Theatrical Music Baton

ちょっと前に拝見してあっこれやりたいなーと思っていたのですが、感想とか感想とかに追いまくられたりでこんなに遅くなってしまいました。つーかお前、またbatonかよ!と皆様の呆れる声が今にも耳に届きそうですが、すいませんすいません、何せ自分答えたがりなもので!
私が拝見したのはよく「おとなり日記」でお名前がある「日々ノコレ。」*1さんからです(すいませんTB二重になってるかも・・・)。発祥はこちらのよう。以下batonの概要について。

質問内容は以下の1つ。
あなたにとって忘れられない、劇場で流れていた音楽を5つ。思い出や浮かぶ光景などと一緒に挙げてください。

劇場内で流れたものであればあれば劇中/客入れ・客出し時は問いません。原則は「自分が実際に見た芝居」とさせていただきますが、思い入れが強いものであれば、映像化されたもの(TV等で放映されたもの・ビデオ/DVD化されたもの)でも可とします。

また、このバトンは「次に回す人」を指名しません。ひょい、と軒先につるしておきますので、お好きな方・気づかれた方は、この記事にトラックバックしていただくか、リンクを貼っていただくかたちでのんびりつながっていければ、と思っています。

というわけで、どーんといってみるだす!

Direct

Direct

VANGELIS"DIRECT"より、「Glorianna (Hymn A La Femme)」。野田秀樹作・演出「贋作・櫻の森の満開の下」*2のオープニングです。初演、再演、再再演のいずれもこの使用曲は変わらず。どこにいようと、その時の季節が何であろうと、この音楽を耳にした瞬間に、私にとってそこは「櫻の森の満開の下」です。

Edge of the Century

Edge of the Century

STYX"EDGE OF THE CENTURY"より、タイトル曲の「EDGE OF THE CENTURY」。第三舞台朝日のような夕日をつれて'91」、「見よ、このパズル」のあと爆音でかかる曲です。私は曲を覚えるというのが本当に苦手で苦手で、1回見ただけじゃ絶対にメロディすら覚えることが出来ない。だからどうしても映像で何度も確認できるものに偏ってしまうのだけど、でもこの曲だけは、あまりの格好良さに一発で頭の中にインプットされました。探しましたよ・・・!レンタルCD屋さんの店先で「こんな曲です!」とか口演奏してみるなんていう、恥ずかしいこともやりました。もう必死だったんっすね。曲名はその後「第三舞台の本」に名前が挙がっていたことから判明し、探し出しました。

はっきり言って、私にとって第三舞台と曲というのはあまりにも密接でありすぎて、へたすると5曲全部が第三がらみになりかねない(笑)。そのなかで1曲!と言われたら、私はこれかなあと。なにせ、その後何年も曲を覚えていられたってだけでも自分的にはすごいことですから。

Narada Classic: Legends / Emerald

Narada Classic: Legends / Emerald

Eric Tingstad&Nancy Rumbel"LEGENDS"から「Don Juan」。キャラメルボックス「ナツヤスミ語辞典」のオープニング。たしか2003年の再演もこれは変わってなかったような・・・。ぶっちゃけて言いますと、キャラメルボックスはオリジナル曲路線よりも、加藤昌史さんが既存の曲を選曲していた時代の方が断然好きでした・・・。加藤さんには複雑な思いを抱くところも多々ありますが、選曲のセンスはマジでピカイチだったと思う。「嵐になるまで待って」の「THE RIDDLE」も好きだったなあ。「ヒトミ」の「GARDEN」とかも忘れがたい。

sweet memory?エレカシ青春セレクション?

sweet memory?エレカシ青春セレクション?

名曲揃いなので、思わずベスト版の方を選択してしまいました。エレファントカシマシ「風に吹かれて」。つかこうへい作・演出「新・幕末純情伝」のテーマ曲ですね。エレカシのこのアルバムipodに入れてまして、シャッフルなんかで時々この曲が突然かかったりもするのですけど、もうこのちゃーん、ちゃっちゃっちゃちゃーん、というメロディが聞こえてくると私の目の前には龍に乗った筧さんが現れます(笑)。エレカシの曲や宮本くんの声自体が筧さんやつかさんの色とばっちりハマってるというのもあると思うんですけども。
つかさんも曲使いが独特、かつ印象的な演出家のおひとりですよね〜。飛龍伝の「シェリー」なんかも印象深いです。

