第二次世界大戦時に『酷薄な状況の中で、最後まで鋭敏な魂と明晰な知性を失うまいと努め、祖国と愛する者の未来を憂いながら死んでいった』日本の学徒兵たちの遺書を集めた遺稿集。 1949年10月20日、岩波書店から岩波文庫として初版が出版された。編集顧問として、渡辺一夫、真下信一、小田切秀雄らが関わった。
きけ わだつみのこえ―日本戦没学生の手記 (岩波文庫)
第二集 きけ わだつみのこえ―日本戦没学生の手記 (岩波文庫)
カロクリサイクル(by NOOK)のnoteに「わだつみのこえ記念館」の訪問記を寄稿しました。 note.com 後日談で父との話を書きましたが、さらに後日談。父から『きけ わだつみのこえ』の本が送られてきました。 同日午前は、東京大空襲・戦災資料センターを訪問しました。こちらは櫻井絵里さんの訪問記。 note.com 櫻井さんとは2023年3月のNOOK主催の展示〈カロクリサイクル 記録から表現をつくる〉でもご一緒しました。 www.artscouncil-tokyo.jp
今日は終戦の日。 毎年8月15日は家で過ごすことが多いので、「ああ、今日がその日だった」と、『きけ わだつみのこえ』を本棚から出してきて読みます。 私にとって唯一、歴史を忘れないことに対しての積極的な習慣です。今年は長女宅の留守番を頼まれ、昨日から自宅を離れているので、手元に本がありません。 読まなければいけないものではありませんが、一年に一度は手に取る本です。どの頁を開いても、その教養の高さと強い志に驚くばかりで、自分の大切な人を守るための覚悟と、その純粋さに胸を打たれます。 そこにはさまざまな葛藤も垣間見られ、想像もできないほどの強い精神力が必要だったのだろうと想像すると、涙が出てきます。…
2021年8月15日(日)76回目の終戦記念日の今日は、朝から8月とは思えないほど、寒い雨降りの一日でした。真夏とは思えないほどの寒さも異様な感じですが、全国的に降り続く雨も、今後どんな危険をもたらすのか、そう考えると、なんとなく落ち着かない気持ちになります。お盆休みも今日が最終日ですが、こんなお天気にもかかわらず、都心部ではそれなりの人手で賑わっていたようです。 もはや、驚くようなことではなくなりました。私はいつものようにステイホームで、例年通り『きけ わだつみのこえ』をパラパラと読んでいました。いつのころからか、もう長いこと、終戦記念日になると、この本を手に取ることが当たり前となっています…