2007-02-10
■アニメのスタッフクレジットを読む(エンディング編)
無いと思っていた、以前に書いてあった名前入りのクレジットが出てきました。
探すのをやめたときに見つかることはよくある話です。
以下「涼宮ハルヒの憂鬱III」から。
- キャスト
- 脚本
- 絵コンテ・演出
- 坂本一也
- 作画監督
- 堀口悠紀子
- 原画
- 渡邊政治
- 植野千世子
- 秋竹斉一
- 福島正人
- 唐田洋
- 大更麗子
- 岡野文恵
- 第二原画
- 紅林誉子
- 池田さやか
- 羽根邦広
- 樫原教子
- 冨田亜紗子
- 動画検査
- 中峰ちとせ
- 動画
- 定村ゆきな
- 池田さやか
- 大橋由巳
- 色指定検査
- 竹田明代
- 仕上げ
- 津田幸恵
- 瀬波里梨
- 一ノ瀬益美
- 小浦千代美
- 宿谷葉子
- 特殊効果
- 三浦理奈
- 美術設定
- 平床美幸
- 美監補佐
- 鵜ノ口穣二
- 背景
- 細川直生
- 篠原睦雄
- 袈裟丸絵美
- 加藤夏美
- 川内淑子
- 松浦真治
- 伊藤豊
- 撮影
- 中上竜太
- 田中淑子
- 高尾一也
- 山本倫
- 石井和沙
- 浜田奈津美
- 梅津哲郎
- エフェクト
- 京都アニメーションデジタル映像開発室
- 音響効果
- 森川永子(ちゅらサウンド)
- 録音
- 矢野さとし
- 録音助手
- 田中文章
- 音響制作担当
- 杉山好美(楽音舎)
- 録音スタジオ
- スタジオごんぐ
- アオイスタジオ
- 音響制作
- 企画協力
- エンディングテーマ「ハレ晴レユカイ」
- オープニングアニメーション
- エンディングアニメーション
- 作品担当
- 伊藤敦
- 八田英明
- 山口真由美
- プロモーション
- 蜂屋誠一
- 西山洋介
- ロゴデザイン
- 中デザイン
- オンライン編集
- エディター
- 金沢直樹
- オンライン編集担当
- 尾出敬子
- 設定マネージャー
- 栗原一樹
- 制作マネージャー
- 栗須貴大
- アニメーション制作
- 製作協力
- ビッグショット
- 製作
じゃあ、さっそく
キャスト
声優さんです。
「声の出演」になっている場合もあります。
あまりクレジットに興味ない人も、ここだけは見ているという人は多いのではないでしょうか。
ダメ絶対音感持っている人にとってはここを見て一喜一憂します。(当たったり外れたり)
たいてい、EDクレジットの最初のほうに出てきますが、アニメ制作の工程でいうと最後の方。
視聴者が注目するところなので最初なのでしょうが、本来であれば終わりの方があっているのでしょうね。
ザ・サードや武装練金とかXEBEC作品のクレジットはそうなってます。
XEBECのクレジットの入れ方にはこだわりを感じます。
脚本
シリーズ構成が作品全体のストーリーなら、脚本は1話分のストーリー。
1話分といっても脚本家はあまり30分間という時間制限を考えて脚本を書いているわけではないようです。(作品によって違うかもしれませんが)
かみちゅ!とかHELLSINGのコメンタリーを聞いてなんとなくわかったことです。
シリーズ構成が全話の脚本を書く場合と、各話の脚本を別の脚本家に依頼するパターンでもまた違ってきそうですが。
キャラクターがうまいセリフを言ったり、斬新な展開に圧倒されたときは脚本がよかったといっていいのではないでしょうか。
作画がおかしくても脚本がよい時もあるので、きちんと見極められるようになりたいです。
絵コンテ
脚本を30分におさめる役割です。
シーンやカットを構成したり、おおまかなレイアウトを決めたり。
脚本を映像化するときの設計図みたいなもの?うーん、うまい言葉が思いつかない。
うまい絵コンテというのはなかなか見極めるのが難しいですが、福田道生さんの絵コンテを例にとってみたいと思います。
福田さんの絵コンテはすごい。特によみ空やソルティレイあたりの。
ネギまとか最近のはイマイチです。おとといののだめも福田さんだったけど、よみ空のときみたいな驚きはなかったです。
福田さんの絵コンテはそれぞれのシーンで深く引き込まれます。シーンが濃厚。
