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INTERVIEWS for land of music “the Rising”

2011-08-31 ライヴアルバム『LIVE FOR SOMA CITY』を9月20日リリース

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僕らはピンポイントで相馬を支援する

ヒートウェイヴが、パリのラグジュアリーブランドChole、アクセサリーブランド、knife *acoustic groove*と組んだ被災地支援プロジェクト「MY LIFE IS MY MESSAGE.」を立ち上げ、活動している。ロックバンドと、ファッション、アクセサリーブランドとの異色のタッグ。だが、その理念は非常にシンプルだ。「ピンポイントで、フレキシブルに」。彼らは、東日本大震災地震津波によって大きな被害を受けた福島県相馬市を支援している。

4月、現地相馬のニーズを訊き、まずはガイガーカウンターを、次に60台のラジカセを贈った。6月に東京渋谷ヒートウェイヴのライヴを行ない、そこで販売したプロジェクトのオリジナルグッズの売り上げすべてを相馬への支援金とした。仮設住宅で暮らす人たちに楽しんでもらうために、7月には相馬市で「美空ひばりフィルムコンサート」を開催し(炊き出しも提供)、そこでラジカセ100台と、ガイガーカウンター2台を贈呈した。

6月のヒートウェイヴ渋谷ライヴの音源は、ライヴアルバム『LIVE FOR SOMA CITY』というタイトルで9月20日にリリースされ、アルバム1枚の売り上げにつき、500円が相馬への支援金となる。
「雨の後、路は輝き」で始まり、震災後に書かれた新曲「Alone Together」を初披露し、“東北から新しい風が吹いてくる”と歌った「新しい風」まで、11曲を収録。
このライヴを山口洋はこう語っている。〈あの日、僕らにはこういうコンセンサスがあった。「力を抜いて、スポンテニアスな演奏をすることによって、ミラクルを起こそう。それは他人同士が信じ合わなければ出来ないことだから」ってね。ところがどっこい。一曲目の池畑さんのフィルが鳴った瞬間、全員が戦闘態勢に入った。あはは、だから好きなんだよ、このバンド。全員が魂から全力で音を出していた。演奏は荒かったけど、そんなこと何の問題でもなかった。〉

9月20日には渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて、ライヴイベント「MY LIFE IS MY MESSAGE. Vol.3」が開催される。ヒートウェイヴの他、スペシャルゲストとして矢井田瞳おおはた雄一も出演。矢井田瞳は、このプロジェクトに賛同し、「MY LIFE IS MY MESSAGE.」オリジナルグッズであるアロマキャンドルをプロデュースしている(こちらも売り上げ全額が支援金となっている)。

「MY LIFE IS MY MESSAGE.」のドキュメント写真(渋谷、相馬)や、山口洋ら同プロジェクトのプロデューサー3人の座談会が収録された写真集も、9月20日、渋谷のイベント会場で来場者に配布される。
また、「MY LIFE IS MY MESSAGE.」オリジナルグッズは、イベント会場の他、東京代官山のknife *acoustic groove*、セレクトショップURBAN RESEARCH各店、鹿児島CIRCUSでも特設コーナーで展開されており、どの店舗で購入しても、売り上げ全額が相馬への支援金となる。

Chloe red presents
"MY LIFE IS MY MESSAGE" Vol.3
2011年9月20日(火) 渋谷DUO Music Exchange
出演=HEATWAVE
スペシャルゲスト=矢井田瞳おおはた雄一

開場18:00 / 開演19:00
チケット料金=前売¥5,000 / 当日¥5,500 税込・ドリンク代別途¥500
チケット販売=よりチケットぴあローソンチケット、SOGO TOKYO WEB SITE、イープラスで発売中
問=SOGO TOKYO 03-3405-9999
MY LIFE IS MY MESSAGE の OFFICIAL GOODS を会場にて発売します。
今回の公演におけるグッズ販売の収益は、東日本大震災被災者被災地の支援に役立てます。

