京師白足袋の会

一体どんな会なんやろ?
半分ほど名付け親なんですが。

いつも、お世話になってます料理教室の小平様主催の「なんか京都らしいことしましょう」の会が昨日記念すべき第1回の開催を迎えました。
その前日も午前3時まで飲んでたっちゅうのに、みなさんタフどすなあ。


小平様が主催する料理教室「五感食楽」(こういうときリンクの張り方が分からない私)の教室になっている、京都市内のとあるお部屋に行きましたところ、なんと、暗闇にアロマキャンドルがたかれ、ろうそくの灯火によるガイディングライトが。
のっけから圧倒されてしまいました。
で、写真は、一品目です。
お皿は、初期伊万里を模した明治頃の印判手の皿だと思いますが、ちょっと驚きです。そんなことするの、自分だけだと思ってたし。
で、食べかけで写真撮っているところがちょっと残念ですが、ズッキーニのオムレツです。フレンチの料理にあるようなことおっしゃってましたが、冷たいオムレツ、イケます。しかもズッキーニは塩漬けになっていたそうで、塩と卵の相性の良さなど、定番ですが、冷製のオムレツは、アペリティフのスパークリングとも相性がよく、これから始まる宴を盛り上げるのに、十分な役割を果たします。
しかも、たまたまその前日にちょびっと話題になった飛騨の道の駅で売っているケチャップを私が持参していったために、オムレツが1ランク上がってしまいました。
もう、トマトのソースに、これまた私が持参したイタリアンのスプマンテ「ドゥブル」は好相性です。
 写真はいきなり比内地鶏の燻製塩焼きです。
宮崎の腿焼きに匹敵する燻された香りが、食欲をそそります。ただ、純粋和風料理ですので、ここから、同志社大学の竹本様のお連れの方が持参した、「玉の光、純米大吟醸 雄町100%」に料理のお供が替わります。その後も、ハイアットの今津様が持参した「聚楽第」や「羅生門」なども開封されます(みなさんいったいどんだけ飲むんでしょう)。

 そういう私も写真の杯に、何度も何度も注がれてしまい、覚えていなくらい飲み倒しておりました。

 で、写真は再び洋風の料理に戻るのですが、写真は、エスカルゴのプレート(関西人にはたこ焼きプレートにしか見えないかもしれないが)に、明石のタコと、バジルとニンニクとオリーブオイルのソースを掛けて、オーブンで焼いたものです。
いやー美味しい^^これ、薄切りにしたバゲットに載せて文字通りブルスケッタにして良し、即興であぶったお揚げさんも出てきているのですが、完全に洋風の料理でありながら、油抜きしてあぶったお揚げさんに乗せても、変則ブルスケッタでめちゃくちゃ美味しいですよ。
本当はホタルイカでやりたかったそうですが・・・・それも美味しそう。

写真は、私の食べかけのお見苦しいプレートですが、上に出ているお揚げさんと、隅っこの方にある馬刺しのように見えるものはなんと鯨です。
本日の参加者の中に鯨の卸業者様がいらっしゃいまして、惜しげもなく貴重な鯨をたくさん持ってきてくださったのでした。

写真でほんの一部です。なんて豪華なんでしょう。
鯨大好きです。和歌山に行くと、鯨の冷凍尾の身や皮鯨(コロともいう)、さえずり、ベーコンなんか買ってきて、ちょっと楽しむのですが、本日は、赤身の肉、ナガスクジラの脂身、ベーコンなどなど、鯨専門店でもいかにゃあ食べられまへんで、という品を頂きました。
本当に「美味しんぼ」じゃないですが、商業捕鯨の禁止が、国際間の政治紛争(下らない貿易駆け引き)の具にされてしまったがために、海洋生物の生態系がおかしくなってしまいました。
当然鯨は食物連鎖の頂点にいるので、天敵である商業捕鯨が存在しないと、その個体数が増えてしまいます。
もちろん、多くのひげ鯨は絶滅危惧種なのですがミンク鯨などは、個体数が増えすぎてしまっており、そのために絶滅危惧種のひげ鯨がそれこそ絶滅の危機です(これらの絶滅危惧種は調査捕鯨の対象にもなっておりません)。
調査捕鯨すらも、貿易紛争の材料にされてしまった結果、科学的根拠に基づかない絶滅どころか、それこそ他の魚種を絶滅に追いやりかねない結果をもたらしてしまいます(ミンク鯨が増えると、同じ海域で同じえさを食べるクロマグロも減ります)

写真は、宮崎名物の肉巻きおにぎりです。
巻いてあるのは仙台牛です。比内地鶏も出てきましたし、東北支援もテーマに入ってます。

最後に、和菓子を頂きます。
京都らしさはこの部分ですね。
食文化としての鯨について考える良いきっかけになりましたので、単に美味しい美味しいだけのパーティーではありませんが。
写真の和菓子は松屋常磐のきんとんです。
「きんとん」と言えば・・・のお店の一つです。このきんとんのそぼろの形、水分の含み具合、大きさで、分かります。
あじさいきんとんにはまだ早かったようです。
ツツジを模したきんとんで、「岩根のつつじ」ではないですか?と尋ねたところ、なんで分かるの?だそうです。
だてに和菓子番長やってませんので。

もちろんきんとんには、抹茶なんですが、私が小山園さんの「清浄の白」を持参しているのですが、抹茶を点てたところの写真がないーーー(−−;)
忘れました。お茶碗と茶杓と棗も持参しているんですが、誰かのブログで確認してください。
五感食楽さんのブログもこの機会に是非どうぞ(リンクの張り方、今度覚えておきます)。