腐印注意

腐印の 映画 アニメ BL 雑記。おもにネタバレありです。

「銭ゲバ」

松山ケンイチ主演のドラマ版、本放送のときに追いかけていたんだけど、見返したくなって、一気見してみました。
要所の展開はきちんと覚えていたんだけど、いまみると「あ! この役者さんだったんだ!」みたいなのが、あります。田中、出てたんだなぁ……。
原作、ジョージ秋山なので、なんつか、濃い話です。いや、原作にくらべたら、ドラマのほうは全然ソフトというか、それなりに現代風に作りなおしてあるんですけど、その“現代”でさえもういまから10年前だからなぁ……。あんまりお金のかかっていない感じというか(笑) ちょっと雑じゃない? というところはないこともないんだが、原作の破天荒さにくらべたら心情とかははるかに丁寧に追っているよな、というのは、原作を読むとわかります(笑) 主人公、顔も隠さずに邪魔者を車で二度挽きとかするし(笑) 「マジか!」という展開、目白押し。原作はね(笑)
ドラマの本放送を見たときは原作を読んでいなかったので「……なんだか奇妙な話だな」と思ったのですが、原作を読んだあとに見返してみた今回も、それなりに奇妙な感じの内容ではあった。。。いや、よくできているし、セリフとかも共感できるところは沢山あるんだけど、それでもこう、シュールな劇を見ているみたいな箇所とかあって、それがいまとなると逆におもしろいというか(笑) いやこれ、やっぱり松ケンじゃないと成立しないよな、と何回か、笑いながら感心してました。いまよりもうちょっと演じている感じが初々しいんだけど、しかしやはり、松ケンは思い切りがいい! と感心。奇妙さMAXの最終回とか、ほのぼのしあわせな、もしかしたら歩めたかもしれない別の人生の合間に、からだにダイナマイトを巻いて唸り絶叫する現実の松ケンのシーンが何度も何度も何度も差し込まれるんですけど、それがもう、見ているこっちに「どーせーっちゅーの?」という気持ちを起こさせる(笑) そんなにツライならなぜ自殺などする(笑) まだ追い込まれてないよ! イケるよ! もはやなすすべないなー、からが勝負の米ドラマを見習おうよ! と応援したくなるくらいには松ケン演じる蒲郡風太郎にいれこんでいたので、昇天されてしまった時にはがっかりしてしまったんだが、そのときの「いくぞぉー!」に爆笑してしまったのも事実です……なんだろう、このドラマのこういうトコロ、うまく説明できないけどおもしろいんだよな……。
昔の、松田優作とかが演じていたドラマや映画を思い起こさせる……ハードボイルドっぽくやっているのに、ヘンに笑えるときがあるのです……。

まあ、松ケンの場合、松田優作よりもずっとやさしい感じが出てしまっているので、正直、人を殺す役をしていても犯罪者感が薄いんだが、その分、情熱で! やる気と熱気で補っています。そこが、とっても好感がもてました。全然スマートじゃないところがいいんだが、逆に、お父さん役の椎名桔平が、あまりにもスマートすぎてだいぶ違和感がありました。まったくおちぶれているようにも見えないし、クズ感もない(笑) 最終回の颯爽とした感じしか似合ってない(笑) 定食屋の家族同様、ギャグシーン担当なんだろうかと前半は思っていたんだけど、後半とかのシリアスな展開になると、やはりいささか不釣り合いな感じはしたかな……。そのへん、柄本時生くんは、よかったと思います。「いそう! そして、やりそう!」という感じがビンビンした。なんつか、作品中、このひとに一番泣かされた……。いろんなお金の使い方が出てくるけど、自分と親がはいる墓を買った、という使い道が、一番悲しい感じしましたね。。。