HEATWAVE/LIVE FOR SOMA CITY
税込み価格¥3,500  ※このアルバム1枚につき500円が、「MY LIFE IS MY MESSAGE.」を通じ、福島県相馬市復興の為に役立てられます。

2011年6月14日、渋谷DUO Music Exchangeで行われたヒートウェイヴのライヴを収録した10曲入りCD。
収録曲 雨の後、路は輝く/PREYER ON THE HILL/I HAVE NO TIME/STILL BURNING/それでも世界は美しい/フールとクール/Starlight/Alone Together/荒野の風/ボヘミアン ブルー/新しい風


MY LIFE IS MY MESSAGE.特設サイト
http://mylifeismymessage.info/

2011-07-10 ”the Rising” INTERVIEWS index


2008年2月1日に発売されたヒートウェイヴのボックスセット『land of music "the Rising"』に関するメンバー、クリエイター達のインタビューを紹介する当サイトのindexです。また、「land of music」=音楽のある場所を目指している人たち、さらに延長戦は続き、ヒートウェイヴ関連のさまざまなインタビューを掲載していきます。
『the Rising』は、オンラインショップ「Artist-Direct Shop 405」や、直接契約店、そしてヒートウェイヴ、山口洋のライヴ会場でお求めいただけます。


第1回 山口洋 インタビュー 1
「想定外の事が積み重なって、関わった人間どもの想いが凝縮されて、この形に結実したのさ」

第2回 渡辺太朗(アートディレクター) インタビュー
「『リアリティとファンタジー』が僕のテーマでした」

第3回 宮崎幸司(ライヴDVD監督) インタビュー
ヒートウェイヴの曲、演奏、うたにある大きな意味でのダイナミクスを、音楽/映像作品としても実現できた」

第4回 山口洋 インタビュー 2
「自力で街に入って、いろんな風景に出会い、人に出会い、音楽を通じて、人と交流するのはミュージシャンの原点だと、俺は思うよ」

第5回 越智望(ドキュメンタリーDVD撮影) インタビュー
『これを撮らなきゃ何を撮るんだ』って。そんな風に思うことってあまりないし、思ったら絶対撮らなきゃいけないと思う」

第6回 渡辺圭一 インタビュー
「バンドでジャムってる感覚で作業した。どこに着地するか誰にもわからないワクワク感が好きだし、そういう風に仕上がったと思ってる」

第7回 速報『land of music ”the Rising”』納品!

第8回 山口洋インタビュー 3
「(『made in Aso』は)『歌いたいとき』に『歌いたい歌』を歌ったんだ。何も考えず。何の制約も受けず」

第9回 細海魚インタビュー
「プロジェクト全体から感じた何かにみんなが反応して、誰が言い出すともなくもっと高い到達点があるんじゃないかという気運に支配された結果という感じです」

第10回 1/20からのツアー4会場で『land of music ”the Rising”』先行発売

第11回 山口洋インタビュー4
「あれだけの旅をしたから、知らなかったいろんな情景が頭の中にインプットされてる。それがライヴって場所で、どう湧いて出てくるのか、俺も愉しみにしてるんだ」

第12回 杉山敦・下山ワタル(ダイアリー本編集・デザイン)インタビュー
「CDや演奏などの形で市場に並ぶ音楽は、表現者にとってりりしい顔をしたひとつの結果にすぎません。が、本当はその背後に潜む、汗と笑いと涙の詰まったプロセスこそが面白かったりするんですよね」

第13回 山口洋×渡辺太朗(アートディレクター)インタビュー
「インディペンダントだから『出来ない』んじゃなくて『出来る』ことをやり切ろうと。いや、やってみせよう、と」

第14回 山口洋×ボンバー石井(広島音楽道楽人)インタビュー
「全国各地にこういう連中が居てくれるってのは財産だと思ってるし、俺たちゃ、仲良しクラブじゃないんだから、ライヴで燃えなきゃ、ステージに立つ資格なしだね」

