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安心づくり・安全探しアプローチ(AAA,スリーエー)公式ブログ

2018-06-05 拘束のペナルティー厳格化(ML記事と同じ)

お読みになった方もいらっしゃると思いますが、「福祉新聞」(6月4日)に、「身体拘束のペナルティー厳格化、指針作成期限迫る」という記事が載っておりました。

2018年4月の介護報酬改定で、身体拘束に関する減算の要件が厳しくなり、減算幅も10%に上がったとのこと。


身体拘束適正化のための指針を作成し、委員会を3ヶ月に1度開き、職員研修を年2回以上行うことに、また、6月までに指針を作成して、委員会を開催し、研修体制を整備しておくことが求められるそうです。

厳格化は、介護事業所の職員による虐待が増加していることが背景の一つにあると、記事は書いています。


身体拘束が虐待であることの認識をもち、3要件を満たしたとしても出来得る限り慎重に行うべきことであるという認識を浸透させるのは望ましいことです。

ですが、虐待防止対策が、こうした管理強化の方向性を強めていくだけならば、かえって不適切介護虐待の温床を作っていくことになるのではないかと危惧します。。。。


AAA研究会の9月研修では、AAAの視点からの施設虐待防止プログラムトークセッション、また、スーパービジョンのプログラムも実施します。

ぜひ、ご参加ください。

詳細は、AAAホームページをごらんください。 http://www.elderabuse-aaa.com

お申込みもこちらからです。

(副田)

2018-05-12

重篤事案の検証

16:39

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、認知症介護研究・研修仙台センターが、『高齢者虐待における重篤事案〜特徴と検証の指針〜』を発表しました。

 その一部をご紹介します。

           

★死亡事例の全体的な傾向

・ H24年度から4年間で調査該当事例92件

・「殺人」が37.4%、「ネグレクトによる致死」が31.9%

・ 加害者は、「息子」45.1%、「夫」23.1%

・「経済的困窮・生活苦あり」33.3%

・ 加害者・被害者との関係性は不明を除くと依存・支配的な関係、葛藤ありケースが73.1%

・ 介護サービス利用、医療機関利用、行政への相談は、「あり」が81.3%

・ 発生要因としては、「加害者の障害・疾病」42.3%、「加害者の介護づかれ・介護ストレス」38.0%、「経済的困窮・生活苦」38.0%


★ 重篤事案(虐待の深刻度が4,5)の全体的な傾向


・ H24年度から4年間で調査該当事例2,634件

・ 「身体的虐待」が69.9%(それ以外:67.5%)、「ネグレクト」が32.4%(それ以外17.1%)

・ 発生要因としては、「加害者の障害・疾病」26.5%、「加害者の介護づかれ・介護ストレス」25.8%、「経済的困窮・生活苦」17.4%


★ 自治体が上げた死亡事件の課題と対策の傾向

・ 事前対応にかんする課題:「関係者・機関との情報共有・連携・認識ギャップ」30.0%、「事前の兆候察知・情報把握」20.0%、「加害者を含む養護者支援・家庭支援(家庭全体としての情報把握を含む))18.9%

・ 事件を受けてとった対応策:「関係機関連携・情報共有の強化」24.4%、「研修会の実施、啓発活動の実施」13.3%

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* 死亡および重篤事例に関しては、事前対応において、「関係機関連携・情報共有の強化」や「加害者を含む養護者支援・家庭支援」が一層重要であるということですね。


* 重篤事例についても、関係機関連携・情報共有のために、「AAA多機関ケースカンファレンス・シート」を活用していただけたらと思います

http://www.elderabuse-aaa.com/contact.html

 当該事例の「安全像」(当該事例にとって安全・安心と言える状態像)を具体的に描き出すときは、同時に「危険像」も描きます。現時点での当該事例の状態は、この二つの状態像のどこら辺りに位置付けられるのか。

カンファレンスの参加者全員で、この作業を行います。

(副田)

9月研修の振り返り(3)セッションB:施設虐待防止(午後)

16:34

午後の担当の私は、施設内虐待予防のための一つの方法として、職員間の関係づくりを促進するためのコミュニケーションスキルを中心に、ワークを含めて実施しました。


昨年に続きご都合のつかなかった土屋先生の代役でしたが、少し慣れてきて、気持ちの上では余裕をもって望めました。ワークに関しても、参加者の皆さんが積極的に参加してくださり、とてもありがたかったです。


