やはりこちらも観ておかないと、画竜点睛を欠く。 「写真ができること、写真でできたこと」のサブタイトルは共通。 先の展示は、歴代グランプリ/準グランプリからのセレクション。こちらはそれにはかかわらず、計九名の作品が並ぶ。ほぼほぼ「優秀賞」も、中には「特別賞」が一人いて、それが『澤田知子』。 添えられたキャプションには制作時の一部始終が書かれており、ちょっと読むとほぼほぼギャグも、よくよく反芻すれば、かなり狂気に近い行為だったことが判る。 ある意味、芸術を行為する者には、必須の心ではないかと。 凡百の人間には、それがハナから欠けている。 『蜷川実花』や『青山裕企』、『大森克己』も本展から巣立ってい…