第15回 山口洋×米倉浩志郎+岡崎彩子(九州・コンサート・イベンター)
「『尽くさないイベンター』といつもなじられておりますが、先日の福岡ライヴのように、すごく心を揺さぶるライヴを見せられたり、『the Rising』のように、魂のこもった素晴らしい内容のボックスを目の当たりにすると、何を言われても我慢できてしまいます(笑)」

第16回 宮崎幸司(ライヴDVD監督)インタビュー2
「私も大きな画面とでかい音で観て、聴いてみたいですね。それだけのポテンシャルがあると思うので。『Seaching for ”land of music”』と二本立てで……なんて実現したら素晴らしいですね」

第17回 「PRAYER ON THE HILL」ライヴ映像、YouTubeにて無料配信

第18回 渡辺圭一+越智望(ドキュメンタリーDVD担当)インタビュー2
「経験なんでしょうかね、だんだん無駄な成分が削ぎ落とされてきます。その一度膨らんでシェイプされた姿こそ進化だと思うんすよね。ボクらはそれぞれの経験値と少しシェイプされた形で音楽に携われてる」

第19回 渡辺加奈子インタビュー(「Artist-Direct Shop 405」)
「このオンライン・セレクトショップがオープンしてからは、ヒートウェイヴの色々な作品を取り扱わせていただくにあたり、山口さんとああだこうだと試行錯誤で展開を決めていった感覚があります」

第20回 山口洋&リクオのツアーでも『the Rising』販売

第21回 山口洋×野田隆司(沖縄・ハーベストファーム)インタビュー
「ある種の意思を持った人たちは、時間をかけて、いつか『必然的に』出会って、なおかつ有機的に繋がっていくんだってことを、身をもって学んだんだ」

第22回 リクオ インタビュー
「彼(山口洋)とのセッションは、歌ものにしては決めごとが少なくて、すごく自由度が高い。緊張と開放のダイナミズム、振り幅の広さも魅力やね」

第23回 山口洋&リクオ インタビュー
「2度と同じステージにはならない、さまざまな要素との共鳴によって成り立っているライヴであることを確認してもらう上でも、(東京吉祥寺では)2日間やることの意味があるし、余裕のある人は2日間来てくれたら対比が面白いと思うよ」

第24回 山口洋×酒井夫妻(MUSIC CAFE 「SO-SO」店主) インタビュー
「みんなの日常が交わって、集まったひとつの会場で魂が触れ合うかのような時間を紡ぎ出す光景は、本当に素晴らしいんですよね」

第25回 山口洋×友部正人 インタビュー
友部さんを始めとする、先達が切り拓いてくれた道があったからこそ、僕らの世代の活動が比較的容易に成り立ってるんだと思っています」

第26回 山口洋、ソロツアー「on the road, again vol.4」を語る
「この時代をあちこちから眺めて、風のような短編がたくさん書けないかって夢想してる。それをバンドに持ち帰って、新しい作品を作りたいねぇ」

第27回 山口洋、旅立ち前に2008年夏を語る
山口洋、脱皮しました。これからは新しい歌を書きながらの旅になると思います」

第28回 「on the road, again vol.4」高岡ライヴ主催・渡辺泰インタビュー
「僕らが毎日生活している場所って、駅前とかそういう場所じゃなく、こんな田んぼの真ん中とか畑のそばとかそんな何もない場所なんですよね。だから、そういう生活の普通の場所に『音楽』が届けられる、それを実現したかった」

第29回 デザイナー 渡辺太朗×下山ワタル インタビュー
「『the Rising』のデザインは、ヒートウェイヴというバンドが持つ『熱さ』とは違った位相を持つ、独特のクールなスタンスに貫かれていると思います。黒い芝生の奥底で魂が熱く焦げているみたいな」

