六角堂

一条真也です。
ブログ「天心記念五浦美術館」で紹介したミュージアムを堪能した後、いよいよ全互連総会の観光ツアー最後の目的地である六角堂を訪れました。
明治時代に岡倉天心が思索の場所として自ら設計した六角形の建物です。
東日本大震災による津波で流失しましたが、最初の姿で復元されました。


六角堂を見下ろす

六角堂の前で

わたしも、こんな場所で思索したい!

「関東の松島」の絶景をながめる

亜細亜ハ一な里」の石碑の前で

天心記念館にて



現在は茨城大学が六角堂を管理していますが、「関東の松島」の異名を持つ景勝地・五浦海岸の中でも最も美しい景観の場所に建っています。
天心は、福井藩武家の子として横浜に生まれました。
東京美術学校(現・東京藝術大学)の設立に大きく貢献し、また日本美術院を創設しました。近代日本における美学研究の開拓者であり、明治以降における「日本美術」の概念を成立させた張本人であると言えるでしょう。


岡倉天心墓地の案内板

「天心先生之墓地」の石碑

分骨された岡倉天心の墓地

尊敬する天心の魂と会話しました



六角堂の近くには、分骨された天心の墓もありました。
行ってみると塚のようになっていて、わたしは韓国の墓を連想しました。
墓の前で手を合わせ、しばらく天心の魂と会話を交わしました。


東洋の理想 (講談社学術文庫)

東洋の理想 (講談社学術文庫)

茶の本 (岩波文庫)

茶の本 (岩波文庫)


わたしは、今年で生誕150周年、没後100周年を迎える岡倉天心という人を非常にリスペクトしています。特に、ブログ『東洋の理想』ブログ『茶の本』で紹介した天心の2冊の著書からは多大な影響を受けました。『東洋の理想』から受けた影響は『世界をつくった八大聖人』(PHP新書)をわたしに書かせました。また、『茶の本』から受けた影響は『茶をたのしむ』(現代書林)を生み出しました。
そのように尊敬する思想家である天心のルーツに触れ、また墓参まで出来て、非常に有意義な旅となりました。



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2013年6月6日 一条真也