ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

 そうそう、火曜日に本屋の前を通りかかったときに三冊の本を手にしていたことを忘れていた。こういうことだから徐々にサイクルが遅れてきているのではあるまいかと心配になってきたりするのである。

知らないと恥ずかしい! 日本の戦争 常識のウソ

知らないと恥ずかしい! 日本の戦争 常識のウソ

 なにしろ多作の保阪正康だから今度はどんな総集編を本にしたのかと思ったら、ずいぶん毛色の変わったタイトルが付いているし、出版社は私には余りぴんと来ない「アスコム」という会社である。しかし、プロローグのQ & Aからもう直球を真っ向唐竹割でずばっと投げ込んでいる。これは一読に値すると思う。 保阪正康PHPの“10のポイント・シリーズ”は以前に「昭和史」がある。こういう作業によって、急速に失われていく当時の政治体制、天皇主権の意味、法のあり方、社会のレスポンスの様子を補完していかないと歴史すら語られる基盤が異なっていってしまうのではないだろうか。そのためには必要な作業だと思う。
ビートルズの謎 (講談社現代新書)

ビートルズの謎 (講談社現代新書)

 私はビートルズの裏話本はこれまで殆ど買ったことがないだけではなくて読んだことすらない。だから1964年くらいからのビートルズ・ファンで、ビートルズ・バンドで唄ってもいたくらいなのに、私より一回り以上若い人のビートルズ知識にもかなわないくらいである。ところが店頭で手にしてみて第2章の「シタールはどこからやってきたか」という文字を見て、思わず「そうだよ、どこからきたんだよあれは」と思ってしまったのだった。

炊事

 久方ぶりに炊事当番を仰せつかった。課題は豚のショウガ焼き。となると当然「タモリ倶楽部風」といきたい。
 しかし、小麦粉の入れ物を見ると空だ。しかし、必ずあの近辺か食料棚にあるに違いない。家人が帰宅したら聞けばいいやと付け合わせの準備をする。
 キャベツは湯がいておく。人参は千切りにして電子レンジでチンする。タマネギをスライスにする。
 たれはショウガをすって、めんつゆ、醤油、みりんを合わせたものに入れて混ぜておく。小麦粉を発見して豚スライスを小麦粉でまぶす。そこから一気に肉を焼く。ちょっと焦げ目が付いた方が香ばしくて私は好き。タマネギを放り込んで炒める。
 最後にタレをじゃっと入れて絡める。湯がいたキャベツを千切りにして、人参と混ぜてその上に焼いたものを載っけて終わり。
 湯がいたキャベツに生のキャベツを混ぜても良いかもなぁと思う。

え!?このふたり?

 河野太郎の「ごまめの歯ぎしり」が久しぶりに配信されてきて、読み始めたら「結婚したばかりのダニエル・イノウエ上院議員が、新妻のアイリーン・ヒラノを伴って来日」と書いてある。ダニエル・イノウエ上院議員といえば1924年9月7日生まれ(ウィッキペディア)で日系人最初の議員にして第二次世界大戦ではかの442部隊に従軍した方である。そしてアイリーン・ヒラノといえば私が知っているのはリトル・トウキョウにある全米日系アメリカ人博物館館長だ。そうだったのかぁ。びっくりした。

ネットブック

 あの小さなパソコンというんだろうか、いわゆる"ネットブック"といわれているものがとても重宝そうだ。先日通っていた図書館でもお歳の方々ばかりが集まってくるマイクロフィルムの一角にやってきた男性の方が、この手のちいさな、ということはもちろん軽そうなパソを取り出していた。とにかく「軽い」というのは大変なメリットで、若い時はいざ知らず今となっては2kgを超えるラップトップは結構身に応えるのである。抱えて通っていたものだから未だに左の腰が痛い。
 旧IBMレノボも「IdeaPad S10e」ってのを発表したんだそうで、重さ1.36kgだ。マックでもこの手のものを激しく所望だなぁ。MacBookAirはなんたって高すぎる。「IdeaPad S10e」だって直販価格が5万4800円だといっている。これでいいんだよ、これで。どう?ジョブス?

