私的番組審議委員会 第2回

 久々の番組審議委員会、今回は日テレ系列で7月22日に放送された「金曜スーパープライム・欽ちゃん!30%番組をもう一度作りましょう(仮)」です。

[放送データ]
・放送日時:2011年7月22日(金) 19:00-20:54 「金曜スーパープライム」枠 日本テレビ系列全国ネット
・主な出演者 萩本欽一河本準一(次長課長)、東野幸治、田村淳(ロンドンブーツ1号2号)、ダチョウ倶楽部 他
・企画・総合演出 土屋敏男(Tプロデューサー、「電波少年シリーズ」「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」など担当)


 「アナログ最後の金曜特番」をテレビ界唯一の視聴率100%男であり、かつて多数の人気番組を生みだしてきた萩本欽一を主役に据え放送する、という内容で、日テレ的にもそれなりの気合いを入れて制作した(と思われる)番組です。
 
 …本題に入る前に、せっかくなので普段はあまり触れることの少ない「金曜スーパープライム」枠の話からやっとこうと思います。

 この枠は2010年10月の秋改編から設置されたレギュラー2時間枠で、日本テレビとしては「モクスペ」終了以来約1年半ぶりに設置されたゴールデン2時間単発枠。
 そもそも金曜19時台に「ぐるナイ」を設置し、続く20時台も「ウリナリ」終了後番組の入れ替えはありつつも「謎を解け!まさかのミステリー」や「太田光のもし私が総理大臣になったら…秘書田中。」など、そこそこの視聴率があり、安定してた日テレの金曜ゴールデン。それが平日帯ベルトバラエティ「サプライズ」→「SUPER SURPRISE」設置で「ぐるナイ」が木曜20時へ引っ越してからおかしくなった。
 「ぐるナイ」の移動と「サプライズ」金曜が他の曜日に比べても低かったこと、更に19時台・20時台と2時間連続で爆笑問題に託すことになった編成や、20時台にTBS「ぴったんこカン・カン」が移動してきたことで「太田総理」まで一気に弱体化。「SUPER SURPRISE」終了(10年3月)後は「SUPER SURPRISE」金曜枠で同年1月から放送し、ゴールデンタイムにも関わらず3%台、4%台を連発していた「うんちくクン」を何故か残留させて3冠争いで大きく足を引っ張り、どうにもならずに7月からは特番で12%台を出していた「寿命をのばすワザ百科」を投入。しかし、「サプライズ」開始以降安定した超低空飛行だった金曜19時台を回復させることはできず、「太田総理」も復活の兆しが見えず、秋改編で両番組を同時終了させ、特番枠を設置することに。

 こうして生まれた金曜スーパープライムは、19時・20時がこんなことになったせいで21時・22時台の「金曜ロードショー」まで弱ってしまったこともあってか、「金ロー」25周年キャンペーンと合わせて「すごいきん(ようび)」と徹底アピール、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」などで実績のある菅賢治を担当に送り込み、日テレのエースクラスのプロデューサー、演出陣が週替わりで番組を制作。TBS「スパモク!!」とはちょっと異なり、わりと本気で視聴率を取りに来た。

 ところが、枠設定以降の視聴率がパッとしない。 フジテレビの単発枠(特に「カスペ!」)と比較しても明らかに取れない。TBS「スパモク!!」と比較しても、おそらく予算は金プラの方が上なんだと思うんだけど(「スパモク!!」は全編ローカルセールス、金プラはネットセールス)、それでも視聴率はイーブンか「スパモク!!」の方がやや上。

 「スパモク!!」が視聴率に並があるのは大体は裏番組と当日の放送内容がウケるかウケないかの問題で、捨ててるのとちょっと気合入ってるのとでは視聴率も差が出てる。ただ、木曜の19時・20時は「VS嵐」(フジ)、「黄金伝説」「木曜ミステリー」(テレ朝)、「ぐるナイ」などの固定視聴者をキッチリつかんでる番組が多いからちょっと厳しい。だからこそ、ローカルセールス、任意ネット枠にすることである意味「捨ててる」という姿勢がわかる。

