共通項を抽象化すると、大人は「言葉、法、損得」へと閉ざされていて、子どもは「言外、法外、損得外」に開かれています。個体発生は系統発生を模倣するというヘッケルの法則は出生後にも拡張できます。これら子どもの特性は、数十万年オーダーで続いた遊動段階や初期定住段階の大人の特性です。だから今の大人は不自然で、子どもは自然です。 ならば、シュタイナーや吉本がそうだったように、子どもが大人になることを素朴に「成長=一人前になること」と捉えず、「疎外=不自然になること」と捉える視座が必要です。その点、森に放っても指示がないと動けない子どもが増える昨今は、まずい展開です。子どもから内発性=内から湧く力 intr…