ワークでの話を聞いていると、皆さんそれぞれが高い問題意識を持って臨んでいらっしゃることが伝わって来て、私自身もとても刺激を受けました。

北は北海道から、南は佐世保沖縄からの参加者の方、また社会福祉法人に限らず民間の有料老人ホームからの参加者の方もいらっしゃって、それだけ施設内虐待は大きな課題を含んでいることを感じました。


今年の3月に厚労省通知が出され、各自治体虐待防止に向けて研修を開催するように求められていることもあってか、今年は行政の方の参加も見られ、関心の高さを示していました。


 今年は、新たにテーマトークとして「ワールドカフェ方式」を取り入れて、施設と行政の方がグループに入り混じって、共に虐待予防に向けていろいろなアイディアを出し合い、情報交換ができたことが大きな収穫だったかな、と思います。以前、行政に所属し虐待通報に対して施設への立入調査を行う立場にいて、お互いへの理解の薄さが誤解や先入観を生み出し、場合によっては一種の「敵対関係」とまではいかなくても、相互不信や一生懸命やっている施設の職員の気持ちを充分理解できずにどうしても介護保険の実地指導のイメージを両者が持ってしまう「弊害」を感じていたので、今回の試みは、相手の立場になって考えてみる機会にもなったかな、と参加者の感想からも感じました。

ワールドカフェ方式は、参加したことはあるものの、ファシリテーションは初めてだったので、松本先生のお力を借りながら実施したため、不十分な進行があったと思いますが、参加者の方々は本当に熱心に取り組んでいただきました。ありがとうございました。

 また、今回は、パワーポイントの映像だけでしたが、行政が施設に立入調査に入る際の聴き取り用紙について、コンプリメントの視点を取り入れたものを紹介しましたが、後から何人かの行政の方から具体的な質問を受け、今後機会を見て、AAA研究会のHPにアップ出来るよう吟味していきたいと思いました。

 以下に感想のいくつかを紹介しましょう。

人間関係コミュニケーション職場環境にいかに大切であり、利用者様に与える影響が大きいか改めて感じる事が出来ました。施設で取り組もうとしている事が間違っておらず、率先して協力してゆかなければと思います。

〇何においてもコミュニケーションが大事だなと改めて考えました。

虐待とは何か、虐待についての知識は大切だが、本日のように虐待をおこさせない風土作りが大切なのだと改めて感じました。

行政に求められていること、もっと相談しやすい行政作りを目指していこうと思います。

虐待防止について自施設のみで考え対応していくのではなく、行政や、地域、他施設と協力し合い取り組んでいく事なのだと思いました。

〇施設、行政、管理職、現場のスタッフと様々な方が参加していたので、それぞれ持っている課題、取り組みについて意見交換が出来、大変、勉強になりました。

行政との関りを深めること。

〇まずは行政と施設の思いが乖離していることを、同じスタッフへ伝えていければと思います。

〇施設、行政、管理職、現場のスタッフと様々な方が参加していたので、それぞれ持っている課題、取り組みについて意見交換が出来、大変、勉強になりました。

ワールドカフェは、グループワークを行うにあたって、とても有用だと思いました。

〇多くの方の意見を伺うことで、自分自身の視野の狭さを感じました。その点、ワールドカフェは短時間で、多くの方の意見を聞けるので魅力的でした。

ワールドカフェ方式を用いて介護保険課、高齢者相談係と協働企画し虐待においての連携を考えてみたい。

ワールドカフェ方式はぜひやってみたいです。(ユニット会議や職員会議でもできたら・・・)

〇研修内容を持ち帰り、職場全体で理解を深めていきたいと思います。

 全部は紹介しきれませんが、多くの方々の感想から感じられる熱意に、とても励まされました。特に最後に載せた感想からは、伝達研修として職場で実施していただければ、私どもAAA研究会が目指しているものを、各施設で、各地域で広めていただけるのではないか、と心強く思いました。

                           松尾 隆義

                               

2017-12-03 9月研修に参加して

研修参加者の方からいただいたメールを、ご本人に了解の上、ブログで紹介させていただきます。


私は7年前からAAA研修に参加させていただいていますが、研修に参加し始めたころは、研修で「うんうん、なるほど」と思っても、いざ現場に戻ると、上手くいかなかったことも多かったような気がします。


それでも、研修と実践を繰り返すことで、「あれ、なんか本人が心を開いてくれている」「他の機関といい関係ができている」などと感じられることが、年を重ねるごとに増えていった気がします。毎年レベルアップしていく研修を楽しみに参加させていただいています。


