【私訳 行佛威儀】 その1 “諸佛かならず威儀を行足す、これ行佛なり。行佛、それ報佛にあらず、化佛にあらず、自性身佛にあらず、佗性身佛にあらず。始覺・本覺にあらず、性覺・無覺にあらず。如是等佛、たえて行佛に斉肩することうべからず。しるべし、諸佛の佛道にある、覺をまたざるなり。佛向上の道に行履を通達せること、唯行佛のみなり。自性佛等、夢也未見在なるところなり。” 「すべての仏はかならず、威儀(そうあるべき姿勢、立振舞い)を実践し充足する、これが仏を行ずるということである。仏を行ずることは、実践の結果として生ずる仏ではない。仏を生ずるために実践するのでもない。自己の本性によって生ずる仏ではない。他…