愛の旅』 公演期間:2008年4月4日(金)〜5月18日(日) ・宝塚大劇場宙組公演『黎明(れいめい)の風』−侍ジェントルマン 白洲次郎の挑戦− 里村キク役 『Passion 愛の旅』 公演期間:2008年2月8日(金)〜3月17日(月)

スカイ・ステージより引用

舞台に懸ける#30「鈴奈沙也
今回スポットをあてるのは宙組鈴奈沙也。幼少時代は何でも自分でやりたがる自立心の強い子供だったとか。関西在住で、母親が元タカラジェンヌだったこともあり、小さい頃から宝塚を観劇していたそうで、音楽学校に入学した後の厳しさなども、そんなに特別なことだとは思わなかったと語る。初舞台は大浦みずき主演の花組ベルサイユのばら』。千秋楽の日、奈落にいるはずの大浦が本舞台に来て初舞台生を励ましてくれたことがとても印象的だったと話す。少女から老婆まで、幅広い役を演じ分ける鈴奈だが、やはり「歌の人」というイメージが強い。2004年宙組公演『ファントム』でのカゲソロで、とある上級生からほめられたことが嬉しかったという。小さい頃から常にそこにあり、慣れ親しんできた宝塚。そんな彼女の、宝塚に対する現在の思いとは。『ファントム』ガブリエル(音楽教師)役

 2004年鈴奈沙也さん