河野太郎

 彼のメルマガが先月28日から配信されてこない。で、連動しているブログを見たら、12月2日付でコメント欄を閉鎖するという書き込みだけがある。国籍法改正について河野太郎をターゲットにした書き込みでサーバーまで大変な状態だったらしい。
 日本人男性が父親である外国人女性との間に生まれた婚外子に対して認知によって日本国籍を付与するという考え方に対する反対意見がその意見の大勢を占めているようだ。曰く、詐称による日本国籍取得が暴力団による資金源になる、といった懸念を表明する意見がその根本にあるらしいけれど、現実には「嘘をついて日本に東南アジアから人が押し寄せるのは許せん」という意図のもとにある。
 そうすると調子扱いて東南アジアの女性に妊娠させて逃げてしまった日本人男性は許せるということになってしまわないとも限らない。そもそも問題の根底にはこちらの問題がそのまま放り出されているという点にある。大変に恥ずかしい話だ。
 根本にあるのは日本の国籍を得て、そう簡単に日本人になられてたまるか、という意識にあるのではないだろうか。それってどういう事なんだろう。これ以上人口が増えるのは暮らしにくくなるからいやだということだろうか?どこの国でも問題になったように労働のチャンスを外から来た人たちにとられちゃうという移民問題と同じような問題が起きるから嫌だということなんだろうか。でも、そこのところは日系人外国人に門戸を開けているんだし、研修・実習ビザという名目で外国人単純労働者を格安でこき使っているシステムが機能している状況下では説得力が全くない。
 日本は他国と大きく異なって外国人の帰化を前向きには受け入れない国だけれども、社会を巧く回すために必要となる役割の部分にその外国人を表門からではなくて裏門から入れて見て見ぬふりをしていて、目立たないような報酬によって社会を動かしている。しかし、対等な立場として対峙しようとしてはいない、そういう国であることは確かだろう。
 こんどの国籍法改正もそうなんだけれど、ひとりの「人間」として私たちの外国人に対する意識、見方、考え方というものを「人間」としてのその根本に立ち戻って考える場を提供するべきなんだろうなぁと思ったのだ。

驚異!どうして

 【ワシントン=本間圭一】3日付の米紙USAトゥデーは、オバマ次期米大統領による閣僚人事など政権移行作業への支持率が78%に上るとの世論調査結果(1日実施)を公表
(中略)
CNNテレビの調査(1,2両日実施)も同様の傾向が見られ、次期大統領の閣僚人事への評価は75%。(2008年12月4日10時16分 読売新聞)

 日本から見たら本当に考えられないくらいに高い閣僚起用に対する支持率。巧いなぁ。
 このままこの路線で積み上げていくと就任演説を白い息を吐きながらやる頃にはもう絶大な支持を得るということになるのだろうか。そう見えるということになると反対勢力はどのようにでるのだろう。めげるのかあるいはより一層反対の炎をめらめらと燃え上がらせるのか。

経営統合

石油元売り最大手の新日本石油新日鉱ホールディングス(HD)は4日、平成21年秋をメドに経営統合する方針を明らかにした。同日正午に会見し、正式に発表する。石油元売り大手同士の再編は、新日本石油の前身となる日本石油三菱石油が平成11年に合併して以来、約10年ぶり。統合による売り上げ規模は約12兆円となり、世界8位の石油会社が誕生する。(産経ニュース2008.12.4 09:00)

 おっ!と思わず声を上げた。ガソリンだけの売り上げから見ると国内シェアの1/3を占める企業が出来ることになるという。日本鉱業にしても元はといえば日本石油にしてもその企業の傾向としてはかつては違って見えていたけれど、資源を扱うという点でどんどん両者が活動範囲を拡げる中で重なってきたことがとうとう結果としてこんなところにやってきたのかという感慨がある。
 この記事をよく見るとこれはまだ「正式発表」ではなくて、取材による記事であることがわかるし、今日の午前に各社が一斉にネット上でこの記事を出しているところを見ると、どこかの社がこのネタを今朝の朝刊で他社を抜いて記事にしたんだなということがわかる。ところが残念なことにネット上ではどこが抜いたのかがわからない。何段抜きの記事なのか、見出しがどれほどの級数の活字で書かれているのか、何面に出ているのかがネット上ではわからないからだ。尤もそんなことは記事そのものについていえばどうでも良いことでもある。
 両社の広報担当セクションが今朝未明からどのような協議をしてどのような対応をすることにしたのか、正午の記者会見で各紙の担当がどのような顔をしてその会見場に集まるのか、これは実は結構面白いところだったりする。
<発見>

[東京 4日 ロイター] 4日付日経新聞朝刊は、新日本石油(5001.T: 株価, ニュース, レポート)と新日鉱ホールディングス(5016.T: 株価, ニュース, レポート)が2009年秋をメドに持ち株会社方式で経営統合すると報道した。

 ということで日経が昨日の朝刊で抜いていたことが判明。会見準備までに丸一日あったということになる。これでは正午の記者会見はだれた雰囲気になりそうだ。

紙の玉

 うちの小さい猫が小さな紙の玉を造ってやると疲れるまでその紙の玉をころころ転がして遊ぶ。扱いにくいところに来ると、自分でくわえて遊びやすいところにもっていって遊んでいる。時には大きな尻尾で自分の身体を支えて、まるでカンガルーのように上半身を起こして両の前肢で紙玉を抱えていたりする。そこはリスのようだ。ふと気がつくと奴の目の前に紙玉がなくて所在なげにしている。なんだろうと思うと、家具の間にある狭い隙間にいくつかの紙玉が入り込んでいる。それを全部とりだして奴の前に転がしてやるといっぺんに目の前にしてどうしようかと考え込んでいる。