原作は、どちらかというと社長に成りあがってからのさらなる闘争がメインで、知事選の顛末とか、ライバルの小説家とか、それはそれで楽しいんですけど、あれをドラマでやろうと思ったらべつのジャンルになりそうなので、前半の人間ドラマに絞った今回のドラマ化は、その分、共感しやすく作ってあったかもしれないです。
や、私は原作の、わりと徹底して“悪”な風太郎くんも好きですけどね。生まれつき醜くてしかも攻撃的な性格、という、身も蓋もない設定なんだが、だからこそ、獣のごとくあらゆる手段を使ってのぼりつめ、敵をほぼ駆逐して、最後に拳銃で自殺したあとも、一種の爽快感があるんだけど、その辺はね、ドラマのほうは、世界観がずっとやさしい分だけ、すこしやり残した感があったかなぁ。。。
「銭ズラ!」
といいつつ、「銭だけじゃないよ」というトコを見せてくれる人を探し続けた悲しい人生の末路ですた。

でも原作をそのままやるのは松ケンじゃダメだろうな……歳をとってからなら、香川照之でいいんじゃない? と思うんだが、単にユーモアの足りない越中さんだよな(笑)

そうそう、松ケンのひとり二役も見られるのですが、あとで考えてみると、その定食屋の息子が一番クズだったような気がします……。コメディっぼくなんとなくスルーされているが、なぜアイツが幸せになっているのか、なんか納得がいかないんだよなぁ。。。

「2019冬のアニメが」

終わりました。「どろろ」だけまだ完結していないんだけど、ま、いいよね。。。

「ケムリクサ」、「ああ、こういう話だったんだ……」と、一応納得できるオチにはなっていました……なってたよ、ね? というか、ナニ? ワカバって地球のひとじゃないの? とか、ケムリクサって結局なんだったの? とかはあるんですが、うん、最後はハッピーエンドでしたので、それでいいです。みんなお水をいっぱい飲んで、シアワセになってねv
で、続くとわかっていた「約束のネバーランド」は、ちゃんとキリのいいところで終わらせてくれました。ずっと、イザベラはわざと逃げるように仕組んでいるんじゃないだろうかと期待して見ていたんだが、うーーーん……敵は、敵でした。でもな、まさかの実の親子展開があって、「……なるほどなぁ」と思わされたので、納得のオチ。無事脱出が成功してよかったです。そのうちひとりひとりが「暗殺教室」の生徒並みに特技を身につけていくんじゃないかと思わせる成長ぶりでした(ほろり)。
そして、一応完結したのにつづいている感をめちゃ演出された「リヴィジョンズ」なんですけど、なんかね、慶作が敵にまわってからはすこし面白くなりましたよ。一番の味方だと思っていた人が敵にまわる、鉄板で楽しめる展開です。黒い私は本当に裏切っていてくれたほうが楽しいんだが、そこまで鬼な話ではありませんでした残念(笑) 主人公が、わりにイヤな感じの笑い方をする人で期待大だったんだが、後半、ものわかりがよくなっちゃってさぁ……ガッカリだったんですけど(笑) でも、つづきができたら見るだろうな、というくらいには、楽しかった……映像がとにかくきれいだった……ごちそうさまでした。
おもしろいんだけどいささか難解で、「最初からアニメを見直すか、原作を読まないとダメかな…」と思わされたのが「ブギーポップは笑わない」でした。。。原作ラノベだけあってまあ、キャラクターがしゃべるしゃべる、しかも、主役らしき“ブギーポップ”がどういう存在なのかもよくわからないうえ、ヘンな組織とかでてきてな、かといって敵対しているわけでもなさそうで、宇宙人らしき人まで登場、まあまあのカオス。そして、キャラ達の名前と顔を覚える間もなく終わりましたとさ。。。つっても18話もあったんだが。人がサ、いっぱい出てきて、あちこちでつながっているみたいなタイプの、やっぱり「サクラダリセット」にちょっと似てるんだよな、と思うと、私好みではあるハズなんだが、とにかく、話を飲み込むまでがタイヘン。。。いずれ、攻略しなおすかもしれません。