見ていると時間の感覚がおかしくなります。同じ30分でもこんなに違うのかと。
そろそろ終わるかなと思ったらまだシーン残っていたという感覚を何度も味わわされました。
演出(演出補佐)
実写ドラマであれば役者さんがそれぞれ演技をしますが、アニメは絵が演技をします。
コミカルな動きとか印象的なしぐさみたいな演技はアニメの演出家さんの仕事です。
演出は絵コンテを兼ねることが多いです。
各話で演出を担当される方は監督の経験がある方も多く、その方の作風が現れることも多いです。
また、演出を担当されている人は近い将来に監督をやる可能性も高いです。
この演出家さん、そろそろ監督やらないかなとか予想しながら見るのも楽しいです。
作画監督(作画監督補佐)
実力のある原画スタッフが担当することが多いです。
最近は総作画監督を立てることが増えたため、作画監督の特徴が出にくくなっています。
作画監督からさらに実力のある人はキャラクターデザインを担当することになります。
他の作品でキャラデザを経験している人が作画監督を担当することもあり、そういう放送回は特に気になります。
作画監督の仕事は原画のチェックになりますが、もうひとつ重要なのはレイアウト。
クレジットに出てこないけど、超重要な仕事です。
原画
キャラクターとか動きのある画を描くスタッフ。
原画スタッフは、チームで描いていることが多いので、そういう視点で見てみるとおもしろいです。
原画といえば、以前は中嶋敦子さんとか後藤圭二さんとか個性的な画を描く人をウォッチしつつ、画を見てスタッフを当てて楽しむというようなことがあったのですが、最近は竹内哲也さんみたいな原画スタッフの裁量での演出(キャラクターの動きなど)を見てスタッフを当てるという楽しみ方も増えています。
以前からもあったらしいけど、そういう実力のあるスタッフさんは劇場作品とかに参加することが多いので、私にはよくわかりません。(アニメは自宅のテレビで見るポリシー)
一度劇場アニメを手がけた人はなかなかTVアニメを描かないので困ったものです。
動画検査
動画をチェックします。
動きが変じゃないかとか、描き忘れがないかとかのチェック。
京アニといえば動きへのこだわりとかフルアニメーションとかありますが、これらは動画検査によって支えられているのではないかと。
京アニみたいなところは動画検査スタッフにも注目してみるといいかもしれません。(中野恵美さんとか中峰ちとせさんとか)
動画
ちょっとペースをあげます。
原画だけでは枚数が足りないので、間の画を描くスタッフさんです。
この時点ではまだ色は付いていません。線画です。
恥ずかしい話ですが、私はけっこう最近まで動画で色を塗っていると思っていました。
特殊効果
仕上げを終えて色の付いた画に処理をします。
Photoshopとか使うそうです。瞳にぼかしを入れたり、フィルタかけたりするようです。
色指定検査
色がちゃんと指示どおりに塗られているかを検査。
色彩設定を元にして。
仕上げ
色を塗ります。
昔はセルに動画をトレスして絵の具で色を付けていたそうですが、最近はコンピュータにスキャンしてパソコンで色を塗っています。
ちなみに「セル画」の「セル」は「セルロイド」だといわれていますが、セルロイドは燃えやすいということで次第に使われなくなり、代わりに「アセチルセルロース」が使われるようになったそうです。
デジタルになっても、あいかわらず「セル画」と呼んでいるようです。
「セル画」は原画→動画→仕上げを経て、動きのある画が描き込まれています。
美術設定
背景に使う美術の設定。
物語の舞台にどういう建物があるのかとか、部屋の中にどんなものが置いてあるのかとかいう設定をする人のことかと。
ごめんなさい。よくわからないです。
美監補佐
OPにクレジットされている美術監督の補佐。
背景
背景などの静物の画を描くスタッフ。
kanonの6話で、きっちり秒を刻む時計が出てきたけど、普通考えれば背景なんだろうけどあれはどっちが用意したんだろう。
撮影
仕上げが終わったセルと背景とCGを合成して1コマにします。
