旅に出てみました 3日目

目覚ましを5時30分にセットしてたのにうっかり止めて2度寝してしまい、次起きたら7時30分!あわてて身支度を整え、チェックアウトして車を発進。

この日はある程度目的が決まっていました。ひとつは鳥取県の山奥にある父方の祖父母が住んでいた家に行き、祖父と去年他界した祖母の墓参りをすること。もうひとつは前から一度いってみたいと思っていた出雲大社に行くこと。建国の神話とかそういうお話、わりと好きなんです。いや、別に右寄りってわけじゃないですよ?((((゜Д゜;))))

舞鶴西IC−−<舞鶴若狭自動車道>−−福知山ICーー<国道9号>−−鳥取市

今日は久しぶりに一般道を走行。朝早くに出発したのにトラックがたくさん走っててノロノロ運転で何度も前を塞がれて、登坂車線が出てくると一気に追い抜きをかける、ということを何度もやってました。進むスピードは高速に比べて遅いけど、その分運転は楽チン。しかも山の中の道路で風が涼しく森のいい香りがするのでずっとエアコンを止め、窓を全開にして走ってました。ちょっとエコラン?(ロータリーエンジン車にエコランもへったくれもないですけどね)。

で、わりとあっさり鳥取市内に到着。車も車線も多いけど、去年祖母の初盆のときも車で東京から鳥取まで走ったのでわりと勝手知ったるって感じでスイスイ。鳥取駅近辺から30分弱で父の実家に到着。山の下に車を止めて墓参り。本当は仏花とかお菓子とか供えるべきなんでしょうけどどこで手に入れればいいのかわからなかったのでとりあえず近くの自販機でミネラルウォーターを購入。祖父母と先祖の墓に水をかけ、「おバカな孫ですけど見守っていてください」と手を合わせてきました。

僕の父方の実家、もう本当に田舎なんですよ。どのくらいかというと・・・


このくらい山奥

本当に村落って感じで、山肌一面に家が立ってるんですけどその近所そこかしこが僕と同じ苗字の家なんですよ。なんかどっかの落ち武者の里とかいう話を昔聞いたことがあるけど本当かどうか。僕は中学に上がるくらいまで、毎年夏休みになるとここに来て虫網持ってカブトムシやトンボを追っかけてました。祖父母の家に戻ると祖母が畑で取れたスイカを切ってくれて、夢中でかぶりついたものです。ゲームの「ぼくのなつやすみ」みたいな夏休みをリアルで送ってました。年をとるにつれてだんだん疎遠になり、祖父母とも亡くなってしまったのでもうしばらく来なくなるだろうなあ・・・としみじみ。でもまた近くに来ることがあれば墓参りに来ようと誓い、次の目的地である出雲大社へ向けて再び車で走り出す。

鳥取−−<国道9号>−−米子東IC−−<山陰道>−−東出雲IC−−<松江バイパス>−−松江玉造IC−−<山陰道>−−宍道IC−−<国道431号>−−道の駅湯の川−−出雲大社

去年の夏、父を横に乗せて鳥取から大山まで走ったことがあるのでこのへんは勝手知ったる道。9号は日本海沿いを走るので車の窓を全開にして疾走。潮風が顔に当たって気持ちいい!なし畑やメロン畑を横目に快調に飛ばす。高速道路のハイスピード走行もいいけどやっぱり旅のドライブはこうでなくちゃ!途中から高速に乗るも、なんかまだ「作りかけ」って感じで島根県日本道路公団それぞれが管轄する道が交互に出てくる。そのたびに料金所も出てくる!なんせ道路公団だし、利権が絡んでそうでやな感じ。だれも走ってなかったし。なんか高速道路をひとりで走行してると世界に自分しかいないんじゃないか、って錯覚に陥ります。

宍道ICを降りて少し走ったところで道の駅を発見。小腹も空いていたのでここで名物の「出雲そば」をいただく。おばちゃん!そば大盛りで!さっそく食べてみるとたしかにうまいけど、なんかどこにでも普通にあるそばのような気が・・・。まあいいや、おいしかったし。再び車に乗り込み一路出雲大社へ。

そのあと20分ほどで出雲大社に到着。大駐車場に車を止めると、脇になんか岩みたいなものが・・・。

おお!これ、あの有名な「さざれ石」ですよ!あの日本最強のメジャーソングに歌われている、「さざれ石の巌となりて苔のむすまで」のあの「さざれ石」です。すげえ!本当に岩になってるよ!横にある注釈を読むと、この石をみてあの歌が作られたとの事でちょっと感動。でも苔はむしてませんでした。これに苔がつくまで君が代は続くのかしら?