そしてそしてそして!
モブサイコ100 Ⅱ」はね! もうね! 最後までおもしろかったですアリガトウ! アリガトウ!(一度では足りず、二度言うよ!)
 鈴木さん、「……とうとう人死にがでるのか……?」とハラハラさせたが、改心してくれたようでよかったよかった。“すくいようもなくヒドイ人”というのは、「モブサイコ100」には出てこないんだな、とわかってなによりです。ちがうテイストの作品なら、「ハンパにヌルいことやってんじゃないヨ」と意地の悪い目線になる(こともある)私ですが、モブくんと霊玄さんの世界にそんな悲しいことは起きてほしくないのです。みんなしあわせになってほしいのです……最上啓示とかもコミで(笑)
芹沢さんが「霊とか相談所」で働くことになったのもなによりでした。カレ、ほんとにいいひとなんだもの……先行きどうなるのか心配だったよ。モブくんは、どんどん仲間が増えて、楽しそうでなによりです。「…これで終わり……?」と涙目で検索をかけたら、原作はすでに完結していたけど、もう一期分くらい作れそうなエピソードが残っている……作ってくれないかな、Ⅲ。
どうやらOVAが制作されるようですが、そっちは原作とはべつの話なの? どうなの? 
でもま、いつまでも待っているのです。

あーあと、がっつり二期続いた「風が強く吹いている(三浦しおん原作)」なんですが、これ、実写の映画を見ていてですね、あまり期待してなかったんだが、どうしてどうして、アニメはおもしろかったですよ。はじめは、いろんな手管を使って走ることを強要してくるハイジに「しつこい、ウゼェ、大体、ムリ!」となった王子に親近感を持つ私ですが(笑) あれだけ丁寧に心情を追ってくれると、最後は応援したくなりましたからね。うーん、喜安浩平力なのだろうか……。
最後に、なんとなく録りためていた「かぐや様は告らせたい」が、見始めたら面白くて一気見でした。ほ、ほほえましい……のを通り越しておバカすぎる、でもほほえましい……の無限エンドレスでした楽しかったですアリガトウ。おもしろいけど気疲れするお話が多いなか、心の癒しになりました。

ああ、今期は楽しかったナ。。。

で、もう新作もはじまっているのですが、アニメとは別に、予告で驚かされたのが「きのう何食べた?」だった……西島秀俊内野聖陽だって_| ̄|○。
い、いや、たしかにビジュアルは寄せてきているんだが、でも、どうなんだろうなぁ……大丈夫かなぁ……。まあ、「西洋骨董洋菓子店」にくらべて、だいぶ一般に寄せた内容ではあるからな、うん、ウイングスじゃなくてモーニングだもんな……。
これ、絶対料理のシーンが出てくるので、リアルタイムは見ないように気をつけよう、の深夜番組です。夜、たべちゃダメ、ゼッタイ。前期放送していた「フルーツ宅配便」を楽しく見ていたんだが、「おいしそうにおにぎり喰うなよ!」と思わされたしな。夜のテレビでラーメンの映像流すとか、本当、やめてほしい……。ここのところ、カップヌードル製作秘話を録画してはまとめ見していたら、結局食べたくなって買っちゃった……塩分、気をつけているのに……映像ってコワい……。

と、いったところでしょうか。

「2019冬のアニメ」

も終わりに近づいていますね。
でもちゃんと追いかけてました。今期は「おほっ☆」というのもけっこうありました。

なんといっても、なんといっても「モブサイコ100 Ⅱ」だよね! もうほんと、微笑ましいし泣かされるしカッコイイしで、いたれりつくせり文句のつけようもございません。すべてが素晴らしい! 絶賛! まだ完結していないけど、完結してほしくないんだよずっとモブくんと霊玄師匠を見ていたいんだよぅ! 今回、ダークな展開もいくつかあってハラハラさせられたんだが、しかしモブくんは本当にいい子なのであった……。そして師匠、揺れるオトナゴコロですよね。絶妙な距離感のオカンとか出てきて、なんかこの、マンガ的な展開の合間に挟まれる胸を打つリアルな感じがたまらんものがあります。うーーーん、刺さる、いちいち刺さるのよ……。これからの「爪」との結末ももちろん気になっているんですがしかし、私のなかではやはり師匠の炎上騒動の巻が深く心に残っているのでした。イイカンジにイカサマな人だとにやにや見ていたんだが、そうか、師匠もいろいろと思い悩んだり迷ったりしているんですね、と深く共感。親近感が湧きましたよありがとう! これからも応援したい!