 裏番組のことで言えば、「金プラ」も「ペケポン」(フジ)、「ぴったんこカン・カン」(TBS)、「ミュージックステーション」(テレ朝)があるし、「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」(テレ朝)も根強いし、あんまり差はないんだけど、「金プラ」の問題点は捨ててる企画で数字取れないのはともかく、取りに来た企画でも数字が伸びないこと。

 例えば、枠設定後しばらくは日テレ得意の「おもしろまじめ」路線で枠認知に努めて、視聴率取りに来たはずなんだけど、12%付近が限界。二桁取ってれば「ワザ百科」+「太田総理」の平均よりはいいんですけど、日テレとしては15%付近は欲しいはずなんですよ。で、そっちに予算投入した分、制作費が少ないと思われる「天国と地獄ツアー」とか「肉ばか〜日本一美味い肉料理今夜決定!〜」が案の定9%とか6%とかを叩き出す。後者は後に日曜の午後に再放送したほうが高い数字が出るくらい時間帯にあってない番組を流してる。

 そして、ビートたけしダウンタウン松本人志が共演することで話題になり、Tプロデューサーこと土屋敏男が気合入れて製作した「たけしとひとし」が8%台で見事に撃沈。2010年2月に3時間SPで18%も獲った「THE料理王」を持ってきて、4時間SPにして10%ちょっと。予算投入した番組がこんな結果で予算入れてない番組が取れるはずがない。2011年第1回の「速報!年末年始視聴率ベスト30」は予算入れてないほうにも関わらず13%くらい獲ったけど、これは不振だった「SUPER SURPRISE」月曜ですら2桁獲ってた企画だから例外。

 で、個人的にショックだったのは「池上彰くんに教えておきたい10のニュース」と「最高脳」が数字取れなかったこと。前者は震災後の放送(3月18日)で、「学べるニュース」の池上さんを使っているにも関わらず、震災の内容を全くやらず、タイトルもたぶん池上ファンにはあんまりウケず、なにより官邸の記者会見に途中で(10分ほどだったかな)差し替えたことが原因となって、「学べるニュース」緊急SPが18%とか獲ってたのに11%程度に留まった。内容はすっごく良かったし、なにより数字を持ってた池上さんを使ってても取れなかったのが問題。そして、「最高脳」も内容良かったんだけど7%台。これは番組タイトルと事前番宣がなさすぎたのとで全く知られていなかったのが原因なのかなぁ、と、まあ池上さんの方は取りに来たほうでしょうけど、最高脳はそうでもなかったのかも。

 あと、「金ロー」拡大4時間SPのときに、最初の1時間か1時間半を事前番組として余計な企画やるから結局数字が伸びない。かといって4時間枠を使い切る映画もなかなか無いからこうしてるんだろうけど、それだったら普通に金プラやって、金ローを後ろに伸ばして3時間にしたほうがいいんだよね。ハリポタ不死鳥とTHIS IS ITで学習したのか最近はそうしてますけどね。「ジブリ4時間SP」でやった海がきこえるゲド戦記は9%と12%でしたけど。

 で、金プラの悪いところは「モクスペ」や単発(金プラ以外の枠)でやった人気特番をあんまりやんないとこ。やったら数字取れるのに、それは金プラ担当のスタッフの意地かなんだかしらないけどやらないんだよね。「衝撃スクープ裏のウラ」とかモクスペで14%位獲ってたんだからやればいいんだよね。金曜だと裏に衝撃映像系の番組ないんだし、「ものまねグランプリ」特別編なんて13%もあったんだから考えりゃいいのに。逆に「ぴったんこ」あるのに旅番組・グルメ番組やったり、「ペケポン」あるのにクイズ番組やるのは控えたほうがいいでしょう。共倒れ狙いなのかもしれないけど、それでも日テレだけしか死んでないんだから意味が無い。やるならせめて共倒れに持ち込めよ、と。「小中学校教科書クイズ」はフジの「平成教育委員会」とほぼ引き分けに抑えてんだし、企画をもう一捻りしたら伸びそうな気はするんだけどなぁ。

