終戦記念日

今年は戦後80年。もはや戦争体験者から直接話を聞くこともままならなくなりました。それでもメモリアルイヤーなので、人々の関心が強くなっているように思われます。九段下の駅を降りて坂道を、人の流れ追い越して行くまでもなく、改札から例年とは違う混雑ぶりでした。それでも戦争経験者がまだ存命だった頃の、多くの観光バスが乗り付けたあの夏の靖国に比べると、雰囲気は全然違っています。 11時40分に九段下駅に到着し、相変わらずの新興宗教団体や政治イデオロギー集団のビラ配りと演説に左右を囲まれて靖国神社を目指します。しかし、なぜ終戦記念日の靖国神社で布教活動するのでしょうか？ それにしても前に進むことも難しいほど…

石破茂首相が模索していると伝えられているのが、「戦後80年」に合わせた先の大戦に関する政府の「談話」や「見解」の発出というもの。一方で、この動きの阻止を訴える動きが保守系の団体を中心に広がっていると、8月12日の産経新聞が報じています。 記事によれば、反対の趣旨は（ひとことで言えば）「英霊を政治がもてあそぶな」とのこと（のよう）。先の大戦の終結から既に80年。その評価はそれぞれの人の思いの中で語られるべきものであり、国家が政治的判断を下しもてあそぶ対象にすべきではないというのが代表的な主張のようです。 これまでの政治家人生の中で、先の戦争への批判を繰り返してきた石破首相。 8月4日の衆院予算委…

昨日、 昔からの仲良しグループに、 動画を送りました。 とても迷いましたが、 ８月15日という機会だから、 思い切って送信しました。 youtu.be 普段はポップな感じの「コヤッキースタジオ」だし、 「洗脳」だの「陰謀」という言葉も使ってないし、 出典も示しているので受け入れやすいかなと思ったのです。 けれど、 ３人とも未だに既読スルー。 おそらく、 どうリアクションしたら良いか困っていると思います。 この時のように。 rennge.hatenablog.com 予想はしていました。 既読スルーは悲しいけれど、 どうしても一石だけは投じておきたかったから。 いつの日か、友人たちが 「あれ？そ…

一日遅れだが、昨日は終戦記念日である。現在も世界で戦争が消えない中、少しでも戦争反対の意志を伝えるべく、私の祖母の体験をこのブログで公開しようと思う。 私の父方の祖母は愛媛県新居浜市で生まれ、6歳の時に終戦を迎えた。それまで、自宅の裏に防空壕が掘られ、空襲を恐れる毎日だった。 食事も魚やイモを食べられたが、米は食べられず麦飯を食べたという。東京はさらに食糧不足になったから、この程度で済んだのは田舎だからだろう。また空襲でどこにも行けず、娯楽になるようなものは無かったという。 さらに祖母は広島に原子爆弾が投下されて、北の海が真っ赤になるのを目撃したことがあるという。祖母はただ怖かったと言い、私は…

柘榴 アクリル 134×174mm ー柘榴と「今」ー柘榴を描いた。 若い実、熟した実、弾けた実。ひとつの枝に並ぶその姿は、 命の移ろいを静かに語る。 熟した実が、やがて弾け、 次の世代へと種を渡す。その繰り返しのなかに、 私たちは「今」を生きている。与えられた「今」は、 先祖から受け継いだ 奇跡のような恵み。 ーお盆に思うことーお盆、そして終戦記念日。 昨夜は考えていた。「今を生きる」とは何か。 感謝が足りない。 私は恵まれすぎている。この瞬間を本気で 「有難い」と思うこと。 それこそが 「今を生きる」ことだ。 ー両親の記憶ー終戦記念日になると、 両親との会話を思い出す。小学三年の夏休み。 宿…

昨日の８月１５日は、戦後８０年ということで、 いつもより、注目度が高まっていた・気がします⤴ うちのチットも歴史家のはしくれとして、とある会所へ出かけていき、 その後、実家にお盆帰りしましたが🚃、 とある会所では いびつなものを見、 さらに実家では ニュースが伝える"戦後８０年”が、あまりにも全体的に内向きな視点だったので、 ちょっとうっぷんをためていました。 ☁ チットいわく、 「空襲と原爆、戦後の抑留など、悲惨さと被害をくり返し伝えることは重要。 だけど、それだけじゃダメなんだよ。 当時の大日本帝国の国民統制の仕組みとか、そこに向かっていった過程とか、国民のメンタリティを、 帝国主義時代の…

あれは、自筆？自作？なんだろうか いつもながらあるワードにこだわるこのニュース。 www3.nhk.or.jp 世界一般の終戦の日は来月2日のようですが、 日本は、昨日が、記念日というのはちょっと違和感ありますが、終戦記念日。 テレビをもたない我が家、なので私はYoutubeのリアル動画で 全国戦没者追悼式の様子を視聴していました。 その中で目を惹いたのは、この方が椅子に座って 手元の蛇腹折の紙に目を通し、演説の練習をしていたことです。 政府主催なので当然この方が式辞を述べます、述べてしまいました。 蛇腹の中身は、そのすぐあとマイクの前で披露されました。 さすが、大勢の人の前、かつ陛下ご夫妻の…