これも昔は画を重ね合わせて本当にフィルムに撮影していたそうですが、今はコンピュータでやるそうです。
エフェクト
フレアとかデフュージョン(拡散)とかの効果をかけること。
「特殊効果」はセル画にかけるけど、エフェクトは撮影素材にかけるってこと。(でいいのかなぁ)
京アニは逆光フレアとか回想シーンのデフュージョンとか頻繁に出てきます。
むしろエフェクトがかかっていない方が少ないんじゃないかと。
京アニデジタル室がクレジットされていますが、デジタル室はエフェクト以外にも噴水とか雪が降るシーンとかのCGも手がけています。
音響効果
効果音を用意する人。
録音(録音助手)
効果音と声優さんのセリフとBMGをミックスする人。
タイミング調整なども。
音響制作担当
音響制作スタジオの担当者さん。
楽音舎の場合はたいてい杉山好美さんがクレジットされています。
録音スタジオ
最近「タバック」ってあまり見かけなくなりました。
音響制作
音響制作スタジオ。
楽音舎とか神南スタジオとかオーディオプランニングユー(APU)とか。
企画協力
スペシャルサンクスみたいな感じ。
けっこう奥が深いです。
ちなみにスタジオオルフェ作品では、ほぼ必ず長井仁さんがここにクレジットされています。
エンディングテーマ
エンディングのテーマ曲。
オープニングアニメーションクレジット
OPアニメのクレジット。
実力派ぞろいです。
エンディングアニメーションクレジット
EDはOPほど動きは少ないのでスタッフも少なめな傾向が強いのですが各作品でそれぞれ趣向を凝らしていて、アイデア勝負でおもしろいです。
作品担当
これはよくわかりません。
テレビ局の人とかクレジットされたり?
プロモーション
宣伝担当の人。
ロゴデザイン
ロゴのデザイン。
個人的には神宮司訓之さんが・・
オンライン編集
このへんから私の知識はかなりあやしくなってきます。
OP編のときに「くん」さんの説明が詳しいので引用でご紹介。(適宜改行してます)
番組によってはオフライン、オンライン編集と書いてあったり、フォーマット編集などと言う表記がありますが、編集の基本的(現実的)な流れとしては以下のようになっています。
まず、出来上がった素材と出来てない仮の素材(色なし)を、とりあえず順番に並べ、その作業をしながらリアルタイムで持ち込まれて来るカットを、差し替えるのがまず第一です。この作業は差し替えや尺の調整が容易なPCベースのノンリニア編集機(Avid、eQなど)を用いることが多く、別名でオフライン編集とも呼びます。
この段階では前半、後半を一本のテープにまとめることはあったり無かったりします。また差し替えが終わってないこともよくありますが、とりあえず形になったらフォーマット編集と呼ばれる作業に移ります。フォーマット編集はその名の通り放送局が指定したフォーマットに揃える作業で、局に近い外部の編集スタジオが使われる傾向が多いです。実際の作業は、適切な基準信号を入れる、本編にノイズが無いチェックする、CM間の黒味を入れる、テロップを入れる、また見てねを入れる、ぎりぎりで届いた差し替えカットを入れる、制作スタッフが寝る、といったことが行われています。
最後の砦の部分なので常に修羅場で、状況の厳しいアニメほど、この段階でも差し替え作業が増えます。無理やり絵をとめたり、スローモーションで尺を伸ばしたりすることも多いです。取り込みなどの時間のロスを減らすため、リアルタイムで編集できるリニア編集室を使うことが多く、オンライン編集とも呼びます。最近では大量の差し替えが前提で持ち込まれる作品が多く、操作性や安定性の向上もあって、全てノンリニア編集機で作業することもあります。音は前もっていつ入れるのか知りませんが。
たいへんなお仕事ですね。
IMAGICAがクレジットされているというところからも、放送のフォーマットに尺を調整しているところという感じでしょうか。
エディター
編集の実務担当者?
オンライン編集担当
IMAGICAの担当者?
設定マネージャー
よくわかりません。
設定担当のマネージャー?管理者?