 あと、レギュラー番組休ませたいからだと思うんだけど、わりと他の曜日で単発やるんですよね。2月に放送した「うわっ!ダマされた大賞2011」は木曜日の放送だったんですけど、なんでコレ多少ずらして「金プラ」でやらないのか、と。「ミリオンダイス」打ち切りで枠が余ってたのと、「ダマされた大賞」と「ミリオンダイス」がスタッフ共通(「イッテQ!」チーム)だからなんですけど、それは「ミリオンダイス」1回延長でもいいから「ダマされた大賞」を金曜日でやるとか、もっと徹底して欲しいんだよね。なんのために菅とか土屋とか、日テレのエーススタッフをほぼ金プラ専属の形で送り込んでいるのかわからない。そういやほぼ恒例だけど「はじめてのおつかい」SPも月曜(海の日)だったな。これは「世界まる見え!」とか「笑ってコラえて」とスタッフ共通だったっけ。コンテンツ量が豊富で、単発枠が3本あっても足りるか怪しいフジの真似したってしょうがないじゃない。逆に「火曜サプライズ」派生企画の「肉ばか」をここでやって6%出してたんじゃ意味ないよ。それこそ火曜に「火曜サプライズSP」でやっときゃ8%はあっただろうに。

 あとこの枠は番宣が弱い。関西だとほとんど話題にならないし、きっと関東でもあんまり認知されてないんじゃないかと思うんでえすよね。それに日テレの平日情報番組でまともに宣伝機能を果たせるのが「スッキリ!!」1部か「ミヤネ屋」くらいしかない。「PON!」とか「スッキリ!!」2部とか「ヒルナンデス!」は低視聴率だし、「ZIP!」と「every.」は対象視聴者層を絞り込みすぎてるのが辛いところなんだよなぁ。特に今回みたいな番組なんて確実に30代、40代以上狙わないといけないのに、今の日テレの平日帯情報番組は視聴者層が合ってないから意味が無い。「every.」なんて単体で見たらコア視聴率上がってるからいいんだろうけど、宣伝効果とか考えたらプラマイゼロなんじゃないかなぁ、と。「every.」2部の世帯視聴率は「リアルタイム」末期よりは少し上がってるはずなのでまだマシだろうけど、「ZIP!」なんて「ズームイン!!SUPER」より明らかに下げてるから完全にマイナス。「ズームイン」はわりとどの年齢層にも人気あったんだし、無理にあこまで変える必要なかったよ。あ、あと「every.」金曜は月〜木より遅いスタートなんで視聴率伸びないのもマイナスかなぁ。

 というわけでようやく本題の「欽ちゃん!30%番組をもう一度作りましょう(仮)」の話に入るんですが、番組自体は全く世代でもなんでもない俺が「めちゃくちゃ面白い」と評価できるものではなかったんですが、「ながら見」するにはちょうどいい感じの面白さだったかなぁ。「画面に食いついて見る」番組ではなかった。

 土屋PはTwitterで「最悪なのは月曜日に視聴率が出てから「こうだから良かった、悪かった」と訳知り顔で言う人です。そんな人達の言うことは一切耳に入れる価値はありません。」とつぶやいてるんですが、どうにも残念だったので書き上げてしまいました。いつもどおり勢いで書いてるんで何言ってるのか伝わるか心配ですが…

 構成に関してはドキュメンタリに近い部分にコント部分とロケ部分を入れ替わりに放送して、わりとどこからでも入れるようになってたんですが、ただ、頭から見てる視聴者に対しての配慮が足りないな、と思いましたね。いちいち「このあと欽ちゃんが○○に挑戦!」とか言って大半ネタバレしちゃうし。しかも、それがあまりにも回数多くて本編の時間削ってんですよ。「欽ちゃんをまわしてみよう」なんか編集でまるまるカットされた部分もあるし、土屋Pが「DVD出そうかな」なんて言ってるくらいに撮影してるんだったら、煽りやるような時間を削って他の時間を増やせばいいのになー、と思いながら見てた。