第30回 Island of Shonan 山口洋×河原崎禎紀 インタビュー
潮騒ってのはリズムで、永遠の音楽。都会と海辺と山の中。それらを行き来してる俺は幸福だと思う」

第31回 land of vegetable panの森(函館)×カフェミルトン(白石)×山口洋 インタビュー
「音楽が金にしか見えない人間たちを繋いでいこうとはツユ思わないけど、魂入れて、モノ作ってる人間を旅ガラスが『繋ぐ』のはそりゃ『役目』だろうと思う」

第32回 山口洋×リクオ インタビュー 2008年12月九州ツアー決定!
「洋とのステージは緊張感と開放感、シリアスとアホの振り幅の広さが魅力の一つやね。同じ曲でも日によって、相当に違う演奏になるのも面白い」

第33回 山口洋×カフェミルトン インタビュー 「milton again 2days」決定!
「いつの頃からか音楽は空気のようなものであり、生活に必要不可欠なものになっていました。それで生涯、音楽を道づれに暮らせたらどんなに幸せだろうかと常々考えておりまして、その答えが1995年、店という形になったわけであります」

第34回 山口洋×宮本弘二(NO FEAR/NO MONEY企画)インタビュー
「もともと山口さんのDJによる『不滅の地獄アワー』というラジオ番組が大好きだったんです。この番組のおかげでたくさんの音楽を教えてもらって、僕らのミュージック・ライフはものすごく充実したものになったんですね」

第35回 山口洋「on the road, again vol.4」完走直後インタビュー
「完走した実感なんて、まるでなし。体力的にはしんどい部分もたくさんあったけど、市井に生きる人たちから本当にたくさんのものをもらったんだ」

第36回 地獄ぺーこインタビュー
ヒートウェイヴは、常に前を向いて新しいことにチャレンジしていくので、スタッフとしてはいつも多くの試練と共に沢山の楽しみがあるのですが、数々の仕事の中でもこのプロジェクトは本当に大きな出来事だったと思います」

第37回 山口洋インタビュー Milton again 歌いたくなったから
「音楽の奇蹟は『正しい時に』、『正しい場所』で起こるもんなんだよ。それは偶然じゃなくて、必然なんだ」

第38回 山口洋『Live at Cafe Milton』インタビュー #1
「カフェ・ミルトンのある白石はね、蔵王の隣町なんだ。熱心なファンなら知ってると思うけど、蔵王の廃校になった小学校で、僕らは昔レコーディングをしてた。あのエリアには何かがあるんだよ。僕の心を打つものが」 

第39回 山口洋『Live at Cafe Milton』インタビュー #2
ミルトンは貨車で出来てる。貨車は音楽の響きのために作られてはいない。おまけに建物自体もシンメトリックな作りではない。そこにパツンパツンにお客さんが入ってる。しじゅう、薪ストーブがパチパチ音を立ててる。でも、だよ。いい音ってものに具体的な基準はないんだ」 

第40回 山口洋『Live at Cafe Milton』インタビュー #3
「特設サイトでレビューを書いてくれた長谷川さんが『このライヴ盤には温かさがある』みたいな事を書いてくれたんだけど、実のところ僕にはあまりその感覚はない。ある種の緊張感というか、キリリとした空気というか、それがこの時代に向き合うのには必要なんじゃないかって思ってる」 

第41回 山口洋『Live at Cafe Milton』インタビュー #4
「実際、このアルバムはマサルに捧げられてる」 

第42回 山口洋『Live at Cafe Milton』インタビュー #5
「この国には多様性があるってことを、僕は伝えたい。みんな同じなんかじゃないし、同じになる必要はないし、同じ恐怖に震えることもない」

第43回 山口洋『Live at Cafe Milton』インタビュー #6
「な、訳で、明日のスターパインズ・カフェでは皆さんに手に取ってもらうことができます。めでたい日なので、シリアルナンバーも書きます」

第44回 山口洋『Live at Cafe Milton』インタビュー #7
「聞こえてたよ。本当にたっくさんのオーディエンスが来てくれて、嬉しかった」

第45回 山口洋『Live at Cafe Milton』インタビュー #8
オンラインショップでの発売開始前夜!