ともう、今期はこれでいいんじゃないかというくらいなんですが、他にも秀作がいくつかありました。

どろろ」「ケムリクサ」「約束のネバーランド」あたりはかなり楽しく見ています。「どろろ」はね、原作を読んでいるのでオチはわかっているのです。うん、今回のアニメ、よくできているのでなんの心配もせず最後まで見ますが、えーと、「ケムリクサ」は行方のわからない感じです。オリジナルアニメなのかな? 「少女終末旅行」に似た感じの、終末で廃墟な内容なのでもちろん楽しく見てますが……ちゃんとした結末とかあるんだろうか。
そして一番先が気になっている「約束のネバーランド」は原作漫画、ジャンプなんですよね? 終わってないのかな? 少年マンガ版「わたしを離さないで」という感じなんだが、少年マンガなので、ちゃんと最後はハッピーエンドになるんでしょ? と思ってます。エマの折れない心、すごいよね、と毎回感心しているんだが、自分が同じ立場だったら、なかなかあそこまでの勇気はもてぬと思います。そうそうにあきらめます。でも、本来ヒトとはそんな風であってほしい、という気もちはわかるので、応援している。。。

あとは、そうだな、「賭けグルイ」は安定の面白さだし、「リヴィジョンズ」もね……谷口悟朗なので見てはいるんですが、うーん、ごく普通のロボットアニメっぽい感じです。「ブギーポップは笑わない」のほうが、私的には楽しい内容かな……SF? ファンタジー? オカルト? どういうジャンルなんだがよくわからないけど、こう、わりと理に傾いた人が出てくるので、落ち着いていて私は好きです。雰囲気的には「サクラダリセット」とかを思い出す。。。とここで、期待よりもだいぶ残念な結末になりそうなのは「ピアノの森」かなぁ……。原作はあんなにもいいお話なのに、これはどうしたことだろうか、とマジで。もうさ、動かなさMAX、紙芝居をみているみたいなんだけど、これ、アニメにする必要あっただろうか……。うーん、残念です。
でもNHKは次、進撃が! はじまるので、私はもう、そっちで気もそぞろです。あと「ワンパンマン」の続編とかさ! 超! たのしみ! 再放送しているなーとは思っていたんですが、そうか、続編を作ってくれたからなんだーと、にこにこしています。

あとは、新作で気になっているとしたら、「フルーツバスケット」がまさかの再アニメ化、とかだろうか……。大地 丙太郎版がむしろ原作より好きなので、えーと、いまさらリメイクということは原作の通りに結末までやるんですか? とハラハラしてます……あれ、後半の展開、いささかついていきかねるトコロがあるんだよなぁ……。

というところでしょうか。

そうそう! ひさしぶりの幾原作品もあるのでした。超有名な「ウテナ」もいいが、「輪るピングドラム」がお気に入りの私です。なんか最後、悲しい結末だったからな……。

やあ、いまから春番組も楽しみです(^^)