 あとねぇ、ドキュメント部分に関してはやっぱり「電波少年」とか「ウリナリ」やってた土屋Pが演出してるからか、ずいぶん見やすかったですよ。そこだけで30分にまとめてドキュメント作っちゃえばいいのになぁ、と思うくらいに。「NNNドキュメント」枠は間違いなく使わせてはくれないので、深夜にこっそりととかできないのかなぁ。
 それと、コント(新欽グshow) のCG背景に関してなんですが、確か彼(土屋P)が15年くらい昔に「ウッチャンウリウリ!ナンチャンナリナリ!!」(「ウリナリ」前身)でCGを使ったコントにウンナンと挑戦してた記憶があるんですよ。その時はあんまり評判も良くなかったらしいんですが、今回はその時のリベンジもあるのかなぁ、なんて推測。前に同じく日テレの「世界一のSHOWタイム」でCGに完全シンクロしたダンスかなんかやっている人が出てたんですが、それと同じように、CGを使ったコントってのは化けるかもしれない。予算が許されるのであれば、これも深夜枠でやってれば何か見えてくるんじゃないかなぁ、と思いますよ。どーせ誰を起用しようとも「バリューナイト」は数字取れないんだからさ、徹底的に「笑い」にこだわってやったら見る人は見るって。個人的にはやってくれるなら「ピカルの定理」なんかより断然期待して見ますよ。

 あとは…なんだろうなぁ、(仮)って番組タイトルどおり、全体的に作りが荒っぽいなぁ、という感じがしました。それは構成の仕方がどうも90年代の番組っぽかったり、最後に欽ちゃんがドッキリを仕掛けるところなんかはホントにグダグダで「大成功」でもないし。スタッフ巻き込んでドッキリやったのに取れ高悪いし、「これはドッキリです」って何故かやってる最中にネタばらししちゃうし…普通ネタばらしは開始前か終了後じゃないのかと。途中で入れなきゃならないくらいだったら最初から「ここからドッキリ」って説明すりゃいいのに。

 さっき作りが90年代っぽいんだ、なんて言ったんですが、それの原因はやっぱり土屋Pなんですよね。個人的には嫌いじゃないんだけど、やっぱり今の番組と比べちゃうとどうしても古臭いよね…「たけしとひとし」なんてこの番組よりはるかにセンスも企画力もなくて「終わった人かな」と思ってしまったくらいですが、この番組を見るかぎり、個人の好き嫌いは別問題として、やっぱり残念ながら彼は時代に取り残されてますね。この番組だって10年前に企画すりゃあもっと数字獲れたよ。間違いなく15%は獲れた。今お笑い、特にコント番組視聴率良くないからダメなんだよね。フジの「ピカルの定理」だって「サタデーナイトライブ」だって明らかに他のフジ23時台より数字悪いもん。「笑う犬」だってDVD売れてなきゃ復活SPなんかできないだろうなぁ、くらいでしかない(11〜12%くらい)し。それにも関わらず、しかも日テレの自称コントやってる番組が「コレってアリですか?」くらいで視聴率良くないのによくやったなぁ、とは思うけど。

 だからこそ、「欽ちゃんをまわしてみよう」なんて企画もやったんだと思うんですけどね。これもこれで面白かったんだけど、イマイチやってる本人と視聴者が企画の意図が見えないままに進行されてたのが気になった。「今まで見たことがない欽ちゃんを見せる」ってのは番組内でも言ってたけどさ、東野と旅行だなんて「旅猿」まんまだし、ダチョウの伝統芸である「熱々おでん」もやらせる意味が正直わからなかったんだよね。しかも何故か普段のリアクション用より高い温度で用意するセンスも。個人的には水曜深夜の「AKBINGO!」と火曜の「カスペ!」に金曜のコレ、そして日曜の「FNS27時間テレビ」で1週間に何回も熱湯風呂と熱湯コマーシャル見ちゃったからなんか飽きちゃった。
 そして「まわしてみよう」で明らかにカットされたところもきっと面白いんだよね。だから土屋Pが「DVDだしたい」なんて言うと思うんだけど、それならやっぱり煽りやるよりそっち詰め込んで欲しかったなぁ、と。それこそ「金プラ」じゃなくて違う曜日にやってれば3時間SPにできたんだろうけど。「金プラ」で3時間とか2時間半、みたいな編成はやりにくいし。ましてや22日は「金ロー」も後ろに拡大してたしさ。