第46回 mood.films ARABAKIインタビュー
「すごいなーと思ったのは池畑さんの体力ですね。開演前も終演後も誰よりも元気でパワフル。帰りも池畑さんは一人別便で、夜には東京でライヴだったそうで、ほんとすごいです」

第47回 山口洋×三保航太「光と闇の中で」
「先日の代官山のライヴを観て思ったんだけど、“life goes on”というフレーズに続いて、もし日本語でもう一声叫ぶなら“俺たちに未来はある”なんです。決して“ノー・フューチャー”ではない」

第48回 中野貴インタビュー「それぞれの空を飛ぶ為に」
「気に入らないと言われればボツにして潰すつもりでした。やはり羽根は山口洋ありきなので。その位の覚悟でやってます」

第49回 「元・丁稚」藤井和夫インタビュー
「(2001年、大阪バナナホール)雨が止むまで待つ時間もない。スタッフみんなで、『よし!』と気合いを入れて、なるべく機材を濡らさないように運んで車に積み込みました。みんな、ずぶ濡れで、シャワーも浴びず、そのまま名古屋に向かったのですが、その時の『みんなでやった感』が、今でも心に残っています」

第50回 リクオ インタビュー「UMISAKURA MUSIC FESTIVAL」
「日本各地をまわって、ローカル色の大切さを教えてもらったから、今度は自分が暮らす街で、ローカル発信のイベントを作ってみたい」

第51回 HEATWAVE結成30周年記念 インタビュー 01
「その時、心の中で声を聞いたんだよ。悪魔の声。『お前はバンドをやれ』って」

第52回 HEATWAVE結成30周年記念 インタビュー 02
「当時、有名になるにはコンテストに出るしかなかった。そこでいろんな賞をもらうようになって、最前列にいつも目立つデカい客が居たのね。それが渡辺圭一」

第53回 HEATWAVE結成30周年記念 インタビュー 03
「レコーディングの方法や、プレス、宣伝、流通に至るまで、ゼロから学んでいったんだ」

第54回 HEATWAVE結成30周年記念 インタビュー 04
「実はデビュー当時のひっどいPV、あるんだけど。それだけは流さないでくれって懇願したよ。だって、演技は出来ない、歌ってるフリもできない。音楽をやるしか能がない。そんなバンドだったからね」

第55回 HEATWAVE結成30周年記念 インタビュー 05
「『自由』を求めて、音楽をやってきたのに、プロになった瞬間にものすごい違和感があったんだ」

第56回 HEATWAVE結成30周年記念 インタビュー 06
「オレと圭一はルー・リードの『legendary heart』みたいな作品を作りたかった」

第57回 HEATWAVE結成30周年記念 インタビュー 07
「で、決断した。今回はオレの頭の中にある景色を伝えることを優先しようって。オレはほぼすべての楽器を演奏した。辛い経験だったよ」

第58回 HEATWAVE結成30周年記念 インタビュー 08
「人は永遠にやり直しながら生きていくんだと思うよ」

第59回 HEATWAVE結成30周年記念 インタビュー 09
「何もなかったところから、楽曲の力だけで、人が繋がっていくのを見ているのは痛快だったよ」

第60回 HEATWAVE結成30周年記念 インタビュー 10
「緊張感、高揚感、エトセトラ。音楽の奇蹟を感じたよ。本当に嬉しかった」

2011-05-27 2004年、細海魚インタビュー

f:id:theRising:20110527141549j:image:left 以下のテキストは、2004年2月、東京地獄新聞第87号掲載の細海魚×堀田哲之対談より後半部分の抜粋です。
細海魚と、ヒートウェイヴのステージ上の機材ケアを任されている堀田氏とのこの対談の前半では、レコーディングにおける楽器ケーブルの重要性が細かく語られています。ここに掲載するのは後半、ヒートウェイヴの2004年のアルバム『LONG WAY FOR NOTHING』レコーディングについての一部。ここで、2011年山口洋+細海魚『SPEECHLESS』につながる、ある方法がはじめて試されています。