「2018秋・冬のドラマ」

今期はけっこう見ていました。高橋一生の「僕らは奇跡でできている」田中桂の「おっさんずラブ新垣結衣の「獣になれない私たち」。どれもちゃんと面白かったんだけど、一番面白いのを見逃していた……それが「アンナチュラル」だったということに、お正月一挙放送を見るまで気が付きませんでした。ありがとう ! おかげで正月、本当楽しかったよ! 私が待ち望んでいた窪田正孝が見られたよ!「臨床犯罪学者 火村英生の推理」でも「ラストコップ」でもなくこの感じが私の見たい窪田くんでしたありがとう!
いやもちろんそれだけでなく、お話もよくできていた。私、本放送のとき1話を見ていたんだけど、あまり刑事ものとか推理ものが好きではないので、ちゃんと見なかったんだよなぁ……。一話完結ものって苦手なのですが、最後の方になると話がつながってくるので、どんどん面白くなった。でも、一番泣かされたのは坪倉がバイクで転んだあとに花火を見上げるシーンでした……悲しい……。
そして、映画やドラマの盛り上げシーンにJPOPが使われるのが興ざめだった私ですが、「LEMON」はよかった……使われ方が絶妙だった……あの曲のサビの部分が頭のなかでぐるぐるまわった……ということで、なんかいろいろと負けた気がしたんですが、むしろ清々しい! 悔いなし! もっと見たい!
と本当に思ったんだけど、あまりによくできていたので、やっつけとかでシーズン2を作るならやめてほしい、という矛盾したきもちになりました。
あなたのことはそれほど」とかも再放送してくれたんだよなーありがたい。東出昌大って「桐島、部活やめるってよ」と「ごちそうさん」くらいしかまともに見てなかったんだけど、このドラマを見て「……おー……、いい感じのホラー感、でてるぅ……」とすこし注目だったので、もう一度見られてよかった。
そして「おっさんずラブ」は、一番最初の一話完結ドラマを見ていたので、シリーズ化したときはちょっとびっくりしたんですが、最初から最後までちゃんとおもしろかったので「スゲエな」となりました。吉田鋼太郎と田中桂の方向性の違うかわいさが火花を散らす、そんなオトナのギャグドラマ……。「おっさんずラブ」とまで銘打ってもらってなお、私の腐人メーターはぴくりともしなかったんですが、とにかく田中桂と吉田鋼太郎はかわいい、それでいいのです。林郁都もよかったんですけど、はじめのドラマをみているのでなんか、あの彼はどうしてしまったんだろう……と思わなくもない……。

あとですね、これはマジで面白い! と瞳目の「新しい王様」。スゲェ! スゲェ面白い! シーズンⅠを見てトリコになったので、当然シーズンⅡも録画しているのですが、「ぐはぁ! つづきは来週!」となるのがイヤで、一気見するためにいまはじっとガマンしています。ので、見たら感想を書くと思います。

いやあ、このところ、邦ドラマはおもしろいの、あるんだよなー、油断できないなぁ、となってマス。22:00くらいの時間帯でアニメとカブるのが一番困る_| ̄|○

「2018秋のアニメ」

も、無事終了いたしました。
うん、そうね、やっぱり、一番気にして見ていたのは「BANANA FISH」ですね。作品そのものは、ほぼ原作に忠実に、丁寧に作られていたと思います。見ていていろいろ思いだすというか、感慨深いものがありましたね……。作品を見ているようで、じつはその頃の自分とかを思い出していたりするので、純粋に物語として感想、とかは、なんか書けないです。当時は「アッシュ、超カッコイイ!」みたいな目線だったけど、いま見ちゃうと、こう、アッシュのうしろにいろんなものが見えてですね、なんか「うーーーん……」となっちゃうのも、ある。いま、私がこの歳ではじめてこれを見ていたら、あんまりピンとこなかったか、も……まあね、それは仕方ないですよね。自分が若いころにハマった作品を中立に見るとかできないもん。アッシュがカリスマすぎて、あれじゃ最後は死なせるしかないだろうな、と今の私はフツウに思うが、当時は悲しかった……。
私、萩尾望都が超好きなんですが、しかし、読み始めたのが「マージナル」の連載がはじまるかはじまらないか、みたいな頃なんですね。読んだ作品はみんな面白かったし、「残酷な神が支配する」とかは連載で追いかけたのでやはり特別感があるんだけど、でも、「ものすごく有名な「ポーの一族」とか「トーマの心臓」に対する、その世代のファンの人たちの熱狂は、いまひとつピンとこないものがあるのです。素晴らしい作品は時間がたってもやはり素晴らしいのだが、その当時の空気と一緒じゃないと味わえないよさ、というか、その時じゃないと、本当に熱狂はできない、みたいなのは、どうしてもあるよねー、と、ひさしぶりに「BANANA FISH」を見て、つくづく思いました。「ポーの一族」は新しく連載がはじまっているけれど、私なんかはこちらのほうが読みやすいもんなぁ……。