制作マネージャー
制作進行のことでしょうか。
制作協力
ハルヒではこのクレジットは出てこなかったけど、ご紹介程度に。
制作協力にはアニメスタジオが入ります。
基本的にはアニメーション制作にクレジットされているスタジオがアニメを作るのですが、1話分を丸ごと他のスタジオに作ってもらうことがあります。
その場合は絵コンテ・演出からすべての作業を請けてもらいます。
このグロス請けパターンもクレジットを読むうえでけっこう重要。
ハルヒでは出てこないけど、実際はアニメーションDoに制作協力と取れるような発注を出していたようです。
というか、どうもハルヒ以降は京アニとアニDoの境界線がなくなってきているようです。
アニメーション制作
アニメーションを実際に作っているところ。
製作協力
広告代理店ですね。
製作
制作委員会。著作権とかパテントを管理しているところ。
「制作」と「製作」の関係は「製作」がお金を出して「制作」に作ってもらいます。
「制作」が作った作品はお金を出した「製作」のものになります。
なんか理不尽に聞こえますが、そういう契約ですから。
最近は制作会社が製作委員会に参加している場合が増えているみたいです。
製作委員会に参加していれば、利益も再配分されますから。
総括
とりあえず書いてみましたけど、ちっとも自信ありません。
厳しい突っ込みにガクブルしながらとりあえず今日は頭から布団かぶって寝ます・・
突っ込みに関してひとつだけお願いが。
「レベルが低い」とか「そんな決まり切ったこと言うな」というのはナシの方向で。
中学生が小学生の問題を解いて「こんなの簡単だ」と言っている場面を想像してもらえばよろしいかと。
中学生は中学生の問題をやるべきだし、小学生の問題には中学生らしいアプローチをした方がスマートです。(あまり心配していませんけど)
OP編から2か月経ってしまいました。
これでようやく新年を迎えられたような気分ですよ。
<参考文献>
アニメーション製作の手引き〜作画編/仕上げ・撮影編〜(京都アニメーション刊)
<SpecialThanks>
オープニング編他でコメントをいただいたみなさま。
えと、いきなりですが、京アニは設定制作を「設定マネージャー」、制作進行を「制作マネージャー」と呼んでいます。上記の通りで問題ないかと。
あとは、とりあえず3点だけ補足させてください(笑)
■レイアウト
<レイアウト>(L/O)の説明が<作画監督>のところにありますが(京アニはそうなのかもしれませんが)、一般的にL/Oは原画マンが描くことが多いようです(もちろん、L/O担当が専門に就く場合もあり)。キャラの演技やFollow、PAN、T.U等のカメラワークもこの段階で決まることが多いようです。恐らく、今のアニメの製作体制では、<作画監督>はチェックと修正に明け暮れ、L/O作業まで兼任するのは難しいのではないかと。
また、L/Oと混同されやすい作業に<レイアウトラフ原(L/Oラフ原)」ってのがあります。これは、L/Oを描く段階でラフ原とタイムシートもいっしょに書くことです。<ラフ原>とは、アフレコやダビングの素材用に、ラフな原画をに描くこと。 よく、アフレコ風景なんかの時に、声優さんが観ているモニターに映っている「セリフ」とかの指示が出る絵のことですね。未だに、アフレコの時に声優さんが見てる画をコンテを切り貼りしたものだと思ってる人がいるみたいですが、ちゃんとL/O作業用に原画マンが書き下ろしてるんですよ。漫画でいう「ネーム」みたいなもんですね。
ちなみにプレスコで話題の『レッド・ガーデン』では、プレレコ時にちゃんとタイミングの指示も書かれたL/Oラフ原はあったのですが、声優さんはそれとは関係なく演技をするので、作画作業用に音声さんが音節ごとにタイミングを計測しなければならず、その作業に一週間くらいかかって大変だったそうです。
このL/Oラフ原は、演出がチェックした後、原画マンに戻されて、ちゃんとした絵に書き直さなければなりませんが、最近はスケジュールがタイトで「第二原画」が清書をして、動画へ回ってしまうことも多いらしいです。
■動画検査(動検)
動検は動画作業が終了してから行います、近年は動画と仕上げを海外にグロス出し(動仕出し)するために、動画前に、原画にラフで動画を入れることもするそうです。
ですから、動検のスキルがいくら高くても、動仕出し先の能力が低ければ、クオリティーの高い作品となるのは難しいでしょう。「ハルヒ」が優れているのは、京アニに優秀なスタッフが揃っているからであるのはもちろん、その製作体制が磐石であるからなのでしょう。
■エフェクト
<エフェクト>なんですが、一般的に アニメーションでエフェクトとは、炎、水、風など自然物の動きのことを指すのではないかと。「エフェクト」を訳すと「効果」ってなりますけど、効果とエフェクトは別のものを指すはずです。今は水や火はほとんどCGですから、ハルヒのクレジットで<エフェクト>に「京アニデジタル室」が記されているのは当然のことなんですね。
なので、ブラシとか透過光の表現は<特殊効果>になるのだと思います(波ガラスとか色パラの表現もそうなのかな?セルの時は撮影の仕事でしたが)。もっとも、本来、構造的には、<特殊効果>は<仕上げ>に含まれておりますが。
最近は<リスワーク>にマキ・プロの名前を見なくなったのは、自前でリスワークを処理できるスタジオが増えたからなのでしょうかね。スタッフ・クレジットからも、結構今のアニメの製作体制も見えてくるものなんですよね。なので、オタクたるもの、知識としてスタッフ・クレジットくらい読めるようにならないと、ですね。
P.S.