堀田 ミックスの時は山口さんが自宅で一人でうんうん悩みながらやって、ダメだーってなったら魚さんに電話して。魚さんが(山口さんの家に)行く時もあれば、電話で済む場合もあって。
細海 おもしろかったのはね、ウチ、コンピュータつけっぱなしで、サーバーソフトをずっと立ち上げるのね。で、山口君がウチのコンピュータに直接ログインできて、そこにたとえば俺が作ったファイルを置いておくと、彼は家でダウンロードできるの。会わずにデータだけやりとりして作業を進めるということができて。俺は自分ではよくやるんですけど、それはおもしろかったな。

―――なんかアカデミック
細海 ……アカデミックかなぁ(笑)。
堀田 あはは。あぁ、でもね、魚さんがいることでIQがアップしているかもしれない。そんなこと魚さんがいなかったら絶対やらないもんね。山口さんも俺もだけど音楽に関係ないものでコンピュータのソフトが充実したりしてきたのも、魚さんがいるからだったりするわけで。で、ヒロシがもうダメだってSOS送ってきたりするんだよね。
細海 そうそう。ファイルをやり取りするソフトにチャットの機能があって。俺が家で作業してると、わかるんです。ピコって音がして。2台コンピュータがあるんだけど、それで切り替えると、ヒロシが「魚ちゃん、もうダメだー」「どうしたの? どうしたの?」みたいな(笑)。

―――じゃあ、山口さんはチャットできるんだ!?
細海 できるよ、ぜんぜん。ブラインドタッチだもん。
堀田 かなり自己流だけど速い、速い。……でもレコーディングはいろんなやり方があるから、それをどう使うかっていうことですよね。昔はレコーディングっていったら、もうスタジオでしかできないようなことだったから。
細海 俺も音楽始めた頃は、ホントにスタジオに行くしかなかったけど。
堀田 誰も家でレコーディングできるなんて思ってなかったですよ。
細海 ファイルベースになって、どこまででも時間的に戻れるし、すごいよかったなぁと思った。そうやってやると、家で一人で長い時間作業できるじゃないですか。もちろんスタジオに行って、その場でコレっていうのを出さなきゃならない時もあるんだけど。俺はゆっくりと地味にやってく方が好きだから。だからファイルをもらってきて、家でこれでいいだろっていうところまで詰めて、持ってってまた合わせるという方が好きで。そういうことができるようになった時代というか……。
堀田 だから魚さんの音楽の制作スタイルに時代が追いついたんでしょ。
細海 んはは。ま、そういうことで。

―――池畑さんや圭一さんのスタイルって、ガーンと一発録りでええやん!みたいに思えるんですけど、イメージでは。それと相反することではない?
堀田 うーん…。必ずしもそうじゃないかもしれないけど、そういう人もいてこういう人もいて。だからいいんじゃないかな?
細海 うん、すべてをそのスタイルでやるっていうわけじゃないから。リズムとかはみんなでやるのがほとんどだし。ある瞬間しか来ないものだから。それがあった上で。
堀田 そうですね。4人で福岡のスタジオにいる時は、せーのってやってるわけだから、それとは使う脳みそが違う作業かもしれないですよね。
細海 うん。だからたとえばバンドでライヴやってる時は「うわぁぁアニキ、かっこいい、燃えるー」とか思うんだけど、この間、Postのイベントやったじゃないですか。あれは一人で、自分で「かっこいいー」って思ってやった(笑)。