てな感じで他がちょっとおろそかになったんだが、そのなかでもやはり、二期も笑わせてくれたよスバル! デュランダル! お父さんも出てきたよ! あ~~~楽しいナ~~~ティラミス。「ぼのぼの」みたいにずーーーっとやってくれればいいのにぃ(ムリ)。
あとは「SSSSグリッドマン」とかも一応最後まで見たり。。。

TRIGGER制作は絵が本当に好みなんだが「キズナイーバー」にしろ「ダーリンインザフランキス」にしろ、話が自分の好みといまひとつ合わないんです。残念です。絵はな~、本当に好きなんだけどな~。「色づく世界の明日から」とかも美麗な絵なので最後まで見ましたが、フツーにフツーな、青春ものでした。その点でいくと「やがて君になる」とかは女性同士なだけあって、すこしひねりがあっておもしろく追いかけていたんですが、はい、つづきました。原作がつづいているのでしょう。最初からそんな気がしていたのでべつにかまわないのだが、原作が完結したらその後の話は知りたいなぁ。。。友情と恋愛、どっちにも転びそうなので、どんな結末になるんだろうと興味は湧きました。
あとは、黒田洋介だったので「ゴブリンスレイヤー」とかも見たんだが、うん、残酷。ゴブリンの扱いが「転生したらスライムだった件」と同じ種属とは思えないほどに残虐なヤツらなので、それらと血しぶき延々の戦闘を見ていると欝々としてきたのだが、最後まで見ました。「RPG」っぽくはじまるのに旅も冒険もない、害虫駆除のように延々ゴブリンを殺す、ただ、それだけ。。。まあ、ね、仲間が増えたり、多少、人間的に成長、みたいなのもありはしたけど、そこにすごいドラマが、とかでもないので、すぅっと流し見。はい。「ダグ&キリル」とかも、えーと、「タイバニ」の二番煎じ的なアレが凄かったんだが、途中、息切れ感はいなめませんでした。桂正和の絵が崩れると目も当てられないよな……。ところどころ面白くなりそうなところもあったんだけど、うーーーん……最後の方とか、話が急に飛躍したよ? となり、ちょっとついていきかねました。でてくるキャラは全体に親しみやすいのだが……いまひとつ盛り上がりにかける……そしてここがウリのハズのバディ感がいまひとつ……うーーーん……。
TIGER&BURNEY」は、私、腐人のわりにこの頃アンテナが錆びついているのかまったく射程外で、普通に、米ヒーロードラマを丁寧に踏襲しているいいアニメだな、くらいに思っていたら、その後のまさかのブレイクにキョトンだったんですが、そういう目線で改めて見直してみても、やっぱり普通によくできた話だし、と微笑ましく見ていたので、「ダグ」もそういう方向に期待していたんですが、まあ、脚本家も違うし、しかたないのかな。。。キャラの数だけ揃えても、その背景とかがよく見えてこない……ので、途中からあまり興味がもてなくなりました。残念。でもつづきが作られるっぽいです(笑)
その枠ならむしろ「バトルクリーク」とかのほうがはるかにバディ萌えだった(さすが本場の米ドラマ)。
……というところでしょうか。

「ツルネ」「風が強く吹いている」「ヤマト」も追いかけていますが、つづいているので感想はまた後日。
あと「東京喰種」も完結したんですが……はなしが駆け足すぎて途中からなんだがわからなくなってしまった……。原作を最後まで読めばいいのかもしれないけど、原作の方が5割増しくらい残酷なんだよなぁ……。とにかく、戦って、死ぬ。ピクミンか! でてきたと思ったら死ぬキャラ続出なので、だんだん、死ぬために新しいキャラが出てくるみたいな気がしてもうシンドイ。。。まあ、カネキくんは、一応しあわせになった、のか……? なったんだよね、うん。私はもう、月山が無事生き残ったのでそれでヨシ。