Small Change

Small Change

TOM WAITS"SMALL CHANGE"より「TOM TRAUBERT'S BLUES」。生でも見てますが、「思い入れ」は実は初演をWOWOWで放送したやつなんです。ZAZOUS THEATER「LYNX」より、クライマックスのエンドウとオガワのシーンで流れます。もうねえ、好きで好きで好きで。でもこの曲が何なのか、探す手段がなくて、オーストラリア民謡の「Waltzing Matilda」の詞だというのは早い段階でわかったんだけど、誰が歌っているのかがわからない。もともと洋楽の知識・基礎がゼロなのでどうにもこうにも手がかりがにゃい。その状態で何年たったかなあ。ある時同僚と飲み屋で飲んでいたとき、えらくしわがれ声の男性の曲がBGMで流れていて、その瞬間「これはあのLYNXの人の声だ!」と大騒ぎ。同僚にも店の人にも「これは誰?誰?」と聞きまくってお客さんの一人に「トム・ウェイツですよ」と教えてもらいました。でも今度は曲名がわからない〜。今みたいにネットない時代ですから本当にたいへんでした。その後テレビでロッド・スチュワートがこの曲をカバーしているのを偶然見て、曲名とアーティスト名がようやくそこで判明、再会したのは実に7年の歳月をかけた後でした。思い入れという点では、この1曲がいちばんかもしれません。


さて、このbatonはどなたかに渡すものではないのでどうぞどなたでもお持ち帰り下さい。個人的にはどんどん広まって、そして私が曲名を捜し当てられなかったあんな曲こんな曲が判明してしまうとよい!と、結局自分本位の私なのでした。

*1:id:rysheep

*2:ちなみに、「にせさく」と読んでいただきたいのです

ちょっと番外

以上に挙げた曲がすべてオリジナル楽曲でないのは、私は個人的には既存の曲を「えっ!」という使い方で出してこられるのに弱いからだと思います。それを探す、という楽しみももちろんありますしね。
でも、オリジナル楽曲の中にももちろん好きなものもたくさんあります。その中の5つ。

「キレイ」の「ここにいないあなたが好き」。名曲。ケガレのテーマももちろん大好きですが、これがいちばん好きかな〜。せめて恋くらい綺麗に、綺麗にこーなしましょうねー♪

「悪霊」の「イノウエの歌」。CD化してくれないものだろうか〜。しばらく口をついて出てしまって困りました。イノウエの、なかにはいって仕組みをみーよーうー♪

阿修羅城の瞳」の「夢桜」。真剣にカラオケで歌ってみたい〜、どこか入れてくれないかなあ〜。

「ビューティフル・サンデイ」Showcaseのテーマ。私家版の脚本初版にはCDがついていたのですが、今はもう売り切れているようです。

「髑髏城の七人<アカドクロ>」の、「髑髏城の七人・アカドクロ」のテーマ。これを聞いただけでパブロフの犬のように泣けてくる。新感線音楽史上最高傑作だと思います。

番外ついでにもうちょっと脱線。第三舞台と音楽、というのはすごく密接で、私にとっても第三舞台の思い出と曲というのは切っても切れないものばかりです。その思い出を沢山作ってくれた、当時第三舞台の音響を担当しておられた松崎俊章さん。選曲もかなりの部分担当しておられたようなのですが、この人ほど鴻上さんの作る場面を活かす曲を探し出していたひとはその後もいないと個人的には思っています。今もたぶんご活躍なのだと思いますが、この場をお借りして、お礼を申し上げたい気持ちでいっぱいです。

ちょっと

この委員会参加してみたいかも・・・(笑)

アテルイ 蝦夷の指導者の慰霊碑、建立へ

蝦夷(えみし)の指導者アテルイとモレの慰霊碑を建立する計画が胆江地方で進んでいる。アテルイが陣を敷いた砦(とりで)と見られる羽黒山出羽神社水沢市羽田町)山頂に碑を建て、命日にちなむ「アテルイの日」の9月17日に京都・清水寺森清範貫主を招き除幕式をする。「アテルイらの豊かな暮らしに思いをはせ、また歴史を教訓に争うことなく人が共存共栄する道を考える場となれば」と関係者は期待している。
 活動しているのは「阿弖流為アテルイ)・母禮(モレ)慰霊碑建立実行委員会」(及川松右衛門会長)。慰霊碑は十数年前にも計画があったが、学術的根拠があるゆかりの場所がないため建立場所を巡り紛糾。地元には建てられず、関西胆江同郷会や関西岩手県人会などが坂上田村麻呂が創建した京都・清水寺に94年に建てた。
 その後、アテルイ没後1200年記念事業(02年)やアテルイの日制定(03年)などで再び機運が盛り上がった。今回は羽黒山アテルイが勝った「巣伏(すぶせ)の合戦」の砦と見られることに加え、胆江地方から広く望める山であることから、この場所に落ち着いた。

どうして参加してみたくなったのかは

火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

火怨 下 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

火怨 下 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

これを読むとわかるのだ!