楽殿と日の丸

駐車場から歩いてくるとまず見えてくるのが神楽殿。建物のフロントにはこれでもか!という大きさのしめ縄が飾られています。なんかこのしめ縄におさい撰を投げてうまく刺さるといいことがあるそうです。僕はやりませんでしたけどね。中をのぞくとなにか神事をやってるみたいで神職の方が祝詞らしきものを読み上げています。本物の「はらいたまえ きよめたまえ」を聞けてちょっと感動。僕もなんか悪いものが祓われた気分。神楽殿の横にある日の丸の旗と掲揚台、とてつもなくデカイです!僕が生まれてみた中でおそらく最大の大きさ。さすが日本の発祥の地、右側の人が見たらきっと大喜びです。


拝殿と本殿

拝殿でも神事をやっていて、こちらでは笛や太鼓の雅楽の調べに合わせて巫女さんが舞っていました。バイトじゃない本物の巫女さんですよ!超萌え!(*´д`*)写真撮りてえ!と思ったけど神事の荘厳な雰囲気に負けて断念。神社の総本山みたいなところで神事の途中にフラッシュを焚く勇気は僕にはないです。でも巫女さんよかったなあ。本殿は中には入れませんでしたけど、中に大国主大神が祀られているそうです。森の中であることや建物の木の色合いもあいまって、確かに神域らしい厳かさがある土地です。年に1度八百万の神がここに集まるのにふさわしい土地と感じられます。
ちなみに古代の出雲大社本殿はこんなだったそうです。

ひと通り参拝した後、拝殿の横にある宝物殿へ。僕こういうところで本物の「宝物」を見るのが大好きなんです。展示コーナーで切符を切ってもらい中に入ると、入り口近くにはまずは刀剣が展示されていました。どれ、銘は・・・

「村正」

うおう!いきなり本物のムラマサブレードですよ!徳川家に不幸をもたらすあの刀ですよ!グレーターデーモンも一撃ですよ!ハァハァ(´Д`;)とちょっとヲタっぽく興奮したところで横の刀をみると

「正宗」

これまた名刀!さすがに過去から現在まで日本中から寄進を受けている出雲大社だけあって、宝物の質はハンパじゃないです。著名な歴代天皇直筆の書面や剣・勾玉など神事の重要アイテムも飾ってあって、宝物ファンにはよだれものの名品がゾロゾロ。僕がルパンⅢ世だったら建物ごとヘリでごっそりいただくところです。
宝物殿をひと通り堪能したあと、急に雨が降り出したのでとりあえず車へ。時間をみると5時30分だし、ちょっと早いけどホテルに行くことにしました。

出雲大社−−<国道431号>−−平田市

出雲大社から車で20分強で平田市内のホテルに到着。このホテルも提携している温泉施設があるってことでチョイスしたので、荷物を置いてさっそく出発。ホテルから10分弱ほど歩くとスーパー銭湯風の建物がありました。ここの温泉は硫黄の香りがしてつかると肌がちょっとザラザラする、「あ、これ温泉だ」と思えるお湯でした。ちなみに風呂は完全露天風呂。風呂入ったり、サウナと水風呂を往復して汗といっしょに汚れと疲れを流す。ベンチに座って外を見上げると夕方から夜に変わる様子が見られて風情を感じたり、そんな風雅な自分に酔ったりしました。風呂上りはもちろんビール(*´д`*)。銭湯の中の食堂でビールを飲みつつつまみをチビチビ。この銭湯、横がスーパーだったので帰りに明日の分の朝食を買って行こうと思ってたのに、8時過ぎに風呂を出たらもう閉まってやんの。東京のスーパーなら深夜0時までやってるのにい!ちなみにコンビニは絶望的。車でホテルに向かうときにも全然見なかったし、昨日京都であれだけ見つけられなかったのにここ島根で見つかるはずがない!とはなからあきらめモード。自動販売機でジュースだけ買ってホテルに戻りました。


ホテルに戻ってTVつけると「トリビアの泉」をやってたのでひと通り見て笑う。動物園のフラミンゴはえさの中に体を赤くする物質が含まれてるのか。へえ〜。メールで女の子がグッとくる文章「電話してもいいですか。」へえ〜、今度使ってみよう。さて、明日はどうするかな〜。このまま西に行けば山口だけど山口県って特に見るところなさそうだしな〜。ここは思い切って南下して広島に入るか。広島だと・・・マツダの本社があるマツダ党の聖地「三次」か大林映画の聖地「尾道」だな。マツダ本社って一般の人が見学できる施設とかあるのかな?まあいいや、明日の朝決めよっと。それではおやすみなさい・・・( ̄_ ̄)