「いまさらですが」

冬はなにかといそがしく、ぼんやりしていたらブログがダイアリーになることも気づいていませんでした、危なかった!
ギリ、手続きいたしました、ふぅ……。

ということで、あっという間に春、桜の季節に、いまさら以前のアニメの感想とかアップしておこうと思います。
いや、書いてあったのにそのまま放置してしまっていたんです。この季節、毎年やらかす……。

そんなわけで、しばらく過去に書き溜めたものがつづきます。

「2018夏のアニメ」

も終わりました。今期はあまり残りませんでした。「FREE!」「進撃」など鉄板のものは置いておいて、あと個人的に注目だった「BANANA FISH」なんかはつづいてしまっているのでアレですが、そうですね……「ハッピーシュガーライフ」なんか、きれいに終わっていてよかったかな。。。はじまりは猟奇な感じで、最後は切ない恋愛物語なオチでした。みんなそれぞれ好き勝手なことをして、好き勝手なまま終わっているところとか、アリだと思います(笑) 幼児のシオちゃんが、あまり幼児らしからぬトコロが「アレ?」というのはあるものの、そのへんはまあ、深夜アニメによくあるドリームということで。。。あれほどかしこなサトちゃんが、オチのあたりの立ち回りであまり賢くなかったところが物足りなくはあるんだが、「ゴーンガール」ほどキレもののサイコパスだとそれはそれで応援できないしな……ということで、いい塩梅でした。同じ猟奇枠だと「殺戮の天使」とかもありましたね。雰囲気が、私大好き“バロック”(←ゲームです)っぽくて、そこそこ楽しく見ていたんだが、途中から「……これはギャグなのか……?」と思い始め。。。    アイザックのキャラがどう考えてもパロディになりそうだよねって、公式に、なっていました。うーん、これができるなら、“バロック”とかも本当はアニメにできるよね、と思ったりもするんだが、ただなぁ……あれ、オチなしの無限ループ物語だから、ゲームとしては楽しいけど、アニメ、とかにはなりにくいかも。。。個々のキャラの物語とか、ふくらませたら面白そうなんですけどね。ま、あの説明しすぎないところも魅力ではあるのだが。プレ1のOPが音楽といい映像といい本当に好きなんだけど、ハードが壊れて再生できなくなってしまったので、見れてないのが悲しい。。。そして、「殺戮の天使」のオチが見れてないのも悲しい。。。ま、そんな気はしてたけどね。
あとは、普通に原作通りに面白かった「はたらく細胞」とかは、戦闘シーンはアニメならではの楽しさでした。花粉症と熱中症が、ハリウッドなディザスターものなみに迫力だったのが、なんかウケた……あんな大変なことに! ステロイド、危なっ! どの回を見ていても、細胞たちがこつこつがんばってくれていて、おかげで今日も無事生きてるよ☆と、ほんわりします。細胞のためにも自分の身体をいたわろう、という気になってくるので、みんな見たらいいと思う。。。
あと意外にハマッたのは「中間管理録トネガワ」だった……。原作知らないしアニメも見ていないので、私の中の「カイジ」の知識は藤原竜也マツケンの実写版しかないんですが、あの、憎々しい香川=トネガワが、こんなに苦悩する中間管理職のオジサンだったとは……土下座マシーンでの焼き肉とかほんとに笑った……。賭けごとと呼ばれるもの全てに対してまったく興味がないので、「カイジ」を読むことはないだろうと思っていたんだけど、これは……おもしろいかも……なんか、日本の古き良き時代の会社っぽくて、楽しそうだよな、これじゃ、家に帰るより仕事していたほうがおもしろくなっちゃうだろうな、となりました。外国の人たちからすると日本の会社の仕組みって「?」が一杯なんだろうが、このマンガを読んでもらったらちょっと理解されるかも(笑) これはまだ続きそうなので、楽しみに追いかけます。
