ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

Count Basie Orchestra

 勿論自分では入ったことはありませんけれど、もうこの歳ですから、ビッグバンドが大好きだった頃がありまして、それはデューク・エリントンではなくてCount Basieだったのです。なにがこの二つのバンドを分けたのかというはっきりした根拠はなかったのですが、どちらかというと、Count Basieの方がメリハリがはっきりしていた、ということがあるのではないかと思っているのです。つまりDuke Ellingtonの方が私にとっては茫洋としているように聞こえていたんでしょう。

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 で、この曲を聴くと、冒頭に「チャラァ〜ン♪」とギターの音が入ってきます。これは明らかにエレキではなくて、生ギターです。そう、かつてはビッグ・バンドでもエレキではなかったんですね。この手のギターがエレキになったのは多分1930年代だといいます。ちなみに「フランキー堺とシティ・スリック」でギターを担当していた植木等も、「かしまし娘」の妹二人が抱えていたのもこのギターでした。
 で、このギターの音が大好きで、この曲が大好きだったのですが、一体何が原因でそうなっちゃったのか、この曲の題名をずっと「Easy Money」だと思い込んでいたんです。
 ところが世の中がこうなってきてYouTubeなんてものがごくごく普通に聞いていることができるようになってみたら、全然違う「Lil' Darling(Little Darling)」という曲だということに気がついたときには驚いちゃいましたよ。そう思い込むって事は平気でありますが、ここまでとはねぇ。
 で、こちらがその「Easy Money」でございます。

ちなみにこの演奏はスペインの若者バンドです。

お彼岸

 私は仏教徒ではないし、つれあいはまったく宗教心を持たない現実派なので、うちでは仏壇はあるのだけれど、日頃は猫がイタズラをするといけないといって、仏壇を開けない。そんなうちになんで仏壇があるのかといったら、実家を壊して建て直すときに姉がどうするかというので、じゃうちに持っていくよといって持ちだした。
 どうも仏教では菩提寺のお寺さんにきて貰ってお参りをして貰わなくちゃいけないのだそうだけれど、そういう点ではうちはとっても割り切ってしまうので、そのままレンタカーして運んできちゃった。ちゃんと仏教信のある人にはとっても許しがたい行為!って事になるのかもしれない。
 で、お中日には、「鬱陶しいでしょうから今日は開けますよ」といってお団子をお供えして、開けた。二人のそれぞれの両親の写真が入れてあり、わたしの両親の位牌もお供えしてある。写真の大きさと、位置から、私の両親の方がでかい態度をとっているが、それはたまたま写真のサイズがそうだっただけで、他意は無い。こうしてみると、それぞれ、本当に両親に似てきた。歳をとればとるほど親に似てくると思っていたのだけれど、それは比較する親の写真が歳をとっていて、自分が歳をとったからだ。
 「若いときに遺影になるような写真を撮っておけば良かったなぁ」とつぶやいたら、「あんまりかけ離れた歳の写真だとおかしいし、いずれにしても私は葬式もしないんだからそんな写真は要らないわ」というのだ。いや、そういう写真は残された人のためにあるんだと思うなぁ。

2016年09月24日のツイート