封切り三日目。 席数138の【CINE3】の入りは三割ほど。 もう一昔前の映画になるが、〔スープ 生まれ変わりの物語(2012年)〕はタイトル通り「生まれ変わり」をモチーフにした、なかなかの良作。 古くからの題材に、複数の捻りが効いた仕掛けを持ち込むことで、笑わせて、泣かせてほろっとさせる良作に仕立て上げている。 で、本作。「生まれ変わり」とは違った印象を受けるのは、『加藤フミ子(有村架純)』が見ず知らずの他人の記憶を語るようになったそもそもが冒頭に示されているからで、生まれた子供に故人の記憶が入り込んだ、が正しく思える。 とは言え、手垢のついた構図に変わりはなく、ではここでの差別化は何かとい…