そうそう、「STEINS;GATE ZERO」が終わりました。終わりました? なの? という、飲みこめない感は多少はあります。なにしろもう、話が複雑すぎて、途中で難しいことを考えるのは放棄した。とにかく、なにもかもがよくなる究極のハッピーエンドがあるハズだよ! かなりのムリゲーなんだけど、でもそれを目指してがんばるよ! ということ、だよ、ね……? と自分の中では整理。「……第65536回の円卓会議をはじめます……」とかオカリンに暗い声で言われた時には、見ているこっちが絶望的な気分になりましたが、アニメのすばらしいところは、ゲームとちがって放っておいても着実にひとつのEDに向かってくれるところなんです。ただ、見ていればいいんです。それなら私にもできる。。。オレのかわりにこの並行世界をプレイしろ、といわれたら、すぐに投げ出す自信がある私ですが、オカリンは、エラいよね。。。「クロックタワー」を三日で投げ出した私には到底真似できない。。。
歳とったオカリンとか、声がイケメンになったダルとか、うわさだけだった第三次世界大戦後の世界が見られたのも楽しかったです。はい。全体にシリアスモードだったが、最後は中二病のオカリンももどってきて、いやぁ、よかったよかった、このあとはゲームで☆という、ことだろうか……VITA持ってないし。
なにかの加減でつづきのアニメが作られたらいいな、と薄く期待して待つことにいたします。
あとは、「BANANA FISH」終わってないけどちょっと書いておこうかな……原作を手放してしまって久しいので、読み返して確認することができないのですが、ほぼ、原作通りの展開、じゃないかなと思います。アッシュがスマホを持っていたのには「……はぁ?」となりましたが、それが物語をおおきく左右するわけでもないし、多少、現代に合わせて変更する点はあっても仕方ないかも。あの時代はあの時代として描いてもよかったのでは? と思わなくもないが、それだとなにか面倒なことでもあったのかな。。。いま、いろいろうるさいから(笑)
アニメをみながら、「そうそう、こんな話なんだよね」と懐かし〜く思う反面、自分が、当時とすこしものの見方が変わってしまっているので、うーん……。アメリカを舞台に描いてはいるんだけど、登場人物のものの考え方が、どうしても日本ぽいんだよな、とは、なりますね。大変なことが起きた時、不安になったり恐怖したりするよりも、楽しくなっちゃう人が多いような気がするんだよね、米。アッシュが暴力嫌いすぎて、なぜあの業界に居続けるのだろう、と不思議になってくる(笑) そしていつでも泣いているエイちゃん(笑) やさしすぎるおじさんたち(笑) ゴルツィネでさえ、なんかおかあさんぽいもんなー。自分に逆らう人間をあんなズルズル生かしておかないよね、会話もなくズドンで終わりだよね。アッシュが「俺が怖いか?」とエイジに聞くけど、いや、全然コワくないよ、本当にコワい人なんて「BANANA FISH」にはひとりもでてこないよ(笑) さすが少女マンガです、安心して見ていられます。オチは知っているので「この先、どうなるの?」的なワクワクはないんですが、声優さんがどんな風に演じるのかな、みたいなワクワクはあります。じゅんじゅんの月龍とか、わるくないな、となりました。ルルーシュをやってから、「中二病〜」の勇太みたいなかわいくてやさしいキャラとはまた別に、かしこな悪キャラとかも多くなりましたね。
悪キャラといえば、「殺戮の天使」のダニエルが、私的には今期一押しでした、そういえば。鉄板の安定感を誇る櫻井先輩の振り切った変態っぷりが楽しい。ゲスいなかにも隠しきれない品の良さと冷酷さが程良くブレンド。ハードディスクの容量が足りなくなった時、消そうかどうしようか迷って、櫻井先輩の「れいちぇるぅ〜♪」が聞きたいがために残すことを選択いたしました。後半、またでてきてくれてうれしかったなー。

……そんなところでしょうか。
もう、新期アニメもほぼでそろって、半分くらい初回を消化してるんですが、そのへんの感想はまたそのうちに。