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這いつくばって生きている

2011-07-29

[]バー=ゾウハー三冊目&もう一冊

KGB上層部に潜むCIAの工作員パンドラ。その正体を暴露する鍵となる文書の存在が、ソ連側に発覚した。偶然その文書を手に入れたフランス人の娘シルヴィーは、KGBに追われることになる。彼女を助けるために現れた謎の男ジェームズ。CIAとKGBの暗闘がはじまる……という内容なんですが、ちょっと面白くなかったです。

肝心の謀略部分が、いかにもな人物がいかにもな行動をとり、まさかこういうオチなんじゃないよねという方向に真正面から突き進んでいくさまは、もはや様式美ですらありました。

ベレンコ事件をモチーフにした亡命劇を作中に挿入しているのは見事な使い方ではあると思いますが、それ以外は全体的に凡庸な作品。

これがかのル・カレのスマイリー三部作を抑えて人気を博したって本当ですかい?

バー=ゾウハーは結局はじめて読んだエニグマ奇襲指令が一番面白かったなぁ。


WW2ドイツの特殊作戦―恐るべき無法と無謀の集大成 (光人社NF文庫)

WW2ドイツの特殊作戦―恐るべき無法と無謀の集大成 (光人社NF文庫)

第二次世界大戦におけるナチス・ドイツの特殊作戦の内幕と結果を詳細に記述した本。

国防軍情報部に端を発する高名な特殊部隊ブランデンブルグ部隊をはじめ、ポーランド侵攻のきっかけとなった自作自演のラジオ局・税関支所の襲撃ヒンデンブルグ作戦、幽閉されたイタリア首相ムッソリーニ救出に成功し、さまざまな活動から「ヨーロッパでもっとも危険な男」と呼ばれたオットー・スコルツェニーSS少佐の関わった作戦、最終的に失敗に終わったヴェアヴォルフ(人狼)部隊など、さまざまな特殊作戦の概要が含まれています。

「目的が手段を正当化する」というスローガンは恐るべきものではありますが、同時に抗い難い魅力でもありますね。

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