『ひだまりスケッチ』第5話のエンド・テロップに<沙英の手形:新谷良子>って出たときには吹きました。あの手形って、中の人だったんですね……(本人のブログにその経緯が書かれていますね)。
あと、オープニングの時も思ったんですが、京アニの製作体制って、役職の名称ひとつとっても結構独自色が強いので、スタッフ・クレジットのケース・スタディーとして、京アニをサンプルにしたのは、ちょっと厳しかったのではないでしょうか。会社によっても微妙に異なるでしょうし、もうちょっと汎用的なケースを理解した上でないと、京アニのスタッフ・クレジットを読解するのは、ボクも含め、聞きかじった程度の知識ではちょっとハードルが高いかもしれません。京アニは応用問題的ですからね。ボクも、小学生のころからもう25年以上情報を集めまくっていますが、実際の現場はみたことないですから、真実が知りたいです(笑)
「作画監督がレイアウト」というところのソースは、京アニ本の他にかみちゅ!のコメンタリーで「監督が絵コンテあげる横で作画監督の千葉さんがレイアウト起こしていた」と言っていたというのがあります。
動画検査については、本文でも軽く述べましたがおっしゃるとおり京アニだから注目されるのだと思います。他の作品のクレジットを見る限りでは動検さんががんばれる現場はなかなか厳しいんじゃないかなと思います。
京アニを取り上げた理由はいろいろあるので編集後記にでも書いておきます。
アニメ業界にちょっと近い業界で働いているものですが、とても分かりやすくまとまっていると思います。
ただ、いくつか補足させてください。あるいは、知っていてあえて書かなかったことなのかもしれませんが、その場合は勘弁してください。
■脚本
1話分というか、時間に対するシナリオ量の目安というものは一応あります。
かつて、シナリオ業界では200字詰め原稿用紙を使うのが一般的で、それをペラと称していたのですが、そのペラ2枚がおよそ1分に相当します。
つまり、30分アニメだと、実質25分程度と考えてペラ50枚くらいでしょうか。
ただ、実際にはそれを上回るくらいの量を書く人が多く、どうみても多すぎる場合は、字コンテの段階で削ったりするそうです。
■字コンテと演出
アニメ業界で演出というと、大きく分けて二つの仕事があります。
まず、脚本に基づいてカット割り、キャラの芝居などを決め、絵コンテを書く仕事。一般的に演出というとこちらのイメージが強いと思います。
もう一つは、絵コンテに基づいて各種素材を発注し、上がってきた素材をチェックする仕事。
具体的には、それぞれのカットを担当する原画マンと打ち合わせ(作打ち)をして原画を発注し、上がってきた原画およびレイアウトについてチェックをし、OKならば作画監督に渡します。
その後、作画監督によるチェックを経て、原画は動画マンに、レイアウトは背景マンに渡される訳ですが、その上がってきた動画、背景をチェックして、OKならばやはり作画監督に渡します。
つまり、絵については必ず、演出→作画監督の順でチェックが入ります。絵についての権限は演出よりも作画監督の方が大きいわけです。
ついでに、作画監督はアニメーターが複数いることによる絵の乱れを統一するのを一番の目的としてチェック、修正を入れているとのことです。ならば、演出は絵の芝居的なことをチェックしているのでしょうか? この辺、ちょっと自信がありません。
さて、スタッフクレジットに演出とだけある場合、その人は全部の仕事を行っています。
一方、絵コンテ、演出(あるいは演出助手)とある場合、絵コンテ担当は絵コンテだけ(あるいは作打ちまで?)をやっています。
その後のチェック的な仕事は、演出(演出助手)が行っています。
本来的な演出の仕事は終わっているので、業界では後処理などと言われているようです。
あんまりだとは思いますけどね。
フォローありがとうございます。とても参考になりました。
脚本、コンテ、演出まわりについては、自分なりにこうじゃないか思っていても作品とクレジットを見るたびにいつも考えを改めさせられます。
とてもよい資料になりました。ありがとうございます。