親戚が神戸に住んでいたのと、僕の家には自動車があったので、幼い頃から港・神戸にはよく行きました。まだまだ自動車が少なく、ガラガラの2号線を走った記憶は今もあります。 だから昔の神戸の写真が沢山残っているのですが、この1枚には驚きます。 走っているのは紛れもない蒸気機関車。場所は港町神戸・メリケン波止場。時は昭和34年(1959年)の年末です。 神戸港の各突堤と湊川貨物駅を結ぶ「臨港線」です。神戸臨港線は、東海道本線の貨物支線の通称で、東海道本線の東灘信号場(現:摩耶駅)から分岐して、国道2号線を跨いで神戸港駅へ単線で引かれていました。 写真は外国船をバックに、のどかな鐘を鳴らして走る8620形…