さて、話は変わりますが、以前、高齢者虐待の疑いがある施設に市職員として関わったときのことです。市職員が施設へ行く旨の話はしてあったものの、それでも職員の方々は大変不安そうな表情をしていました。

利用者の、安心して暮らす権利を守ることは第一ですが、そこで働く職員の方々、そのご家族のことを思うと、施設内虐待に関わる側も、より適切な対応が求められることを痛感させらたことがあります。


そのようなこともあり、施設内虐待予防についても、興味を持ちながら参加させていただきました。

講師の松尾さんの説明にあった、「あなたが、ここの施設長だとしたら、ここをどんな風にして行きたいと思いますか?」との質問。

未来を描き共有する。それが共感できる未来だとしたら、働く仲間をも守ることにつながる。仲間を守ることで、利用者のケアの質も守れる。悪循環から好循環への転換。

質問や対話が、施設を変えていくきかっけになるのだと感じました。

2017-11-11

9月研修の振り返り(3)セッションB:施設虐待防止(午後)

07:34

午後の担当の私は、施設内虐待予防のための一つの方法として、職員間の関係づくりを促進するためのコミュニケーションスキルを中心に、ワークを含めて実施しました。


昨年に続きご都合のつかなかった土屋先生の代役でしたが、少し慣れてきて、気持ちの上では余裕をもって望めました。ワークに関しても、参加者の皆さんが積極的に参加してくださり、とてもありがたかったです。


ワークでの話を聞いていると、皆さんそれぞれが高い問題意識を持って臨んでいらっしゃることが伝わって来て、私自身もとても刺激を受けました。

北は北海道から、南は佐世保沖縄からの参加者の方、また社会福祉法人に限らず民間の有料老人ホームからの参加者の方もいらっしゃって、それだけ施設内虐待は大きな課題を含んでいることを感じました。


今年の3月に厚労省通知が出され、各自治体が虐待防止に向けて研修を開催するように求められていることもあってか、今年は行政の方の参加も見られ、関心の高さを示していました。


 今年は、新たにテーマトークとして「ワールドカフェ方式」を取り入れて、施設と行政の方がグループに入り混じって、共に虐待予防に向けていろいろなアイディアを出し合い、情報交換ができたことが大きな収穫だったかな、と思います。

以前、行政に所属し虐待通報に対して施設への立入調査を行う立場にいて、お互いへの理解の薄さが誤解や先入観を生み出し、場合によっては一種の「敵対関係」とまではいかなくても、相互不信や一生懸命やっている施設の職員の気持ちを充分理解できずにどうしても介護保険の実地指導のイメージを両者が持ってしまう「弊害」を感じていたので、今回の試みは、相手の立場になって考えてみる機会にもなったかな、と参加者の感想からも感じました。


ワールドカフェ方式は、参加したことはあるものの、ファシリテーションは初めてだったので、松本先生のお力を借りながら実施したため、不十分な進行があったと思いますが、参加者の方々は本当に熱心に取り組んでいただきました。ありがとうございました。


 また、今回は、パワーポイントの映像だけでしたが、行政が施設に立入調査に入る際の聴き取り用紙について、コンプリメントの視点を取り入れたものを紹介しましたが、後から何人かの行政の方から具体的な質問を受け、今後機会を見て、AAA研究会のHPにアップ出来るよう吟味していきたいと思いました。


 以下に感想のいくつかを紹介しましょう。

人間関係コミュニケーション職場環境にいかに大切であり、利用者様に与える影響が大きいか改めて感じる事が出来ました。施設で取り組もうとしている事が間違っておらず、率先して協力してゆかなければと思います。

〇何においてもコミュニケーションが大事だなと改めて考えました。

虐待とは何か、虐待についての知識は大切だが、本日のように虐待をおこさせない風土作りが大切なのだと改めて感じました。

行政に求められていること、もっと相談しやすい行政作りを目指していこうと思います。

虐待防止について自施設のみで考え対応していくのではなく、行政や、地域、他施設と協力し合い取り組んでいく事なのだと思いました。

〇施設、行政、管理職、現場のスタッフと様々な方が参加していたので、それぞれ持っている課題、取り組みについて意見交換が出来、大変、勉強になりました。

行政との関りを深めること。

〇まずは行政と施設の思いが乖離していることを、同じスタッフへ伝えていければと思います。

〇施設、行政、管理職、現場のスタッフと様々な方が参加していたので、それぞれ持っている課題、取り組みについて意見交換が出来、大変、勉強になりました。

ワールドカフェは、グループワークを行うにあたって、とても有用だと思いました。

〇多くの方の意見を伺うことで、自分自身の視野の狭さを感じました。その点、ワールドカフェは短時間で、多くの方の意見を聞けるので魅力的でした。

ワールドカフェ方式を用いて介護保険課、高齢者相談係と協働企画し虐待においての連携を考えてみたい。

ワールドカフェ方式はぜひやってみたいです。(ユニット会議や職員会議でもできたら・・・)