 こーいう「面白いのは間違いないんだけどなんか違和感があるなぁ」というのが番組タイトルの(仮)の意味なんじゃないかと、勝手にそう解釈してるんですが、実際どーなんだろ。最後は妙に感動路線っぽく終わらせてみたり、コントしてみたり、ロケやってみたり、ドキュメント要素もあったりと、いろいろ詰め込んでたし、それを2時間に纏めるとどーしても荒っぽい、素材まんまの番組になっちゃうのかも知んないけど。

 これでナレーションに「電波少年」や「めちゃイケ」の木村匡也連れてきたりなんかしたらグッと良くなってた気がする。少なくとも「まわしてみよう」のコーナーはナレーション(というか編集)の力使って盛り上げないと、素材+コテコテの編集というスタイルの番組に慣れた現代の視聴者には物足りなかったはず。俺もそうだもん。「面白かった」けど「すごく面白かった」ではないのはそこだと思う。「まわしてみよう」でオンエアされたやつだと「撮ってきただけのイッテQのVTRをカット編集してテロップ入れてナレーションでカットした部分つないだ」って感じだったし。「ウリナリ」は出演者がちゃんと盛り上げたりしてたからそれで十分以上に成り立ってたんだけどね。ずっとコント番組しかやってなかった欽ちゃんにロケで盛り上げろ、なんてのはさすがに無理がある。

 結局、彼がプロデューサーとか演出やって当てた番組ってほんとに「電波少年」と「ウリナリ」くらいしかないんですよ。その2番組が凄かったのは間違いないんですけどね。それで2000年代の初頭に編成部長になって制作から外れ、それからも第2日本テレビ局長なんかやってたり、何年も現場から離れて、「たけしとひとし」で地上波ゴールデンではかなり久々に総合演出やったくらいに離れてたからか、どうにも古いんですよ。もちろん、それがいいって人もいるし、俺みたいに気にならない人もいるんですけど、やっぱりこれじゃあ数字はなぁ…ってのが現実なんですよね。こんな年代のくせして見てた珍しい(であろう)視聴者である俺ですら「枠含めて考えたら10%以上はあって欲しいけど無理」だと悟っちゃったもん。結果「たけしとひとし」並の視聴率でしょ。攻めた結果だから仕方ないし、楽しめたから自分はそれでいいんだけど、やっぱりなんとか10%までは伸びて欲しかったなぁ。8%なんてテレ東抜いたら最下位だし…

 それでも、番組としてはこれからこの方向で(特に新欽グshow)第2弾、3弾と回を重ねるうちに、きっとよくなると思ってます。今回8%だったからってすぐにやめちゃうようだとどうしようもないよ。「たけしとひとし」も第2弾やるって流れだったのに全く音沙汰ないけど、やっぱり継続はしないとだめなんだって。昔の日テレは番組を育てるのが上手かった、という話はよく聞きますが、最近の日テレはすぐにポイ捨てしちゃうような気がしてもったいない。まあポイ捨てしないとどうしようもない企画(番組)増えてきたから仕方ないんですけどね。「ヒルナンデス!」なんて開始2週間の時点ではもうすぐにでも捨ててバラエティー班撤退かスタッフごと総入れ替えしないとどうしようもない状況だしさ。

 それとその「新欽グshow」、さっき「深夜枠でコントだけやれ」って言ったのでその続きになりますが、当人のスケジュールとかテーマとかまるっきり無視して発言することになるんですが、ウンナン内村を投入したら、数字とクオリティと考えて一番いいんじゃないかなぁ、とあえて提言してみる。今のままのテーマで作り込むにしても2階の留学生は普通に下宿の大学生でいい。韓国からの留学生だから外す、とかそんなんじゃなくて2階に留学生がいるって設定自体に必要性を感じなかった。ただテーマも何もなく、CG背景を使って新しい形のコント番組を作る、そのコンセプトで番組作るなら、単純に内村投入して欽ちゃんとふたりで作っていく、ってのはいいと思うんですよ。「レッドシアター」とか「ピカルの定理」とか見てたら、あんまり若手も足さないほうがいい。その2人に今回キッチリ仕事してた河本入れて、あとは今回の「新欽グshow」に出てた子供とかで十分面白いの作れる土台になると思う。今回みたいにTwitterで募集かけてやるスタイルでも、普通にイチから作り込むのでも、きっといいコントできると思うんだけどなぁ。…日テレさん、いかがですか?