〇研修内容を持ち帰り、職場全体で理解を深めていきたいと思います。


 全部は紹介しきれませんが、多くの方々の感想から感じられる熱意に、とても励まされました。特に最後に載せた感想からは、伝達研修として職場で実施していただければ、私どもAAA研究会が目指しているものを、各施設で、各地域で広めていただけるのではないか、と心強く思いました。


                           松尾 隆義

                               

2017-11-09

9月研修の振り返り(2) セッションB:施設虐待防止研修(午前)

10:01

2017年度 AAA9月研修(第8回) セッションB:施設虐待防止(午前)


セッションBの前半、AAAが考える施設虐待防止のためのポイントについて、副田からお話しをさせていただきました。


いただいたご感想の中からいくつかご紹介し、私からリプライを書かせていただきます。



虐待とは何か、虐待についての知識は大切だが、本日のように虐待をおこさせない風土作りが大切なのだと改めて感じた。


リプライ: 虐待を起こさせない風土づくりこそ虐待防止に役立つ、というAAAのメッセージを受け取っていただき、感謝です。


人材不足、労働過重、研修不足等が、虐待発生の根底にあるのはまちがいないと思います。ですが、そのような中でも、虐待を起こさない風土づくり、チームワークづくりを心がけることはプロとして大切なことだと思います。


虐待防止だけでなく、離職防止にもつながるのではないでしょうか。利用者の方にとっても、職員の方々にとっても居心地のよい場をどうやってつくるか、その一つの方法がコミュニケーションのありようだと思います。


〇ピアスーパービジョン、BPSD等の用語の説明、解説が欲しかった。


リプライ: 申し訳ありませんでした。時間の制約に囚われ、端折ってしまいました。次回以降、気をつけたいと思います。


〇実際に虐待の起きた施設のその後の取り組みがあればよいと思った。


リプライ: そうですね。松尾さんがご紹介した、施設虐待の事実確認を行う際の、ストレングス視点による聞き取り調査法は、調査する行政側にも調査を受ける施設側にも、心理的負担が少なく、よい方向性を導くことができるといった評価を得ているものです。


  実施の事例に加工を施した上で少しお話しできればよかったですね。次回以降の研修に反映できればと思います。


〇利用者から職員に対する暴力、暴言への対策をどうするか(法的なものも含めて)。

リプライ: 重要なご指摘、ありがとうございます。職員さんたちが、安全に仕事ができる環境でなければ、職員が利用者の安全を守り、利用者さんのQOLを高める支援はできないですよね。


  障害者施設等での利用者さんからの暴力から身を守る方法や技法については文献も多少ありますが、高齢者施設についてはどうでしょう、あまり見かけないと思います。


  バリデーション、ユマニチュードなどのアプローチを用いることで防止できるのか、どのような環境整備等があればよいのか、AAAでもいろいろ考えていきたいと思います。また、労災問題としてとらえるのか、法的問題はどうなのか、なども調べてみたいと思います。


 〇事故はゼロに出来なくても、虐待はゼロにしていかないといけないと思う。講師の方が、リスクを少なくしていかなければ、と言われていたが、「少なく」では、ゼロには出来ないと思う。


リプライ: これもごもっともな意見だと思います。「虐待ゼロ!」という目標を掲げなければ、みなが一丸となって虐待を防止しようという気持ちになることができない、というご理解だろうと思います。


  虐待はあってはならないことです。ですから、そのご理解はその通りだと思います。


ただ、その一方で、「虐待をゼロにしなければならない」という気持ちが強すぎると、リスク探しの視点、監視の目が強くなり、ストレングス視点を持ちにくくさせてしまう、それは、結果として、職員さんたちを防衛的にさせてしまい、職場の円滑なコミュニケーションを醸成せず、虐待防止の風土づくりに寄与しなくなりはしないか、という危惧ももっています。


もちろん、いろいろな考え方があってよいですよね。このご感想をいただいて、今後の研修の場で、直接意見交換ができる場を設けてはどうか、と考えています。


みなさま、ご感想をありがとうございました。

副田あけみ